毎日のお風呂、シャワーだけで済ませていませんか?
・時間がないから…
・疲れているから早く済ませたい…
・お湯を張る・ためるのがめんどくさい…
等の理由で毎日シャワーだけで簡単に済ませていると、老け顔まっしぐらになってしまうかもしれません…
今回は、湯船に浸かる重要性と入浴に関する様々な効果についてお伝えします。
お風呂に入る(湯船に浸かる)効果
湯船に浸かると、以下のような健康・美容効果があります。
・基礎代謝を上げる
・老廃物を排出する
・疲れがとれる
・リラックスできる
・腰痛等が軽くなる
・むくみの予防・解消になる
・寝付きが良くなる
特に「老廃物の排出・リラックス効果・寝付きが良くなる」は、シャワーでは得られない入浴ならではの特徴的な効果です。
一つずつ詳しく解説していきます。
基礎代謝を上げる
湯船につかると基礎代謝(きそたいしゃ)が上がり、痩せやすい体を作りやすくなります。
基礎代謝とは、人間が活動する為に最低限必要なエネルギーの事。
人間が1日に消費するエネルギー量の事を、基礎代謝量と言います。
自分の体温より高いお湯につかると体温が上がりますが、人間の体温が1度上がると、基礎代謝が12%アップすると言われています。
その為、入浴は基礎代謝を高めるのに適した健康法なのです。
人間の基礎代謝量は年を追うごとに低くなり、若い時と同じ食事の量(kcal)の食事を摂って同じように過ごしていても、カロリーの消費量は落ちていきます。
消費カロリーが低下すると、脂肪が付きやすくなりますので、肥満を防ぐ為にも日頃から基礎代謝を上げて痩せやすい体を維持する事が大切。
日頃から入浴する習慣をつけ、痩せやすい体を目指していきましょう。
ウォーキングなど、体を動かす習慣をつける事でも基礎代謝が高くなりますよ。
基礎代謝の計算方法
自分の基礎代謝量は、体組成計に乗れば自動的に計算してくれます。
機械ではなく自分で計算したい場合、基礎代謝の計算式は以下のようになります。
計算式:665+9.6×体重(kg)+1.7×身長(cm)-7.0×年齢
参考までに。
↓基礎代謝量の参考データ:男性
| 年齢 | 参照体重 (kg) | 基礎代謝量 (kcal/日) |
|---|---|---|
| 18~29歳 | 63.2 | 1,520 |
| 30~49歳 | 68.5 | 1,530 |
| 50~69歳 | 65.3 | 1,400 |
| 70歳以上 | 60.0 | 1,290 |
↓基礎代謝量の参考データ:女性
| 年齢 | 参照体重 (kg) | 基礎代謝量 (kcal/日) |
|---|---|---|
| 18~29歳 | 50.0 | 1,110 |
| 30~49歳 | 53.1 | 1,150 |
| 50~69歳 | 53.0 | 1,100 |
| 70歳以上 | 49.5 | 1,020 |
老廃物を出す
入浴時にじっくり時間をかけて汗を出すと、汗に老廃物が含まれる事があります。
アポクリン汗腺から出した汗には、体内の毒素や老廃物などが含まれているのです。
人間の汗には2種類あり、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」に分かれます。
エクリン汗腺はサラサラで無臭。
アポクリン汗腺はドロドロ。
老廃物はこの「アポクリン汗腺」から排出されてくると言われていますが、すぐには出てきません。
ゆっくりと時間をかけて体温を上げる事で、排出されてくるのです。
入浴時間の目安は20~30分位。
長い間つかり過ぎてしまうと、体に負担をかけてしまう為要注意です。
ドロドロの汗が出ない方、出にくい方は基礎代謝が低い傾向にあるので、毎日続けて少しずつ基礎代謝を高めていきましょう。
疲れがとれる
湯船につかると、疲れがいやされますね。
お風呂のお湯につかって体があたたまると、皮膚の毛細血管などが広がり血流が良くなる為、疲れがとれるのです。
お湯に浸かって体があたたまる作用の事を温熱作用(おんねつさよう)と言います。
温熱作用により血流が改善・老廃物や疲労物質などが除去される為、疲労回復につながるのです。
血管を流れる血液には、体に必要なエネルギーが含まれていたり、体に不要な老廃物などが含まれていたりします。
なので、血流が悪くなるとエネルギーの変換効率が悪くなる・不要なものが回収されにくくなるという事が起こり、「疲れやすい・体が重い」等の症状として体に現れます。
シャワーは部分的にしか当たらないため血流を良くする効果が薄く、疲れが取りにくいので、疲れている時は湯船につかってゆっくりと疲れをいやしましょう。
リラックスする
入浴効果の1つに、心身のリラックス効果があります。
浮力作用(ふりょくさよう)と呼ばれるものですが、お湯につかると微妙に体が浮きます。
体が浮く事で普段体を支えている筋肉や骨等の負担が軽くなる為、リラックスしやすい状態になるのです。
湯船につかると、思わず「あぁ~…」とか「ふぅ~…」とか声が出てしまうのは、それだけ普段体に大きな負担がかかっているという事かもしれません。
肩こりや腰痛等の軽減
水中にいると、体に水圧がかかりますよね。
この水圧には筋肉をほぐしたり、リンパの流れを良くするなど、マッサージ効果があるのです。
入浴中のお湯の中で働く圧力の事を静水圧(せいすいあつ)と言い、この静水圧が血液の流れを良くし、肩こりや腰痛の軽減に働きかけてくれます。
腰痛に適した入浴法
腰痛の場合は、腰湯(こしゆ)が効果的です。
腰湯とは、お湯がおへそにつくかつかないか辺りまでつかる入浴法の事。
43度位から始めて、45~48度位の温度で5~15分位お湯につかります。
半身浴や全身浴に比べて体への負担が少なく、短い時間で代謝を良くする方法です。
冬など、外気温が低い状態ではお湯の温度が下がりやすいので、湯温計を使うと便利かもしれません。
肩こりに適した入浴法
肩こりの場合は、腰湯や半身浴だと肩が冷えてしまう為良くありません。
全身浴で肩が隠れるまでつかり、肩の血行を良くしていきましょう。
高齢者や心臓の病気を持っている方は、心臓に負担がかかる為気をつけて下さい。
高齢者や心臓に持病のある方の場合は、38~40度の温度が推奨されています。
むくみの解消
入浴中は血行が良くなっている為、むくみの予防や改善に適しています。
リンパの流れに沿ってマッサージをして、血行を良くしていきましょう。
眠りに入りやすくなる
入浴時の体温を上げた状態から、一気に下ると人間は眠くなるようにできています。
また風呂に入っている時は副交感神経が優位に働いている為、気持ちが落ち着いている状態なのでより眠りに入りやすい状況になっているのです。
獨協医科大学の平田幸一先生によると、40度位の温度で10分位入浴し、2時間以内に寝るのがベストだと言われています。
体の芯まであたたまってしまうと、深部体温と呼ばれる体の中の体温が下がりにくい為、眠りが浅くなってしまうそうです。
すぐに眠りに入りたい時は、40度のお湯にさっとつかって、ちょうどいいタイミングを見計らって眠りましょう!
入浴剤の種類と効果
入浴剤とは、肩こりや腰痛軽減・疲労回復・血行促進など様々な効能を目的としてお風呂に入る時に湯船の中に投入する粉末や固形物質の事です。
入浴剤を使うと、安眠・発汗・リラックス・疲労回復等各種作用が更に高まります。
無機塩類系
保温効果の向上や清浄効果がある入浴剤。
分類上、無機塩類(むきえんるい)系という種類に分けられているもの。
「炭酸ナトリウム・炭酸カルシウム・炭酸水素ナトリウム・硫酸ナトリウム・硫酸マグネシウムなど、複数の成分を主とするもの」が無機塩類に分類されています。
一例:バスロマン・バスクリン・バスクリン日本の名湯シリーズ等
炭酸ガス系
炭酸ガスによる血管拡張作用・血行促進作用がある入浴剤。
「炭酸ナトリウムなどの炭酸塩系とコハク酸・リンゴ酸などの有機酸を組み合わせたもの」が炭酸ガス系に分類されています。
無機塩類と同様の成分が含まれている事が多く、より高い疲労回復効果・身体の芯まで温める効果が期待されている入浴剤です。
中には、炭酸ガスと生薬が両方配合されているタイプの入浴剤もあります。
一例:炭酸バブ・エナジーバス(生薬配合)等
生薬系
センキュウ・チンピ・カミツレなど、様々な生薬の働きを取り込んだ入浴剤。
無機塩類をベースとして、「色々な生薬が含まれているもの」が生薬系・薬用植物系に分類されています。
血行促進・発汗・保湿・抗炎症・消炎作用など、含まれている生薬の種類によって効能は異なります。
一例:バスロマンプレミアム温浴・ツムラのくすり湯等
スキンケア系
肌の乾燥を防ぐ保湿効果が期待される入浴剤(バスロマン・スキンケアシリーズ等)
清涼系
夏場の風呂上がり等に、涼しい感覚を感じられる入浴剤。
無機塩類をベースとして、「l-メントール・炭酸水素ナトリウム・硫酸アルミニウムカリウムなど入浴後に冷感・爽快感を感じさせる事を目的としたもの」は清涼系(クール系)に分類されています。
一例:バブ爽快シャワー・バスロマンクール等
酵素系
角質の分解作用がある酵素が配合された入浴剤。
「パパイン酵素・パンクレアチン酵素などの各種酵素が配合されたもの」が酵素系に分類されています。
角質の分解・老廃物の除去・毛穴の汚れをきれいにするなど、美容目的で使われる事が多い入浴剤です。
一例:美汗SPA・ビバボディ等
入浴時の注意点
湯船につかるのは健康にいい事ですが、ルールを守らないと大変な事になるかもしれません。
飲酒後・食事後の入浴は避ける
お酒を飲んだ後に入浴すると、血行が良くなってアルコールが全身にまわり、気持ちが悪くなったり吐き気が出て来る可能性があります。
食事をした後の入浴は消化不良の元。
食べ物を消化する胃に血液がまわりにくくなる為、消化に良くないです。
・飲酒後は風呂に入らない。
・食事の前後30分は風呂に入らないように気をつけて下さい。
水分補給をしっかりする
個人差がありますが、入浴中はかなり多くの汗をかきます。
脱水症状を起こさないように、入浴前にコップ一杯以上の水を飲んでから浴室に入るようにしましょう。
室内と浴室の温度差
暖房のきいた暖かい部屋から、急に暖房のきいてない部屋に行くと室温の変化により血圧が急上昇・もしくは急降下する事があります。
この急激な体調の変化の事を「ヒートショック」と呼び、とても注意するべき現象です。
入浴中の事故で最も多いのは、室内と浴室の急激な温度変化による脳卒中・心臓発作などです。
ヒートショックを起こしやすい方の条件は以下の通り。
・65歳以上である
・高血圧・糖尿病・動脈硬化の病気をもっている
・肥満気味である
・睡眠時無呼吸症候群など呼吸器官に問題がある
・不整脈がある
・自宅の脱衣所や浴室に暖房器具がない
・いわゆる“いちばんぶろ”に入ることが多い
・熱いふろが好き
・お酒を飲んでから入浴することがある
熱すぎる風呂や飲酒後の入浴は、心臓に負担をかけたり気分が悪くなって体調を崩してしまったりといい事はありません。
その他の条件にも当てはまる方は十分に注意して、浴室に入る前に暖房器具で室温を上げるなどの対策を取るようにしましょう。
お風呂の効果まとめ
・お風呂に入ると基礎代謝が上がる
・老廃物を排出しやすくなる
・疲れを癒せる
・眠りに入りやすくなる
・リラックスできる
・肩こり・腰痛が楽になる
・むくみの解消にも役立つ
等々。
お風呂につかる効果をご紹介しました。
冬などの寒い時期は特に体も冷えやすい時期ですので、湯船につかって体をあたためて、風邪を引かないように注意したいものですね。