サッポーの
視点
> というのも、いろんなメーカーからピーリング系の化粧品が発売 > されていて、それらの説明には古い余分な角質を取るというよう > なことが謳われているのがほとんどです。 > ですから、私の肌も古い余分な角質がたまっているから、取り除 > かないと!と思い込んできました(そのような製品を使っていまし > た)。 > > 年を取るにつれてターンオーバーの期間が長くなり、角質がうま > くはがれないというような内容を雑誌などでもよく見ます。
>> 年を取るにつれて……角質がうまくはがれない……不思議に思われるのも無理はありません。 宣伝に使用されているコピー表現は、ほとんどご覧になったような表現が多いですね。 加齢につれてターンオーバーが遅くなるということだけを取り上げればその様な傾向があるのは事実です。 しかし著しくターンオーバーが遅くなっている肌とは、異常に老化した肌部分に見られる稀な現象です。 一般に、熟年者の肌やそのケアにおいても、同列に論じ、引き合いに出す現象ではないのです。 普段から化粧品を使用している熟年者の肌に、そのような現象はまず見られません。 もちろん若い人の肌においては尚更です。 この現象は、現代女性にほとんど見ることができないような老化した肌に見られるものです。 ところが、普通に私達の肌で起きている現象と思って見てしまうほどにピッタリ符合するところがあります。 未熟ゆえ剥がれにくくなっている角質を、傷み古びて余分なものに見える角質にすり替えられているのです。 未熟なまま完成した角質は、角質同士をつないでいるセラミド等の脂質分解酵素が細胞に十分作られておらず、自然に洗うだけでは、さらりと剥がれてくれない機能不足の育ちになっているのです。 剥がれにくいという点では、異常に老化した肌と同じ現象ですが、現実はまだ若く未熟だから剥がれにくい……ということなのですね。 >> 古い余分な角質がたまっているから、取り除かないと!……この場合、「古い余分な角質を取る」……という宣伝コピーを「古びて見え、美しさを損なう角質を取り除く」と言い換えると、適切な記述だと言えます。 ターンオーバーが亢進している肌の角質が、表層に至ると未成熟で保水力がないため、水分を失い縮み硬くなります。 この姿が古びて見える正体で、余分な角質に見えることは確かです。 さらに戸惑うことに、この未熟な古びて見える角質を取り除き、保湿と保護のケアを施すと、―少なくともしばらくの期間は―きれいに見えるのです。 日常のスキンケア、日常の美肌作りとしての考え方には、 - 今の肌を、今きれいに見せよう
- 一ヶ月後の肌を、今よりきれいに見せよう
この二つの立場があるように見えます。 スキンケアの考え方やケア製品の開発においても、この二つに大別されるように思います。 ▼ ピーリング―角質を取り除くケアの是非角質を取り除くケアは、長期的な視点で見た場合、あまりにもリスクが高いケアだといえます。 ピーリングによって肌の再生機能が著しく亢進する肌の性質を応用し、ニキビ治療や創傷治療に役立てられているものです。 この時の肌細胞はとても未成熟で、形だけの細胞が作られるのですが、それでも無傷の皮膚が再生されていくのです。 このような状態をピーリングという行為により人工的に作り出し、様々なトラブルの解消に役立てようと利用されています。 創傷外用薬やステロイド外用薬はピーリングせずに、ターンオーバーを速めます。 しかし、このような方法を日常のスキンケア、美肌作りに取り入れるのはとても危険なことです。 私達が手に入れることが出来る化粧品や医薬部外品においてはピーリング剤の濃度が制限されていて、ピーリング効果が少ないため、即席の美肌が誕生し、即座にはトラブルに進展するわけでなく、良さだけが見える状態です。 しかし、行き過ぎた商売熱心さというか、顧客の熱心さに原因があるというべきか……何とも言えませんが、肌が育つケアにバトンタッチすることなく、ピーリングケアを続けてしまうのです。 ピーリングケア継続によるトラブルは続出しています。 |