現代人に多い、自己臭症とは

自分が臭いのではないか、自分の臭いが人に迷惑をかけているのではないか、等と必要以上に過敏になり、仕事や勉強などに身が入らなくなってしまうそんな病気です。

客観的に見ると、本人がこんな事で悩んでいるなんて全くわかりません。
そして、体臭で悩んでいることを打ち明けるというのはとても恥ずかしくて勇気のいること。
潜在的な患者数はとても多いのではないかと思います。

結論から言うと、この病気にかかっている人は臭くないんです。
自己臭症の人は、異常なほど自己の体臭を気にするあまり、普通の人よりも遥かに清潔な人が多いのです。
家族などから臭くないと言われても「自分を気遣って嘘をついてくれている。ほんとは臭いのに」なんて思ってしまうのがこの病気。

自分が臭いなどと勘違いを続けていると、たくさんの機会を失います。そんな人が少しでもいなくなるように、自分の経験から、完治にまで至る方法を挙げていきます。

自己臭症患者の共通の特徴

そもそも自己臭症の人で、
・実際に他人から「直接」「クサイ」と言われた人よりも
・自分が臭いと思い込んで、人の仕草に過敏に反応してしまい日常生活が辛い人
の後者のほうが圧倒的に多いと思います。

そして実際に他人から直接臭いと言われたとしても、「無臭ではない」程度の意味だったりするのです。(All aboutのリンク参照。その通りだと思います。)

自己臭症の人は、それを強烈な刺激臭や腐臭、ワキガの臭いが自分からすると受け取ります。
また、自分がある程度清潔だと思ってるときに他人から臭いなんて言われると、それがトラウマとなり、自分は常に臭いのだ。等と思い続けてしまいます。

そして、電車に乗る度、職場や学校の人と会話をする度、人とのコミュニケーション全般において
・他人の鼻すすりやせき込みの音、手を鼻にあてるしぐさに過敏に反応し、
・過去のトラウマから焼きついた「自分が臭い」という前提を裏付けるように
・自分が臭いという証拠を自ら無理やり探して集めに行く

というような行動をとってしまいがちです。

例を挙げると
①一日着たシャツの脇の部分の匂いを嗅ぐ
②ほのかにワキガのような臭いがする
③自分はワキガだ。ほのかにしか臭いがしないのは自分の臭いだからであり、他人からするとはっきりとしたワキガの臭いを出している。
こんな感じではないでしょうか。

口臭でもそう。実際に死ぬほど口が臭い人なんて僕は今までに出会ったことがありません。
朝起きたばかりであればだれでも臭いですし、口の中が常に清潔でなんの不快感もない状態などありえません。

あなたの周りにいる清潔な美男美女。彼ら彼女らも無臭ではないのです。
でも臭くないですよね。同じです。あなたも臭くないんです。

制汗剤は無香料のものを使ってください

自己臭症の人は、体臭を気にするあまり、香水や制汗剤で対処しようとします。
もちろん何の問題はないです。
そもそも制汗剤の日本を代表する大手企業(資生堂や花王など)からTVCMや雑誌広告がバンバン出されている事から、現代人の多数が臭いを気にしているという事実と無臭でいたいというニーズが読み取れます。
そんなにたくさんの人が臭いを気にしているのか?臭い人なんて電車やエレベーターでも1年に数回も遭遇しません。せいぜいタバコの残り香がする程度です。あとは明らかにお風呂に入っていなさそう、洗濯を一切していなさそうな身なりの方からは変な匂いがしますがこれは当然です。
現代人が抱える不安とは裏腹に、変な臭いなんてしないのが通常なのです。

話を戻しますと、自己臭症の人は気にするあまり、制汗剤や香水をついつい大量につけてしまいます。お風呂でごしごし時間をかけて全身を洗ってしまうのと同じように。

他人は、無臭でなかったら何らかの反応をします。いい香りだろうが悪臭だろうが、鼻をすするのです。
ここで、自己臭症の人の天敵=鼻すすり、が他人から誘発されます。大量に香料を振りかけているのであれば尚更強く他人は反応します。お前臭いんだよ、と言わんばかりに咳払いする人もいるでしょう。
ここで自己臭症の人は、香水や制汗剤の香りに他人が反応しても、自分の体臭に反応していると動揺してしまう事があります。そしてより悪化します。
心地よい香りというのは、せいぜいほのかに香る程度の香料です。
お前臭いんだと、と言わんばかりの咳払いをする人は、内心は「つけすぎなんだよ香水」くらいにしか思っていないはずです。

体臭を気にするあまり、常識の範囲を超えたケアをしてしまっている可能性があることに気をつけましょう。無香料がキーワードです。

治療法はずばり、他人に直接、自分が臭くないか聞くこと!

簡単に書きましたが、これはとても勇気のいること。

こんな恥ずかしい悩みを抱えているなんて打ち明けられない。
そしてもし臭いと言われたらどうしよう。
色々あると思います。

でも、このプロセスを経ずに、前には進めません。

そもそも悩みの根本は、自分の体臭が他人に迷惑をかけている、という強烈な不安です。

その他人の率直な、自分の体臭に対する感想、を聞かずに勝手に悩み続けるというのは、健常者からすればおかしな構図です。

一部の方は家族などに訪ねているかと思います。
ただ、家族がいくら臭くないよ、と言っても
「本当はくさいけど、気を使って嘘をついてくれているんだ(だって「過去のトラウマ」からすれば自分は臭いって周りから思われていたし。絶対臭いはず)」
というように、なかなか聞く耳を持つことができないのが現状です。

以下、私が急激に症状を改善し実施から1週間程度で完治までたどり着いた単純な方法を記載します。
・自分が気にしていて、他人が自分の体臭を臭いと思っていると判断する他人のしぐさ(咳払い、鼻すすり、鼻に手をやるなど)の
「直後」
にその人に自分が今はなっている体臭について質問する。

以上です。
これをやると、相手は きょとん。 とします。
自分のことを気遣うために嘘の態度を取っている、等とは思えないくらい程遠い、「何のことそれ?」という態度と感想を言います。

これによって、自分の悩みである体臭が、自分の思い込みであった事、他人のしぐさを無理やり自分の体臭に結びつけていた、ということを理解します。頭も体も。今まで反射的に臭いを気にしていたことが徐々になくなっていきます。

勇気がいるのはわかります。でもこれをまずやってみてください。
一時の恥と引き換えに余計な悩みから解放される生活と、今後も数年間日々が体臭のことで頭いっぱいの生活を天秤にかけてください。

自分が臭くないことに対する裏付け

セックスを通じて理解する、自分の体臭がないことへの裏付け

下ネタで大変恐縮ですが、これが強い裏付けになるんです。
自己臭症の人は、自分が臭いという証拠を無意識にかき集めてしまうんです。
なので、自分の下着や歯垢など体臭や口臭がするようなものを鼻にくっつけてニオイを嗅いで、自分はくさいのだ、と思い込んだりします。

ここで有効なファクターが、セックスにおけるパートナーのにおいです。(苦手な方はほんとうにごめんなさい。でも役に立つと思って書いています)

セックスをすると、もう自分の体臭がどうのこうのなんて言ってられないくらい密着します。
ディープキスもしますし、局部に顔を近づけてなめたりします。

ここでポイントです。残念ながら全ての人が無臭ではないです。
女性であっても口臭がする人がいます。ただ想定の範囲内の匂いです。(寝起きの時の自分の口の味の10分の1程度)
また、たまにというか割と性器がにおう人がいます。完全に無臭な人はそうそういません。

何が言いたいかというと、

そのような匂いが、日常生活でコミュニケーションを取る上で、感じたことがあるか?

この問いです。職場や学校等でコミュニケーションをしていて、キスやペッティングなんてありえない訳です。日常生活において、キスやペッティングをしたときに感じた臭いがしたかどうか。しないですよね。
客観的にみて、とっても清潔な人でも、鼻を近づけて、口や脇や性器をダイレクトに臭いをかげば、何らかの臭いがして当然なんです。
それが日常生活では一切感じないのです。この人からは性器のにおいがする、なんてことは生まれてこの方ありません。あり得るわけないです。

これらのにおいは信頼関係を築いたパートナーと行うセックスにおいて、ようやく感じることができるレベルなのです。
つまり、日常生活で嗅がれる心配のない臭いばかりなのです。

人間の体臭なんてゼロではないです。動物ですから。他の野生動物の匂いからすると、ダントツで清潔ですよね。

自己臭症で悩んでいる人たちの体臭は、そんな悩みがない人と同じ体臭です。
食べ物がーとか、ストレスがーとかネットで探せば体臭に関係する事柄がたくさん出てくると思います。でも、そこで書かれているのは、あくまでも影響を与える、程度のものです。
この食べ物を取っていると悪臭を放つ。というものはないです。そのような記事を必要以上に重く受け取ってしまうのがこの病気の怖いところ。

一歩引いてみてください。お風呂入って一通り体洗ってシャンプーして、ちゃんと衣類を洗濯していれば何の心配もないです。

それでもダメなら・・・

私は以上に述べた方法をきっかけとしてあっさりと治りました。

でも、自己臭症の症状なんてケースバイケースだと思います。
こんな簡単にいかないかもしれません。

そうなってくると、実際にワキの手術をしたり、口腔外科で口臭の治療をしたりすることが必要なケースもあるかもしれません。根本の理由が明確であればそれでいいと思います。
その場合でも、他人が「別に臭くない」と言うのであれば、大きな手術は思いとどまってみてもいいかもしれません。それくらい自己臭症は思い込みが強くなる病気です。

また、精神科等への通院も選択肢としてあるかもしれませんが、口コミなどでできる限り評判を調べた上で通院したほうがいいと思います。
すべての医療でそうですが、精神科医は特に、患者側の説明から症状を判定するしかないのです。患者としても、誤解のないように症状を理路整然と述べなければなりません。精神科医の診断材料はそれのみです。100人の精神科医の診断が一致するとは限りません。
また、自己臭症の症状を述べると、時に支離滅裂なことを言わなければならないことがあると思います。(他人がこういうしぐさをしているから自分が臭い。ネットの検索でヒットしたある記事のことをソースとして持論を展開するなど)
誤診を受ける可能性がないとは言い切れないのです。
なので、精神科医の受信を検討するときは、
・口コミ等で評判を調べる(とんでもない残念な医者も存在することは確かです。)
・1か所で完結させない(オピニオンショッピングと言われかねませんが、誤診の防止として)

医学的知識は私にはないので、これくらいにしておきますが、この病気において「決めつけ」は命取りだと個人的には思います。

以上です。みなさんが現代病である自己臭症をいち早く克服し、体臭のことで頭を悩ませる生活から脱し、幸せな悩みでいっぱいな人生を送ることを切に願っております。

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