07.22
えーっと(笑)、急遽20日の13時公演を観劇しました(爆)。
初日から6公演中4公演見たという・・・(笑)。こんなの初めて(笑)。
合う合わないはあると思いますが、もうとにかく「星逢一夜」は一度は絶対に見て欲しい作品!!
ナマじゃないと、あの作品に流れる空気感は味わえない気がする。
ノスタルジックな風景。空に光る星。星見の櫓が年月を経ていく姿。虫の声、雨の音。
あんなノスタルジックな風景、宝塚の舞台で初めて見た気がするな・・・。
宝塚の制作スタッフは、時々なぜ?って思うことをする時もあるのに(苦笑)、たまにすごい慧眼があるな・・って思う時があって。
早霧せいなと咲妃みゆのコンビを考えついたのも。
そしてノスタルジーと星と和物の組み合わせを、このコンビに再演ものと新作で用意したこと。
星影と星逢、どちらも空に星が光っていてね。
沖田さんも晴興も、星が綺麗だと・・・。
どちらも違う意味で哀しい人で。
はい、とにかく、ある意味奇跡のような巡り合わせの作品だと思って、大切に集中して味わってます。
ずーっと引きずるのがタチ悪い(笑)。
こんなに見終わった後、引きずる作品ない・・・。
あと「ラ・エスメラルダ」はなんか楽しい(笑)。
以下、ネタバレありまくりの感想。
■「星逢一夜」
リピートするたびに、涙が出るタイミングが早くなる(笑)。
オープニングから涙が・・・(はやっ!)。
オープニング美しいですよね。ピアノの音楽に併せて静かに星のようにライトが点いていくのが。
晴興様、お美しいし。
晴興様のナレーションの声も穏やかで涼やかで優しくてステキ。
この話って晴興の回想なのかな?
だから最後、子供時代で終わるのかなって。
田んぼの水を盗まれて嘆く泉を、大丈夫だと優しく励ます紀之介にまず泣けた・・・。
この子が、あんな運命を辿らなければならなかったのが残酷すぎる・・と。
泉にとって、紀之介は星だったんだろうな。この田んぼの水の話のエピソードは泉にとっての紀之介の存在の意味がよくわかる。
紀之介にとっても泉は星なんだよね。
江戸へ行く時に哀しんでいた時に、勇気づける言葉をかけてくれた泉は、彼にとっての青い星なんだろうな。
紀之介が小太刀を泉に渡すところがね・・もうぼろぼろに泣く。
純粋な少年少女が互いを大切に思う心がすごく伝わってきて。
ちぎみゆの少年少女最強(笑)。
刀は侍の命。命を泉に預けたから、ラスト同じ小太刀を向ける泉に殺されても構わないっていう・・・。
「紀之介!」「泉!」と互いの名を愛おしく叫ぶ姿が切ない。
最初10歳で13歳になるところの微妙な年齢の演じ分けが的確すぎるちぎたさんに、すげーってなる(笑)。
3年で少し成長して、大人に近づいているのがよくわかる。
表情の作り方が少し違うんだよね。
江戸城に初めて行く場面は面白いけど、紀之介の聡明さと素直さがよくわかる。
聡明さを出すために星の話を出すのは本当に良いと思う。世の断りを知ろうとするところが、政治家向きだと吉宗に見初められたのがわかる。
「嬉しいっちゃ」が可愛らしいけど、これがその後の彼の運命を定めていくのだと思うと・・・。
ちぎたさんの「田舎から出てきた殿様の息子」感が絶妙(笑)。この微妙なさじ加減って意外と難しい気がする(笑)。
なのに20歳になったら洗練された美しい青年になるんだもんなぁ(笑)。江戸で垢抜けたのがよくわかるし。
泉と再会して歌う主題歌は、あの歌けっこう情念の歌よね(笑)。
「あなたに逢いたい、この夜だけは」が耳に残る。
ここの手法は、「翼ある人びと」で使ってましたね。ちょっと幻想シーンっぽくなる感じで。
晴興に選択肢はないのがよくわかる。自分を取立て守ってくれた吉宗に対して従わない理由はないんだよね。
泉に迫る時の晴興様、ちょっと強引で怖い(笑)。
恋の衝動ってすごい・・・。我を忘れてる晴興様より先に泉が現実を突きつけるのは、なるほどなぁと(笑)。
女のほうが現実的です(笑)。
ここの源太の土下座は残酷な優しさだよね。こんなことされたら、余計に泉を源太に託すしかなくなるもん。
ここの泉が源太に言う「この人(晴興)のことは忘れて、あんたを幸せにする」に、ダメージを喰らっている晴興様が切ないです。
好きな女性からのこの言葉はきつい。泉から忘れられるっていうのは、さらに晴興の孤独を深めているようにも見えて辛い・・・。
私、初日見た時にすっごく衝撃だったのが、主人公がこんなに悪人扱いされる作品だったこと(笑)。
夜鷹の場面も、老中の天野という言葉だけで、すごい恨みを買ってるのがわかるし。
かつての三日月藩の仲間たちも、あいつのせいで生活が苦しいと言うし。
子供時代に江戸へ行く時に、紀之介が殿様になるのは嬉しいと言われていた様子の皮肉が効いてるなと。
10年で老中まで上り詰めた晴興には、それ以外の選択肢はなかったんだろうなというのが、貴姫と吉宗との会話からよくわかる。
改革に必要だと言われ、吉宗に「お前はこの国に必要な人間だ」と言われ、吉宗に取り立てられるほどの才能を彼が持っていたのが逆に不幸だったのかも・・・。
たいそう怖いちぎたさんが見れるのが珍しいです。
綺麗な人が凄むと怖いね(笑)。
ただ怖い一辺倒ではなく、三日月藩で一揆の気配が・・と言われた時とか、微妙に表情が揺らぐんですよね。苦悩の様子が伺える。
中年の役を演じるちぎたさんって、私はあまり見たことなかったんですが、なんだかとても渋いなぁと(もちろん良い意味で)。
こういう芝居も出来るんだなぁと。
やっぱりまだ見たことのないちぎたさんの顔がありそう。
泉と再会するところでの会話とか。あそこも泉の台詞の間、表情が揺らぐんですよね。とても哀しそうにも見えて・・・。
また泉の台詞で孤独を深めてるようにも見えてね。
源太と対峙するところは厳しい老中天野の顔をしてるけど、脅しをかけながら衝突を避けたい気持ちも伝わってくるのが辛い。
また源太の土下座があるけど(笑)、逆に痛めつけられてるのは晴興の方にも見えるんだよね。
あのすべての感情を押し殺したように言う「ならぬ!」が凄いよね。
その苦しい心をぶつけるように歌うのが良いなぁ。苦悶の心がよくわかる。
高い城門のような場所で一揆を見つめる悲痛な顔。あそこのライトがドラマチックな感じがする。
ここの表情の切り替えがね・・・。かつての仲間たちが倒れていく姿を愕然としながら見つめ、虚しい表情をして「これが私の生きる道か・・・」とつぶやくのが哀しい。
でも、覚悟を決めて領民の前に出て行く時の冷酷で動かぬ表情。
ここ、すごいラスボス感が(笑)。実際、一揆側からするとラスボスなんですが(笑)。
憎しみも何もかもその身に受け止めるという気迫がすごいんだよな・・・。
こんなちぎたさんが見れるとは・・・。
でも、源太との一騎打ちは哀しいよね。
ここで、やっぱり冷酷になりきれない部分がちらちら覗くのが・・・。
二人で背中合わせになった時に、空を見上げるのが・・・。そこでふっと微笑むのがね。
同じ星を見れたんだろうか・・と。
20日は源太を斬り殺すときに、すっごい辛い顔をしていたのがよく見えて・・・苦しくてね。
そのあと、すぐ刀をおとすのがポイントだよなぁと。望んだわけじゃなかったけれど、一揆を素早く犠牲を少なく終わらせるためには、これしか方法がなかったんだろうな・・と。
ずっと選択を迫られているようで、選択肢なんてなかった晴興が最初で最後の自ら選べたものが、自らの破滅だったっていうのがもう・・・。民の処刑を免じるかわりに・・っていうのが、晴興らしい選択なんだけれど、もう本当にその優しい心が辛い・・・。
吉宗様も辛いんだよね、晴興が去ることは。
櫓でのシーンは毎回見入ってしまうんですが、ここ静かだから、観客の皆様!携帯は絶対切って(笑)!!毎回何か鳴ってる気がするんだけど(笑)!!
一人佇む晴興が本当に寂しそうで孤独で。
ちぎたさんってこんなに孤独感を出す役者さんだったんだなと改めて。
「陸奥へ行くだけではすまぬな・・」と敵を取ろうとする泉に向かっていうのが優しくてね・・・泣く。
ここで自らを刺そうとする泉を止めるのが、子供時代に空を歩こうとした泉を止めるのと全く同じ台詞なんですよね。
リンクしてるんだよなぁ。
優しく孤独な紀之介の心は変わらずあったことがわかるよね。
だからここのシーンで最後に泉が「紀之介」と呼ぶのがわかる。
もうここは理屈じゃなくて、ちぎみゆの芝居に浸る場面なので。
やっぱり唯一の願いが叶わないのが辛い・・・。押し殺した心が、この時だけ口に出せただけでも、もしかしたら晴興は満足だったのかもしれないけれど・・・。
泉の心を思いやって、愛の告白に対しても返答を「言わんともいい」っていうし、優しすぎて辛いです。
上田久美子氏の持ち味からすこしずらしつつの当て書きが凄いよね、本当に。
優しさ、寂しさ、聡明さを軸に置いて、それゆえに冷酷な権力者にならざるを得なかった・・として、冷酷さ、孤高さまで発揮させて。
ちぎたさんの新たな顔をいっぱい引き出してくれて・・・。
今年に入ってから、私は本当に今までちぎたさんの何を見ていたんだろうか(笑)?というぐらい、見たことのない顔をいっぱい見ていて。まだまだ見たことのない顔があるんだろうかと思わせてくれるのがすごいなと。
土曜日は観劇会。
さて皆様の反応が気になるところです(笑)。
■「ラ・エスメラルダ」
もうちょっと低音ボリューム上げて欲しい(笑)。
歌は初日から比べるとぐんぐん良くなってると感じるんですが、キーが低いからか、低音が聴こえない(笑)。
BMBに似てるなと思う場面もあるよね。
エスメラルダの太陽が好きな場面になりました(笑)。あそこの群舞良いよね。退団者への愛も感じるし。
フィナーレの曲がBMBで使ってた曲ですよね。
あそこのちぎだいハモりが大好き(笑)。
なぜかちぎたさんが今回下パートなのが謎なんですが(笑)。芝居もだったけど。ちぎたさんは高音の人だし、望海さんは低音が響く人なのに(笑)。あ、でも声はよく合ってます。
トリデンテは声の相性良いですよね。
ちぎだいがBMBのマミリカっぽいですよね。
後半がちぎたさん持久力勝負みたいな場面が続くから、大変(笑)。
主題歌はけっこう好き。
でもあの火祭の歌はやっぱりキー低すぎな気がする(笑)。逆にあの低音、誰も出てない気が(爆)。「サンホセが踊り・・・・」みたいなところ(笑)。低すぎる(笑)。望海さんが一番低音響くけど、この部分は歌ってなかった気が。
でも決めの「エスメラルダ」は高いし。何気に超難曲な気がする(笑)。
低音訓練なんでしょうかね(笑)?
雪組は高めの声の男役さんが多いから、トップさんにキーを合わせればみんなけっこう歌いやすいと思うんですが(笑)。
ファンシーガイはちゃんと考えられてたよね。
ちぎみゆがリフトでちょっと着地がうまくいかなくて、ちゃんとちぎたさんが笑顔でフォローしてましたね。
そういうの大事。そういうこともあるからね。
曲自体は好きです。テイスト的にも。
良い方のサイトーショーです。
あまり奇抜な感じはないのがよいかも(笑)。