「ニキビは冷やすといい」は嘘!冷やすと悪化することも!?
実は、“ニキビを冷やす”という行為は、医学的にあまり推奨されていません。ニキビを冷やすと、かえってニキビが悪化するともいわれています。ここでは、その根拠についてご紹介しましょう。
■ニキビを冷やしても原因菌は死滅しない
ニキビは、アクネ菌などの原因菌によって引き起こされる症状です。そのため、ニキビを治すためには、原因菌の繁殖を抑え、殺菌しなくてはなりません。原因菌を殺菌するためには、殺菌効果のある抗菌剤や抗炎症作用のある薬が必要となります。ニキビを冷やすだけでは原因菌に対して何の効果もないので、ニキビは治りません。
■ニキビを冷やすと血行不良が起こる
顔の血管は元々細いため、冷やすと更に細くなり、血行不良を引き起こします。血行不良が起これば、肌へ十分な血液や栄養が行き届かなくなり、肌の再生周期であるターンオーバーが鈍化。ニキビの治りが遅くなってしまいます。
また、ニキビを冷やし過ぎると、肌の細胞に急激なダメージが及んでしまい、最悪の場合、皮膚が軽度の壊死を起こしてしまうこともあります。そうなれば、ニキビの中の細胞も壊死してしまうため、治り切れなかったニキビがニキビ跡として残ってしまうことになります。
■ニキビを冷やすと肌が乾燥して原因菌の増殖を招く
ニキビを冷やすと、その部分の肌は急激に乾燥することになります。そして、肌が乾燥すると、乾燥を防ごうとする肌細胞が皮脂を過剰に分泌します。皮脂はニキビの原因菌の餌となるため、乾燥によって過剰に分泌された皮脂の周辺には原因菌が繁殖。結果、ニキビの悪化につながってしまいます。
応急処置としてなら冷やしても効果アリ!冷やすと効果的なニキビの種類やタイミング
前項では、ニキビを冷やさないほうが良い理由についてご紹介しましたが、ニキビの種類やタイミングによっては、冷やすことで治りが早くなる場合もあります。ここでは、冷やすと効果的なニキビの種類やタイミングについてご紹介していきます。
■冷やすと効果的なのは、赤色や黄色の炎症ニキビのみ!
ニキビには、軽度の黒ニキビや白ニキビ、中度の赤ニキビ、重度の黄ニキビといった種類があります。このうち、赤ニキビと黄色ニキビは炎症を伴うのが特徴で、このふたつのニキビの炎症を鎮める際には、冷やすのが効果的です。
赤ニキビや黄色ニキビといった炎症の起こっているニキビを冷やすと、炎症を引き起こしている細胞の働きが一時的に鈍化します。すると、炎症が鎮まっていき、炎症による熱や痛み、腫れなどの緩和を図ることができるのです。
炎症の起こっていない白ニキビや黒ニキビの場合、冷やしても何の効果も得られません。むしろ、かえってニキビを悪化させることにつながりかねないので、冷やすのは避けたほうが良いでしょう。
※炎症していない「白ニキビ」「黒ニキビ」には効果なし
■炎症が鎮まった後もニキビを冷やし続けるのはNG!
ニキビの炎症を冷やして鎮める際には、冷やすタイミングが重要となります。冷やすと効果的なのは、熱や痛み、腫れなどが起こっているニキビの炎症の酷いときだけです。ニキビの炎症が鎮まった後も冷やし続ければ、血流の悪化やターンオーバーの鈍化、肌細胞の壊死や肌の乾燥などを招いてしまい、かえってニキビの炎症が悪化しかねません。注意してくださいね。
■炎症を鎮めるための効果的なニキビの冷やし方は?
ニキビを冷やして炎症を鎮める際、アイスノンや保冷剤、氷水などで冷やすと、肌への刺激が強すぎて、かえって炎症が悪化してしまうことがあります。
肌へ負担を掛けずにニキビを冷やすには、以下のような清涼感のあるハッカ油やアクネ用のスキンケアジェルを使うと良いでしょう。化粧水を染み込ませたコットンを冷蔵庫で冷やしたものを使うのもおすすめです。肌への刺激を最小限に抑えながらニキビを冷やせるので、効果的に炎症を抑えることができます。
ここまですーっとするとは思いませんでした!
お風呂でる前に濡れた体に1、2滴分を塗り込むとそれだけでかなりすーっとします。
ニキビを治すなら“冷やす”よりも“温める”のほうが効果的!
実は、ニキビを治すには“冷やす”よりも“温める”ほうが効果的なんです。ここでは、温めることでニキビが治りやすくなるメカニズムや効果、温めてニキビを治す方法などについてご紹介します。
■ニキビを温めると、肌のターンオーバーが促進される!
ニキビを温めると、肌の血行が広がり、肌に充分な血液や栄養が行届くようになります。すると、肌の新陳代謝がアップ。肌の再生周期であるターンオーバーも促進され、ニキビの治りが早くなるのです。ニキビ跡の改善も図ることができ、ニキビやニキビ跡のない美しい肌を手に入れることにつながります。
■ニキビを温めると、原因菌の繁殖を抑えることができる!
ニキビを温めると、毛穴が開きやすくなります。毛穴が開きやすくなれば、ニキビの原因菌の餌となる毛穴の中に詰まった皮脂や汚れが取り除きやすくなり、原因菌の繁殖の抑制につながります。炎症が鎮まりやすくなったり、ニキビの治りが早くなるのはもちろん、今後のニキビ予防にも役立ちます。
肌の外側・内側、両方から温めよう!ニキビを治すための効果的な温め方3選
ニキビを治すための効果的な温め方としては、肌の外側、肌の内側、両方から温めてあげることがポイントです。以下で具体的な方法についてご紹介していきます。
■ニキビを治すための効果的な温め方①ホットタオル
ホットタオルには、肌の血行を良くし、毛穴を開かせて皮脂や汚れをきれいに取り除く効果があります。
方法は、とっても簡単。水に濡らしたフェイスタオルを絞り、電子レンジに入れて20秒ほど温めます。電子レンジから取り出したら、心地良いと感じる温度になるまで冷まし、冷めたら10秒~20秒、顔全体に乗せて肌を温めます。毛穴が広がり、スキンケア化粧品の入りが良くなったり、洗顔時に皮脂や汚れが取れやすくなります。
■ニキビを治すための効果的な温め方②ぬるま湯洗顔
ぬるま湯洗顔には、ニキビへの刺激や肌の乾燥を抑えながら、肌の血行を促進したり、毛穴に詰まった皮脂や汚れをきれいに取り除く効果があります。
ぬるま湯洗顔では、洗顔フォームや石鹸を使わず、ぬるま湯だけで洗います。38度くらいのお湯を顔に浸すようにして顔を洗っていきましょう。10回ほど繰り返せばOKです。ニキビの悪化の原因となる刺激や乾燥を防ぎながら、皮脂や汚れを取り除くことができます。洗顔跡には、スキンケアでの保湿を忘れずに。
■ニキビを治すための効果的な温め方③身体の温まる食べ物・飲み物
生姜や唐辛子、紅茶やウーロン茶、こういった食べ物・飲み物には、身体を温める作用があります。身体が温まれば、全身の血行が促進。肌の血行促進にもつながり、ターンオーバーの周期が整って、ニキビの治りも早くなります。
“冷やす”と“温める”の使い分けで、効果的にニキビを治していこう!
今回ご紹介したように、「ニキビを冷やすと治る」というのは、大きな間違いです。ニキビを冷やすという行為は、あくまでも赤ニキビや黄ニキビといったニキビの炎症を鎮めるための応急処置に過ぎません。根本的にニキビを治すためには、“冷やす”よりも“温める”ほうが良いということを知っておきましょう。
炎症が悪化した際には冷やす、炎症が治まったら温める、このように“冷やす”と“温める”をうまく使い分ければ、より効率良くニキビを治していくことが可能です。今回ご紹介した冷やし方や温め方を駆使して、ニキビのない美しい肌を手に入れてくださいね。
さらに、基本的にニキビは皮膚科での治療が早く治すための一番の近道です。炎症してからはもちろん、初期のニキビでもその状態に合った治療をしてもらえるから。皮膚科でも早めの受診が推奨されています。
日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
軽症の症状でも瘢痕を残しうるが,早期の治療により瘢痕が予防できることを示唆するデータが示されている.