抗がん剤の副作用と言われて当初思いついたのは、吐気、脱毛。最初はその位の知識しかありませんでした。ところが、倦怠感、骨髄抑制、色素沈着、涙管狭窄、粘膜の弱り、しびれ、視力低下、手足症候群、不眠・・・・・・あげればきりがないですが、様々な症状が現れました。体調が悪いのも大変ですが、女性にとっては美容面での副作用が精神面に与えるダメージは相当に大きいです。
でもお医者さんは、生命維持にかかわる副作用=重い副作用、それ以外は軽い副作用、という見方です。はじめはそれが腑に落ちませんでしたが、今となっては、ごはんが食べれて体が動かせることが一番大切なのだと、わかります。
美容面の副作用については、医療関係の人ではなく、患者の会的な集まりや、ウィッグや下着の会社がやっているセミナーなどでとても有用なアイデアをいただきました。女性ならでは、経験者ならではの知恵が蓄積されています。また、ネットで調べるのとは違って、微妙なニュアンスを詳しく話してくれたり、気軽に質問できたりするのもよかったです。何より同じ悩みを抱える仲間と、他愛もないお喋りができたのはホッとしました。
そんな集まりに、時折看護師さんもそっと参加されていることがあります。業務外のことなのに、何か患者さんの役に立てることはないかとお勉強されているようです。えらいですね。そういう看護師さんがたくさんいてくれたら本当に心強いです。
さて、治療を終えて1ケ月経った現在の、美容面での副作用回復状況を以下に記しておきます。
●髪の毛・・・術前FEC&アブラキサン(脱毛する薬)を終えて約1年が経ちました。(確信は持てませんが、術後服用した脱毛しないTS-1も、毛根の成長には影響があったのではないかと思います。) 今も、髪の量は少なめに感じますし、生え際などの産毛はやっと生え始めたところです。でもベリーショートの域は脱しつつあり、成長の遅かった前髪も眉にかかってきました。実は結構マメにカットに行っているので、本当のところどのぐらい伸びているのかはわかりませんが、ただひたすら伸ばすよりも、ヘアスタイルを整えることを優先した方がきれいに見えるし気分も良いと思います。この1ヶ月ほどで不自然さは驚くほど解消し、「こういうオバハンよくいるよね」というぐらいの髪型になっています。ちなみに私の友達は前髪がなかなか伸びないと言っています。
●眉・まつげ・・・アブラキサン終了半年後から徐々に生え始めましたが、なかなか成長せず本数も半分ぐらい、長さも半分ぐらいで止まっています。もしかしたらこのままなのか・・・。 でもほんの少しずつは増えているようで、昨日久しぶりに眉カットをしました。流涙が激しくてつけまつ毛がつけられないので、まつ毛の方も何とか伸びてほしいものです。
●ムダ毛・・・なかなか出てこないので、それはそれで好都合なのですが、鼻毛だけは少し増えてくれないと、ゴミを全部吸いこんでいそうで怖いです。同じ毛でも、生えて喜ばれる毛、喜ばれない毛、身勝手だなと思います。
●皮膚・・・TS-1の恐ろしい色素沈着は、薬終了後1ヶ月余り経ち、ようやくどす黒さの「どす」は消え、日焼けしてしばらく経った感じの黒さになりました。色白にはほど遠いけれど、不健康さは解消されてきた気がします。(見慣れただけでしょうか) 何故か、顔、手足の方がお腹周りより回復が早いです。
●手足症候群・・・赤みや腫れが9割がた引きました。あとは黄色っぽさが取れて柔らかさが戻ってきてほしいところです。
●爪・・・半年間のTS-1より、一番最初の3ヶ月のFECの方が、結果的にはひどかったです。FECでは爪が萎縮して、薬を終えてしばらくたってからその部分がはがれたりしましたが、TS-1は爪の変形まではいきませんでした。薬量を途中で減らしたせいか、最初の方はドス紫、最後の方は濃いベージュ的な変色でした。爪が伸びれば治るのですが、伸びが遅いような・・・。でも、一番ひどい時には、何層にもネイルを塗らないと色が隠せませんでしたが、現在はクリアのラメをひと塗りし、先の方に重ね塗りすると、ベージュのグラデーションみたいに見えるので、お手入れが楽になりました。
今の悩みは、髪から顔の皮膚に移りつつあります。多少黒さは取れたものの、シミがソバカスみたいにたくさん出ているし、首の皺も黒い線に見えます。まだまだですが、美容に良いものをしっかり食べて、抗酸化力をUPしたいと思います。
(とは言え、胃潰瘍復活が復活し、生野菜とか昆布とかが食べれない・・・)