Facebookでのオーガニックリーチ: 皆さんの疑問にお答えします

Facebookでのオーガニックリーチ: 皆さんの疑問にお答えします

この数か月間、私はFacebookページのオーガニックリーチ減少に関する多くの記事を読み、同じ傾向に悩む多くの人々の疑問に答えてきました。オーガニックリーチとは、お金をかけなくてもFacebookページに投稿するだけである程度のリーチ数を確保できることを意味しています。その減少が多くのビジネスに痛手となっていることは、Facebookで働く者の一員としてよく理解できますし、なぜこのような変化が
起きているのかをお客様に理解していただき、ビジネスのFacebook展開を成功に導くために、私たちも全力を挙げて取り組んでいます。そこで本日は、お問い合わせの
多い質問をご紹介しつつ、それぞれにお答えしていこうと思います。
オーガニックリーチが低下しているのはなぜですか。
理由は大きく2つあります。
1つ目の理由は、人々が作成しシェアするコンテンツの数が毎日のように増えている、という単純な事実です。この傾向はすでに実感している方も多いのではないで
しょうか。ほんの数年前までは、思い出に残したい瞬間や体験、自分が読んだ記事、大切な人々の写真やビデオを他人とシェアしようと思うと、ずいぶん大変な手間が
必要でした。ところが今ではスマートフォンをはじめ各種の機器が発達し、画面を指で数回なでたり叩いたりするだけで誰でもそうしたものをシェアできるようになっています。
現在シェアされるコンテンツの量はあまりにも多く、とてもすべては消費しきれないほどです。なにしろ、1人の利用者がFacebookにログインするたびに、平均1,500本もの記事がその人のニュースフィードに表示されようと争うのです。特に友達の数も
「いいね!」したFacebookページも多い人だと、記事数は15,000本にものぼる場合があります。
そのため、利用者が家族や友人、ビジネスからの新着情報を求めてまずチェックする場所であるニュースフィード枠の競争率は上がりつづけており (英語)、どんな記事であってもニュースフィード内に場所を占めるのは難しくなってきています。加えて、
利用者が「いいね!」するFacebookページの数も増えています。Facebookのニュースフィード担当プロダクトマネジメントディレクターが今年4月にTechcrunchに語った (英語)ところによれば、平均的なFacebookユーザーが「いいね!」するページ総数は、昨年だけで50%以上も増加しました。利用者がFacebookページに新しく
「いいね!」するたびに、ニュースフィードの競争率は上がるのです。
2つ目の理由は、ニュースフィードの仕組みに関係しています。Facebookのニュースフィードは表示候補となるコンテンツをすべて表示するのではなく、利用者それぞれに合わせて関連性の高い記事を表示する仕組みになっています。先ほど「1人の利用者がFacebookにログインするたびに平均1,500本の記事が表示枠を争う」と書きましたが、実際にニュースフィードへ表示されるのはそのうち約300本にすぎません。どの
記事を表示するか決めるために、ニュースフィードは表示候補となる記事
それぞれに、各利用者に関わる多数の要素を考慮して重要性ランクを付けます。
この選定システムを改良するため、Facebookは昨年いくつかの大きな変更を加え
ました。
  • 高品質なコンテンツを優先して表示
  • ニュースフィードからスパムを排除
こうした変更により、ニュースフィードはより多くのエンゲージメントを生むように
なり、Facebook上でシェアされるコンテンツの量もいっそう増加する結果となり
ました。
単純にすべての候補記事を表示するのではいけないのですか。友達からの記事もFacebookページからの記事も
全部表示して、どれを読むかは利用者に自分で決めてもらえばいいことではありませんか。
他のオンラインフィードプラットフォームには、すべてのコンテンツをリアルタイムで表示するところもあります。しかし、リアルタイム表示方式には限界があります。
利用者は押し寄せる記事を追うだけでやっとで、ログインしたときにトップに来ていない記事は見逃されがちです。つまり、最も価値がある記事が目に入らない可能性が高いということです。
Facebookでもテストを重ねましたが、いずれもニュースフィードにはランク付け
システムがあったほうが快適に利用してもらえ、エンゲージメントも増えるという結論になりました。 それにニュースフィードの平均コンテンツ数からいって、リアル
タイム表示システムを導入すると、Facebookページのオーガニックリーチ数はむしろ減ってしまうでしょう。
Facebookは有料リーチを売りたくてわざとオーガニックリーチを減らしているのではありませんか。
いいえ。私たちの目標はFacebookを利用する人々に最高の体験を提供すること
であり、それは昔も今も変わりません。そして利用者に最高の体験を提供することは、Facebookを利用するビジネスにも利益をもたらすと私たちは考えます。見た人がより積極的に反応してくれるようなニュースフィードを作れば、ビジネスから発信するコンテンツもそれだけ積極的に反応してもらえるはずです。
オーガニックリーチが減少しているマーケティング
プラットフォームはFacebookだけではありませんか。
オーガニックリーチの減少は多数の大手マーケティングプラットフォームで起きている現象です。たとえば各種のオンライン検索エンジンは立ち上げ当初、ビジネスや
ウェブサイトに大量のトラフィックを無料で供給しました。人々やビジネスが押し
寄せ、プラットフォームが成長するにつれ、検索結果の上位にランクしてもらうための競争も激しくなりました。検索エンジンは関連性が高く有益なコンテンツを浮上
させるためにますます多大な努力を強いられるようになり、やがてビジネスの
オーガニックリーチは減少していきました。
オーガニックリーチの変化は多くのプラットフォームで観測されていますが、それに
関する情報公開については積極的なところと、それほどではないところがあります。Facebookは常々、透明性が高く詳細で具体的な対策につながる情報公開を重視し、
ビジネス利用のお客様がコンテンツへの影響を把握できるように努めています。
また、現在ご提供しているレポートツールについても、今後さらなる機能強化と改良に努めていく所存です。
コンテンツが昔と比べて増えたことは分かりました。
しかし、それなりのお金をかけてFacebookページの
ファンを獲得したのに、その人たちへのリーチが減っていくというのは納得できません。
ファンは現在でも価値ある存在です。
  • ファンは広告の効率を高めてくれます。広告にソーシャルコンテキスト(つまり、
    そのブランドについて友達が「いいね!」と言っているというキャプション)が付くと、広告想起率は平均50%向上し、オンライン売上は35%増加します。
  • ファンの存在はFacebook広告の入札にも有利にはたらきます。ソーシャル
    コンテキストは、その広告の質が高い印とみなされるため、より有利な価格で入札しやすくなるのです。
  • ファンの居住地や好きなもの、趣味・関心といったインサイトは、既存の顧客や
    見込み客にリーチするための判断材料として使えます。
  • ファンの存在はビジネスの信用を高めます。
ファンは理想的な顧客の代表とみなすことができますが、ファンだけがビジネスの
顧客や見込み客ではないということは心に留めておいてください。たとえば自動車ディーラーのFacebookページにファンが5,000人いたとしても、それは関心を持っている人、持ちそうな人のごく一部にすぎないのです。ファンはFacebookでビジネスの
目標を達成するのに役立ちますが、ファンを獲得することだけを追い求めても成功にはつながりにくいものです。
それでは、これからFacebookをビジネスにどう利用
すればよいのですか。
オーガニックリーチを呼ぶコンテンツがFacebookで価値を失ったわけでは
ありません。Facebookページから、人々が学び、楽しみ、考え、何らかの形で暮らしに価値あるものをもたらすような、優れたコンテンツを発信していけば、今後も
ニュースフィードでリーチすることは可能です。しかし、オーガニックリーチは本来
予測の難しいものですし、あるコンテンツが「口コミで広がる」ことがビジネスの
主要目標の達成につながるケースはまれです。ビジネスのお客様においては、今後は
具体的なビジネス目標(店舗売上の向上やアプリダウンロードの促進など)を達成する
ために利用してゆくほうが、はるかに大きな効果を得られると思われます。
Facebookはビジネス目標達成のために利用できるペイドメディアとして、テレビ、
検索エンジン、新聞、ラジオ、その他ほぼどんなマーケティングプラットフォームにもひけをとらない効率性を誇ります。自社の広告を検索結果のトップページへ確実に表示しようと思えば、そこの広告枠を買う必要があります。同様に、Facebookで
オーガニックコンテンツと比較して、より多くのオーディエンスへ、より確実に、より高精度にリーチするには、ペイドメディアとしての投資が必要になるのです。
オーガニックリーチが減少しても、Facebookでビジネス成果をあげることはできますか。
はい。規模を問わずさまざまなビジネスが、Facebookを活用してファン以外にも
リーチを広げ、大きな成果をあげています。いくつか例をご紹介しましょう。
  • Karaoke Heroes (英語)はスーパーヒーローをテーマにしたカラオケバーで、Facebookページで顧客と交流を保ちつつ、店舗のイベントに参加した客の友達にFacebook広告を表示するようにしています。
  • Cadbury (英語)はニュースフィードから16~24歳のターゲット層へのリーチを試みた結果、テレビに匹敵する広告効率を達成しました。
  • Salesforce (英語)はFacebookを既存の顧客と交流するためのツールとして使って
    いましたが、新たにFacebook広告によるリード獲得キャンペーンを始めた結果、
    質の高いリードをコスト効率良く集めることに成功し、リード当たりコストを50%以上も削減しました。
成功事例セクションでは、他にも多数のビジネスによるFacebook活用例をご紹介しています。
Facebookの広告に臨む姿勢は今後どのように変わって
いくのでしょうか
Facebookはこれからも利用者の皆さまのため、積極的な改良に取り組んでいく
所存です。ビジネスのマーケティングにご利用のお客様に対しては、情報の透明性とサポートの維持に努めることも必要だと考えています。製品に関わる変更をより良い形でお伝えできるよう、現在もお客様とのコミュニケーションの向上に取り組んでいるところです。たとえば、この4月には広告によるエンゲージメントの強化と広告作成環境の向上を目的とした、右側広告枠の改善 (英語)についてお知らせしました。これからもお客様のビジネスの発展に貢献し、Facebookへの投資を最大限に実り多いものにするお手伝いをさせていただければ幸いです。
ここでのご説明、またそれ以外についても、ご意見やご質問があればぜひお寄せ
ください。常よりのFacebookのご利用に心より御礼申し上げます。
Facebook社Ads Product Marketingチームリーダー Brian Boland