べたつく肌、テカる肌との決別

前回講義では、梅雨時こそ肌が育つチャンス!梅雨が明けての暑い夏を上手な肌管理で乗り越えたら、あなたの肌は歳を経る毎に、強く美しい肌に育っていく……と申し上げました。

案の定、“つっこみ”が入りましたね。

「50代が20年経てば70代になって肌は30代に?」

そんなわけないでしょう(^_^;) でも60代は可能ですね。

サッポーとしては、70代になっても肌は50代を目指して頂きたいですね。あなた次第で十分可能なのですから。

望むところは、18歳を過ぎたら、サッポーの「肌が育つケア」を常識として取り組んで頂きたく思います。肌が元気で健康で美しいことは大きな財産です。気持ちに余裕が出来ますし、経済的でもあるのですから……。

梅雨の話が、あらぬ方向に逸れてしまいました。

間もなく梅雨入りする地域が増えてまいります(配信当時)。梅雨時こそチャンスと申しましたが、乾燥した空気から一転、じわじわと梅雨が近づいてくるのを肌で感じる今日この頃、肌の育ち度が未熟な状態のターンオーバーを繰り返してきた肌にとって、肌がべたつく感覚、衣類と肌の接触を思い出しただけで、憂鬱な感覚が蘇ります。中には汗を掻くと炎症反応(湿疹等)を起こしやすくなる、過敏さまで育ててしまった肌があります。

汗と皮脂の多くなる季節を鬱陶しく思う人にとって、梅雨時や、汗・皮脂の多くなる夏が肌に良い季節だなんて、とても思えない方の多いことは、サッポーもよく理解しているつもりです。

というわけで、今日の「サッポー美肌塾」は先号の補講と致します。

大丈夫。梅雨時はやはり肌が育つチャンスなのですよ!

べたつく肌、テカる肌にも程度がある…その実態は?対策は?

梅雨時も含め夏は気温が高くなり、誰だって皮脂や汗が多くなるのですから、多少べたついたり、テカることもある…というのは正常な肌です。もちろん肌により多少の違いがあるのは事実です。

しかし、べたつきが過ぎる、テカるのだって毎日のこと…の場合、それは作られたべたつきであり、テカリです。肌が育つことによって必ず解消していきます。……このように信念を強く持って頂きます。

「信念で、肌質が変わるの?」

肌は育つから、変わるのです。でも信念が揺らぐと、せっかく肌が育とうとしているのに、肌が育つ邪魔ばかり始めてしまう方が多いのです。肌が育つことを目標にして欲しいのに、ついつい、今すぐ良い状態、今すぐさっぱりした状態を求めてしまうからでしょう。

まず、肌が育つことを信じてあげましょう。

信じるためには、今一度、べたつく肌、テカる肌について、肌の様子を手に取るようにしっかり理解することが必要です。

べたつき、テカリの正体を正確に知る

べたつきやテカリを指で拭うと、少なくともサラサラした水分ではありません。皮脂や油脂の存在を感じます。この感覚がくせ者で、「私は皮脂分泌が過剰なんだ!」…と思い込むのは無理のないところです。でもべたつきやテカリの正体は皮脂や油脂だけではありません。その大半は水分です。つまり、汗なのです。

皮脂や化粧品の油脂に汗が大量に混ざり合ったもの…これがべたつきやテカリの正体です。

なぜ汗や皮脂の分泌が多いのか

気温が高くなれば皮脂や汗の分泌が増えます。しかし増える量的な違いは皮脂と汗では桁違いで、汗が99%以上を占めています。乳液やクリームをつける量に比べると、皮脂の増加などは皮脂の多い人でもそう気にすることはないのです。

発汗量が増えることによって、汗になじみやすいごく僅かな皮脂や汗になじみやすい化粧品の油脂が活かされてしまうわけです。

といっても汗は体温調節という大きな役割を担っています。汗が出ない状態を作るなどといった考え方は危険なので、すべきことではありません。また本格的に体温調節の汗が出ている時は抵抗しても仕方ありません。諦めましょう。

顔だけが特にべたつきテカるのは?

べたつきやテカリに悩む人の多くは、顔が特に脂っぽくなって、べたつきやテカリが…といっている人が多くいます。なぜでしょう。これこそが問題なのですね。

  1. 顔の肌が特に過敏に外部環境の変化(暑い…など)を感じている
  2. 顔で体温調節する習慣になっている

顔は常に外部にさらされているわけですから、繊細に外部の環境変化を捉えるのはよく判ります。しかしべたつきの大きい肌と小さな肌があるのはなぜでしょうか?

この原因が、肌が育っていないためバリア能が低下しており、環境変化をストレートに伝えてしまう肌と、よく育ち、水分相の多い肌とのバリア力の違いです。

暑いぞ!!汗を早く分泌して体温を下げよ!…と、大げさな指令が育ちの悪い顔の肌だけに出てしまうのです。皮脂も同じです。守りを厚くしよう!というわけです。

さらにもう一つ、あなたには心当たりがあるはずです。

あなたは身体全体で汗を掻く習慣をお持ちですか?もしなければ、ぜひこれからは一日一度、あるいは二日に一度は全身で汗を掻く習慣を持ちましょう。スポーツでも何でもいいです。過激な運動などしなくても、汗など簡単に出て来ます。その程度でいいのです。

身体の汗腺が半分休眠しているのです。「普段のちょっとした体温調節は全部“顔さん”、あなたに任せるよ」と居眠りを決め込んでいるのです。

汗腺はとても余裕のある器官で、皮脂のように一日全身で1gとか、せいぜい2gなんてものではなく、一日数リットル(数千g)くらい余裕で発汗できる機能を持っています。顔の汗腺だけを働かせるのではなく、身体全体で体温調節する習慣に切り替えていきましょう。

べたつく肌、テカる肌…その対策は?

前段で結論が出ていましたね。

  1. 肌の育ち度を上げていく…肌が育つケアです
  2. 週に二・三度は運動で全身で汗を掻く練習をする

べたつく肌、テカる肌は本気で「肌が育つケア」に取り組みなさい

いかがですか?

べたつく肌、テカる肌は、肌が育つと必ず解消する……信念として育ってきましたか?

それでは肌が育つケアに取り組んでいく中で、いくつか大切なテクニックと心構えをお伝えしておきます。

短期的な視点でのテクニック

  1. べたつく部位、テカる部位は保湿ケアを控えめに

    べたつきやすい部分、テカりやすい部分の化粧水は保湿力を控えめにしたさっぱりタイプのスキンコントロールローションが汗を貯めないため、適しています。べたつかない部分は保湿力の高いスキンローションを使うようにするか、または全体にスキンコントロールローションを使用し、モイスチュアエッセンス(超保湿力のある美容液)でべたつかない部分に保湿能をポイント補強します。

  2. べたつきやテカリが過ぎる部位にはクリームが良い

    べたつきやテカリが過ぎる場合、保護のケアは水相成分の多い乳液(リクイッドモイスチュア)よりも、油性度が高く調節されたクリーム(モイスチュアクリーム)の方が適しています。適度に汗を弾き、肌に貯めず蒸発を促すからです。たくさん汗を掻いた場合も汗が浮き上がるので肌に貯まらず流れやすくなります。

  3. UV下地やベースメイク製品に耐水機能を強化したものは不可

    化粧が崩れにくいことは便利ですが、ウォータープルーフ性能(耐水機能)を高めた製品は、肌の水分不足を招くので、肌の育ちが向上しなくなります。肌が育つブレーキとなるので使用は中止します。

長期的な視点での戦略と心構え

  1. サッポーの「肌が育つケア」を良くなるまで徹底する

    角質層を含めた表皮細胞層は、全ての細胞が毎月一度新しくできた細胞に入れ替わっているのですから、「肌が育つケア」なら、1ヶ月で一気に100%の育ち度に変わっても良さそうに思います。しかし、ターンオーバー(表皮細胞の新陳代謝)の仕組みは、そうは都合良くできていません。

    例えば、60%台の育ち度でターンオーバーが繰り返されているとしたら、一度のターンオーバーで、次は65%台の育ち度になる、その次に70%台の育ち度に……というように少しずつ育ち度が上がっていきます。60%の育ち度のバリア層の下では、一気に100%の育ち度にはなれないことを知っておきましょう。

  2. さっぱり状態を追い求める誘惑に勝つ…甘んじて今を受け入れる

    今すぐ良くなることを期待するのではなく、肌が育った結果、皮脂や汗が自然に安定する肌作りこそが目指すべき方法論です。

    当分の間は、べたつきやテカリを甘んじて受け入れる必要があります。肌は必要を感じて皮脂や汗を必死で増量させているのです。そのような必要のない肌作り・肌環境作りを目指しましょう。

さて、いかがでしたか?

肌が育つケアに本気で取り組む勇気が湧いてきたでしょうか?


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