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愛犬が泡を吹く!意外と多い「特発性てんかん」

「てんかん」という病名に聞き覚えはある方は多いでしょう。突然、発作を起こして気を失ったりするけれど、命に別状はない・・のかな?そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。この「てんかん」、実は犬にも結構多いのです。「てんかん」の基本的な知識や、いざ愛犬がてんかんに由来する発作を起こした際の対処方法をまとめました。

この記事内で述べる「てんかん」について

この記事では、犬の「てんかん」の症状や対処方法について取り扱っています。「てんかん」は人間にもあるピュラーな疾患の1つですが、判断基準や対処方法、治療方法が異なる点もあります。予めご了承の上、ご参照下さいますようお願い申し上げます。

てんかんの基礎知識

「てんかん」とはどんな病気なのでしょうか?

「てんかん」とは、脳内の神経回路に突然、異変がおこることで、発作(てんかん発作)を起こす病気です。元々持っていた体質にくわえて、体調や環境の変化などがキッカケとなり、脳の神経回路が電気ショートを起こした様な状態になるため発作(てんかん発作)を起こすのが定説とされています。

「てんかん(てんかん発作)」の発症率

人間でも100人に1人程度、犬では100頭に1頭あたりの発症率とされます。この事からも、発作を起こす疾患としては、かなりポピュラーな類いに入ります。
また、「てんかん(てんかん発作)」を起こしやすい犬種としては、ダックスフント、ジャーマンシェパード、ビーグル、パグ、ボクサー、プードル、シェルティ、シベリアンハスキー、テリア等が挙げられる事が多いようです。遺伝的な要素を持っているという意味合いからであり、これらの犬種が必ずしもてんかん(てんかん発作)を起こすわけでもありませんし、上記に挙げた犬種以外にも、てんかん(てんかん発作)を起こしている子もいます。

「てんかん」の種類

てんかんの大部分を占めるのが「特発性てんかん(真性てんかん)」です。検査をしても原因がない(わからない)事が多く、遺伝的要素であると考えられています。1歳〜5歳ぐらいの発症が多く、犬のてんかんの場合、8割程度が「特発性てんかん(真性てんかん)」とされています。
「特発性てんかん」と異なり、交通事故などの外傷や後遺症、加齢と共に起こりやすくなる脳疾患が原因となる等、他に原因があるてんかんの場合は、「二次性てんかん(続発性てんかん)」とされます。それぞれ治療方法や優先順位が異なるため、獣医さんとしっかり相談しましょう。

てんかん(てんかん発作)を起こしたら?

まずは落ち着くこと!

てんかん発作で命を落とすことは、ほとんどありません。通常、数十秒から2~3分程で落ち着き、愛犬自身、何事もなかったように過ごします。突然の発作を見た際に、落ち着くのは難しいかもしれませんが、冷静になって、以下のポイントを抑えて下さい。

1.愛犬に声をかけて反応があるか(意識があるか)どうかを確認します。
2.極力、愛犬には触れないようにします。

愛犬が舌を噛んだり喉につめる心配はありませんので、口腔内に飼い主さんの手やスプーン等をくわえさせたりするのは危険です。

3.周囲の安全を確保します。

室内なら硬い家具や床に頭をぶつけないように、クッションやラグなどを広げます。餌皿や給水皿にも注意が必要です。室外の場合は、リードをしっかり持ち自動車や自転車等を接触しないように、また、ドッグランの様な場所で起こった際は、周囲の協力を求め、愛犬や周囲の犬の安全確保を行います。

4.発作の様子を出来る限り観察・記録する。

発作の日時、様子、前兆などを観察・記録します。手許に動画撮影ができる携帯電話やカメラがあれば、ぜひ撮影を。後に、診察を受ける際の重要な資料となります。

発作が落ち着いたらする事。

ケロっとしていればいいのですが、不安げにしていたら優しく声をかける、抱きしめるなど、愛犬を安心させるようにつとめます。発作を起こした愛犬が落ち着きを取り戻していれば、救急レベルで動物病院にかかる必要はありませんが、「てんかん」なのかどうかの判断も含め、近日中に獣医の診察を受けましょう。

様子見ではいけない危険なケースもあります。

  • 発作が10分以上続く。
  • 30分程経っても、完全に回復していない。
  • 意識が朦朧とし続けたり、激しい嘔吐、下痢が続く。
  • 24時間以内、あるいは続けて発作を起こす。

これらの症状は、てんかん発作ならば、「重積発作」と呼ばれる重篤なてんかん発作に類されます。また、てんかんが原因ではなく、異物や薬品の誤飲食で発作(痙攣)を起こしている事も考えられ、どちらにせよ、緊急に治療を施さないと愛犬の命に関わります。大至急、獣医の診察を受けましょう。

てんかん(てんかん発作)の症状

「てんかん発作」は、全身に症状が見られる「全般発作」と身体の一部分に症状が見られる「部分発作」に大きく分けられます。

全般発作

突然倒れ、全身を突っ張ったり激しい痙攣を起こします。意識はなく(呼吸はしています)、犬かきをしているかのように激しく四肢を動かしたり、失禁や脱糞、涎や泡を吹いたりといった症状が見られます。

全般発作の例

動画では、落ち着きをなくした犬が泡を吹くという前兆の後に、四肢を硬直させたり、転がり回ったり・・と全般発作の典型的な症状がおさめられています。発作後、さっきのは何だったの?と聞きたくなるぐらい、普通に走り回っているのも、てんかん発作の特徴です。

部分発作

意識がある事が多く、前足だけの痙攣、顔面だけの痙攣等、電気ショートを起こした一部分の脳に関連する部位が起こす発作。

最後に

てんかん発作には、この他にも様々な種類・分類があります。発作自身が軽い症状の場合、飼い主さんが見逃している事も多く、ある日大きな発作を起こして、はじめて「家の子てんかんかも?」と気がつくケースも多くあるようです。
根治はむつかしいかもしれませんが、素人判断で治療を遅らせたり、治療を中断させずにいれば、愛犬のQOLをひどく劣化させずに付き合っていける病気です。

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  • 20代 女性 さくらんぼ

    元動物看護師です。
    突発性のてんかん発作を起こす犬は年々増加傾向にあります。
    てんかん発作を起こす原因は様々あります。脳の電子回路の異常のために起こるてんかん発作かどうか調べる方法は残念ながら動物の場合ありません。
    てんかん発作を起こした犬が病院に来院したら、まず血液検査を行います。内臓が悪くてもてんかん発作を起こすことがあるので、その可能性がないかを調べます。
    もし血液検査でどこも異常がない場合は、脳の電子回路の異常によるてんかん発作だと診断するようになっています。
    てんかん発作を起こすのはだんだんと回数が増えていく傾向にあります。飼い主さんは必ずてんかん発作が起きた日付を記録して下さい。だんだんとなる間隔が狭くなってきたら治療をする必要があります。
    てんかん発作の治療法は、抗てんかん薬の飲み薬を毎日飲ませます。(場合によっては座薬も使います。)

    人間の場合は、自分でてんかん発作が起きそうなのが何となく分かるので、その兆候が見られてから薬を服用するようですが、犬の場合はそれを飼い主さんに教えてはくれません。いつ発作が起きるか分からないので薬は毎日飲ませます。
    てんかん発作の治療は、発作が起きる頻度を減らす目的であり、完全にゼロにすることは出来ません。発作の回数が多いと脳が熱を持ってしまいダメージを受けてしまうのでそれを防ぎます。
    薬を飲ませ始めたら定期的に血液検査を行い、身体に抗てんかん薬が合っているのか、足りているのか濃度を調べ薬を調節していきます。
    きちんと治療を行えば、寿命が短くなることはありません。
    もし愛犬がてんかん発作を起こしたら、焦らずに安全確保だけを行い(下手に手を出すと無意識な愛犬に噛まれます)落ち着いてから動物病院へ連れていきましょう。もし可能であれば動画を撮り獣医師に見せてもらえると非常に診断の手助けになります。
  • 女性 雀3号

    急な発作を見てしまうと、驚いて愛犬の体を触ったり意識を戻そうとしてしまいますが、てんかんに限らず発作を起こしている間は無理に動かなさない方が賢明です。なにより飼い主さんが落ち着くことが大事です。冷静にその発作の状況のメモをしたり動画に撮っておくことで、獣医さんに正確に伝えることができますし、後から同じようなことが起こった時の参考にもなります。

    予防ができれば心構えもできますが、てんかんは残念なことに予防することはできません。なりやすい犬種もある程度は特定されているので、愛犬がその犬種なら注意して見ておくことで早期発見に繋がることもあります。

    一度発症してしまうと、ずっと付き合っていかなくてはならない病気ですが、てんかんを持っているからと短命なわけではありませんので、しっかりと治療をすることで長生きをする子もいます。
  • 女性 シュナ

    てんかん、今はうちのわんこにはでていませんがいつくるかわかりませんね。まったく知識はありませんでしたが、こちらの記事で予備知識ができました。人間が100人に1人、わんこには100頭に1頭、決して少ない数ではないですよね。知らなかった自分にもびっくりしていますが、とても身近な症状だと感じました。もしも愛犬が急に症状をだしたら、びっくりしてとても冷静になれない気はしますが、こちらの記事を思い出したいと思います。少しこわいなと思ったのは、自分が留守のときに発作を起こしたらという心配です。症状が落ち着いたら普通に元気なようですが、発作のときに階段や段差から落ちたら・・と思うと怖いです。すでに発作がでているわんこの飼い主様、とても心配だと思いますがゆっくりとでも症状がよくなるようにお祈りしています。
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