ボロボロのアトピー肌で、化粧さえもできない。このままじゃ友達も恋人も離れていくかもしれない。「どうして私だけ…」と、つらい思いをしていないでしょうか。何か触れるだけでも痒くてたまらない。化粧をするたびにビクビクしてしまう。「オーガニック」や「自然派」など、良さそうな物があっても、結局あわずに捨ててしまうこともありますよね。
そこで今回は、肌に優しいメイク化粧品を選ぶときの4つのポイントと、具体的な使い方をご紹介します。この4つのポイントさえ覚えておけば、これからさき化粧品選びに迷うことなく、いつでも調子のいい肌でいられます。
もうあなただけガマンをする必要はありません。自信をもてる毎日になりますように。
(画像:AlbertoMQB)
肌に優しい化粧品を選ぶ4つのポイント
「成分をみてもさっぱり分からない!」そんなあなたへ。アトピー肌に優しい化粧品を選ぶ為の、4つのポイントをご紹介します。このポイントを覚えておくと、化粧品選びがとっても楽になりますよ。
point1:ナチュラル風なネーミングで判断しない
「オーガニック」「無添加」「自然派」など、今では肌に良さそうな化粧品がたくさんあるので、迷ってしまう事もありますよね。じつは、このネーミングは日本ではあまり当てになりません。なぜなら、ナチュラル系のコスメには、細かい基準があまりないからです。オーガニック成分が1つ入っているだけでも、「オーガニックコスメ」と謳う事ができます。
さらに、「無添加」と書いてあっても、石油系の成分が含まれていることがあります。ネーミングでの判断はあまり意味がないと思っておきましょう。
point2:お湯で落ちることが大前提
メイクはお湯で落とせる事が大前提です。なぜなら、化粧品の成分の良し悪しよりも、「クレンジング」や「洗顔」をする事の方が、肌へのダメージがはるかに大きいからです。
クレンジングや洗顔料には、肌のバリアを壊してしまう、「界面活性剤」が含まれています。界面活性剤には、「合成」と「自然界のもの」がありますが、作用の事を考えると、どちらも肌にいいものとは言えません。お湯で落とせるメイクにして、肌の安全を守りましょう。
界面活性剤とは—
界面活性剤とは、化粧品の原料である「水」と「油」をキレイに混ぜ合わせるための成分です。じつは、肌にも同じように、「水」と「脂」でできた細胞がレンガのように積み重なってできています。界面活性剤をゴシゴシと肌の上でこすっていると、肌の構造まで壊してしまう事になり、肌のキメがペラペラに薄くなったり、アトピーの原因にもなります。
point3:ナチュラルの得意分野「パウダー系」を選ぶ
パウダー系のコスメは、肌に優しい化粧品の得意分野です。たとえば、化粧品には下記のような種類があります。
- クリームタイプ
- プレストタイプ(固形)
- リキッドタイプ(液体)
- パウダータイプ
種類は豊富ですが、パウダータイプの化粧品以外は、すべて「界面活性剤」が入っています。健康的な肌でも、頻繁に使っていると、炎症やかゆみを引き起こす原因になります。
パウダータイプの化粧品は、乾燥肌にはあまり向いてないように思われるかもしれません。けれど、むしろ逆です。乾燥してバリアが弱くなっているときこそ、これ以上「界面活性剤」で刺激しない事が、早く肌を回復させるためのコツです。
“ミネラル”パウダーがおすすめ
ミネラルとは、「天然の鉱石」の事で、その名の通り、「石」です。石っていろんな色がありますよね。それを粉にして、メイク用に加工した物を、ミネラルパウダーと言います。ミネラルパウダーには3つのメリットがあります。
- 100%天然成分でできているので安心
- パウダーなのでお湯だけで落とせる
- 鉱石が「紫外線」をブロックしてくれる=日焼け止めに最適
下記の記事では肌に優しいファンデーションの選び方と、オススメのミネラルパウダーファンデーションをご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
Point4:肌が荒れているときはスキンケアをお休みする
選び方とは少し違いますが、肌のために大切な事です。
肌が荒れている時は、スキンケアでしみたり、刺激になったりする事がありますよね。できるだけ肌に優しい「基礎化粧品」を探し続けているかもしれません。けれど、肌が荒れるのは、成分の良し悪しだけが原因になっているわけではありません。
じつは、スキンケアをすることじたいが、肌への刺激になっています。今回ご紹介するメイクは、肌に優しい成分なので、下地もいらず、素肌に直接メイクをすることができます。乾燥しているときこそ、スキンケアを中止して、肌の回復を見守っていきましょう。
下記の記事では、スキンケアをお休みすることで、肌がキレイになる仕組みを、詳しく説明しています。よければ参考にして下さい。
アイテム別のおすすめと使うときのポイント
アイテム別に、シンプルな成分でつくられている安心化粧品をご紹介します。使うときの手順も参考にしてください。
- Step1:ファンデーション
- Step2:アイメイク(アイシャドー・アイライン・アイブロウ)
- Step3:マスカラ
- Step4:チーク
- Step5:リップ
Step1:ファンデーション
ファンデーションは「ミネラルパウダー」を使います。肌に優しいだけでなく、日焼け止め変わりにもなるので、おすすめです。つけるときは「パフ」ではなく、大きめの柔らかい「ブラシ」を使います。肌をこする事がないので、優しくつけることができます。
おすすめ
使い方
- ミネラルパウダーを、フタの上に出す
- ブラシにしっかりとつけて、手の甲でなじませる
- 化粧水も下地も何もつけずに、素肌の上にミネラルパウダーファンデをつける
Step2:アイメイク
アイブロウ(眉)・アイシャドー(まぶた)・アイライナーにも、ミネラルパウダータイプがあります。天然の鉱石にはラメのような素材もあり、普段使うコスメと、使用感も見た目も、ほとんど変わりません。
おすすめ
使い方
- パウダーをフタの中に少しだけ出す
- 1センチ幅のブラシで、まぶたの上にポンポンと置くようにのせる
- 2色使いにする場合は、先に明るい色をのせて、濃い色は目の際にのせて重ねる
アイライナーをリキッドタイプにする方法
- パウダーを水でとかして、液体状にする
- 極細の筆になじませて、目の際にラインをかく
Step3:マスカラ
マスカラはお湯で落ちる物を使います。ドラッグストアに置いている事が多いので、気軽に手に入ります。
おすすめ
使い方
- ビューラーをする
- マスカラを塗る
- カールが落ちてくるようであれば、乾ききってから、もう一度ビューラーをする
- 場合によってはもう一度重ね塗りをする
Step4:チーク
チークもミネラルパウダーを使います。市販のチークより種類も豊富なブランドもあるので、好きな色を選べます。肌の赤みは、ファンデーションで隠すよりも、チークでかるく色味を足すことで印象をおさえる事ができます。
おすすめ
使い方
- ふたの上に軽くパウダーを出す
- 大きめのブラシにパウダーをつけて、手の甲でなじませる
- 頬の上を滑らせるようにしてつけていく
Step5:リップ
リップは、パウダータイプがありません。そこで活用できるのが、「ミツロウ」です。ミツロウとは、ミツバチの巣からとれるもので、自然界の天然クリームと言われています。ミツロウをベースにして、色味を足している口紅があり、肌への害がきわめて少ないです。
おすすめ
使い方
- リップ用ブラシになじませる
- 落としやすいように、一度塗りにする
肌に優しい、メイクの落とし方
- 「口紅」をティッシュで押すようにして拭き取る(全部落ちきらなくてもOK)
- 35度のぬるま湯のシャワーを、顔に直接あてる(1分くらい)
- タオルで押さえるようにしてふく
お湯が熱すぎたり、シャワーの勢いが強いと、肌への刺激になります。お湯は35度、水圧は弱めにしましょう。多少メイクが残っても、肌に優しい成分なので、自然に落ちるまでそのままにしておいても、問題はありません。洗顔やクレンジングを辞めるだけでも、肌の違いを日に日に実感できるようになります。
ポイントメイクだけでも顔の印象は変わる
メイクというと、ベースからしっかりと塗って、顔をつくっていくイメージですよね。けれど、口紅やアイメイクなどのポイントメイクだけでも、いがいとファンデーションを塗っているように見えること、知っていますか?
人は色が濃い方へと目がいくので、ポイントメイクをしているほうに視線がいき、ノーファンデの印象が薄くなります。
肌が荒れて、刺激にさらされやすいときは、どれだけ天然の化粧品でも、何も塗らないのが一番。ポイントメイクできっちり感を出しておけば、クレンジングや洗顔を使う必要もないですし、しぜんと調子のいい肌を保てるようになります。
そうして少しだけ自信が持てたら、今より笑顔が増えていくはず。あなたの笑顔に勝るメイク法はありません。
まとめ:ナチュラルメイクでアトピーとさようなら
- point1:ナチュラル風なネーミングで判断しない
- point2:お湯で落ちることが大前提
- point3:ナチュラルの得意分野「ミネラルパウダー」を選ぶ
- Point4:肌が荒れているときはスキンケアをお休みする
「ずっとガマンして生きていくんだ…」そんな風に諦めていたかもしれません。アトピーだなんてバレたら、友達がいなくなってしまうかもしれない。今までのように皆と話せなくなって、暗いやつだと思われるかもしれない。もしかしたら恋人にも引かれてしまうかもしれない。そのつらさや恐怖は、誰にも分かってもらえません。一人きりで葛藤をしている人はたくさんいます。
けれど、少しだけ想像をしてみてください。もしかしたら、「ちゃんと話せば分かってもらえるかもしれない。」「肌がボロボロになっても、友達はバカにしないかもしれない。」「アトピーが悪化しても、恋人は離れて行かないかもしれない。」マイナスな世界を想像している一方で、プラスになる世界も十分あり得るのです。そして、あなたがこれからもいたい世界は、どちらでしょうか?
アトピーは「そろそろ体にも目を向けてほしいな」という体からの大切なメッセージです。アトピーは体の健康そのものを表しています。改善するためには、健康的な肌が作れるように、食事・生活・心を整えていくこと。そうすることで、少しずつ丈夫な肌を作れるようになっていきます。メイクで隠し続けることを考えなくても、あなたはアトピーを改善できるのです。体の内側からアトピーを改善して、最高の「愛され素肌」を手に入れましょう。
下記の記事では、アトピーの8つの原因についてご紹介しています。あなたのアトピーの原因を知る事が、アトピー改善の何よりもの近道です。1日も早く改善する事を願っています。
参考文献
- 『真実のナチュラルコスメ本』(勝田小百合 小松和子)
- 『化粧品を使わず美肌になる』(宇津木龍一)
- 『「洗わない!」でアトピーを治す』(古江増隆)