これからご紹介するのは、現在のわたしのライフスタイルです。100日後はすみやかにこちらへ移行すべき、と考えています。
100日後に新たに獲得した知識をベースにして組み立てたものです。糖尿病などの生活習慣病に用いられる最新の食事療法(糖質制限食)などを参考にしながら、わたしとわたしの友人が実際に試し、デリケートなアトピーの方に合うようにカスタマイズしています。読者の方々に高確率でマッチするはず、と胸を張っています。手前味噌ですが(笑)。
- 完治した方が今後も健康に生きるためのヒントをお伝えする。
- 100日たっても完治しない方を完治に導く秘訣をお伝えする。
- 再発の心配なく、厳しい食事制限から解放されるライフスタイル提案。
新しくわかった、次の3つのアトピー悪化要因についても説明していきます。これを「新3大アトピー悪化要因」と呼ぶことにします。
【新3大アトピー悪化要因】
グルテン過敏症
ブドウ糖代謝障害
遅延型食物アレルギー
小食や断食をだらだら続けない
長期間の極端な食事制限(菜食中心の小食)は栄養不足をまねきます。わたしたちのからだは、日々の食事によって、筋肉や骨、内臓、血液をつくり、運動エネルギーを捻出しています。だから、低栄養の状態がつづくと、知らないうちに身体が弱り、体力や免疫力が低下していき、さまざまな体調不良や病気を呼びこみます。へたすると、アトピー再発の端緒にもなりかねません。
一時的な食事制限(小食、断食)が、アトピーの病状を一気に改善するのに卓効(すぐれた効き目)があるのはたしかです。長年かけて体内に積もったゴミを外へ追いだすのに役立つからです。人の出入りの激しい激しいお店で、人の流れをとめずに大掃除しようとしても、いつまでたってもキレイにならない、それと同じことです。
小食や断食によって、腸粘膜の修復も早まります。消化力が落ちているのに、腹いっぱい食べていたら、消化吸収にエネルギーをとられて、修復に手が回りません。いわんや、悪玉菌の大好物である肉などを送りこもうものなら、ただでさえ善玉菌劣性の腸内は悪玉菌の天下になってしまいます。彼らが放出する有毒ガスが腸内に充満し、腸粘膜がいっそうボロボロになっていきます。
ですが、ゴミ(老廃物や化学物質など)を一掃し、腸粘膜がよみがえり、善玉菌が復活しているなら、話は別です。
からだをつくるのは、食べ物です。
完治後もしばらくは小食生活と断食をおこなっていましたが、いまは完全にやめています。胃腸の調子がすぐれないときは別として、それ以外は普通に食べています。野菜中心の小食生活のようなひもじい思いをすることはありません。
ただし、過食や間食は(ほとんど)しません。1日2食も継続中です。からだがほしがらない、ということもありますが、消化器を長時間休ませるメリットはとても大きいからです。
以上の理由から、100日が経過したら(あるいは毎日快便で腸内環境がもう万全と感じるなら)、食事量をもとに戻すのがベターと考えています。治りきらないからといって、いつまでもだらだらと小食生活をつづけていると、長いスパンでみたときに身体は大きなダメージを受けてしまいます。
小食や断食でだいぶよくなってきたのに、いまさら食生活を変えるのは不安、という方は、後述の「新3大アトピー悪化要因」に目を向けてみてください。
カロリー制限によって、動物の寿命が延びる、という研究報告が多数あることは、1日2食&小食の記事に書いたとおりです。カロリー制限は、現在の栄養学のスタンダードです。生活習慣病の食事療法にはいまのところ、カロリー制限食を用いるケースがほとんどです。
だから、これをまちがいだ、とする説には目を疑いました。ただ、世界各国の脂肪摂取量と平均寿命の関係を調べた研究では、脂肪の摂取量が多い国の人ほど長生きすることがはっきりとわかっているのです。
Sinnett P.,Lord S.:Proceedings of 2nd Regional Congress, International Association of Gerontology, Asia/Oceania Region.1983
脂肪は高カロリーです。普通は、動物性たんぱくといっしょに摂取しますから、つまりこの研究は、「肉卵や乳製品をたくさん食べると長生きできるよ」といっているわけです。
カロリー制限の研究とは一見、矛盾しますね。どちらかがまちがいだな、と思いました。が、「待てよ。ひょっとすると、この2つの条件を満たす答えがあるかもしれないぞ」と思った瞬間、頭が勝手にカチカチ計算をはじめました。
答え、なんだと思いますか? そう、これらの研究は「肉卵、乳製品でなく、炭水化物から摂取するカロリーを減らしなさい」と教えてくれているのです。
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たんぱく質と脂質は血肉の材料となる大切な栄養素
たんぱく質は、筋肉や血液など、肉体の主成分です。不足すると、あちこちガタがきます。脂質は、身体の活動エネルギーです。さらに、細胞膜や胆汁の材料になります。脂溶性ビタミンの吸収にも欠かせません。ステロイドホルモンの材料にもなります。
だから、たんぱく質と脂質はしっかり食べています。すると筋肉がついて、基礎代謝があがります。食べたものを無駄なく利用できるようになります。
わたしはほぼ毎日、肉を200g以上食べています。脂身も残さずいただきます。ただし、安全なものを選びます。海外産の安い肉などは、ホルモン剤や抗生物質を使って育てていますから避けます。モノには適正価格というものがあります。安い食べ物にはかならずワケがあります。
魚ももちろん食べます。うちは子どもがいるので、魚はOisixで買います。汚染の心配をしなくてすみます。
調理油は、最近はラードがメインです。オリーブオイルやココナッツオイルも使います。脂肪や油が動脈硬化や肥満の原因になる、という説は、最新の研究であやまりだったと証明されています。消化機能が健全なら、むしろ積極的に摂るべき栄養素です。
なお、納豆など大豆食品も食べますが、植物性たんぱくより動物性たんぱくのほうが、ヒトの体が利用しやすい、ということもあって、肉魚が中心です。
ただし、卵と乳製品は口にしません。アレルギーがあるからです。
アトピーの方は、本人が気づかぬうちに食物アレルギーを発症しているケースが少なくありません。腸管粘膜が弱っていると、体内に未消化のたんぱく質が侵入しほうだいです。すると抗体ができます。同じものを繰り返し食べつづけることで、抗体は蓄積されていき、抗体の量があるレベルを超えるとアレルギー反応を引き起こすのです。
日本で問題視されることが多いのは即時型アレルギーですが、本当に恐いのは遅延型アレルギーです。調べるには、特殊な血液検査が必要です。
アトピーと向き合うなかで、わたしが獲得した教訓はこの2つです。
- わたしたちの心と身体の調子は100%、食べ物によって決まる。
- 健康にいいとだれかがいう食べ物が自分にいいとはかぎらない。
ブドウ糖代謝障害の予防、改善に糖質制限
炭水化物(糖質)の摂取量を減らしています。治療期も炭水化物を減らしましたが、いまはあのころよりさらに少ないです。主食、という固着観念を捨てました。
現代人は精製された炭水化物の食べすぎで、「ブドウ糖代謝障害」という状態を生じているケースが少なくありません。精製炭水化物は血糖値を極端にあげます。血糖値の急上昇は、ヒトのからだにとって大きな負担となります。これを繰り返しているうちに、血糖をコントロールする機能そのものに障害が生じます。これが、ブドウ糖代謝障害です。
ブドウ糖代謝障害は、あらゆる生活習慣病の直接の原因です。アトピーの大きな悪化要因のひとつになっています。
炭水化物は必須栄養素ではありません。食べなくても生命活動に支障がない、と断言する医師もいます。炭水化物を減らすことで、アトピーの改善や再発予防ができます。アトピー以外の病気の予防にもなります。
小麦たんぱくのグルテンは腸粘膜を傷つける
小麦は口にしていません。「グルテン過敏症」だとわかったからです。
小麦たんぱくのグルテンは、ヒトの腸粘膜を破壊します。グルテン過敏症の人は、さらに大きなダメージを受けます。過敏症の場合、小麦を食べつづけるかぎり、アトピーは完治しません。5人に1人が発症している、という専門家がいます。
食生活改善をいくらがんばっても改善しない、というなら、グルテン過敏症を疑ってみてください。グルテン過敏症でなくても、小麦をやめるメリットは少なくありません。
ビタミンと食物繊維は身体の調節機能をになう
ビタミンと食物繊維は、身体の調節と、健康な腸内環境の維持に不可欠です。野菜はしっかり摂る必要があります。サラダばかりでなく、炒めたり煮たりといろいろな食べ方を楽しんでいます。
鉄製フライパンとラードを使えば、じつに芳ばしい、うまい野菜炒めがつくれます。脂溶性ビタミンのA、D、E、Kは熱に強く、脂肪や油といっしょに摂ることで吸収効率があがります。
テフロンは、油なしでもこげつかないというのがウリですが、1年でコーティングがダメになります。表面温度は鉄のように高くなりませんから、野菜炒めが水っぽくなってしまいます。外で食べる野菜炒めがおいしく感じるのはそのためです。鉄製フライパンとラードをたっぷり使えば、自宅でお店の野菜炒めがつくれます。こんなにちがうのか、と家族全員が舌を巻きました。肉や魚をただ焼いても8割増しでうまいです。はがれたテフロンコーティングを知らずに食べている、ということもありません。油の使用量を気をつかう必要はもうありません。おすすめです、鉄製フライパン。写真はわが家の愛用品「鉄フライパン28cm」。Amazonで1700円前後。テフロンよりずっとリーズナブル。
生菜食にはもうこだわりませんが、野菜の安心感にはこだわります。
肉を最初に食べることで、腸内での腐敗を避ける
先に野菜を食べて空腹感をごまかす、という必要はもうありません。食物繊維のあとに肉を食べると、腸での滞在時間が延びますから、腐敗が進みます。悪玉菌が増えます。
というわけで、肉魚、野菜、炭水化物の順に食するのがベストです。炭水化物を最後に食べるのは、糖質の吸収を遅くして、血糖への影響を減らすためです。懐石料理屋で飯ものが最後に出てくるのは、はからずも理にかなっていたわけです。
飲み続けているのは、乳酸菌サプリメントだけ
治療期はデトックス促進のためにサプリの力を借りましたが、いまは必要ないので、使用していません。
わが家にいまあるのは、乳酸菌サプリメントだけです。肉を食べると悪玉菌が繁殖しますし、どうしても便秘がちになります。腸内の健康は、腸粘膜の免疫細胞と乳酸菌(善玉菌)が守っています。悪玉菌に立ち向かい、ビタミンB群やK、ビオチンをつくりだし、化学物質からわれわれの身体を守ってくれているのです。免疫寛容(アレルギーが消える現象)の発現にもかかわっています。
蒸留酒か赤ワインをたしなむ
昔のように毎晩飲んでいます。アルコールのカロリーはエンプティカロリーといって、体内で代謝されませんから、血糖への影響はありません。胃で吸収されますから、腸の負担にもなりません。
ただし、食事中は飲みません。同じ量の炭水化物を食べたとき、お酒を飲んでいると血糖値がずっと高くなります。アルコールは肝臓に負担をかけるため、糖代謝がとどこおるからです。
炭水化物(糖質)を含まないお酒を選びます。蒸留酒です。ジン、ウォッカ、テキーラ、ラム、ウイスキー、焼酎などです。辛口ワインもOKです。醸造酒は基本的に飲みません。ビールや発泡酒、日本酒、白ワイン、リキュールなどです。
もともと無類の酒好きでしたから、お酒を好きに飲んでも大丈夫、という確信が得られたのはやはりうれしい。ストレス解消にはお酒がうってつけですからね。
そうそう、強いお酒を飲むときは、チェイサー(お水)をお忘れなく。さすがに消化器に負担をかけます。
なお、まだ症状のある方は、お酒を飲むと血行がよくなって、かゆみが増します。やめておいたほうが無難です。
適度な運動は、生命活動に欠かせない
毎日、汗をたっぷりかいてデトックスを促進させる、という必要はもうありませんが、運動が人間の健康に大きく関わっていることはあらためていうまでもありません。運動不足が現代病の主原因だということを否定する医師はいません。
平日は筋トレなどで軽くからだを動かし、週末は汗でシャツが塩を吹くまで走っています。
実践するうえでの注意点
腸内環境が健康で、消化力が落ちていないというのが前提です。ボロボロの腸にこの食生活は荷が勝ちすぎます。食べたものをきちんと消化、分解できず、未消化のたんぱく質(抗原)がなだれを打って体内へ侵入、症状を激化させかねません。
アトピーの根本原因は、あくまでも腸粘膜(免疫システム)の機能低下。腸粘膜の修復が最優先課題です。
おわりに
このライフスタイルで、再発の不安のみならず、小食生活によるストレスからも完全に開放されました。炭水化物(糖質)の過剰摂取による血糖値の上下動や遅延型食物アレルギーは、人間の精神に無視できない影響を与えています。だから、肉体だけでなく、心も丈夫になります。
風邪をひきにくくなった、というのは、小食生活のころにも感じた変化ですが、いまはそれにくわえて体力や持久力が格段にアップしています。必死で筋トレをしても増えなかった筋肉が、運動しただけしっかりついていきます。心底、若返ったと感じています。
頭がすっきりしました。いらいらすることがなくなりました。歌がうまく歌えるようになりました。学生時代の友人たちや、昔の会社の先輩後輩たちとバンドを組んでいたころのように声が出るようになりました。こんなところにも、食生活は影響をおよぼします。本当です。
この記事をもって、当ブログはいったん完結の日の目を見ました。
今後も研究は進むことでしょう。けれど、いくら学問の世界で解明が進んでも、一撃必殺の治療方法などは見つからないのではないかと思います。アトピーはさまざまな要因が複雑にからまりあって起こる、肉体の救難信号のようなものですからね。
ここで、最後にもう一度、アトピーの原因と悪化要因をおさらいしておきます。
免疫のコードを書き換えるナノテクとか、完璧なバリアー機能をもつ人工腸とか、たんぱく質を一瞬でアミノ酸レベルに分解する薬とか、そういう超SF的技術が見つかるまでは、当ブログにも少なからず存在意義があるのかもしれません。
個人ブログがインターネットの大海にうずもれないためには、成長(更新)が必要です。できれば、その成長に力をお貸しください。このライフスタイルを実践された方は、コメント欄にぜひ体験談を残していってください。
「更新」がつづくかぎり、このブログを必要とする方の目に触れつづけることができます。
※文頭写真はイメージです。わたしと娘ではありません。
そこのイラストも全然似てません(笑)。
子供の頃から10年間ずっとアトピーでした。最初の頃はステロイドを使い続けていましたが、大人になってから漸くステロイドの恐ろしさを知って脱ステを決意。脱ステの理由の一番は手の甲に出始めた事です。それまでは肘や膝など、比較的人目には触れない所だった。でも手の甲に出始めてから、人から指摘されるようになり、それが途轍もなく嫌になった。脱ステの期間ですが、私は比較的短かったと思います。二年ぐらいでしょうか。脱ステの期間はリバウンドで頭がおかしくなりそうでしたが、彼が協力してくれて頑張れました。ここのサイトを見てから小食&断食を始めてまだ10日間程ですが、今までには無いレベルでアトピーが治ってきています。10年間治らなかったアトピーを直す方法を教えて頂いて、感謝の気持ちを伝えたく、コメントさせて頂きました。今後もしばらくは小食&断食を続けて、アトピーの完治に努めたいと思います。
はじめまして。
子供の頃からアトピーに悩まされていましたが、真剣に「治そう!」と思い立ったのはつい半年ほど前。ブログを開設し、活動を始めたばかりです。
全ての記事を、とても興味深く読ませていただきました。
100日で根治されたとのこと、とても勇気をもらえました。
どうもありがとうございます。
現在妊娠2ヶ月、つわりの真っ只中で、どの程度食事療法を実践できるかわかりませんが、「自分にもきっとできる!」と信じます。
これからも活動を応援しています。
こすもさん、はじめまして。いえいえ、わたしのほうこそ応援しています。どうぞ、がんばってくださいね^^
丁重なコメント、ありがとうございました☺
※掲示板に転載させていただきますね。あちらをご覧になる方のほうが多いようですので。
イチローさん、以前書き込みしましたアラフィフのアトピーオヤジat南アです。食事制限、リノレン酸及び乳酸菌革命開始して3ヶ月、ビオチン摂取開始から2.5ヶ月ついに私にも来ました。寝ている間のかゆみによるすいもん不足、そして身体中の引っ掻き傷による日中の痛みのない日が。まだ引っ掻き傷の残党はおるものの新しくひどい傷は出来ず、何よりはだの艶、色が全く正常になりました。完治まであと一息という所ではありますがかゆみ(皆無では無いですが幼少期からのアトピーなので一般の方がどのくらいの頻度でどのくらいのかゆみを感じているのか想像できません)も痛みもない生活が続いている今の感激の心境を勝手ながらお伝えしたくコメントさせていただきました。貴重かつ有益な情報ありがとうございました。あなたのブログに出会えて本当に良かった。
ぽんたさん、おひさしぶりです。
そうですかあ。それはうれしいご報告です。
なんだかわたしもとてもハッピーな気分になりました。
こちらこそ、ありがとうございました^^
ゆっくり読ませていただきました!!
糖質制限して今日で1ヶ月たちます!
目のかゆみは消え、足の痒みも消え
後は腕に首の炎症だけとなりました。
昨日腕がめっちゃ痒くなって
炎症していました、理由はなんやろ?って
思ってたら…卵…(笑)いや今日便でてない。
昼より食べたからか?ってなって
昨日はしょげてました(笑)
アレルギー検査したほうがいいですかね?
腸内環境も悪く、さっそく今日乳酸菌の
サプリをamazonで購入しました!
毎日良い便をだせるまで糖質制限
頑張っていきたいと思います!
また読ませていただきます\(^o^)/
みずきさん、はじめまして。うれしいご報告をありがとうございます。
検査、自費診療なのでおカネがかかるのが玉に瑕ですが、ダメな食べ物がわかっているだけでずいぶんと安心感を得られるものです。わたしはやっておいてよかったと感じていますよ。
がんばってくださいね。糖質制限だけではなかなか完治までいかないと思いますので、腸や善玉菌も元気にしてあげてください。応援しています^^
コメント返信ありがとうございます
遅延型アレルギーの検査をしようか
迷ってたんでが、イチローさんの
言葉に背中押されました‼️
遅延型アレルギー検査やります‼️
やっぱり食べ物は検査してたら
安心感がありますよね‼️
イチローさんありがとうございます
※こちらのコメント、掲示板に転載させていただきますね。