やるとやらないでは大違い!口腔衛生を保つ、うがい薬について
感染症が流行る季節になると、手洗いうがいの重要性を感じるのではないでしょうか。
うがい薬は、症状や目的に合わせて使うことが大切で、漫然と使っていると、効果がでなかったり副作用がでる場合もあるのです。
うがい薬の選び方と使い方、使う時の注意点をご紹介します。うがいは、風邪やウイルスなどによる感染症を予防するために、とても効果的な方法です。
しかし、常に使っていれば効果が出るわけではありません。
うがい薬の種類と使い方をみていきましょう。
うがいは菌から体を守る手軽で効果的な方法です。
うがいが、風邪予防やウイルス感染予防に効果的であることは、研究結果でも証明されていて、虫歯や歯周病の予防にも効果があります。
うがいは、これらの菌を体の外に追い出す有力な方法で、水で菌を洗い流し、吐き出すことによって体の外に追い出すことができます。
また、うがいで口くう内や喉に適度な刺激を与えることで、粘液分泌や血行が促進され防御力を高める役目も果たしています。
うがい薬はお口の中の殺菌・消毒に効果あり
うがいは、水だけで行う方法の他に、うがい薬を使う方法もあります。うがい薬を使うとどのような効果があるのでしょうか。
- ▼ 殺菌・消毒ができる
- 風邪が流行する季節やのどに炎症があるときなどに、抗炎症作用のあるものや殺菌・消毒タイプのうがい薬を使用すると、炎症を抑え、お口の中を清潔に保つことができます。
- ▼ 口臭予防
- うがい薬に含まれる成分で、口臭予防ができます。匂いの残る食べ物を食べた時や歯磨きが出来ない時などに有効です。
- ▼ 歯石予防
- 歯に歯石を付きにくくする効果があるうがい薬もあります。歯石が全く付かなくなるわけではないので、まずは歯磨きをしっかり行いましょう。このタイプのうがい薬は、歯磨き後に行うとよいでしょう。
- ▼ 歯周病の予防
- 歯周病菌の殺菌タイプのものを使うと歯周病予防に効果的です。うがいだけでは歯周病の口臭の予防はできませんが、歯磨きと併用するとよいでしょう。
- ▼ すっきりする
- メントールやハーブ類が入っているうがい薬は、お口の中をすっきり爽やかに保つことができます。
うがい薬はどんな時に使うと効果的なのでしょうか。
うがい薬は、お口のトラブルの万能薬ではないので、常に使っていれば効果がでるわけではありません。
では、どんな時に使うとよいのでしょうか。
- ・体調のすぐれないとき
- 風邪や体調がすぐれないときなどは、体の免疫機能がおちているので、お口やのどについている菌も増えています。
- ・喉に炎症があるとき
- 腫れているときや痛みがある時にうがい薬を使うと抗炎症作用が期待できます。
- ・外から帰ってきたとき
- 人混みにいると菌やほこりがお口やのどについています。うがいで洗い流すことができます。
- ・食事をしたあと
- 歯を磨けないときや匂いの残る食べ物を食べた後にうがいをしておくと、虫歯や口臭の予防になります。
- ・お口が乾燥気味な時
- 保湿成分がはいっているうがい薬があり、寝る前や渇きが気になる時に使えます。
気になる場合は、アルコールフリーのタイプを選ぶとよいでしょう。
- ・歯周病予防
- うがいだけで、歯周病は予防できませんが、補助的に使うことで予防や症状の緩和が期待できます。
※うがい薬は、必ず目的に合ったものを選び、「使用上の注意」に従って適切に使いましょう。
市販と医院で処方されるうがい薬の違いは?
うがい薬を手に入れるには、ドラッグストアや薬局で購入する方法と、医療機関で処方してもらう方法があります。
これらのうがい薬は、何が違うのでしょうか。一番大きく違うのは、含まれるお薬の成分とその濃度です。
市販薬
ドラッグストアや薬局で売られている薬を市販薬(しはんやく)といい、医療機関を受診しなくても薬を購入できるのでとても便利な方法です。
市販薬は、自分で選んで購入するため、より副作用が少なくなるように作られているのが特徴です。
処方せん薬
処方せん薬とは、医師、歯科医師、獣医師の処方せんがなければ売ったり渡したりしてはいけない薬のことで、次のような性質がある薬が指定されています。
- 医師などの診断がなければ安全・有効に使えない医薬品
- 重大な副作用等のおそれがある医薬品
- 興奮作用や依存性等があり、悪用や乱用の可能性がある医薬品
医療機関で処方されるうがい薬には殺菌、消毒効果の高い薬用成分が入っています。
うがい薬には、殺菌消毒用と鎮痛消炎用があります
うがい薬には、種類があることを知っていますか。
殺菌消毒用と鎮痛消炎用の二種類に大別され、効果や使い道が違うのです。
殺菌消毒用
お口の中の殺菌を目的として用います。
風邪予防・口内炎・歯を抜いた傷やお口の中にできた傷の感染予防や消毒に用いられ、細菌の増殖を抑えて治癒を助けます。
< 主な成分 >
- ポビドンヨード:ヨウ素過敏症の人は使用してはいけません。
- セチルピリジニウム塩酸塩
- 塩化ベンゼトニウム
- グルコン酸ヘキシジン
ボビ丼ヨードは、甲状腺機能に異常がある人、腎不全の人は使用に注意が必要です。
鎮痛・消炎作用
炎症を抑える為に用います。
< 主な成分 >
- アズレンスルホン酸ナトリウム
- グリチルリチン酸ジカリウム
- 塩化リゾチーム
薬の濃度・用法用量は濃ければ効果があがるというものではない
説明書に書かれている濃度は、副作用が起きにくく効果があるとされたうがいに適した濃度です。
使用期限は守りましょう!
うがい薬は使用期限内のものを使いましょう。封を開けていなくても期限がきれたものは捨てるほうが賢明です。
雑菌が繁殖することもありますので、うがい薬を作ったらすぐに使い、残ったものは捨てましょう。
当たり前ですが、うがい用の薬を使いましょう
例えば、きず薬に殺菌効果があるからといって、うがいに使用してはいけません。お口の中の殺菌・消毒はありませんので、うがい用の薬を使いましょう。
また、妊婦さんや全身疾患がある人は使用に注意が必要な場合があります。
使う前に、医療機関や薬剤師に相談しましょう。
症状に合わせたうがい法で効果アップ
うがいの目的は、のどがイガイガする、お口の中がネバネバする、口臭が気になるなど人によって様々です。
これらは、全て同じうがいの方法でよいのでしょうか。
症状に合わせたうがいの仕方をみていきましょう。
口うがい(ぶくぶくうがい)
お口の中を洗浄するうがいのことで、水を口にふくみ、頬をぶくぶくと動かして行います。
口の中の細菌やウイルスだけでなく、細かい食べかすを取りのぞいたり粘膜の保湿効果があります。
ただし、うがいだけでは歯の汚れはとれませんので歯みがきもしましょう。
- むし歯予防
- 歯の着色予防
- 口臭予防
- 粘膜の保湿などに適しています。
がらがらうがい
喉の洗浄をするうがいのことで、ガラガラと音を立てて行い、喉の奥で水が勢いよく流れることで、はり付いた細菌やウイルスなどを除去します。
また、適度なうるおいも与えてくれます。
- 風邪予防
- 喉がイガイガするとき
- 声がかれている時
- 喉の保湿
- 風邪をひいている時などに適しています。
効果的なうがいの手順
うがいを間違えた方法でしているとあまり効果がでません。
予防のためにするのですから、ぜひ、正しい方法で行いましょう。
うがいをする前は手を洗いましょう。菌がついたままの手で触った水でうがいをすると、菌がお口の中に入ってしまいます。
まず、うがい薬を説明書にしたがって適当な濃度に薄めます。
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- 水を口に含む
- 左頬をぶくぶくと動かす。
- 右頬をぶくぶくと動かす。
- 上唇を上下にぶくぶくと動かす。
- 頬全体をぶくぶくと動かす。
- 水を吐き出す。
①~⑥を3~4回繰り返します。
水をお口の中全体にいきわたらせるように意識しながら行いましょう。
< ガラガラうがいの方法 ›> ガラガラうがいの方法 ›>
- 水を口にふくんで軽くゆすぎ、水を吐き出す。
- 水を口に含み、のどの奥の方でがらがらと15秒ほどうがいをします。
- 水を吐きだす。
②~③を3~4回繰り返します。
うがい薬は、症状と目的に合ったものを選びましょう
うがい薬はたくさんの種類があるため、選べばいいのか迷うことを少なくありません。
選ぶ目安をご紹介します。
風邪予防や口臭予防など、目的や症状にあったものを選びましょう
- 市販のうがい薬は、主な殺菌・消毒成分の他に、メントールやハーブ油、アルコール類などが配合されています。毎日使う物ですから、自分に合わないものが入っていないか表示をよく確認しましょう。香りも重要です。
- うがい薬の中には、刺激のきついものもありますので、迷った時は薬剤師に相談しましょう。
- うがい薬は、薄めて使うタイプのものや、薄めずにそのままつかえるタイプのものもあります。生活スタイルに合わせてえらびましょう。
- うがい薬が苦手な場合は、緑茶や紅茶を使うのも良いでしょう。抗菌効果があり、いわば天然のうがい薬として使えます。
- やけどをしないよう、うがいができる程度に冷ましてから使いましょう。歯に茶しぶがつきやすいので、うがいの後に水で口を軽くゆすぐとよいでしょう。
うがい薬で口腔衛生を保ちましょう
うがい薬は、生活にうまく取り入れると、お口の衛生や気分転換などに効果的です。
ご紹介した内容を参考に、ぜひ、自分に合ったうがい薬をみつけてください。