抗がん剤治療による脱毛と育毛剤の効果について
抗がん剤の副作用の1つに髪の毛の脱毛があります(薬剤性脱毛症)
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髪の毛が脱毛してしまう理由
抗がん剤には、細胞の分裂(増殖)を抑えるという強い作用があります。
この作用は、髪の毛を育てる毛母細胞の活動も抑制してしまうため、脱毛が起きてしまいます。
分裂(増殖)が活発な細胞ほど抗がん剤の影響を強く受けます → 毛髪の元となる毛母細胞、爪を作る細胞など。
髪の毛が抜け始める時期
年齢や体質、薬剤の種類や使用量・使用期間により個人差があります。多くの場合、抗がん剤投与開始後「2週間~3週間」で脱毛が始まります。
髪が抜けていく時期は、頭皮が痒くなったり、ピリピリしたりなどの違和感を感じるケースが多いようです。
ロングヘアのままだと、抜け毛の処理が大変だったり、抜け毛が絡みあって頭皮を痛めたりなどのデメリットが多いので、脱毛が始まる前にショートにしておいたほうが何かと都合がいいと言われています。
脱毛の可能性・程度
主治医から脱毛の説明を受けている場合は、細胞の活動を抑制する薬剤を使用するため、髪の毛の脱毛はほぼ例外なく起こります。
程度は個人差で異なりますが、通常の抜け毛とは比べ物にならないほど抜け落ちます。(自分の髪だけではヘアスタイルが作れない程)
※乳腺科・婦人科の投薬治療は脱毛の量が多くなる傾向にあります。
回復までに必要な期間
脱毛がはじまる時期と同様に個人差はありますが、多くの場合、治療が終わってから「3ヶ月~6ヶ月」経過すると髪の毛は再び生え始めます。
そこから、肩にかかるくらいの長さまで髪を伸ばすのに2年近くかかります。(髪は1ヶ月に1cm程度しか伸びないため)
▼ ホルモン療法(内分泌療法)を続けている間は、回復が遅れる傾向にあります。
乳がんの標準的治療法であるホルモン療法は、使用するホルモン剤(LH-RHアゴニスト製剤、アロマターゼ阻害剤、抗エストロゲン剤)の作用により、体内のエストロゲン(女性ホルモン)の働きや生成を抑制し、乳がんの増殖を抑えます。
ホルモン剤投与中の脱毛
エストロゲンは女性らしさを引き出すホルモンで、髪の毛の成長とも深く関わっており、その働きが阻害されてしまうと、副作用として脱毛を引き起こします。
また、ホルモン剤の投与期間は数年に及ぶことが多いため、この間は髪の毛が成長しづらい状況も続くことになります。
※ホルモン療法を体験した方(治療期間5年)のブログで「脱毛は数ヶ月で収まった」という記事も見かけたので、脱毛が起きる可能性や影響を受ける期間の長さには個人差があるのだと思います。
髪質の変化
治療後に生え替わった髪は、色や太さなど髪質が以前と変わってしまう場合も多いと聞きます(クセ毛・軟毛・白髪など)
最も多いクセ毛は、頭髪が急に脱毛した影響で、頭皮の毛穴がゆるむのが原因。
短期間で元の状態に戻すのは難しく、少しずつ時間をかけて戻る人が多いようです。
美容室でカラーやパーマをしたい場合
自分の髪の毛がしっかり生えそろってからが理想です。どうしても白髪染めが必要な場合などは、美容師の方とよく相談して、頭皮に負担をかけない施術をしてもらいましょう。
髪の毛以外への影響
手足の爪を形成する細胞も分裂が盛んなため、抗がん剤の影響を受けます。(黒く変色・変形・薄くなる・凸凹など)
改善に必要な期間は、手の爪が投薬終了後から5~6ヶ月、足の爪が1年~1年半くらいが一般的です。
それから、まつ毛や眉毛も抜けてしまう可能性があります。(頭髪の脱毛より遅れて抜ける傾向あり)
治療後の回復には個人差あり
抗がん剤による細胞のダメージが大きい場合、元の髪の状態に戻るまでに数年かかるケースもあるようです。
▼ 長引いてしまう理由
髪の毛には「成長期 → 退行期 → 休止期」と流れるヘアサイクルがあります。
成長期に入った髪の毛は、健康な状態であれば4~6年の間ずっと成長を続けます。そして、成長が止まる退行期(2~3週間)を経て、脱毛準備期間である休止期(2~3ヶ月)に移行します。
その後は、通常であれば「休止期 → 脱毛 → 成長期 → 新しい髪が生える」と移行し、新しい髪の毛の成長が再びはじまります。
しかし、「抗がん剤による細胞のダメージが大きい」、「治療中そして治療後と、精神的ストレスを受け続けた」場合などは、休止期のままヘアサイクルが止まってしまうケースもあります。
→ 健康な状態の休止期は2ヶ月~3ヶ月なのに対し、1年~2年と長期に渡って休止期が続いてしまう。
休止期には髪が育たないため、抗がん剤治療後にこの状態に陥ってしまうと、回復が遅れてしまう可能性があります。
回復の遅れを改善するには?
休止期の毛根は、活動をお休みしている状態なので、何かしらの刺激を与えて起こしてあげる必要があります。
その際に役立つのが「育毛剤」。特に、「毛母細胞を活性化する作用」のあるものが有効です。
髪を伸ばすには時間がかかります
人間の髪の毛は健康な状態でも1ヶ月で1cm程しか伸びないため、ロングヘアーだった方は、元のヘアスタイルに戻るまでには、それなりの期間が必要です。
そこで、少しでも早く健康な髪の毛を育むために、育毛剤を使う方も多くいます。
ここで気になるのが、通常の抜け毛や薄毛に対しての効果と、抗がん剤による脱毛のケアに使った場合の効果に違いがあるのか?ということ。
この点について、女性用育毛剤メーカーに問い合わせてみました。
(男性用育毛剤でも似たような返答になると思います)
頂いた回答がこちら
抗がん剤の使用により脱毛が起こるのは、抗がん剤によって毛髪をつくる細胞(毛母細胞及びその周辺組織)が損傷を受けてしまうからです。
この脱毛は一時的なもので、抗がん剤の治療が終わると、これらの細胞は自然に回復していきますが、細胞が正常に機能し、毛髪が元の状態に戻るまで時間がかかります。
育毛剤は、これらの細胞の機能を正常な状態にする手助けをしますので、毛髪の成長を促進する効果は十分に期待できます。
ただし、抗がん剤を使用している最中は、育毛剤の成分が薬にどのような影響を与えるか、という問題もありますので、必ず医師にご相談ください。
この回答を読む限りでは、一定の効果は見込めそうですね。
育毛剤の使用で期待できる効果・効能
副作用の心配や使用制限のある医薬品の育毛剤は、治療後のデリケートな頭皮にはおすすめできません。
(↑は自分で育毛剤を選ぶ場合です。医師の処方やアドバイスがあった場合は、そちらに従いましょう)
自分で選んで育毛剤を購入する場合は、基本的に医薬部外品を使うことになります。
市販の医薬部外品育毛剤に認められている、主な効果・効能
育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、産後・病後の脱毛、養毛
商品によって差はありますが、効能効果の欄には概ね上記のような記載がされています。
注目したいのが赤字の「脱毛の予防」と「病後の脱毛」です。
抗がん剤治療後の脱毛=病後の脱毛に該当するので、期待できそうです。
少し問題があるのは「脱毛の予防」の方。
抗がん剤による治療が始まる前に、副作用による脱毛の可能性は耳に入ってきますよね。
そこで、「脱毛の予防」の効果効能に期待して、治療前~治療中も育毛剤を使用する方がいるそうです。
ここで問題になるのが、育毛剤には「血行促進」の効果があること。(該当しない商品もあります)
育毛剤の主な種類は、
- 血行促進・血管拡張を目的としたもの
- 女性ホルモンに働きかけるもの
- 栄養補給を主な目的としたもの
- 男性ホルモン抑制タイプ
に該当するものが多くなっています。(複合タイプもある)
男性用・女性用でも違ってきますが、多くの育毛剤に当てはまるのが「血行促進」の働きです。
髪の成長に必要な栄養分や酸素は、血流によって毛根に運ばれるため、頭皮の血行を促すことで必要なものが届きやすくなり、元気な髪の毛が育ちやすくなります。
なので、通常なら育毛剤の「血行促進」はとても有用な働きです。
「血行促進」の何が問題なの?
(以下はあくまで私の見解です)
抗がん剤の副作用が頭皮まで影響する理由は、投与後、血流によって全身をめぐるためです。
(抗がん剤による化学療法は、頭髪だけではなく全身の体毛に影響します)
そのため、医療機関によっては、抗がん剤投与中に「頭を冷やす」方法を取り入れているそうです。
これは、頭皮の血行をあえて悪くして、抗がん剤のめぐりを(頭部だけ)悪くする効果を狙っているのだと思います。
ん? これって育毛剤の血流を促す働きと逆のことをしている?
と私は考えました。
そのことについて、ネットで調べてみると
「頭皮の血流を良くすると、その流れに乗って抗癌剤が全身に行き届くので、頭髪の成長を促す毛根にも届きやすくなって、抜け毛が多くなる人もいます」
というようなことを仰っていた医師がいました。
これは、理屈的にもうなずけることなので、育毛剤を使用するのは治療後からが無難だと思います。
→ 上記の見解は、すべての育毛剤や発毛剤に該当することではなく、「血行促進」の働きがあるもののみです。(多くの商品が該当)
特に、「ミノキシジル」という成分を含んだ医薬品の育毛剤は、血管拡張・血行促進作用が強く、副作用の心配もあるため、治療中は使わないほうが良いでしょう。
ミノキシジルが含まれている育毛剤について
ミノキシジル配合の育毛剤といえば「リアップシリーズ(※1)」が有名です。
※1 → 大正製薬、第1類医薬品、男性用:リアップX5プラス、女性用:リアップリジェンヌ
製品説明の効能・効果をみると、「壮年期性脱毛症における発毛・育毛・抜け毛の促進予防」と記載されています。
壮年期性脱毛症とは、一般的に遺伝性の薄毛や抜け毛のことを言います。そのため、薬剤の副作用による脱毛のケアには適していません。
購入前のセフルチェックシートでも、「使用しないでください」の項目に以下のような内容が含まれています。
- 頭頂部だけでなく、側頭部や後頭部も含め頭部全体が脱毛している
- 頭髪以外の体毛(まゆ毛など)も脱毛している
- 急激に脱毛している
上記は抗がん剤治療後の脱毛の症状にも当てはまるため、使用NGということになります。
抗がん剤治療後に最適だと思う育毛剤の条件
- 育毛・発毛促進など効能効果が認められている
- 強い刺激や副作用がない
- 使用感が良い
- 長期間使用時の金銭的負担が少ない(※2)
- 購入後のサポートがしっかりしている
※2
実際に使用した方の口コミで評判が良い育毛剤は、5千円~1万円(約1ヶ月分)くらいの価格帯が多くなっています。(私の経験上も2千円以下の比較的安い育毛剤はほとんど効果なしでした)
期待できる効果と毎月のコストのバランスを考えると、通常5千円前後で定期コース割引が適用される商品がベストだと思います。
上記の条件に当てはまる育毛剤
皮膚科専門医と共同開発した「ノンアルコール・無添加育毛剤」
現在販売されているほとんどの育毛剤には、アルコール成分(主にエタノール)が配合されているため、抗がん剤治療後のデリケートな頭皮には、刺激が強すぎる可能性があります。
そこで、頭皮の負担を少しでも減らせる、アルコール成分を含まない育毛剤が登場しました。
アルコールを含まない以外に、防腐剤(パラベン)や石油系界面活性剤などの負担成分も無添加です。
(実際に頭皮につけてみたところ、とても優しい使用感でした)
効果・特徴は?
上のほうでも少し触れましたが、育毛剤には色々な種類があります。
- 頭皮の血行を促進する
- 髪を育む毛母細胞を活性化する
- 脱毛の原因となる男性ホルモンを抑制する
- 頭皮脂の過剰分泌を抑制する
- 頭皮を保湿する
など。
この中で、抗がん剤治療後の脱毛ケアに適しているのは、「髪を育む毛母細胞を活性化する」、このタイプです。
髪の元となる「毛母細胞」は、細胞分裂が活発なため、抗がん剤の影響を受けやすく、すぐに破壊されてしまいます。
そのため、抗がん剤による治療後は、毛根の毛母細胞が極端に少なくなっている、または、細胞の活動が非活性の状態にある可能性が考えられます。
→ 育毛剤は「毛母細胞の活性化」を促すタイプのものを選びましょう。
上記の「アルコールを含まない」「毛母細胞の活性化を促す」、また、使用感の良さ、毎月のコストなどの条件を、すべてクリアしている育毛剤が存在します。
現役の皮膚科専門医と共同で開発した育毛剤という安心・信頼もあります。
※薬剤性脱毛症専用の育毛剤というわけではないこと、また、育毛剤の使用によって得られる効果には個人差があることをご了承ください。
この育毛剤は、基本的には女性用ですが、ホルモン剤などは含まれておりません。
商品コンセプトも、「髪の元となる毛母細胞を活性化し、栄養を補給して、ハリ・コシのある太い髪への育毛を目指す」というものなので、男性の方でもご使用できます。
(通常の「加齢による男性の脱毛」にはあまり効果を発揮しない可能性があります)
治療後から育毛剤を使用して、効果が現れるまでの期間
一般的に育毛剤の効果を実感するまでには、3ヶ月~6ヶ月くらい必要と言われています。
補足
育毛剤に配合されている成分の効果は、使用初日から作用します。
ただし、ヘアサイクルの関係上、脱毛期間である「休止期」から新しい髪の毛が育つ「成長期」に移行するまでに、1~3ヶ月かかります。(個人差あり)
また、実際に髪の毛が伸びるスピードは、1ヶ月平均1cm程度なので、目に見えて発毛効果を実感するまでには、さらに数ヶ月必要となります。
この期間を足すと、3ヶ月~6ヶ月くらいになり、育毛剤の効果を実感するのに必要な期間とされています。
抗がん剤治療後は、通常より回復力が弱くなっている可能性もあります。その場合は、さらに長い期間の継続したケアが必要になってきます。
育毛剤を使用したからといって、短期間で毛がフサフサになることはないので、期待しすぎることもストレスの原因になってしまいます。
ストレスは髪の成長を妨げる要因になってしまうので、できるだけポジティブ思考でケアを続けましょう。
最低でも3ヶ月くらいは育毛剤を使うつもりで、焦らずゆっくりケアを続けていけば、きっと良い結果が待っています!
髪が伸びるまでの対策「ウィッグ」について
元の髪の長さに戻るまでの期間(特にロングヘアーだった方)、脱毛の症状がひどくて人目が気になる場合は、「ウィッグ」や「かつら」で見た目の自然さを保ちつつ(完璧な自然さは無理ですが)、その間に育毛剤などによる頭皮ケアを続ける方法がおすすめです。
単純に1ヶ月で伸びる長さは平均1cm、早い人でも1.5cm程なので、1年間で伸びる髪の長さは12cm~18cm程度の計算になります。
抗癌剤の副作用でほとんど毛の無い状態まで脱毛があった場合、頭頂部付近の毛髪が新しく生えてから肩に触れるくらいまでに必要な期間は、(約30㎝として)2年近く必要に。
30㎝伸びる途中でもウィッグを外せる状態にはなるのですが、ショートヘアのスタイリングが何とかキマるようになるまでにも、1年近くは必要になりそうです。
その間ずっと人目を気にしてストレスを溜めてしまうと、そのせいで抜け毛が増えて髪の成長が不十分になってしまうので、そのためにもウィッグなどの利用は有効な手段だと思います。
ウィッグの選び方は?
昔と比べて、見た目や使用感が良いウィッグがどんどん増えてきていて、価格的にも随分手軽に購入できるようになってきています。
注意ポイントとして、治療中か治療後かによってウィッグの選び方に違いがある点です。
治療中は通常より地肌や顔周りの皮膚が敏感になっているため、頭皮にあたる装着部分や顔にあたる毛の品質が良い物を選ぶ必要があります。
価格が安いからと粗悪なものを選んでしまうと、治療中のデリートな皮膚が「かぶれ・かゆみ」を起こす可能性が高くなります。
無難なのが「医療用」の製品です。
市販の既製品やオシャレ用のウィッグよりは価格的に高くなりますが、人工毛より自然な人毛100%のセミオーダー仕上げでも10万円以下で購入できます。
人件費や店舗費用がかからないネットショップなら、同じ条件でも5万円程度で仕上げてくれるところもあります。
※完全オーダーメイドだと数十万円~百万円近くかかる場合が多いようです。抗がん剤治療による脱毛は、(個人差がありますが)時間とともに改善する一時的な症状なので、完全オーダーメイドまでの高級品は必要ないかと思います。
でも、数千円~一万円程度で買える安価な既成品は、見た目が不自然になりやすいのと上述したように、敏感な皮膚にはトラブルが心配です。
無難な品質のウィッグを探す際のキーワードは
- 医療用
- ウィッグ(または)かつら
- 人毛100%
- セミオーダー
を組み合わせて検索してみてください。
▼ おすすめ検索キーワード
医療用 ウィッグ セミオーダー
↑ウィッグの部分は「かつら」でも大丈夫です。
検索して表示されたサイトを上から見ていって、感じの良さそうな店舗で「人工毛ではなく人毛のもの」そして「価格が5万円~10万円未満」の製品を選べば、一定以上の品質は確保できるはずです。
ネット上で注文が完結するケースと、実店舗に足を運んで素材選びやサイズ調整をしてもらう場合に分かれます。近くに店舗があれば、対面で相談しながらのほうがより自分にあったウィッグに仕上がります。
また、治療後で体調が落ち着いてからのウィッグは、とりあえず見た目の自然さが保てていれば、安めのウィッグでも問題ないです。
でも、金銭的に余裕があれば、治療中の選び方と同じように品質の高いものがおすすめです。(見た目の自然さや使用感がまったく違ってきます)
参考になる記事
記事の概要
筆者は現役の美容師さん。
毎日人間の頭を見ているから分かる「ウィッグを自毛のように自然に見せるためのポイント」を分かりやすくまとめてくれています。
- ウィッグの髪色を自然な色にする
- ウィッグのサイズを調整する
- つやつやしない人毛がいいよ!
- 毛量は多すぎないほうが自然
- ウィッグの寿命を無視しない
- 毛先がチリチリになっていない?
- 人工頭皮付きのウィッグを選ぼう
- ウィッグをつける場所はあっている?
- もみあげ部分のワイヤーを内側に曲げる
- 頭頂部は手植えが自然!
ウィッグに関する補足
素材ごとの特徴
ウィッグに使用される素材は「人毛」と化学繊維で作られている「人工毛」が主です。
人毛の一番の特徴は「見た目や手触りの自然さ」で、自分の髪のように巻いたり、好みの色にカラーリングしたりもできます。
人工毛の特徴は「手入れが簡単」「人毛と比較して価格が安い」
人毛の場合は自分の髪と同じく、洗ったりするたびにセットし直す必要がありますが、人工毛は化学繊維でできているため、スタイルを形状記憶させることができます。
ただし、人工毛は手入れの手間がかからない分、「てかり」「雨をはじく」「人工的な手触り」などの不自然さがあるので、人毛・人工毛そえぞれにメリット・デメリットがあると言えます。
人毛
- 見た目・手触りなど全体的に自然な感じ ○
- 手入れに手間がかかる(人工毛と比較して) ×
- 値段が高い(人工毛と比較して) ×
人工毛
- 見た目・手触りなど全体的な雰囲気が不自然 ×
- 手入れが簡単(人毛と比較して) ○
- 値段が安い(人毛と比較して) ○
医療用ウィッグの保険適応・控除の有無について
現時点では、医療用のウィッグ・かつらは医療器具として厚生労働省の承認がおりていません。
そのため、抗がん剤治療や円形脱毛、膠原病などで脱毛した方の場合、残念ながら「健康保険」「医療費控除」ともに適用されません。(医療用帽子も対象外)
※少ないケースですが、かかりつけの医師の診断書に「医療用ウィッグが必要」という記載があれば、医療費控除の対象になる可能性があるようです。
参考動画
抗がん剤治療中の生活工夫(乳がん編)
(再生時間:37分52秒)
枠内をクリックすると再生が始まります。
動画メニュー
- 抗がん剤治療を始める前に
- 抗がん剤と副作用
- 吐き気の対策
- 脱毛と脱毛中のケア
- かつら(ウィッグ)の選び方
- 帽子とつけ毛の工夫
- 眉・まつげのカバー
- 爪のケア
動画の提供元
「化学療法による脱毛」を体験した方のインタビュー動画
乳がん体験者・診断時40代(再生時間:15分02秒)
乳がん体験者・診断時20代(再生時間:9分49秒)
乳がん体験者・診断時20代(再生時間:9分21秒)
動画の提供元
がんの知識、そしてメンタル面でも大変参考になるサイト
30代でみつけた左乳房のしこり。 「“良性”だからそのままにしておいていいよ」。 視触診だけで簡単に下された診断。 そして私は医師の言う通り放置した。 4年8ヶ月後、大きくなったしこりを切除。 “良性”だと思っていたのに、病理検査の結果は悪性――乳がんだった・・・。
追記
抗がん剤治療が終わっても抜けた髪が生えてこない場合
→ 髪の毛の悩み専門のクリニックもあります
抗がん剤による脱毛からの回復がなかなか進まない場合は、頭髪専門のクリニックで診てもらうというのも1つの選択です。
▼ 普通の病院と頭髪専門クリニックの違い
それぞれの主な目的は以下
- 普通の病院 → 病気を治す
- 頭髪専門クリニック → 抜け毛・薄毛の症状を改善
逆に考えると
- 病院は抜け毛・薄毛を改善してくれる場所ではない
- 頭髪専門クリニックは病気を治してくれる場所ではない
上記のように、それぞれで役割が違います。
ですので、抗がん剤治療による脱毛からの回復に関しては、髪の悩み専門(発毛治療)のクリニックに頼ったほうが良い結果を得られやすい傾向にあります。
頭髪専門のクリニックの選び方
本格的な治療をはじめる前に「無料カウンセリング」を行なっているクリニックを選んだほうが無難です。
また、治療開始時に費用を一括で支払う必要があるところではなく、通院毎の支払いのことろがおすすめです。
無料カウンセリングなし・一括払いで治療を開始してしまうと、治療の内容や効果が想像と違った場合にリスクが生じます。
無料カウンセリングあり・通院毎支払い
に該当する頭髪専門クリニックをご紹介
関連ニュース
「冷却キャップ」で乳がん患者の脱毛を予防 / HealthDayJapan
がんの化学療法中の脱毛を防ぐため、頭皮を冷却して薬剤の作用を頭部にまわらないようにする、という方法は以前から知られていました。
頭皮冷却による脱毛防止の仕組み
脱毛要因になる化学療法薬は、血液によって全身に運ばれ、がん細胞を攻撃 → 増殖を防ぐ。通常この作用は、髪の毛を育む毛根内の細胞も攻撃してしまい、その結果、脱毛を引き起こします。
この毛根内の細胞への悪影響を和らげるために、化学療法開始前 ~ 終了後まで頭皮の温度を下げ、頭部への血流を低下させます。
その結果、
頭部の血流が低下
↓
薬剤の作用が頭部に届きにくくなる
↓
薬剤による毛根内の細胞への攻撃が減少
↓
脱毛する可能性も減少
という作用が期待できます。
どの程度の効果が期待できるの?
2016.12.19配信のヘルスデージャパンの記事を読む限りでは、4サイクルの化学療法実施後、冷却あり → 約50%で頭髪の保持が認められた、冷却なし → 1人も認められなかった、という研究結果になっています。
(被験者は、ステージ1または2の乳がんで少なくとも4回の化学療法を予定している女性235人)
実施条件や結果などの詳細は
でご確認ください。
※記事内の研究は海外のものです。
欧州では頭皮冷却による脱毛予防は一般の病院でも行われているそうです。
国内でも同様の方法を取り入れている病院があるのか?と気になってネットで調べてみましたが、日本ではまだ、頭皮冷却装置が医療機器として認可されておらず、一般の患者さんに使えるところまでは進展していないようです。