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 2012年06月28日 (木) 21:04:43

「エステの相場ってどれくらいか知ってる?」

日本のエステ市場など興味もなかった私は「知らない」と言った。

全身コースだと300万円、上半身・下半身だと200万円ずつ、さらに腕・足なんかの部分ごとになると一箇所50万円から100万円かかる

あとあと考えたら、この金額に根拠はない。

「でもあなたは特別キャンペーン中にアンケートに答えて、無料体験に来てくれたから、特別にボディとフェイシャル全部込みで90万円にしてあげる」

最初に高い金額を提示して、あとから低い金額を提示されると、たとえそれが高額だとしても安く感じてしまう。
マスケにもまんまとこの話術に嵌った私。

みんなローンを組んで支払っているというので、だいたい月いくらくらいなのか尋ねた。

「うちは月2万5千円からしか受け付けてない」

無理っ!
だって奨学金の返済も月2万5千円あるからね。

「本当にみんな2万5千円も払ってるんですか?ちょっとその金額は無理なんですけど・・・」

「うちは学生が多いけど、みんな綺麗になるためにがんばって払ってるよ。自己投資だから、美にかけるお金は惜しまないんだよ」

「はぁ・・・」

それからしばらく月2万5千円のローンに渋っていると、総額90万円がいかに安いかを主張してきた。

「見ての通り、うちの店は建物や設備にお金を掛けていない分、エステを安く受けられるようにしてる。だから学生も多い」

「うちは安いからHPや広告に載せると人がいっぱい来ちゃうから、アンケートに答えてくれた子しかこうやって話さない。口コミや紹介は受け付けてない」

だが渋る。多分1時間以上渋った。
すると今度はいかに今がチャンスかを強調してくる。

「○○ちゃんは23歳なんだし、これが綺麗になる最後のチャンス。やらないともったいないよ」

「綺麗になりたくないの?90万円で人生が変わるんだよ?うちの店でしかできないよ?」

たぶんこの時点で、無料体験から始まって4時間近く経っていた。
私が時計を気にしだしたのに気付いたのか、

「10分したらまた来るから、それまでに契約するか決めておいて」

は??

と思ったが、反面やはりかとも思った。
大学時代の記憶がうっすら蘇る。
(恥ずかしながら私は法学部卒である)

確か、キャッチセールスは即断即決させるもの、だと聞いたことがある。

たぶん、ここで契約しない(または家で考えたい)と言ったらさらに2時間は閉じ込められたままだろう。
時々お茶を出してくるので喉は渇かないが、かなりお腹が空いていた。

そういえば・・・
エステのような特定継続的役務提供はクーリング・オフの他にも最大2万円の違約金を払えばで中途解約できる
ということを思い出した。

法学部でよかったと思ったあの瞬間の自分を激しく殴りたい。

約10分後、Yがやってきた。

「どうするか決めた?」

Yはさっきから上から目線だったが、さらに上から目線になっていた。

私はお腹が空いていた。
本当なら家でよく考えなければいけないことだと分かっていた。
だが、もはやYの脅し文句や誘い文句が甘い響きとなっていた。
途中でダメだと思ったら、中途解約すればいい。

「契約・・・します」

これが地獄の始まりだった。


「契約」に続く





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 2012年05月28日 (月) 19:37:27

予約時間は昼の12時。
起きたのがギリギリで何も食べていなかったが、1時間位だと聞いていたし、14時には終わるだろうと思っていた。

担当の人にフェイシャルエステの部屋(といってもカーテンで区切られただけの個室)に案内され、顔に色々塗られ、プライベートな質問され、たぶん30分くらいで終わった。

ここからが問題だった。

まず荷物をロッカーに預けていたのだが(カギは担当者に預けてある)、フェイシャルエステの結果を教えるというので、そのまま2畳ほどの狭い個室に通された。

美容カウンセラーと名乗る女性(以下Yとする)が、ジャージの上になぜか白衣で入ってきた。
Yは見た目は若いが、36歳だと言っていた。

「さっきあなたの担当の人から聞いたけど、正直言って、あなたのお肌はかなり老化してるよ

シミも結構できてる。30歳後半くらいの肌

このとき私はまだ23歳だった。
仕事柄外回りも多く、なんとなく気にはしていたが・・・。
はっきり言われると、さすがにちょっとグッときた。

その後数分ほどYは肌の老化の仕組み等を話していた気がする。
しかしいきなり、

「ねぇ、なんでボディじゃなくてフェイシャルにしたの?」

と聞かれた。
いや、ボディのほうが面倒臭そうだし・・・。とは言えず、適当に答えたら、

「あなたはボディの方をやるべきだと思う」

って、確かに私はむちむちです。どうみてもダイエットが必要だと思います。

「私がプログラム組んで、必ず痩せさせるよ。まず、体重と体脂肪率とサイズ測って」

??
よく分からないが言われるままに測定。

「エステはね、本来新陳代謝をよくして、脂肪が燃えやすい体を作るためにするものなの。代謝がよければ太らないから。でもね、新陳代謝をあげようとすると25歳までが限界なの。だからウチの店は、26歳以上の人は断ることになってる。26歳以上の人は、やってもムダなの。あなたは23歳だし、これが最後の痩せるチャンスだよ」

要約すると、こんな感じのこと言われた。
後から考えると26歳以上の人に失礼だな。40代になって痩せる人もいるんだから。

しかしこの時私はすでに話術に嵌っていたのである。



④に続く


 2012年05月25日 (金) 22:12:35

男と地下街を歩くこと7分ほど。

○番出口を出てすぐの雑居ビルがその場所だった。

「ここからは男子禁制だから。女性のスタッフに案内してもらうね」

女性スタッフはすぐに来た。
男は「じゃあよろしく」と言って去っていった。

エレベータに乗り、早速色々話しかけてくる女性スタッフ。

「エステ受けたことある?」
「すぐに終わるアンケートだからリラックスしてね~」
「お礼もちゃんとするからね」

その店は、「本当にここエステのお店?」と思えるほど地味でみすぼらしい入り口だった。
しかし店内は意外と明るく小奇麗にされており、受付のスタッフの感じも良かった。

その後一通り店内を案内された。
(ロッカールーム、施術ルーム、簡易サウナや美容器具の紹介など)

一通り店内を見回って、待合室らしき場所に案内された。
「じゃあこれ書いてね」と渡されたアンケートには、理想の体重、気になっている体の部分などの項目のほか、店を見た印象や、エステを選ぶ際の優先順位などを記入する欄があり、わりと全部まじめに答えた。

「アンケートありがとう。お礼は、フェイスかボディの無料体験一回分なんだけど、いつが空いてる?」

ここで私は「!?」となった。
粗品とは、無料体験のことだったのだ。
しかもどうやら、拒否権がない。

「えーと・・・、来週でもいいですか?」

適当にはぐらかして帰ろうと思っていた。。

「本当は2~3日以内が原則なんだけど、来週でもいいよ。フェイスとボディどっちにする?」

元々エステに興味のない私は、なんとなくフェイスを選んだ。

最後に無料体験券を渡されたとき、
「会員さんに迷惑が掛かるから、キャンセルは絶対しないでね」
と、何回も念押しされた。

同時に、「勧誘とかしないから大丈夫だよ~」と何回も言われた。

そして、「無料体験の日が近付いたらメールで教えるから」と、なぜかその女性スタッフとメアド交換。
その日の夜に、アンケートのお礼と、無料体験に絶対来るように書かれたメールが届いた。
無駄に責任感の強い私は、こうなったら行くしかないと決意した。
どうせ無料体験だしとタカをくくっていた。


③に続く


 2012年05月25日 (金) 21:47:50

暑い、8月の初旬だった。

その日は土曜日だったが、用事があって名古屋駅周辺を歩いていた。
時間は午前11時過ぎ。
用事を終えて、JRで帰ろうと地下鉄の階段を上った時だった。

「すいません、今アンケートやってるんですけど、時間ありませんか?」

振り向くと、若い男が立っていた。

「怪しい者じゃないんです」

その男はそう言ってネームプレートらしき者を見せてきた。

「○○(名古屋で有名な地下街の名前)って知ってます?僕そこの会社で広報担当してる○○と言います」
「もし、怪しいとか不審に思ったら警察に行ってもかまいませんから」

少し前の私だったら適当に断っただろう。
しかしその当時、営業部でバリバリ営業をしていた私はなんとなく無下に断るのも申し訳ないと思い、「少しだけなら」と了承した。

その男は手始めに私がどこに住んでいるか、年齢、仕事の内容などを一通り聞いてきた。

「今、エステに対する印象について調査してるんですけど、エステ受けたことありますか?正直どう思います?」

国内でエステを受けた経験のなかった私は、適当に「いいんじゃないですか」と答えた。

「ほんとですか?詐欺とか、強引な勧誘とか、悪いイメージないですか?」

「エステしたことないので、そういうイメージはないですけど・・・」

その後、私が韓国でエステ(正確には足もみだが)を一回だけ受けたことがあると言うと、どんなエステなら受けたいか、店の雰囲気は入りやすいほうがいいか、など、約10分ほどエステについて質問を受けた。

「アンケートはこれで終わりなんだけど、お礼の粗品を渡すから、これから一緒に事務所に行く時間あるかな?」

現金な私は「粗品」という言葉に惹かれ、付いて行くことにした。
そのとき「粗品」とは、タオルや文房具のことだと思っていた。

そうして連れて行かれた場所が、悪徳エステ会社だったのである。

②に続く


 2012年05月25日 (金) 21:16:51

いま、エステの勧誘を受けている、またはエステを考えている方、

そのエステ、本当に必要ですか?


エステを受ける目的は明確ですか?
契約金額は妥当ですか?
勧誘文句に踊らされてませんか?
スタッフは信頼できますか?
少しでも不安に思うことはありませんか?


もう一度、考えてみて欲しいのです。
世の中には残念ながら善良でないエステ会社が存在します。
俗に「悪徳エステ商法」と呼ばれる違法な手口で勧誘・契約を行うエステ会社のことです。

その中でも特に、中途解約防止の為に法律逃れをしている巧妙な手口が存在します。

このブログでは、私自身が経験したその巧妙な手口について、実体験を交えて紹介したいと思います。

copyright © 2017 悪徳エステでの経験. All Rights Reserved.
  
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