› なおす人(なおすんちゅ)日記

2017年06月28日

今回は室内ドアの修理の話。

室内の家具やドアなどの修理の事を、僕らは普通「補修」という呼び方をするのですが、今回は「修理」かなぁ。

‥と、いうのも写真のように室内ドアの中央部が破壊されていました。 とある外人住宅です。
まるでバーサーカー(狂戦士)でも暴れたようです。 ちょっと血が付いていたので画像はボカしておきました。



壊されたドアの中央部分。 一部、ボカシてあります。

幸い、ドア自体の強度には影響無さそうだったので、補強しつつ修理をして行きます。


左:壊れた破片や、内部のハニカムの構造材を取り除いて掃除。 / 右補強をしつつ形状を復元して行きます。

最近のドアは、国産/輸入品とも、内部は空洞やハニカム(蜂の巣状)構造になっている物が多いです。
表面は完全に木目の浮き出た木に見えるのに、実際はボール紙をプレスして木の模様を印刷した仕上げです。
なんだか安物のような気がしないでも無いですが‥。

でも本物の天然木のドアなど、子供とかには重いし、挟まると危険です。
軽くて使いやすい、現代の技術で作られた安全なドア。 ‥と、言い換えたほうが良いかも知れません。
(あちこちのコダワリの新築現場とかで、ひたすら重いドアとか、よく見かけます。正直、住みにくそう‥)

工程上、中のハニカム構造(紙製)は邪魔なので取り除いて、しっかりと開口部の補強をしつつ、形状を復元していきます。



補修前。




補修後。



写真では分かりにくいですが、表面の木目の凹凸も再現して有ります。
また、元のドアが水性塗料で塗られていたので、水性塗料を調合し、同じような色ツヤを再現して補修箇所のみ塗っています。


左:補修前、貫通したドア裏側の割れ。 / 右:補修後。


以上、今回は壊れた室内ドアの修理でした。


補修屋のお仕事は、壊れた箇所のみを最小限、最短の時間で分からなく仕上げる事です。

構造自体の破損・腐食など「一部だけの破損」で無い場合は大工へ、壁紙は様々な色柄の在庫を持っている壁紙屋へ、それぞれ専門の職人もいますので、問い合わせる際は区別して下さいね。


   







2017年06月18日


塗装のイメージ画像。 (実際には周囲の石材を汚さないよう対策して施工します)

とある施設からの依頼。
壁のほぼ全てが大理石(マーフィル系)貼りの高級な作りの施設なのですが、タバコのヤニで目地が茶色くなっています。

石材の部分は拭き掃除でキレイに出来ますが、目地は洗剤とブラシで擦るとか物理的に洗浄しないと汚れは落とせません。
汚れは年月を感じさせるし、みすぼらしく見えてしまいます。

かといってモルタルの目地を削って埋め直すのは大仕事です。

なんとかならないか相談された時、ふと思い出しました。
「ホームセンターで、目地の着色剤が売ってたなー!」

そう、目地に色を塗ってしまえば簡単に解決できます。
補修屋の僕は塗料を自在に調色できるので、現場の大理石に合わせて色のサンプルを作り、何種類かの塗料でテスト施工してみました。

その結果を担当者が上司に上げて、無事に決済が下りたので、本施工。

規模が大きかったので仲間の職人数名に手伝ってもらい、3日ほどで終わらせました。


目地の欠けた部分は専用のモルタルで埋めてから着色しています。




上の画像は、報告書用に、イメージが判るよう一部を残して目地塗装しています。

こうしてみると、目地がキレイだと、まるで新品に見えますね。
なお調色した塗料は、今後の補修用に瓶に小分けして、担当者に渡しておきました。

今回のような仕事は補修屋の範疇ではないけど、頼まれてみれば得意なジャンルです。

「 見た目を整える 」 事に特化した補修屋という仕事人がいること、困ったときは思い出して下さいね!

  












2017年01月07日

2017 あけおめです。 

同業者の皆様、修理先を検索して来た方、本年も補修屋の沖縄リペアを よろしくお願いします。

さて、今年の正月休みの宿題は、壊れた馬の置き物でした。
クリスマス クリブと言って、キリスト生誕を記念して制作される作品群の一つだそうです。

頂いたメールの写真は、かなり粉々ですが、この程度なら大丈夫。
(顔とかが割れると厄介ですが‥)

正月休みの間、1日に数工程ずつ進めていきました。
以下、写真で。


メールに添付されていた画像。 かなり細かく砕けていました。


左:パーツを組み立てて接着。 / 右:欠損部を樹脂で充填。


左:段差を無くし、全体の下地を調整。 / 右:オリジナルと同色に塗装。


ここからさらに、細かい部分まで色を合わせていくことも可能ですが‥。
無限に時間を使えるわけでも無いので、通常の仕事では妥協も必要です。

今回は、ぱっと見て違和感ないレベルで納めてみました。 同じ製品の違うロット、といった仕上がりでしょうか‥。

それでは暇つぶしに、間違い探しを、どーぞ!



組み立てただけの状態



完成。昼と夜で光の当たりが違いますが色ツヤは合わせてあります。

下地を侵さずに汚しを行う等のテクニックは、ガンプラとかと近いかもですね。

というわけで建築系の補修とは全く違うジャンルの修理でしたが、基本は一緒。

困ったときは近くの補修屋さんを探して、問い合わせてみる事をお勧めします!
忙しい職人が多いと思いますが、受けてくれれば仕事は早いですよ。


   
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2016年10月14日

杉板コンクリートの造作を失敗したので、なおして欲しい。
‥そう、連絡が入りました。

新築の住居の玄関口。 郵便受けの下の部分の杉目が、欠けています。

建物の顔というか、一番目立つ部分だけに、事は重大です。


現場で、作業の準備をしていると‥。

室内の仕上げをしていた年配の大工が出てきて言いました。

  大工 「 これをなおすの? なおせるのか!? 」

  僕 「 だいたい、目立たなくなると思いますよ。 」

  大工 「 ほぉーっ!! 」

~~~ 午前休憩中 ~~~

  大工 「 裏表逆じゃないのか? 型枠を組む前に、俺は言ったけどな!
  でも そのまま進んじゃったんだよー。 」

※注:聞き取れた内容を標準語で表記


ところで、 ↑ 内装屋が型枠の話をするって、普通の感覚からすると 「 変 」 ですよね。 ??


‥実は、沖縄の、ある程度以上の年齢の大工は、何でも屋です。
地面を掘って基礎を作るのも、型枠を組むのも、内装も、何でも来い!

※昔、僕が出会った大工の話 ⇒ http://igu.ti-da.net/e2082658.html


もっとも、昔も今も沖縄の大工は全体的に、多少その‥、仕事は大雑把な印象ですが(笑 
( なので、補修屋の単価も安いです‥ ⇒ http://okrepair.ti-da.net/e5149161.html

逆に言うと、精密な仕事のできる補修屋は珍しいので、一度知り合った工務店からは重宝されます。 僕は、まったく営業した事ありませんが、ずっと仕事が絶えません。



左:最初に、杉板の間のリブを立てて‥。 / 右:杉板の木目の凹凸模様を再現します。


さて、作業工程は企業秘密なので割愛(かつあい)しますが、午後にはだいたい造形が完成しました。

ちなみに打ちっ放しコンクリートは、クリア塗装やコーティング仕上げをすると、水に塗れたように色が黒ずみ、乾いた後でも色合いが変わってきます。
それを見越して、手持ちのコーティング剤を塗布して色を落ち着かせてから、着色。 ( 今回は建物全面、コーティング仕上げの仕様 )


欠損部は、ほぼ目立たなく出来ました。
先に仕事を終えて、車で休憩していた例の大工と目が合うと、親指を立ててグッジョブ合図! 
 「もう全然わからんさー!」


補修後の状態。 杉板5段ほど、事前にクリアコーティングして、色を落ち着かせた上で仕上げてます。


今回は工程の都合で、クリア塗装前に補修に入りましたが、これから依頼される方は塗装後に補修のスケジュ-ルを組んで頂ければ幸いです。

失敗を早くなおしたい気もちも分かりますが、最終的には、ほぼ判らなく出来ますので補修屋を信じて下さいね。

⇒ 当ブログで紹介している、僕のコンクリ施工例

   
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2016年10月11日

今回は米軍基地の中の、とあるショップでのお話。

沖縄には軍属や家族など関係者が2万人以上も住んでて、基地の中は、ひとつの街のようなもの。
スーパーやレストラン、病院等も点在しています。


ある時期、頼まれて、米軍基地の中のレストラン&バーの改装工事に通ってました。

最初はテスト的に入って、カウンター・テーブルのキズを消して見せたら担当者が大喜び!
すぐにスケジュールを調整して、3日ほど各種の補修作業をしてきました。


▲左、カウンターのジンダイの合せ目。 / 右:作業中。調色した樹脂を充填して研磨してます。


窓枠のジンダイの段差を消し終わった状態。 超専門職の石材補修屋は塗装で誤魔化したりせず、樹脂の調整だけでツヤと色を合わせます。

作業中、片言の日本語で、背後から 「 よおーっ職人! 」 などと変なテンションで叫ばれたり(笑
冷えたドリンクの差し入れも何度か有ったし、けっこう特別扱いです。
(補修屋といっても、ふだんはいわゆる、現場作業員)

で、最終日に 「 よくやったくれた、コレを食ってくれ! 」 と差し入れられたのが画像のバーガー。
作業服のまま、テーブル席で食べましたよー。

デカイ!

ポテトも大量で、ドリンク飲み放題(ていうか、カップも巨大)。
僕はジャンクも大好物なので、こういう大雑把な食い物は嬉しかったです。


何ていうか、アメリカ-の人って、自分が楽しい/良いと思った事に対して素直ですね。
周りの目とか常識じゃなくて、自分がどう感じるか。

僕の仕事に対して、とても喜んでくれて、感謝してるってのが伝わって来たんです。

たまに、こういう事が有るから、補修屋の仕事を楽しく続けて行ける。 
そんな風に感じたんですよ。

   






2016年09月06日





沖縄はアメリカ人も多く住んでいて、彼らは室内で犬を飼うケースが多いです。

今回は備え付けの流し台が囓られたので補修して欲しいと連絡が入りました。
写真を見ると、ちょっとした齧り跡。 ざっと数時間の作業です。


日程を打ち合わせて現場に入り、ネジやパテを使って普通に修理して行きますが、今回は塗装用に秘密兵器を用意しました。

題して 「エアダスターでガンを吹く 」 作戦!


塗装に使うガンを、コンプレッサーではなく、エアダスターのボンベで吹いてしまおうというアイデア!

予備実験はしておきましたが、うまく行くか!?
塗料を調合して色艶を合わせ、ガンにボンベを繋ぎ、トリガーを引きます。




秘密兵器の実戦投入は、無事成功!
小面積の補修程度なら、エアダスターのボンベでガン塗装が可能です。


タミヤのエアーカンは街中では入手が困難ですが、エアダスターなら文具店やホームセンターで普通に買えて、一本300円程度と安価。

アダプターの作り方は趣味ブログ「作る人」の方で詳細に報告しています。
⇒ エアーダスターで塗装用エアブラシを吹く!



なお、この「なおす人」ブログでは、細かい補修のテクニックについては記載しない方針です。
(先達たちのノウハウをバラしてアクセスを稼ぐのは、道義的にどーかと‥)

ただ、今回みたいに、オリジナル案件が上手く行った場合とかは、情報として公開して行きますね。

消耗品は入手のしやすさと価格が大事。
今回のネタは、補修仲間の参考になれば幸いです。


補修後の状態。 色、形状、半光沢のツヤ等、ほぼ再現しています。