「他の人と舌の色が違う」、「舌に溝が出来ている」、「舌がピリピリする」など舌に異常があると、舌の病気ではないだろうかと不安になっていませんか?
テレビ番組でも「虫歯」は取り上げられることが多く、歯に関してはかなり詳しい知識を持たれてるのではないでしょうか。しかし、「舌」になると知らない人がほとんどです。
そのため、「もしかしたら、病気ではないだろうか?」と、一人で悩まれているかもしれません。
今回の記事は、舌の異常な症状と病気についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。
舌の悩み
一時期、「芸能人は歯が命」というコピーが流行りました。歯が白くきれいだとテレビ映りも良いために、タレントは競って歯を治します。それに昨今は、大型テレビの普及で細部まで良く見えるようになり、口の中まではっきり見えます。そのため、一部の芸能人は、舌をピンク色にするための工夫をしているという噂まで耳にしました。
テレビの影響は大きく、「歯は真っ白」で、「舌はピンク色」という風潮があります。
その証拠に、ドラッグストアの歯磨きコーナーだけではなく、歯科医院の待合室のポスターまでが、「ホワイトニング」。
そして、ドラッグストアには、舌ブラシなどの舌をケアするグッズが沢山陳列しています。あたかも、舌を磨いてきれいにするのは、歯磨きで歯をきれいにするのと同じ考え方です。
歯が白くなることは良いことです。でも、本来は、歯の色は真っ白ではありません。象牙質が薄茶色でエナメル質が半透明色なのに、ホワイトニングで歯が真っ白くなるのは問題かもしれません。
同じように、舌もピンク色や赤色ではなく、表面に薄らと白い膜が張っているのが正常な舌の状態です。
この事実を知らないと、ピンク色の舌にしようと過剰に舌磨きをすることになります。舌をゴシゴシと磨いた結果、舌乳頭が傷つき余計に舌が白くなってしまって困っている方が沢山おられます。
それもそうです。舌が白くなり舌苔(ぜったい)が多くなれば、口臭も強くなります。口臭がひどくなれば、周囲の人にも気を使わなければなりません。
健康な舌
舌が白いために、毎日舌磨きを行っていませんか? もし、そうであれば、ちょっと待ってください。
もしかすると、毎日磨いている舌は、磨く必要がないかもしれません。それに、磨く必要のない舌をゴシゴシと磨いてしまったら舌に傷がつき余計に舌苔ができやすくなります。
そのようなことのないように、健康な舌と病的な舌の違いを知っていただこうと思います。
これが健康な舌です。
良くご覧になってください。きれいなピンク色でないことが分かると思います。舌自体はピンク色なのですが、舌の表面に白く膜が張っているような感じです。これが健康な舌です。
普段は、このような舌の状態でも、心身の健康状態によってすぐに舌は変化します。たとえば、寝不足になった翌朝には、次のように舌が白っぽくなります。
もしかしたら、あなたの舌もこんな感じでは?
でも、この状態であれば、舌の病気ではありません。身体が疲れているというサインです。
次にご紹介するのは、舌の図です。
舌の表面には、乳頭が沢山あります。舌の中央部に多くあるのが糸状乳頭。
糸状乳頭は先がとがり細長いのが特徴的です。その間にポツポツと茸状乳頭があります。舌の奥には少し大きい有郭乳頭と縁には葉状乳頭が点在します。
難しくなりましたが、簡単にいうと舌のほとんどが糸状乳頭で覆われています。
舌の角化(角質化)
舌は食事や会話をしている時に、上下左右と動いています。食事が歯に詰まった時には、舌で取ることも出来ます。
しかし、この舌の運動によって、舌の粘膜は歯や食べ物に擦れます。これが舌の角化を起こします。この糸状乳頭は、健康な状態でも古くなると角化し白く見えます。(始めの写真の状態です。)そのため、舌苔(ぜったい)と間違えてしまうことが多いのです。
舌を細かく観察してみると、その表面は、細かいビロードのような乳頭で覆われています。その中で、糸状に見えるものは糸状乳頭と呼ばれ、これがあることは病気ではないし、また舌苔でもありません。それはちょうど、絨毯の表面を構成する、1本1本のビロードの糸のような構造で、舌の表面中央と奥のほうに密生しています。糸状乳頭の表面=上皮は角質化しているために糸の様に見える事があります。
舌の病気
舌癌
舌の病気といえば、舌癌をイメージするかもしれません。それほど、舌癌を発症する人が多くなっています。
口腔にできる癌の90%が舌癌です。男女比は、約2:1と男性に多いのが特徴です。
舌癌の特徴
舌がんの原因はまだ明らかではありませんが、飲酒・喫煙などの化学的な慢性刺激や、歯並びの悪い歯が常に当たる機械的な慢性刺激などが誘因と考えられています。
舌は自分で鏡を用いて見ることができるためか、早期に発見されることが多いとも言えますが、時に早い時期から頸部リンパ節に転移して急速に進行する極めてたちの悪いタイプがあるのもひとつの特徴です。
出典:伊勢赤十字病院
舌痛症
舌がピリピリと痛む時には舌痛症が疑われます。舌痛症は、更年期の女性に多く、舌に不安を持ち緊張した時に痛みを覚えることがあります。
他にも、入れ歯や矯正装置の金具などが舌によく当たることで、舌に炎症が起きることもあります。
アフタ性口内炎
症状は、通常、痛みまたは灼熱感で始まり、1日か2日のうちに潰瘍が形成されますが、水疱はできません。痛みはその小さなアフタからは想像できない程強く、4日から7日間続きます。潰瘍は、唇やほおの内側の軟らかでゆるい組織や、舌、口底、軟口蓋、咽喉に発生します。その潰瘍は浅く、赤く縁取られた円形または楕円形のアフタで、黄灰色をしています。ほとんどの潰瘍は小さく(直径が約1センチメートル以下)、2~3個の集まりで発生し、普通は10日以内に自然に消えて、傷あとは残りません。大きなアフタ性潰瘍ができることはまれです。しかし、形がいびつな大きな潰瘍ができると治るまでに数週間かかり、傷あとが残ります。重症になると発熱、頸部リンパ節の腫れ、疲労感が現れます。
出典:メルクマニュアル医学百科
カンジダ症
カンジダ症の症状は、舌が真っ白になり、白い苔が頬にも出来るのが特徴的です。
カンジダ菌(真菌)は常在菌のため、普段は害はありませんが、身体の抵抗力が低下したり、抗生剤を長期間に渡り続けることで、異常増殖し害を起こすことになります。
若い人がカンジダ症になることは少なく、老人に多いのも特徴です。
黒毛舌
黒毛舌は、舌に黒い毛が生えたように見える症状です。抗生物質やステロイド剤を長期にわたり飲み続けることによって、口の中のカンジダ菌が増え黒毛舌になることがあります。
病気ではない舌の異常
先ほどご紹介したような舌の病気ではないが、病的な症状があります。病気ではないのですが、症状によっては、お医者さんにご相談されることをお勧めします。
溝状舌
舌の表面に多数の溝ができている状態を溝状舌といいます。溝の数や深さは人によって様々です。
溝には、食べかすや細菌が溜まりやすく、舌苔(ぜったい)が出来やすいのが特徴です。ですから、溝状舌の場合には、より舌のケアが必要になります。
でも、症状が悪化して病気になることはほとんどないので、過剰に心配する必要はありません。
地図状舌
地図状舌は、自覚症状がなく舌がピリピリするくらいです。
原因も分かっていなく、風邪などで体調不良を起こしたことがきっかけでなることもあります。ストレスや不規則な生活習慣によって免疫力が低下することが原因になることもあるようです。
特に予防方法がなく、ほっておくことで治ることが多いようですが、診断を受けるほうが安心です。
病的な舌
病的な舌とはどういう状態かというと、舌苔(ぜったい)が厚く着いた状態を指します。次の写真をご覧ください。
舌の奥から前方にかけて真っ白。この白いものの正体は何だかご存じですか?
角化して白く見える糸状乳頭は、じゅうたんのような構造をしていて、もともと口の中の汚れを取り込みやすいものです。しかし、普通は抗菌物質である唾液が出ているために、糸状乳頭の状態は安定していて、これほど真白くなるようなことは起こりません。
ところが、唾液の量が減るとか、口呼吸などにより口腔内が乾燥すると、食べかすなどの汚れが舌に付着しやすくなり、菌が繁殖しやすくなってしまいます。
舌に着いた細菌が増殖すると、糸状乳頭は角化傾向を強め、乳頭も厚くなります。その隙間には食べかすや細菌の死骸が溜まりやすく、肉眼で見ても真っ白い状態になります。これが舌苔(ぜったい)です。
この舌苔(ぜったい)が出来た状態になると、口腔内はいろんな細菌でいっぱいになります。そのため、虫歯や歯周病にもなりやすく、歯周病が何度も再発するリスクも高まります。
舌苔(ぜったい)を改善するための4つのポイント
少し舌が白くなっている程度であれば、ご心配ないことが分かったはずです。この場合には、舌磨きをやめるだけで、糸状乳頭の角化を遅くすることができます。
ところが、舌苔(ぜったい)の場合は、これとは違い細菌が繁殖し糸状乳頭が痛んでしまっています。ですから、このまま放っておいても改善することは困難かもしれません。
そのために、行ってほしいことを今からお伝えします。
【舌苔(ぜったい)を改善するための4つのポイント】
- 唾液量が減少している原因を改善する
唾液量が減少する原因は、不安などのストレスや口呼吸のほか、薬の副作用もあります。それらの原因となるものを改善することが重要です。 - 良く噛み、良く喋り、良く水を飲む
積極的に唾液の分泌を促す行動が重要です。 - 美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水で歯磨き・うがい
口腔内に過剰に増えた細菌の死骸や汚れを取るためにアルカリイオン水が有効です。 - 正しい舌磨きに変える
今まで行ってきた舌磨きを改めることが大事です。従来の磨き方では、糸状乳頭の角化を早めて悪化させてしまいました。
舌の磨き方は、1日2回歯磨きの後にします。舌ブラシまたは柔らかい毛先の歯ブラシを横に倒して優しく2~3度だけ撫ぜます。これ以上磨いてはいけません。これがコツです。
以上が、舌苔(ぜったい)を改善するための重要なことです。ただし、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」を使用することが基本です。
一般にある歯磨き粉には、合成界面活性剤や発泡剤など刺激の強いものが添加されています。唾液が少ない場合には、添加物がいつまでも付着するため、舌磨きによって糸状乳頭が痛んでいる場合には、余計に悪化するかもしれません。
そのようなことのないように、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」をお勧めします。