タバコを吸うとヤニがこびりついて歯が黄色くなってしまいます。汚れを落とすには歯医者さんで受けられる歯のクリーニングや、歯磨き粉やホワイトニングエッセンスを使った自宅でのお手入れが有効なんです。タバコで黄ばんだ歯から今すぐ卒業しませんか?
2743 views
「歯を白くしたい」と思っていろいろ調べていると、目に飛び込んでくる「重曹ホワイトニング」の文字。
歯医者でホワイトニングするよりも、ずっと安価で、自宅で気軽に行うことができそうな重曹ホワイトニングですが、果たして肝心の効果のほどは?
また、重曹は口にいれても問題のない商品なのでしょうか?気になる重曹ホワイトニングについて調べてみました。
重曹(じゅうそう)とは、とても万能な魔法の粉のこと。といっても怪しい粉ではなく、またの名を炭酸水素ナトリウムとか重炭酸ソーダいいます。
重炭酸ソーダのソーダは漢字で曹達と書くため、略して重曹と言われるようになりました。
炭酸・水素・ナトリウムと聞くと聞きなれた単語ばかりで、なんだか急にグッと身近な存在に感じてきますね。それもそのはず。この炭酸水素ナトリウム(重曹)、実は体内にも存在する成分なのです。
私たちの体というのは、内側(体内)は弱アルカリ性で、外側(皮膚)は弱酸性という状態がベストバランス。
でも、ストレスや疲労によって、このバランスが崩れてしまいます。それを均等に保ってくれるのが重曹(炭酸水素ナトリウム)の役目。
そのため、重曹は古くから胃薬(制酸薬)として利用されており、飲んでも安全なことが証明されています。
また、重曹はベーキングパウダーの愛称でも親しまれています。ベーキングパウダーといえば、パンや焼き菓子作りには必要不可欠なアイテムですよね?
厳密にいうとベーキングパウダーには、重曹以外にもコンスターチなどが配合されています。でもパンや焼き菓子をふっくらさせるのは、重曹のおかげ。
重曹は熱を加えることによって、二酸化炭素(炭酸ガス)を発生させるので、生地がフワフワっと柔らかく膨らむのです。
また、重曹は山菜のアク抜きにも、よく利用されています。アクは酸性物質のため、弱アルカリ性である重曹によって中和されるのです。
重曹には親水性・親油性があります。つまり、水や油に溶けやすいのです。そのため、キッチンのこびりついた油ハネを落とすに最適。
水に溶かした重曹を塗って放置しておくと、弱アルカリ性である重曹には酸を中和する働きがあるため、酸である油汚れを落としやすくしてくれます。
キッチンは料理をする場所。合成洗剤・界面活性剤を使うより、口に入っても問題のない重曹で、汚れを落としたほうがエコで優しいし安全ですよね。
また、重曹には研磨効果があるので、キッチンのシンク・お風呂場のタイルなどの汚れ落しにも威力を発揮します。
ここまで読み進めてきて、重曹のことを理解できたのではないでしょうか?
重曹は胃薬として利用されるほか、体内にもともと存在している身近な存在。口にいれても安全なことがわかりました。
でも、重曹と名のついたものなら、どれでも重曹ホワイトニングに使えるわけではないのです。
重曹には、精製度の違いによって医療用・食用・工業用の3種類に分けられています。
このなかでも、工業用重曹は口にいれるのはNG。製度が低く、キメが粗く不純物が混ざっている可能性が高いのです。
工業用重曹は、洗剤として利用されることが多いため、ホームセンターなどで販売されています。1kgあたり500〜1,000円ほど。
重曹ホワイトニングするのであれば、必ず食用もしくは医療用と記載された重曹を使うようにしましょう。
医療用重曹は、ドラッグストアやAmazonなどのネット通販で購入することができます。ただし、重曹ではなく炭酸水素ナトリウムの名称で販売されていることが多いです。
値段は100gあたり100〜200円ほど。
食用重曹は、スーパーの製菓コーナー(ホットケーキミックスやケーキ材料)に小さな箱に入った状態で販売されていることが多いです。
こちらも1つ100〜200円ほどで購入することができます。最近では、ダイソーなどの100均のお店でも見かけるようになりました。
ようやく本題に入ることができますね。「重曹には、歯のホワイトニング効果があるのか?」ということです。
これだけ万能な重曹のことですから、歯を白くしてくれる効果もあるのと期待したいものですが、実際にはどうなのでしょうか?
ネットで見かけるのは
の2種類。まずは、重曹うがいから確認していきましょう。
重曹うがいとは、普通に歯磨きをしたあと、重曹水でうがいをすることを指します。重曹水を口に含んで、30秒ほどクチュクチュとうがいする単純なものです。
重曹水とは、水500mlに対して小さじ1杯の重曹を混ぜたものを言います。重曹にはナトリウム(塩)が入っているので、しょっぱい味がします。
作ったものは1週間程度なら、冷蔵庫で保存することができます。ミネラルウォーターよりも、水道水のほうが日持ちしやすいです。
残念ながら、重曹うがいにはホワイトニング効果はありません。
確かに、歯磨きをしても白くならない歯が、うがいをするだけで歯が白くなるというのなら、それ以上の弊害があってもおかしくなさそうですよね。
口臭の原因が何かは知っていますか?口臭は、タンパク質(食べカス・剥がれた口内粘膜など)を、細菌(唾液・歯垢・舌苔など)が分解することによって、発生します。
簡単にいうなら、口のなかで腐敗が起きている状態。腐敗によって、腐敗臭(=口臭)が生まれるのです。
これらのガスは酸性のため、重曹水を口に含むことによってガスが中和して、口臭を無臭化することができます。夜寝る前に重曹うがいをするだけで、朝起きた時の口内の不快感を減少させることも。
あくまで一時的に臭いを消すだけで、臭いの元をどうにかするものではありません。悪臭放つゴミを捨てずに、消臭スプレーをかけてごまかしているようなもの。
また、重曹は弱アルカリ性といえど、口のなかの粘膜を溶かす作用があります。
口臭予防のために、濃度の濃い重曹水で1日に何度もうがいしていると、口内が荒れやすい状況になってしまうこともあるので、注意しましょう。
もし、口臭があまりにひどいのであれば、歯周病・歯槽膿漏の可能性も。重曹うがいをするより、歯科医に相談すると良いでしょう。
重曹歯磨きとは、重曹を歯磨き粉として利用して歯磨きするというもの。
研磨効果のある重曹によって、歯の表面にあるステイン(着色汚れ)をきれいサッパリ落としてくれる、と噂されているのです。
確かに、重曹が持つ研磨力は歯の着色汚れを落としてくれるかもしれません。でも、重曹歯磨きには歯自体を白くしてくれるまでのホワイトニング効果はありません。
重曹歯磨きは、着色汚れだけでなく歯そのものを傷つける恐れがあります。重曹の研磨力は歯磨きに含まれている研磨剤よりも強力。
そのため、いとも簡単に、歯の表面のエナメル質まで削ってしまうのです。
歯の表面が削れてしまうと、まず傷口に汚れが付着しやすくなります。傷の内部まで染み込んでしまうと、毎日の歯磨きでは落としにくくなるでしょう。
さらに、歯の表面が削れることで、エナメル質のなかにある象牙質が透けたり剥き出しになる可能性も。象牙質は黄色味が強いので、ホワイトニングと逆効果。
あまりに着色汚れが目立つのなら、たまに行うのはアリかもしれません。でも、毎日の習慣として重曹はみがきを取り入れるのは絶対ダメ。
ネットの一部には、「重曹は虫歯予防に効果的」とか「重曹は初期の虫歯なら進行を食い止める」という眉唾ものも情報さえ流れています。
それどころか「重曹には虫歯を治癒する働きがある」なんて驚きのあやしい効能を謳うものも。ホワイトニングできないとわかっても、虫歯対策に有効的ならば利用するのはアリと思いますよね。
しかし、残念ながら重曹には、虫歯を治したりする働きはありません。
口内が酸性になっていると歯が溶けやすく虫歯になりやすいのは事実ですが、重曹で酸を中和したからといって、虫歯の原因を取り除くことはできないのです。
虫歯予防に効果的なのは、歯垢を取り除くこと。これ以外に方法はありません。
「歯が白くなる」と噂の重曹ホワイトニング(重曹はみがき・重曹うがい)ですが、歯そのものを白くする効果はないことがわかりましたね。
重曹はみがきには、歯の表面にあるステインを落とす効果がありますが、同時に、歯の表面も傷つけてしまう恐れがあります。
ステインを落とすだけなら、歯磨き粉の研磨剤で十分。歯の表面を傷つけてまで着色汚れを取りたいのであれば、歯医者に行ってクリーニングしてもらったほうが安全で確実です。
重曹うがいには、口臭を取り除く力があるので、普段から口臭を気にしている人なら試す価値は十分にありそうですね。
ただし、重曹うがいのやりすぎは、口のなかにある粘膜を溶かして、口内トラブルを招くこともあるので、ほどほどに。歯磨きとセットで行うのがおすすめです。
「自分で試してみるまで信じられない!」という方も、使う重曹の種類はしっかり確認すること。必ず食用重曹か医療用重曹を使用してくださいね。
確かに重曹は安価で気軽に試すことができるので、飛びつきたくなる気持ちはわかりますが、肝心のホワイトニング効果は事実無根。
もし、歯を根本から白くしたいと思っているのなら、あやしい噂ではなく、効果がちゃんと証明されているホワイトニング法を選びましょう。