世界一小さな犬種として知られるチワワは、屋外での飼育には向かないため、室内で飼育している人が多いですよね。いくら家族同然のように可愛がっていても、室内飼いで気になるのは清潔さ。ここでは、チワワのお手入れ方法をご紹介します。初めてチワワを飼う方はもちろん、日ごろのお手入れが行き届いているかどうかのチェックにも役立ててくださいね。

ポイント別お手入れ方法

まずは、あなたの愛犬のお手入れがどの程度行き届いているのかチェックしてみましょう。

  • 被毛がベタつく、ニオイがある⇒シャンプーへ
  • 被毛に毛玉がある⇒ブラッシングへ
  • 耳の中が汚れている、ニオイがする⇒耳掃除へ
  • 目ヤニや涙やけがある⇒目のお手入れへ
  • 歯に歯垢がついている⇒歯磨きへ
  • 肛門腺が膨れている、肛門の周囲に便がついている⇒肛門腺絞りへ
  • 爪が伸びている⇒爪切りへ
  • 肉球の間から毛が伸びている⇒無駄毛カットへ

これらに思い当たる部分がある場合には、次の方法でお手入れしてあげましょう。

シャンプー

チワワは小さくて扱いやすいので、自宅でシャンプーすることができます。被毛がベタつく、ゴワつく、パサパサする、ニオイがする場合には、シャンプーしてあげましょう。シャンプーの目安は月に1~2回。洗いすぎると毛ヅヤや皮膚を傷めることになるのでシャンプーのし過ぎには注意してください。

準備するもの

  • 犬用シャンプー
  • リンス
  • スポンジ
  • タオル

人間用のシャンプーは、犬にとって刺激が強すぎるため、必ず「犬用シャンプー」を使いましょう。

シャンプーの手順

  1. ブラッシングする
  2. ぬるめのお湯(35~37度が目安)で頭以外を濡らす
    ※シャワーヘッドを体につけてシャワーをかけましょう
  3. 指で耳を抑えながら、スポンジで顔を濡らす
  4. 適量のシャンプーを体にかけて、泡立てる
  5. 背中、胸、おなかの順に洗う
  6. 尻尾を持ち上げておしりを洗う
  7. 尻尾を毛先まで洗う
  8. 足を1本ずつ洗う
  9. 耳は根元から毛先に向かって洗う
  10. 泡を手に取り、片手で顔を動かせないように押さえて、反対の手の指先を使って頭と顔を洗う
  11. 全体を洗い終えたら、体の泡をシャワーで洗い流す
  12. 顏は耳を手で押さえて、水を含ませたスポンジで洗い流す
  13. 洗面器にリンスを入れて、お湯で薄める
  14. 13を体にかける(顏は不要)
  15. シャワーを使ってしっかりとすすぐ
  16. 十分にすすいだら、軽く体の水分を絞る

洗い終えると、犬がブルブルして水分を飛ばしますが、ブルブルしない場合には、耳に息を吹きかけてみましょう。顔周りは、チワワがもっとも嫌がる場所なので、スポンジを使って優しく丁寧に洗ってくださいね。また、目ヤニなどが固まっている場合には、無理に取らずに、お湯をかけてふやかしてから取りましょう。すすぎ残しは皮膚病の原因になるので、しっかりと洗い流すことが大切です。

洗い残しに注意したい部分
足の付け根、尻尾の根元、肛門周り、お腹周り

ある程度タオルドライしたら、ドライヤーを使って乾かします。2人で乾かすのが理想ですが、1人の場合には、ベルトでドライヤーを固定すると両手を使えます。

ドライのコツ

  • 最初は、スリッカーブラシで毛並に逆らってとかしながら、ドライヤーの冷風を微風であてる
  • 胸を乾かすときには、片手で顔をあげる
  • お腹は、前足を持って立たせた状態で乾かす
  • おしりは、尻尾を持ち上げて乾かす
  • 顏はできるだけ風を当てずに、ティッシュやコットンで水分を拭き取る
  • 耳の中の水気は、綿棒でそっと拭き取る

シャンプーで洗い残ししやすい部分は、同時に乾かしにくい部分です。生乾きの状態で終わらせると雑菌が繁殖して、ニオイや皮膚病を引き起こすことがあるので、しっかり乾かしましょう。毛並をふんわりとさせたい場合には、仕上げにピンブラシがおすすめ!

ブラッシング

個体差もありますが、チワワは比較的毛量が少ない犬種です。くし通りも良いので、ブラッシングは、基本的に「体全体を毛並にそってとかすだけ」と簡単ですが、被毛の種類により、必要なブラシの種類が異なります。

ロングコート

  • スリッカーブラシ
  • ピンブラシ

スリッカーブラシは、抜け毛の除去や毛玉予防に効果的!飾り毛が多い部分は、ピンブラシで毛並に逆らうようにブラッシングするとフワフワとした仕上がりになります。春・秋と年に2回ある換毛期は、多量の抜け毛がありますが、死毛を放っておくと痒みの原因になるため、換毛期には念入りにブラッシングしましょう。

スリッカーブラシを使うときのコツ

  • 毛の向きに合わせて持ち方を変える
  • ブラシは皮膚と平行に滑らせる
  • 力を入れ過ぎない

※親指、人差し指、中指の3本指で持つと◎

スムースコート

  • ラバーブラシ
  • 獣毛ブラシ

スムースタイプは、短毛なので毎日ブラッシングする必要はないと思いがちですが、ノミやホコリなどを取り除くためにも毎日ブラッシングするのが理想的です。ラバーブラシで全体をブラッシングしたあと、獣毛ブラシで仕上げると、ツヤが出るのでおすすめ!

ブラッシングは、ホコリやゴミ、ノミやダニなどを取り除くことができるので、毎日の散歩のあとが理想的です。また、ブラッシングで皮膚を刺激することで、新陳代謝を高めることができます。ブラッシングをするときには、合わせて皮膚に異常がないかをチェックしておきましょう。

耳掃除

チワワの耳は、立ち耳ですが、中には垂れ耳の子もいます。立ち耳は、垂れ耳よりも汚れにくいという特徴がありますが、どちらも定期的な耳掃除が必要です。キレイな耳は、中がピンク色をしていますが、茶色い汚れがついている場合には、耳掃除が必要です。耳の中の汚れを放っておくと、ニオイの原因になるだけでなく、外耳炎などの耳トラブルを引き起こすことがあるので、イヤークリーナーを使って耳の中をキレイにしましょう。

耳掃除は、イヤークリーナーをつけたコットンや綿棒で汚れを優しく拭き取ります。耳の中のデコボコ部分は、綿棒を添わせるようにすることで拭き残しを防げます。

注意!

耳の中はデリケートなので、力を入れないこと。
コットンや綿棒は、左右それぞれ別のものを使うこと。

目のお手入れ

チワワは、ほかの犬種に比べ目が前に出ているため、ゴミが入りやすい特徴があります。涙やけだけでなく、涙が流れ続ける流涙症や結膜炎になりやすい犬種なので、日ごろから目をチェックしておくことが大切です。

涙やけは、一度できてしまうとシャンプーで落とすことは困難なので、予防が基本!涙のあとを見かけたら、濡らしたタオルなどでこまめに拭きましょう。目ヤニがつきやすい目頭もお忘れなく。

歯磨き

体が小さいチワワは、大型犬と比べ歯が密集しているため、歯垢がたまりやすい傾向があります。犬は、虫歯になりにくいと言われていますが、虫歯にならないわけではありません。歯垢を放っておくと、人間と同じように虫歯や歯周病を引き起こす原因になるので、歯磨きの習慣をつけましょう。

チワワが特に歯垢や歯石がつきやすいのは奥歯と犬歯。これらの歯は特に念入りに磨きましょう。柔らかい歯ブラシかガーゼを指に巻いて歯を磨きます。チワワの歯茎は弱いので、歯ブラシだと刺激が強く出血してしまうことも・・。歯ブラシを使う場合には、様子を見ながら使いましょう。

これまで歯磨きの習慣がない子の歯磨きを急に始めることはできません。歯を磨くためには、愛犬に口を開けてもらう必要があります。まずは、次の手順で少しずつ口周りや歯に触れることに慣れさせることから始めましょう。ひとつのステップが上手にできるようになったら、すぐに褒めることが上達のコツです。

歯磨きができるようになるまでのステップ

  1. 口周りを触る
  2. 上唇をめくる
  3. 歯茎や犬歯、奥歯を触る
  4. 口を開ける
  5. ガーゼを手に持ち、愛犬にガーゼを見せながら、1~4を行う
  6. 歯磨きをする

成犬になってから歯磨きを教えるのは大変なので、できれば子犬のうちから始めると良いでしょう。

肛門腺絞り

肛門腺とは、肛門の左右に一対ある悪臭のある分泌物が入っている袋です。大型犬は、便をするときに一緒に排泄することができますが、チワワのような小型犬は、自力で排泄させることが難しいので、定期的に絞ってあげましょう。

肛門腺が溜まっているのに放っておくと、炎症を起こしたり、破裂したりすることもあるので、次のような肛門腺が溜まっているサインが現れたら、肛門腺を絞ります。

お尻を床に引きずるように歩く、お尻を気にして舐める

  1. 犬を立たせて、尻尾を片手で持ち上げる
  2. 肛門を中心に、4時と8時の位置を、ティッシュを持った反対の手の指でつまむ
  3. そのまま肛門に向かって押し上げるように絞り出す

肛門腺の位置は、犬によって5時と7時の位置にある場合もあります。また、溜まりやすさには個体差があるため、1ヶ月に1度を目安に、シャンプー前に絞ってあげると良いでしょう。

爪切り

床に爪が当たるような足音がしたら、爪が伸びすぎているサインです。爪が伸びすぎてしまうと、ケガの原因になるため、定期的に爪を切りましょう。

爪切りは、犬用の爪切りを使います。ギロチンタイプとニッパータイプがありますが、お好みで選んでOK!爪切りを爪に垂直にあてるようにして切りましょう。犬の爪の中には血管が通っているので、血管を切らないように注意してください。爪が白い子は、血管が見えるので心配はありませんが、爪が黒い子の場合は、血管が見えないので、ギリギリまで切ることを考えずに、肉球よりも伸びている部分だけをカットして、仕上げにヤスリがけすると安心です。

無駄毛カット

チワワでカットが必要になるのは、肉球の毛とお腹の毛です。特に肉球は、毛で覆われてしまうと、滑ってケガをすることがあるので、小さめの犬用のバリカンでカットしましょう。

自力でのお手入れが難しい場合には

チワワは、トリミングが必要な犬種ではありませんが、シャンプーや爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなどを目的としてトリミングサロンのシャンプーコースをお願いする飼い主さんもいます。自宅でお手入れするのが難しい場合には、トリミングサロンを検討してみるのも良いでしょう。

チワワのトリミング代金は、3,000~5,000円ほど。オプションをつければつけるほど値段も高くなり、トリミングにかかる時間も長くなります。トリミングに慣れていない子にとって、トリミングサロンはストレスでしかないので、できるだけ早く仕上がるように必要なケアだけをオーダーすると良いでしょう。

愛犬との絆も深まるマッサージ

全身のツボを刺激するマッサージには、血流改善、疲労回復などの健康効果がありますが、愛犬とのコミュニケーションや健康管理にも役立つだけでなく、マッサージで気持ちよさそうにしている愛犬の姿を見るだけで癒さるので、ぜひ試してみてくださいね。

  • 頭⇒優しくなでる
  • 顏⇒鼻先から耳の付け根に向かって指先でなでる
  • 耳⇒耳の下の付け根を、円を描くように
  • 首⇒首の上をマッサージ
  • 背中⇒首からお尻まで、毛並に沿ってなでる
  • 尻尾⇒付け根から先に向かってなでる
  • お尻⇒骨盤の上を軽くもむ
  • 足⇒指で挟むように付け根から足先までマッサージ
  • 足の付け根⇒脇の部分を軽くもむ
  • 肉球⇒肉球を広げるようにマッサージ
  • お腹⇒おへそ周りを右回りに円を描くようになでる
  • 胸⇒円を描くようになでる

力を入れずに、優しくなでるようにマッサージするのがコツです。