この数年、ホルモンバランスの悪さと皮膚炎に悩み、数多くの治療にチャレンジ。マニアックですが、知る人ぞ知る瀉血療法(メディカルカッピング)も受けました。それも10回以上!
瀉血(しゃけつ)は悪血(瘀血/おけつ)を抜く古代からある治療法。現代の日本はカッピングで悪い血を集めたところに針を刺し、ドロドロした血や体液を抜くというやり方なので、医療機関でしか受けられません。
わざわざ韓国に行って瀉血療法を受ける人や、機械と針を買って自分で瀉血する人もいます。海老蔵さんや小林麻央さんが「血抜き(瀉血)」していることでも話題になりましたね。
どんな方法で血を抜くの?瀉血の方法と効果
瀉血はメディカルカッピングや吸玉療法とも呼ばれています。中世ヨーロッパや古代中国の時代から行われてきた、歴史のある治療法です。
「病気の原因は体内を循環している体液(要は血液など)のバランス異常だ」という考えから、小刀や針などで血を抜く瀉血療法が医療として行われてきたそうです。
ミランダ・カーがヒルで瀉血?
日本でも蛭(ヒル)に血を吸わせる民間療法があり、医療用ヒルの研究も行われています。
このヒルによる瀉血ですが、2017年6月、モデルでハリウッドセレブのミランダー・カーさんが行っているという驚きのニュースがありました。
自分の血を吸ったヒルを持ち帰って自宅の庭にある池に放したというから、さらにビックリですよね。
瀉血のやり方と出血量
中世ヨーロッパでは、小さなナイフで切って血を出すという荒々しい方法で瀉血していました。現代の日本では、カッピングと細い針を用いた痛みの少ないやり方が採用されています。
ガラス製のカップを背中などに押し当てて吸引し、瘀血と呼ばれる悪い血を皮膚表面に集め、細い針で1か所につき10回くらいチクチク刺針。その状態でまた吸引すると、カップの中に老廃物や二酸化炭素を含むドロドロした血液や体液が抜けるという仕組みです。
強く吸引されると引っ張られるような圧迫感があり、それが痛みに似た感じで辛く感じることもありますが、針で刺す痛みはわずか。刺されているのもわからないときがあるほどです。
瘀血(おけつ)は多くても30㏄。献血よりはるかに少ない量なので安心してください。
実は医学的根拠なし?瀉血の効果
一般的に、瀉血は多血症やC型肝炎、更年期障害、アトピー性皮膚炎、肩こり、不妊症、のぼせなどに効果があると言われています。
ただし、瀉血療法は健康保険が使えませんし、医学的根拠もありません。瀉血を受ける場合は、事前に調べて納得してからにしてください。
このWikipediaに掲載されている瀉血の説明自体も正確性が問題視されているみたいです。歴史は長くても、不確かな情報が多いってことですね。
東京で瀉血療法が受けられる病院
実際に瀉血を受けて驚いたのですが、なんと、後頭部(うなじ)からも血を抜くんですよ!
写真を見てもわかるように、のぼせている人(私ですが 笑)はドクドクあふれるように血が出ます。猛烈な肩こりなので、肩の瀉血は痛みがないばかりか、指圧のような感じで気持ちがいいくらいです。
脚は血が出にくい部位のため、初回はほぼ出血なし。背中は回数を重ねるごとに悪血が出るようになり、ドロドロだった血がサラサラになっていきました。面白いですね。
白金台 石原内科クリニックの瀉血療法と値段
合計10回ほど瀉血療法を受けましたが、問診も診察も丁寧ですし、自律神経のバランスも機械でチェックしてもらえます。施術中も看護師さんが身体や体調をいろいろ気遣ってくださるのも嬉しかったです。
治療費は税込で1回8,400円。瀉血は自費診療で健康保険は使えません。1回で効果がわかるものではないので、続けられる金額かどうかは重要ですよね。
残念なことに、東京以外では大阪のような大都市でさえ瀉血療法を受けられる病院がなかなか見つからないのだとか。地方でも瀉血が受けられるといいのにと思います。
メディカルカッピングで感じた効果と注意事項
瀉血治療は最初の3~5回は1、2週間に一度、そのあとは2、3週間に一度受けるのが基本。
副作用はありませんが、アスピリンやワーファリンなどの抗凝固剤を飲んでいる人、抗がん剤治療中の人、妊婦さん、発熱している人は受けられないそうです。
私はホルモンバランスの悪さ、酒さという難治性の皮膚炎を改善したくて瀉血療法を受けました。石原先生曰く「酒さとホルモンバランスは“のぼせ”が原因。瀉血で悪い血を抜いたり、就寝時にアイスノンで頭部を冷やすと効果的」なんだそう。
残念ながら、ホルモン状態や酒さには大きな効果が感じられず、10回ほど受けたところで休止。
でも、治療を受けた夜は深く眠れる気がしましたし、瀉血直後は肌が透き通るように白くなって、リフトアップする感じも。そうそう、肩凝りにはかなり効果がありましたよ。
瀉血後の内出血は覚悟して!目立ちます
瀉血治療の場合は、針を刺して血を抜く分、さらにクッキリと赤青い内出血ができます。個人差はありますが、治療痕が薄くなるのに5日、完全に消えるのに2週間近くかかります。
温泉や旅行に行く場合、そして夏など薄着の季節は要注意ですね。薄手のストッキングだと透けて見えてしまうほど跡がしっかりつくので、私は冬~春にかけて施術を受けました。
気をつけるポイントは、汚れてもいい格好で行くこと!洋服に血が付く可能性があるので、お気に入りの洋服は不向き。黒い洋服がおすすめです。
瀉血は効果なし?雑誌ターザンにも瀉血療法が掲載
そういえば、ターザン7/9号に瀉血が掲載されていました。それも“実は効かない!?世界の健康法”として紹介されてましたよ(笑)
「瀉血は現代医療にも使われるが、個人でやるのは危険。少量抜いても目的の物質だけ取り除くことは難しいため、デトックス効果なし」ですって。
たしかに個人で瀉血するのは危険!瀉血は針をさすので日本ではお医者さましかできない治療です。カッピングは看護師さんが行いますが、針を刺すのは医師。瀉血療法は信頼できるクリニックで受けてくださいね。
効果の感じ方は人それぞれで、実際に症状が軽くなって喜んでいる方もいるんですよね。デトックス効果はたしかに疑問ですが、肩こりに関しては「また受けたい」と思うほど、スッキリ感がありました。
血を抜かないカッピングならエステサロンで受けられます
美容とダイエットのためのカッピングなら、エステサロンや整体院で受けることができます。
エステのカッピングは身体の巡りをよくしてコリをほぐし、体温を上げることが目的。特にスリムビューティハウスのカッピングは特徴的で、マッサージするようにカップをすべらせてから吸引するんです。
筋肉マシンとハンドトリートメント、カッピングの3つが500円でお試しできるのは、スリムビューティハウスだけ。血が出ないので洋服が汚れる心配はないですし、針を刺さないので痛みを感じることもありません。
ダイエットしたい女性であれば、一度スリムビューティハウスでカッピングを受けてみるのもおすすめです。気持ちいいですよ。
瀉血について私が気になったこと
気になったのが、瀉血(しゃけつ)と検索すると「自傷」というキーワードが頻繁に出てくること。
最初はまったく意味がわからなかったのですが、調べていくうちに、若い人たちが自ら血を抜くという事実を知りました。うつ病の人や痩せ願望が強い若い人たちが自傷行為で瀉血するのだとか。
お母さんのような年齢になったので、事実を知って凍りついてしまった私…。自分を傷つける行為は絶対にダメ!本来の瀉血は多くても30ccしかとれません。大量に抜くべきものではありません。
アトピーで悩む方が、自宅でカッピング+刺針して瀉血をする動画もありました。瀉血すると耐え難い痒みが引くようですが、徐々に効果がなくなったという口コミもありました。私も酒さで猛烈な痒みに苦しんだので、気持ちが痛いほどわかります。
アトピー性皮膚炎には糖質制限やファスティング、ビタミンDの摂取も効果的だと言われています。瀉血も選択肢の一つではありますが、腸内環境や栄養状態も見直すことも重要です。