2008年07月25日
隣接面齲蝕の記事、その続きです。
隣接面齲蝕(りんせつめんうしょく)とは、歯と歯の間の接触点から発生する虫歯のことです。
ちなみに齲蝕(うしょく)とは虫歯のことです。カリエス(caries)ともいいます。
C0、C1、C2、C3、C4などと、程度を表すこともありますね。
この虫歯は、最初は歯と歯の間の見えないところから穴が開いていきますから、
初期に、発見することは非常に難しいやっかいな虫歯です。
自分で分かるようになった時期には、相当進んでしまっています。
さて、下の写真の歯を見てください。
左の歯の右側、なんか色が黒ずんでいるのがわかりますか?
これが「隣接面齲蝕」です。
歯の内部の虫歯が、外側のエナメル質を透して見えているのです。
では、治療を始めましょう。
エナメル質を削り、穴をあけました。
ほら、見えてきましたね。
茶色に変色している部分が虫歯に侵された象牙質です。
歯と歯の間のエナメル質に黒い部分があるでしょう。そこに穴が空いています。
エナメル質に小さな穴をあけ、象牙質まで達したら、大きく広がるというのがよくわかりますね。
さて虫歯になってしまった部分は、除去しなくてはいけません。
その部分には虫歯菌が侵入していますから、放っておくと虫歯はどんどん進行しますからね。
この写真くらいの虫歯でしたら、神経まで達していることはまずないでしょうから、
虫歯部分をきれいに除去した後は、なにかをつめるという治療になりますね。
基本的には、レジンと呼ばれる合成樹脂か、金属で穴を埋めるということになります。
材料については、またの機会にお話ししますね。
このくらい進んでしまった虫歯でも、自分では気がつかないことも多いのです。
早期発見には、歯科医院での定期検診が大事です。
もちろん、虫歯にならないことが一番ですよね。
甘いものを控えて、丁寧なブラッシング、フロス(糸ようじ)も忘れないでね。(耳タコでしょうが)
隣接面齲蝕(りんせつめんうしょく)とは、歯と歯の間の接触点から発生する虫歯のことです。
ちなみに齲蝕(うしょく)とは虫歯のことです。カリエス(caries)ともいいます。
C0、C1、C2、C3、C4などと、程度を表すこともありますね。
この虫歯は、最初は歯と歯の間の見えないところから穴が開いていきますから、
初期に、発見することは非常に難しいやっかいな虫歯です。
自分で分かるようになった時期には、相当進んでしまっています。
さて、下の写真の歯を見てください。
左の歯の右側、なんか色が黒ずんでいるのがわかりますか?
これが「隣接面齲蝕」です。
歯の内部の虫歯が、外側のエナメル質を透して見えているのです。
では、治療を始めましょう。
エナメル質を削り、穴をあけました。
ほら、見えてきましたね。
茶色に変色している部分が虫歯に侵された象牙質です。
歯と歯の間のエナメル質に黒い部分があるでしょう。そこに穴が空いています。
エナメル質に小さな穴をあけ、象牙質まで達したら、大きく広がるというのがよくわかりますね。
さて虫歯になってしまった部分は、除去しなくてはいけません。
その部分には虫歯菌が侵入していますから、放っておくと虫歯はどんどん進行しますからね。
この写真くらいの虫歯でしたら、神経まで達していることはまずないでしょうから、
虫歯部分をきれいに除去した後は、なにかをつめるという治療になりますね。
基本的には、レジンと呼ばれる合成樹脂か、金属で穴を埋めるということになります。
材料については、またの機会にお話ししますね。
このくらい進んでしまった虫歯でも、自分では気がつかないことも多いのです。
早期発見には、歯科医院での定期検診が大事です。
もちろん、虫歯にならないことが一番ですよね。
甘いものを控えて、丁寧なブラッシング、フロス(糸ようじ)も忘れないでね。(耳タコでしょうが)
2008年07月24日
久しぶりのアップです。
以下は、診療室でのよくある会話です。
「お久しぶりです。今日は、歯石が気になって来ました。」
「こんにちは田中さん。一年ぶりくらいですね。どれどれ、ではお口を拝見、、、
そうですねえ、歯石がだいぶ付いてきましたねえ。3〜4ヶ月に一度は歯石を取りにこられた方がいいですね。
あれ、この歯、虫歯になっちゃいましたね。」
「え〜〜!虫歯ですか!穴が空いてるんですか?」
「歯と歯の間から虫歯になってますね。ちょっと鏡を見ていてね。ほら、ここのところ、、、歯の色がかわっているでしょ?
中の虫歯が、透けて見えるんですよ。穴は歯と歯の間にあるから見えないけどね。」
「そういえば、、ちょっと黒ずんでいるような、、、全然気がつきませんでした。ショック、、、」
こんな会話をされた方は、結構多いのではないでしょうか。
これは「隣接面齲蝕」(りんせつめんうしょく)と呼ばれる虫歯です。
歯と歯の間の接触点から発生する虫歯です。
全然見えないところから発生するので、初期に自分で発見することはまれです。
歯科医師でも、レントゲンをみて、はじめて分かることも多いのです。
これが断面図です。
歯冠部(歯ぐきの上の見えている部分)は固いエナメル質で覆われていますから、虫歯菌も穴をあけるのは大変です。
歯の表面に、少々穴をあけても、歯磨きをされて、唾液の力で修復されてしまいますからね。
そこで歯ブラシでは届かない歯と歯の間が、虫歯菌にとっては絶好の狙いめとなります。
ここなら、フロス(糸ようじ)でも使われない限り、大丈夫です。
まず小さい穴を開けます。そこから穴を横には広げず、深く深く歯の中心に向かって掘っていきます。
約1ミリくらいの厚みのエナメル質を掘り終わると、次にあるのはエナメル質より遥かに柔らかい象牙質です。
ここまでくれば、しめたもの。歯の中で大きく広がり始めます。
まさしく「一点突破、全面展開」です。
上のレントゲン写真で何所に虫歯があるのか、分かりますか?
大人になってからの虫歯は、その多くがこの隣接面におこります。
次回、もう少し詳しくお話ししましょう。
向田歯科医院 むこうだ歯科 熊本 健軍 熊本市東部
以下は、診療室でのよくある会話です。
「お久しぶりです。今日は、歯石が気になって来ました。」
「こんにちは田中さん。一年ぶりくらいですね。どれどれ、ではお口を拝見、、、
そうですねえ、歯石がだいぶ付いてきましたねえ。3〜4ヶ月に一度は歯石を取りにこられた方がいいですね。
あれ、この歯、虫歯になっちゃいましたね。」
「え〜〜!虫歯ですか!穴が空いてるんですか?」
「歯と歯の間から虫歯になってますね。ちょっと鏡を見ていてね。ほら、ここのところ、、、歯の色がかわっているでしょ?
中の虫歯が、透けて見えるんですよ。穴は歯と歯の間にあるから見えないけどね。」
「そういえば、、ちょっと黒ずんでいるような、、、全然気がつきませんでした。ショック、、、」
こんな会話をされた方は、結構多いのではないでしょうか。
これは「隣接面齲蝕」(りんせつめんうしょく)と呼ばれる虫歯です。
歯と歯の間の接触点から発生する虫歯です。
全然見えないところから発生するので、初期に自分で発見することはまれです。
歯科医師でも、レントゲンをみて、はじめて分かることも多いのです。
これが断面図です。
歯冠部(歯ぐきの上の見えている部分)は固いエナメル質で覆われていますから、虫歯菌も穴をあけるのは大変です。
歯の表面に、少々穴をあけても、歯磨きをされて、唾液の力で修復されてしまいますからね。
そこで歯ブラシでは届かない歯と歯の間が、虫歯菌にとっては絶好の狙いめとなります。
ここなら、フロス(糸ようじ)でも使われない限り、大丈夫です。
まず小さい穴を開けます。そこから穴を横には広げず、深く深く歯の中心に向かって掘っていきます。
約1ミリくらいの厚みのエナメル質を掘り終わると、次にあるのはエナメル質より遥かに柔らかい象牙質です。
ここまでくれば、しめたもの。歯の中で大きく広がり始めます。
まさしく「一点突破、全面展開」です。
上のレントゲン写真で何所に虫歯があるのか、分かりますか?
大人になってからの虫歯は、その多くがこの隣接面におこります。
次回、もう少し詳しくお話ししましょう。
向田歯科医院 むこうだ歯科 熊本 健軍 熊本市東部
2008年06月08日
今月は「虫歯予防月間」ですね。
ということで、虫歯についてお話をしていきます。
虫歯や歯周病は感染症であるという事は、ご存知だと思います。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在しません。
ではいつ頃に虫歯菌が、赤ちゃんに感染するのでしょうか?
最も感染しやすい時期は、1歳半から2歳半の時期だと言われています。
この時期は「感染の窓」と呼ばれます。
早い時期に虫歯菌に感染すれば、その子はずっと虫歯になりやすい、
感染が遅ければ遅い程、一生を通じて、虫歯になりにくい口腔環境になると言われています。
では、誰が子供たちに虫歯菌をうつしているのでしょうか?
当然ですが、ほとんどの場合、その「犯人」は保護者であるといわれています。
お母さんや、お父さん、おじいちゃんやおばあちゃんですね。
ですから、同じ箸、スプーンや食器を使わないように、口移しなどをしないようにと指導がされています。
う〜ん、、、しかし、、この時期のスキンシップは大事ですよね。
お母さんお父さんが、いつも清潔なお口だったら、感染の機会は減ります。おじいちゃんおばあちゃんもですが。
大事なお子さんがずっと虫歯に悩まされる人生にならないように、
お子さんだけでなく、お母さんお父さんもしっかりブラッシングをしましょう。
もちろん、虫歯の治療は終わらせていてくださいね。
でも、虫歯菌が親からうつされていくということは、
私たちのお口の中に住み着いている虫歯菌は、先祖代々我が家の虫歯菌ということなんでしょうね
2008年04月23日
今日は、近年流行のキシリトールについてです。
いろいろな意見があり、調べてみました。少し長くなりますが、ご容赦下さい。
さて、ウィキペディア(Wikipedia)で調べてみると
「キシリトール配合のガムなどによってう蝕が治るということはないとされている。現在の所、キシリトールの再石灰化促進作用は証明されておらず、疑問視されているためである。現状では非う蝕原性であるが抗う蝕性であるとは言えない(ガムをかむことにより分泌される唾液による歯の再石灰化効果はあるものの、それはキシリトールとは関係がない)。」
つまり、虫歯の原因にはならないけど、虫歯に対して抵抗性はない、再石灰化(修復)は唾液の効果ってことですね。
次に、国立健康・栄養研究所のデーターベースで調べると、
「キシトールは、キシリットともいわれ、D‐キシロースを還元して得られる糖アルコールである。俗に「ショ糖やグルコースと比べて虫歯になりにくい」、「低カロリーで血糖値上昇抑制効果を持つ甘味料」などといわれている。ヒトでの有効性については、「虫歯の原因になりにくい」、「歯を丈夫で健康にする食品」として、キシリトールを関与成分とした特定保健用食品が許可されている。安全性については、食品中に含まれる量であれば経口摂取でおそらく安全と思われるが、一度に大量(30〜40g)摂取すると、下痢や腹部不快感を生じるとされている。妊娠中・授乳中では、医療に用いる摂取量の安全性について十分なデータがないことから使用を避けることとされている。」
う〜ん、ちょっと自信なさげですか。
日本フィンランドむし歯予防研究会では、
「キシリトールはむし歯の原因にならないだけでなく、むし歯の発生を防ぎます。」
「むし歯の発生を防ぐ」効果が証明されている甘味料は、キシリトールだけです。」
と、自信ありの表現ですね。
WHO/FAOが発表した、「食事のう蝕に対する科学的根拠と関連性の強さ」という報告では、
リスク低下
確実 フッ化物
可能性が高い 硬いチーズ、シュガーレスガム
可能性あり キシリトール、牛乳、食物繊維
フッ素は「確実」ですが、キシリトールは評価が低いですね。
日本歯科医師会のHPでもキシリトールはあまり出てきません。
キシリトールについては、お菓子メーカー、一部の大学、一部の歯科研究会では、
非常に高く評価し、予防のため、毎食後、間食後、寝る前に、毎回(1日3〜7回)摂取しましょうと指導しています。
それに対して、強く批判するHPもいくつか見られました。
以下はわたしの私見ですが、
気になるのは、お菓子メーカーや一部の研究会などが、
「キシリトールは天然素材の甘味料」「北欧の白樺から作られる」「虫歯予防先進国フィンランドからやってきた」など、
北欧の清清しいイメージと重ね、「体にいい」という印象を強く押しだそうと思えるところです。
フィンランドの虫歯率低下は、すべてキシリトールのおかげだと誤解を与えそうな表現がされています。
売らんが為の企業だけなら、まだしも、、、、、
ここでも、歯ブラシや歯磨き剤のCMにみられるような、過剰な表現のような気がします。
キシリトールではなくても、甘味料はみんな天然素材ですし、
フィンランドの虫歯率の低下は、丁寧な食事指導と、フッ化物の応用が大きな要因とされています。
虫歯予防にもっとも大事なものは、正しい食習慣と歯磨きです。
虫歯菌を減らすため、予防のためといって、食事後は毎回、さらに寝る前にも、「甘い」キシリトールを食べるという習慣は、
とてもまともな食習慣、食生活とは言えない気がします。
前回「食の記憶」という記事でも言いましたが、
子供の頃の食習慣は、一生の食生活を左右するといわれます。
「健康のため」と言って、親が毎食後あげる「甘いガム」。
その習慣が子供の脳に強く焼き付けられるとすれば、
食後には甘いものが欲しくなる、寝る前にも甘いものが欲しくなるという食嗜好が
ずっと続く可能性も否定できません。
一時的な「メリット」より、ずっと続く「デメリット」の方が大きいのではないでしょうか。
子供に長期間、「甘い」キシリトールを習慣的に与えることは、すべきでないと思います。
ただし、キシリトールは砂糖と違い虫歯の原因にはならない甘味料のひとつには間違いありません。
毎食後、歯磨きをしたほうがいいのですが、どうしても出来ないとき、
キシリトールガムやリカルデントガムなどのシュガーレスガムを噛むことで、
唾液をたくさん出し、酸性状態の口の中を中性に戻すことはいいことかもしれません。
もちろん唾液の効果を主に期待してのことですが。
砂糖入りのガムやお菓子を食べるよりも、「まし」なことは間違いないでしょう。
ただキシリトールは砂糖の75%くらいのカロリーがあります。
気をつけてくださいね。
余談ですが、犬の虫歯予防のため、キシリトールを与える方がいらっしゃるみたいです。
犬は人間と代謝が違うので、肝臓を悪くしたり、最悪の場合死にいたることもあるようです。
やめましょうね。