木製玄関ドアのお手入れ


玄関ドアは、定番の位置をしっかりキープした、ガデリウスのチークドア。
外部耐候性が最強クラス。 木目や色艶など王者の風格です。
それでいて U値が1を切る高断熱。 
(国産メーカーのアルミ玄関ドアで、最上ランクのものより熱損失が半分!)

それなりに高価なものですが、玄関戸はこれくらいのグレードにしたくなっちゃう。






事務所の木製断熱玄関ドアも半年を経過。
軒が高いので、冬に雪が付着したり日射も当たったりして艶が薄れてきた。
そこで蜜蝋ワックスを塗って、脂分を足してあげる。
ビフォーアフターで解るようにすればよかったんですが、時すでに遅し。





油を吸い込み、木目が引き立ってくる。
外部環境は内部と違って過酷ですので、年に1回ほど蜜蝋ワックスを塗ってあげると長持ちします。  10分で終わりますんで、OBの方、しっかり塗ってやってください。

*蔵に入れてたら 山田君ブログに先を越され被ったが、それはそれとして 笑



いいね!した人 | コメント(0) | リブログ(0)

木板外壁+自然系断熱材の普及が進まない理由

自然系の断熱材を採用するうえでの一番のハードルが「防火認定」でした。

オーガニックスタジオ新潟の場合は、できるだけ維持管理コストのかからない外壁を実現すべく、ガルバリウム鋼板と杉板外壁 を良く使います。
この2つは耐久性がいいが、単体では防火性能に乏しい。
そこでダイライトやモイスという耐力壁のボードが下地に使うことで、(杉板+ダイライト+セルロース+石膏ボード)という組み合わせで防火認定をクリアします。



ウッドファイバーやウールも検討しましたが、組み合わせでの認証が対応できていなくて不採用となりました。


 世の中、窯業サイディング。モルタル外壁が主流で、ほとんどの自然系の断熱材を使おうとしても楽々クリアします。 
ガルバや木の板でを外壁材とする場合は、
「この組み合わせの場合だと可能かどうか?」、個別で確認したほうがよく、
各自治体の建築主事の建築基準法の解釈によってOKのケースと、ダメとされるケースがあることが分かりました。

新潟においての場合はどうなのか確認して、問題なく実現できることとなりました。
しかし、隣県の栃木や山形では不可であるという報告が寄せられてきています。

「杉板外壁+自然系断熱材」分野でトップランナーなのは、エコ住宅の神様。日本の住宅を変えた50人に選ばれた西方設計殿です。先生も我々と同じく、杉板外壁が定番です。
先生の場合は 全国から仕事の依頼があるから、つねに各自治体の担当とドンパチ戦って苦労をなさっている。

木材利用ポイント導入もするくらいで、国としては林業資源の保護と産業の育成から国産木材の利用を進める方向に本気になりました。
しかし、杉板外壁+自然系断熱材に対する自治体での対応がまちまちであるというのが、隠れた社会問題として存在します。

この問題は 建築系のメジャーのあの雑誌の記者様に関心を持っていただきまして、
「非常に面白くて重要なテーマなので記事にしたい。」と動いてくださっています。
私たちの小さな活動が、数年後に社会を少しだけ動かしそうな予感をしているわけです。

全国主事会議で協議してもらい、全国統一的な見解としてもらいたいです。
まさか、「全国的にだめですよ。」という見解にはならないでしょうけど。
それじゃぁ 時代に逆行ですから。

いいね!した人 | コメント(0) | リブログ(0)

セルロースファイバーがなぜ高いのかの事実

創業当時、「手の届く自然素材の家」をコンセプトとして仕様構成を考えました。
使用する断熱材としての候補に、セルロースファイバーも考えましたが、その当時は見送ることになりました。
2つほどハードルがあったわけです。

理由① 価格
当時、セルロース断熱施工の最大手「デコスドライ」に価格を聞き取りした結果、前評判通り、高性能グラスウールに比べて、2倍の価格であったこと。
グラスウールの最大のメリットは性能当たりの価格が非常に安いということにつきます。
スタンダードモデルハウスを例にとると、グラスウールは30万円ほどになります。
それが当時は2倍というと60万円。
断熱性能が同じで、30万円コストUPになるわけですが、32坪程度の住宅を、コミコミの建築費で(地盤改良・外構・設計料・諸経費ぜんぶ込みで)2000万にしようとしていたので、わずか30万といえども大きかったということです。

アメリカにおいては一番普及している断熱材でありながら、日本においては普及が遅れている。その理由がここではないかと言われております。



そして、セルロースファイバー(以下SF)の施工業者と話を進めると、意外な現実が分かってきました。
SFに興味を持つ住宅屋は、まじめな設計事務所が多いという。
たいがい設計事務所というものは年間で3,4棟しか手掛けない。
問い合わせがあって出向くと、いろいろ細かいことを聞かれた割に不採用。
たまにオーダーになっても、単発のスポット採用で終わってしまう。

現場レベルでの材料費と手間で言えば価格競争力はあるのだが、営業段階での手間と、発注小ロットが問題になり、設計単価が高止まりしているという。
つまりは、「年間20棟程度、ちゃんと永続的に発注するよ。」ということになれば、GWの2倍という金額が、同じとは言わないが現実的な水準まで下がるという。

我々も黎明期から比べると、それなりの数をやるようになったので、工業製品を中心に仕入れる際の力が増したということが分かりました。

オーガニックスタジオ新潟で推奨品

今後の断熱仕様として、セルロースファイバーを標準推奨品といたします。
付加断熱のケースや断熱の施工状況によって、グラスウールを全く使わないということではありませんが、主力はセルロースということでよろしくお願いいたします。

すでに確認申請提出済みや着工済みの方は、まことに済みませんが、防火の認定などの理由で変更対応はできませんのでご了解よろしくお願いいたします。

いいね!した人 | コメント(0) | リブログ(0)

セルロースファイバーはエコ建材

断熱の目的は、暖房エネルギーの削減にあります。
社会的な観点でいえばCO2の削減と言い換えることも可能です。
住宅の断熱化で、CO2が削減できたとしても、断熱材を造る段階で多量の製造エネルギーを要してCO2を排出しているようでは本末転倒です。

西方先生の著書「最高の断熱・エコ住宅を造る方法」より

それにしても、この本は素晴らしい。何度読んでも新たな気づきがある。
まさに温熱系のバイブルのような本ですね。
住宅設計の実務者は必携です。


東京で150㎡の住宅1件に必要な断熱材を製造する時に必要なエネルギーの比較です。
(製造時のCO2排出量 Kg)


ウレタンボード    14127
ポリスチレンボード34092
現場発泡ウレタン 2041
グラスウール        524
ウール       30
セルロース   14

ざっとした感覚ですが、東京でQ値1.3程度の、高性能住宅で、
1年で暖房で生じるエネルギーをC02排出量で換算すると、150㎡で500kg程度と思われます。

グラスウール断熱材は、1年で製造エネルギーを元が取れますが、石油由来断熱材は元を取るのに何年もかかるものがあることが分かります。
一方で自然系断熱は、地球にやさしいという観点ではけた違いだといえます。

基礎断熱の場合は、吸湿性の低いポリスチレンボードを使うのが基本で、致し方ない面もありますが、本当に真剣に環境負荷を考えた場合、床断熱でオール自然系断熱とするか、
撥水性のあるグラスウールボード、外張り基礎断熱いう選択も賢い選択だと思いました。

ドイツの厳しい審査に定評のある「エコテスト」によると、
トップがウッドファイバー。セルロースはその次の「推奨品」になっているとのこと。
それと関連して、アメリカにおける断熱材の利用シェアのトップがセルロースファイバーです。

様々な観点で、自然系断熱材・セルロースファイバーを紹介しましたが、優れた性質がご理解できたと思います。
いいね!した人 | コメント(0) | リブログ(0)

防音性がセルロースファイバーの最大の特徴

セルロースというものは木の細胞でできています。
細かな多孔質物質が高密度で壁の中に入っている状態です。
それにより、一番顕著に差が分かるのが防音性です。

アイジースタイルハウスさんという会社が セルロースの防音効果を動画をUPしていましたのでそれをリンクいたします。(音が出ます!のでご注意を)

リフォームフェアでも誰かがこの実験BOXを使って実演なさっていましたね。
やはり 防音の効果は別格のようです。

オーガニックスタジオ新潟にて最初のセルロースファイバーの施工事例となるのが「弥彦の家」です。
それなりの交通量が前面道路にある現場なので、どれほどになるのか今から楽しみです。

蓄熱による温度変化の調整

高密度ということになるのでグラスウールよりも比重があります。
高性能グラスウールは 1㎥で16kg
壁の内部のセルロースは 1㎥で55kgにもなり、無視できない比重になります。
比重があるほうが熱容量(蓄熱性)があるために、同じ断熱性能でも、室内の温度変化が小さくなるといわれます。

例えば、夏の早朝に窓を開け放ち、建物を充分冷やしてあげてから窓を閉めると、その涼しさの持続度合いが異なるということを意味します。
暖房シーズンもしかりで、暖房での暖まりの持続がいいということになりますね。

では はたしてそれがどの程度であるのか?
実際に比較体感ではっきりするほどなのか?その差を数値化できるか?
というと、まだ勉強不足ですので、 ちょっとは良くなるには間違いないですよと 濁しておきます。

前回の調湿の効果に加えて、さらに熱容量が増すということ。
性質的には、「べと壁」に似た性質があると言えるのではないでしょうか?

最後に断熱性能についてです。

セルロースファイバー 熱伝導抵抗値 0.04
高性能GW16k  0.036

計算上の断熱性能は HGWのほうが若干上で、ほぼ同等ですが、
セルロースは専門業者での責任施工となり、隙間なく均一に施工されるので
施工精度も考慮した実際の断熱性は、上回るケースがあると言えるでしょう。


いいね!した人 | コメント(0) | リブログ(0)