ミス沖縄になるため通訳案内士の勉強や添乗員の国際ライセンスを取得した町田彩美(まちだ・あやみ)さん。流暢な英語を話す知的な彼女は、趣味のフラダンスやゴルフなどのスポーツをアクティブに楽しむ体育会系女子の顔も持つ。そのバイタリティはどこから来るのか、彼女の素顔に迫ります。
人生を変えた出来事は?
「ハワイ大学に行ったこと」と「ミス沖縄になったこと」です。
私はやりたいことは何でもやらせてくれる両親の元で育ちました。語学の重要性を感じていた両親の影響で4才から英会話を習い、沖縄尚学高校では国際文化科学コースへ進学。いずれは海外で視野を広げ、沖縄のために何かしたいと思っていました。大好きな英会話の先生がハワイ大学出身だったこともあり、ハワイ大学へ進学。社交的な私は、海でビーチバレーをする外国の方に話しかけるなどして英語力を磨きました。
ハワイでは、三線を教える沖縄県人会の方々と出会い、沖縄を訪れたことのない2世、3世の皆さんの方が沖縄に住んでいた私よりも沖縄に詳しいことに衝撃を受けたんです。現地の老人ホームで、県系人の方々が三線や太鼓を披露し、琉球舞踊を踊っている姿を目の当たりにして、負けていられないと思いました。
うちなーんちゅとして沖縄の魅力をちゃんと伝えられる人になろうと思うきっかけになりました。
ハワイ大学では映画やCMを作るメディアコミュニケーション学部で映像制作を学んでいたこともあり、両親の経営する美容室のお客様だった多喜ひろみさんから聞いたラジオ局ADの仕事に興味を持ち、大学を1年間休学して沖縄に戻り、ADとして働きました。
その時に、多喜ひろみさんやFM沖縄のスタッフからミス沖縄への応募を勧められ、地元に貢献したいという思いの延長線上に観光大使の存在を意識するようになりました。卒業後は沖縄に戻ってミス沖縄に応募。1度は落選しましたが、次落ちたら受けないという覚悟で再チャレンジし、晴れてミス沖縄2015に選ばれました。ミス沖縄として、国内の2/3の都道府県を巡り、香港・台湾・韓国・タイ・シンガポール・と5カ国・7度の海外公務もありました。
TVや雑誌に載っていない沖縄の魅力をどう伝えるかを常に考えていました。任期中は、沖縄に関心を持ってもらうきっかけづくりを心がけ、来沖する方の希望に合わせた観光プラン作りを提案できるよう勉強に励む毎日。派遣先では、スピーチ時間を30分以上与えられることもあり、スピーチの他にクイズ大会や方言や質問のコーナーなど、飽きさせない工夫や楽しませる構成、演出を考えていました。ミス沖縄になって人前に出る際の度胸はつきましたね。現在の仕事でもスピーチすることが多いので、頭をフル回転させ、ユーモアを交えながら、自分の気持ちをうまく伝えられるよう鍛錬しています。常に経験を肥やしにして、次につなげることを意識しています。
ハッピーでいるためには?
仕事を楽しく、プライベートも充実していることが大切ですね!そのために、心掛けていることがいくつかあります。
まず「親を大事にすること」。親がいるからこそ今の自分がある。今の自分を支えてくれる周りの人達を大切にしています。そして「大きな声で挨拶をする」。そうするとイライラも吹き飛びます(笑)。「笑顔でいること」も大切。誰かと目が合い笑顔で相づちするだけで、笑顔が返って来てハッピーになります。
自分がハッピーだと思うこと、好きなことをやることが幸せになる秘訣だと思います。
座右の銘は?
現在勤めているKPG HOTEL & RESORT(沖縄市のオキナワ グランメールリゾートや恩納村のKafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTELなどを運営)の田中社長に出会ってから知った言葉で「桜・梅・桃・李(おう・ばい・とう・り)」です。
桜の木には桜の花しか咲かないように、梅、桃、スモモも同様、それそれの花がある。一人一人各々のの魅力があり、それぞれやるべきことがある。その魅力を育てていこう、それぞれの個性で輝こうという意味です。
この言葉のように、個性をプラスにして仕事に生かしていきたいです。そのためには、他人を理解し、ネガティブな部分も受け入れ、許す心を持つことが大事。
人が好きだからこそ、相手を許す心の余裕を持たなければならないですし、働く女性の活躍推進に力を尽くしたいので、他の誰よりも心を大きく持ち、誰でもウエルカムな自分でありたいです。
理想の女性像は?
私のお手本であり、何でも出来る母親です。
東京でオートクチュールドレスのパタンナーをしていた母は、私が幼い頃、よくバレエのチュチュを作ってくれました。ミス沖縄時代も、公務で多忙な私の代わりに自称マネージャーの母がコスチュームのほつれを直したり、手作りスムージーで体調管理をサポートしてくれました。料理も上手で、どんなに疲れていてもちゃんと料理を作って家族揃ってご飯を食べます。経営する美容室はお客様が増え、店舗を拡大して新しい事業も始めました。
完璧主義なのですが、ストレスをためず人生を楽しんでいます。負けず嫌いなのは母親譲りですね(笑)。センスも同じで、旅行や買い物も一緒に楽しむ友達のような母娘です。
家では父が隠れ大黒柱で母が大黒柱(笑)。将来は町田家のような家庭を築きたいです。
好きな男性のタイプは?
行動力があって一緒に切磋琢磨できる方が理想です。
スポーツしている人や子供好きな人がタイプですが、最終的には自分に合う人がいいです。いずれ結婚したいですが、今は自分のやりたいことを優先したいので、自分を鍛えて、磨いて、レベルアップできればと思います。
現在、彼氏募集中です(笑)。
落ち込んだ時の対処法
落ち込んでもあまり引きずらないので、精神的にタフなタイプだと思います(笑)。
悩んだ時は別のことを考えて切り替えたり、人からのアドバイスを参考に、失敗も次に生かしたりすることを考えています。
通勤中の車内で自分と向き合う時間をもつことが習慣になっていて、反省点に気付いたり、アイディアが浮かんだりするんです。その癖がついているので、あえて会社の近くに一人暮らしをせず、実家の浦添市からホテルのある恩納村までの通勤時間を有効活用しています。
学生向けの講演会では、就活に迷ったら、A4の紙に自分の長所や短所、好きなことなどを書き出してみるようアドバイスしています。自分の足りない部分に気付くので、自分自身を見つめ直す作業はオススメです。
チャレンジしたいことは?
“人生一度きり。いつ死ぬか分からないからとりあえず楽しみなさい”という母の教えで、やりたいことは全部やろうと決め、自分が成長できると思ったことは常にチャレンジしてきました。
田中社長にお会いし話をしているうちに、今後の自分のビジョンが明確になり、KPG HOTEL&RESORTへ入社を決意。「ありがとう」を多く言うこともホテル業界で働くことを決めた要因です。
沢山の人と出会い、触れ合えるホテルという場所は人が大好きな私にぴったりでした。社長室 広報の仕事をこなすうちに、夢を実現するためには何をすればいいのかが分かってきて、具体的な将来像も見えてきました。
ハワイ大学やミス沖縄の経験はインプットでしたが、今の会社はアウトプット。より自分を知ることができ、日々の成長を感じるので、私には合っていると実感しています。
将来的には、自分の経験を通して、沖縄の若者をサポートする仕事がしたいです。沖縄の観光業の楽しさを伝え、若者に夢を持ってもらいたいです。みんなでグローバルな人材になろうを合言葉に、観光を通して沖縄をよくしていけたらと思います。
昨年11月から広報担当になったので、直近の目標はホテルのすべてを覚え、広報のプロになること。挑戦しないで後悔するよりチャレンジして失敗した方が身になると信じ、失敗も自分の糧にしていきます。
イチ押し美容法
ヨーグルトを食べることと朝、フルーツスムージーを作って飲むことです。
ヨーグルトに冷凍マンゴー、ブルーベリー、イチゴ、バナナ、キウイなどの果物をたっぷり入れます。夜は炭水化物を控えます。
心から笑うこともいいですよ!「ありがとう」の言葉は体にいいですし、感謝することで嫌なこともどこかへ消えてしまいます。
町田 彩美
沖縄尚学高等学校を卒業後、ハワイ大学 メディアコミュニケーション学部へ進学・卒業。帰国後、県内外資系企業の通訳コーディネーターとして就職。翌年「沖縄観光親善使節 2015ミス沖縄」として年間220日間公務に従事。
東京や大阪の皆様に愛され馴染みの深い、おうどん店「麺匠の心つくし つるとんたん」を運営している株式会社カトープレジャーグループ(KPG)が九州を管轄している「株式会社KPG HOTEL & RESORT」 にて、現在は社長室広報として従事しながら、マネージメント トレーニー(幹部候補生)として将来の幹部を目指し、ホテルスタッフに必要なスキルを身に付けるため日々業務に取り組む。
また、2016年12月に正式発足された「ミス沖縄Old Girl (OG)会」の事務局長として、後継者である現役ミス沖縄のサポートや、沖縄観光振興へ寄与するため活動。
『株式会社 KPG HOTEL & RESORT』
【インタビュー後記】
キラキラした瞳の美しさが印象的な町田さん。大好きな「人」と「沖縄観光」をつなげながら、日々成長していきたいという熱意が伝わってきました。
“ありがとう”は一番のコミュニケーションツールだという彼女に、グローバルな人材に求められる要素を伺ったところ、「相手の意見もちゃんと聞きながら自分の意見もしっかり言えるという人。行動やアイディアを表に出して伝えられる人」という答えが返ってきました。なるほど、デキる人のグローバルスタンダードとは、語学力は当たり前で、その先を見据えた姿勢が大切なんだと納得。語学力+αの視点はさすがです。KPG HOTEL & RESORTの取締役社長兼COOの田中正男氏がヘッドハンティングしたのもうなずけます。
“向上心を育てる人材育成”に関わりたいと田中氏の私塾「大樹会」や幹部候補育成プログラム「マネージメント トレーニング」で学ぶ町田さん。県出身者からホテル総支配人を輩出したいと考える田中氏は、彼女にその資質を見出し、可能性を期待しているようです。
着実にキャリアを重ねる町田さんに、女性として、働くために必要なことは何か質問を投げかけてみると、「自分の強みを見付けて、それと向き合うこと。その強みを生かして働くことが楽しく仕事をする秘訣。自分と向き合い、自分を見つめ直すことで、自分の求めているものに出会える」と教えてくれました。
女性経営者としての道を一歩一歩、歩んでいる彼女。ポジティブに生きる女性として、また、働く女性のロールモデルとしても心強い存在に感じました。沖縄の将来は明るいと思えるインタビューでした。
朱瞳碧晃(あやとうみき)
ビューティーライター、フォトグラファーとして活動。美魔女フォト(ヘアメイク込)、出張撮影、HP・広告用の商用写真撮影やセールスライティング代行を行う。
リポーター経験より、白霧未來でイベントMC、披露宴司会としても活動中。
(月1回掲載)