【アトピー】掻き壊し・掻きむしりを防ぐのに有効な対策5選
投稿日 最終更新日 2016/05/25
アトピーの方の最大の悩みは、痒いのを我慢できずに皮膚を掻きむしり、掻き壊してしまうことだと思います。
アトピーの痒みは、アトピーでない人には到底想像できないくらい酷いものですから、
痒みを我慢できずに掻いてしまうのも、ある意味仕方ありません。
でも、掻きむしって皮膚を掻き壊してしまうこと(掻爬:そうは)は、アトピー性皮膚炎を悪化させてしまう大きな原因の1つです。
痒いから掻きむしる → 掻き壊しで皮膚のバリア機能が失われる → さらに痒みが増す → もっと掻いてしまう・・・
といったアトピー悪化の悪循環に陥ってしまうからです。
皮膚炎がある状態では、完全に痒みを無くして全く掻かないようにするのは無理です。
でも、掻きむしって皮膚を掻き壊してしまう頻度・回数を減らしていくことは、十分に出来ます。
掻き壊しの頻度が減れば、上のアトピー悪化の負のスパイラルに歯止めがかかり、皮膚炎はだんだんと良くなっていきます。
そうなれば、痒みも軽減して、掻く回数も減り、さらに皮膚炎が綺麗になっていく・・・
といった好循環にシフトしていくことが出来ます。
このように、掻きむしり・掻き壊しを減らしていくことは、悪循環を好循環にシフトさせるためのきっかけになるとても重要なポイントです。
そこでこの記事では、
アトピー改善のための、掻きむしり・掻き壊しを防ぐための対策・工夫
について、5つをピックアップしてご紹介したいと思います。
1. 掻きむしり・掻き壊しを防ぐための対策
さっそく、皮膚の掻きむしり・掻き壊しを防止する対策について、具体的に見ていきましょう。
対策としては、
- 爪のお手入れの徹底
- 痒いときに掻かないための工夫をする
- 夜間、寝ている間の掻きむしりを減らす
- 掻いてしまった状況を記録する
- 皮膚炎を綺麗に治す
という5つです。
1-1. 常に爪を短く・丸くキープする
まず、搔き壊しを防ぐ最も有効な対策は、
常に爪を短く・丸くキープする
ということです。
痒みに我慢できず掻きむしってしまったときでも、皮膚へのダメージを最小限に留めるためには、爪の攻撃力をかなり低く抑えておくことが大切です。
同じ痒みのレベルで同じ回数掻いたとしても、爪の攻撃力が低ければ、その分だけ掻き壊しの程度が軽減されるからです。
アトピー治療中はもちろん、アトピーの皮膚炎が綺麗に治って皮膚炎自体が出にくくなった段階でも、アトピー再発の予防として、爪を頻繁にお手入れして、短く・丸くしておくことが大切です。
個人的には、この「爪の攻撃力を常に低くキープする」というポイントを抑えるだけでも、アトピー性皮膚炎はかなり改善していくと考えています。
アトピーが中々良くならない場合で、爪のお手入れにそこまで気をつけていなかった場合、このポイントを徹底すれば、確実にアトピーは改善に向かうはずです。
もちろん、適切にステロイド外用薬を使い、保湿・入浴等のスキンケアを徹底することが前提となりますが。
具体的な爪のお手入れの方法ですが、
イメージとしては、普通の人からしたら「深爪?」と思われるくらいでちょうど良いです。
ただし、ただ単に爪を短く切るだけでは、爪の攻撃力は落ちません。
アトピー治療に特化した爪のお手入れの方法があります。
これについては、↓の記事で写真を使って分かりやすく解説していますので、是非ご覧ください。
Related article
マウスを合わせると記事の説明が表示されます。リンク先の記事は別タブで表示されますので、後で読むことが出来ます。 タイトルをタップすると記事の説明が表示され、もう一度タップするとリンクが開きます。別タブで表示されますので、後で読むことが出来ます。
1-2. 痒いときに掻かないための工夫をする
搔きむしり・搔き壊しを防ぐための次の対策は、
痒いときに掻かないための工夫をする
ということです。
「痒いときに掻かないように我慢する!」という根性論では、アトピーの強い痒みには対処できません。
根性でひたすら我慢するのではなく、痒みを軽減したり、痒みを意識から外すための工夫をするようにします。
我慢出来ないレベルの痒みに対処するための工夫については、↓の記事で詳しくご説明しています。
Related article
マウスを合わせると記事の説明が表示されます。リンク先の記事は別タブで表示されますので、後で読むことが出来ます。 タイトルをタップすると記事の説明が表示され、もう一度タップするとリンクが開きます。別タブで表示されますので、後で読むことが出来ます。
1-3. 夜の寝ている間の掻きむしりを減らす
特に成人のアトピーの場合、
昼間は我慢できるから掻きむしることは少ないけど、寝ている間に掻きむしってしまう!
ということが多いと思います。
朝起きる際に、掻き壊ししてしまったことに気付いたときのなんとも言えない絶望感は、アトピーの方にしか分からない辛いものです。
一日のスタートを陰鬱な気分でスタートせざるを得ない、そんな感じの気分になってしまいます。
逆に、寝ている間の掻きむしりが無くなれば、かなり生活が楽になりますから、なんとか防ぎたいものです。
では、どうすればよいのでしょうか。
寝ている間は無意識に掻いてしまっていますから、痒みを我慢したり、意識して掻くことを防ぐことは出来ません。
ですが、寝ている間の痒みを軽減させたり、掻いてしまったときのダメージを小さくすることは出来ます。
そのための対策としては、
- 日中、出来る限り身体を動かして疲れさせ、ぐっすり寝られるようにする。
- 早起きして、早く寝る。
- 寝る前の2時間は、テレビ・スマホ・PCを見ない。
- 入浴は、布団に入る2時間以上前に済ませる。
- 室温・湿度を快適に保つ。
- 布団・毛布・パジャマの素材に気を付ける。
- 掻きむしり防止の手袋を着用する。
- ガーゼを痒い部分に貼り付ける。
- 指先にガーゼを付ける。
- 抗ヒスタミン剤を服用する。
などが挙げられます。
私自身も、長年に渡って、「寝ている間の掻き壊し」には悩まされました。
手袋の着用、拘束具の着用、抗ヒスタミン剤や睡眠薬の服用・・・などなど、色々な方法を試しました。
結果、一番効果的だったのは、
- 早寝早起きを徹底する。
- 寝る前にPC・テレビ・スマホを見ないで、リラックスするように心掛ける。
という、一見効果の小さそうな2点です。
早く起きて、日中に十分に身体を疲れさせて、寝る前はテレビやPC・スマホを使わずにリラックスを心がけ、副交感神経を優位にする。
やるべきことが無いのであれば、余計なことはせず、出来る限り早く寝る。そして早く起きる。
この単純なことを意識すると、夜間の掻き壊しは激減するはずです。
そして、このような生活リズムは、掻き壊しを減らすだけでなく、アトピー性皮膚炎の改善自体にも有効です。
皮膚炎が出にくくなるし、皮膚炎の治りも早くなるからです。
寝ている間に掻いてしまうのを防ぐ方法を調べると、色々な対策が情報として出てきますが、
何よりも「早寝早寝」と「リラックスしてから寝ること」を、最優先に取り入れるべきだと私は考えます。
寝ている間の掻きむしりを防ぐための色々な対策を、↓の記事でまとめています。是非ご覧ください。
Related article
マウスを合わせると記事の説明が表示されます。リンク先の記事は別タブで表示されますので、後で読むことが出来ます。 タイトルをタップすると記事の説明が表示され、もう一度タップするとリンクが開きます。別タブで表示されますので、後で読むことが出来ます。
1-4. 掻いてしまった状況を記録する
ここまでの対策を行えば、掻きむしり・掻き壊しの頻度はかなり減るはずです。
でも、それでもまだ掻きむしってしまう事はもちろんあります。
その場合には、
また掻きむしってしまった。。。もうダメだ、自分が嫌いだ。。。
と落ち込むのではなく、すぐに気分を切り替えて、
- 痒みが強く出た原因として疑わしいものは何か?
- 掻きむしってしまった時点の状況
の2点を、冷静に振り返って分析するようにします。
お子さんのアトピーの場合には、親御さんが代わりに考えてあげるようにしましょう。
痒みが強く出てしまった原因に心当たりがある場合には、それをノートや手帳に記録しておきます。
また、はっきりとした原因が見当たらない場合でも、掻きむしってしまったときの状況(時間帯・何をしていたか、どこにいたか、誰といたか、どんなことを話していたか・・・等)を振り返って、これも記録しておきます。
この記録をノートにつけておいて、定期的に振り返ると、掻きむしってしまうときに共通の法則のようなものが見つかるはずです。
それは、食べ物や特定の場所かもしれませんし、特定の人物かもしれません。
特にお子さんの場合、対人的なストレスを感じると、その反応として特に痒みがなくても掻きむしってしまうことが多いです。
何がストレスになっているのか?は、掻きむしってしまったときの状況を記録しておくと、ある程度目星を付けることができます。
例えば私の場合、掻きむしることが多かったのは
- 深夜まで仕事をせざるを得ないとき
- 家族との口論の最中
- 退社後の帰宅途中、最寄り駅に着いたあたり(緊張から解き放たれたとき)
- 嫌なことを思い出したとき
- 汗をかいて、スキンケアできなかったとき
といった状況でした。
もちろん、これらは個人個人で異なりますから一概には言えませんが、
自分はどういう状況になると掻きむしってしまうのか?
という点をある程度把握しておくと、有効な対策が打てることがあります。
面倒ですが、オススメの方法です。
1-5. 皮膚炎を綺麗に治す
掻きむしり・掻き壊しを防ぐ最後の対策は、
ステロイド外用薬・保湿剤をきちんと使って、皮膚炎を綺麗にする
ということです。
皮膚炎の存在自体が痒みを引き起こしていますから、皮膚炎が綺麗になってくるにつれて、確実に痒みは弱くなっていきます。
すると、当然ですが掻きむしり・掻き壊しの頻度も激減します。
もちろん、
掻いてしまうから皮膚炎が治らなくて困ってるんだけど!!
というご指摘はごもっともだと思います。
でも、ここまでお話してきた掻きむしりを防ぐ対策をいくつか取り入れて、ステロイド外用薬をきちんと塗ってあげれば、皮膚炎はだんだんと綺麗になるはずです。
特に、爪のお手入れを徹底した上で、ステロイド外用薬・保湿剤を適切に使えば、
依然として掻きむしり・掻き壊しはしてしまうものの、その悪影響よりも皮膚炎が治る速度の方がはやくなり、皮膚炎はだんだんと綺麗になっていくはずです。
ちょっと矛盾しているように思われるかもしれませんが、
掻きむしり・掻き壊しを防ぐ一番簡単方法は、ステロイド外用薬をきちんと使って皮膚炎を鎮めること
なのです。
色々と気をつけているのに、ステロイドを塗っても中々皮膚炎が治っていかない。。。
という場合には、ステロイド外用薬の使い方が不適切である可能性が高いです。
2. まとめ
以上、掻きむしり・掻き壊しを防ぐための5つの対策でした。
個人的に優先して取り入れるべきと感じるのは、
- 爪のお手入れを徹底すること
- 早寝早起きを心掛けること
- ステロイド外用薬をより適切に使うこと
の3つです。
これらのポイントを見直すだけでも、掻き壊しの程度は徐々に軽くなっていき、アトピー性皮膚炎は確実に快方に向かっていくはずです。