■ 美肌を保ちたい

女性にとって美肌を保つことは、永遠のテーマです。しかし、にきび・シミ・そばかす・肌あれ・目の周りのシワやたるみなど、肌に関するトラブルはたいへん多く、肌トラブルに悩まされている人も多いでしょう。でも、きちんとしたスキンケアを行い、しっかりと栄養を摂取することで、肌トラブルを予防し、美肌を保つことができます。

肌の代謝サイクルは通常28日周期となっています。若いうちはサイクルが規則的ですが、年齢とともに不規則になって、老廃物が除去されにくくなり、肌トラブルにつながります。


■ 肌トラブル - 美肌を保つのによい栄養素、食品

タンパク質が不足すると、身体の健康を損ねるだけでなく、肌の状態も悪くなってきます。きれいな肌のためにも、タンパク質をしっかり補給しましょう。

美肌を保つ、健康な肌を維持するためには、肌の代謝サイクルを規則的に保つことがポイントとなります。そのためには、「野菜や果物を多く食べて、しっかりとビタミンを摂る」 「日焼け止めなどを用いて、肌のトラブルの原因となる紫外線から肌を守る」 「規則正しい生活を送る(特に、血液浄化が盛んな夜10時~2時の時間帯はしっかり睡眠をとる)」ことなどを心がけると良いでしょう。

にきびや吹き出物には、次のような点に気を配ると効果があると言われています。まず、便秘はにきびなどの原因になるため、便秘解消につながる食物繊維を豊富に摂ること。また、チョコレートなどのお菓子は、皮脂分泌が盛んになって毛穴が詰まり、にきび菌が繁殖しやすい状態を招くので、食べ過ぎないように気をつけましょう。


■ 美肌に良いとされるサプリメント

美肌に良いとされるサプリメントは以下の通りです。




健康・美容・ダイエット~サプリメントを上手く活用する

健康、美容、ダイエットのためにサプリメントを摂る理由として、以下の2つがあります。

1. 日常の食事では不足しがちな栄養素を、サプリメントで確実に摂る
2. 特定の効果・効能を得るために、適正な量のサプリメントを摂る

具体的には、食事が不規則な方、食事制限によるダイエットをしている方、少食の方などは、その症状に応じて、健康・美容・ダイエットサプリメントを利用する意義があると思います。

でも、栄養素は食品から摂るのが基本です。サプリメントはあくまで栄養素を補助するものであって、食品のかわりにはならないことを忘れてはいけません。健康(病気)・美容・ダイエットなど、何らかの理由があって、どうしても食品から摂取するのが難しい場合にサプリメントを利用しましょう。

なお、もし「このサプリメントはこのような症状や病気に良い(または、美容・健康・ダイエットに良い)」といった説明があったとしても、これはあくまで目安です。必ずしも、健康食品だから一般の食品よりも健康に良い、とは限りません。サプリメントに対して不安があるようでしたら、かかりつけの医者など、専門家に相談することをおすすめします。



皮膚 (肌)

ヒトの皮膚は体重の6.3~6.9%を占め、約9kg、面積は約1.6m2であり、身体の中で最も大きい器官である。表皮は0.06-0.2mm、真皮は2.0~2.2mmだが、掌や足の裏など場所によって異なる。重量は約3kg。

組成は水分約57.7%、タンパク質約27.3%、脂質約14.2%、灰分約0.6%である。口唇・鼻孔・まぶた・外陰部・肛門では表皮は粘膜へと移行する。皮膚にはさまざまな付属器があり、毛・爪・皮膚腺(汗腺・皮脂腺など)がある。



表皮

外胚葉由来で胎生2~3週間で基本的な構造が形成される表皮は主にケラチノサイトという細胞で形成されている。最も上側にある表皮には、真皮と接触し細胞分裂を盛んに起こす1層の基底細胞があり、そこから生じる表皮細胞が基底側から有棘細胞(有棘層)・顆粒細胞(顆粒層)・淡明層・角質細胞(角質層)へと変化しながら外側に動く。上皮では不溶性で繊維状のタンパク質の一種ケラチンを生成して保護機能を持たせ、また同様に生成されたメラニンは紫外線から皮膚を防御し、エルゴステロールは紫外線によってビタミンDへ変化する。そして約4週間程度で表皮細胞は表面で厚さ10~20ミクロン、足の裏などではmm単位の角質(角層)となり、プログラムされた細胞死を迎えて生命反応を止め、やがて剥離する。これらの細胞はいずれも扁平の形状をしている。

角質部分は、活動を止めた細胞を脂質が取り囲んでおり、モルタルを挟んでレンガが積まれたような構造を取っている。この脂質はセラミド、コレステロール、遊離脂肪酸が特定の比率で層状に重なっている。これらの脂質はケラチノサイト細胞が角膜の下部に到達するとその内部でラメラ顆粒や層板顆粒と呼ばれる袋をつくり、その中に溜め込まれる。細胞が角質となって死ぬと、袋から脂質が押し出されて細胞の間に広がって層をつくる。この層に入り込んだ樹状細胞にはメラノサイトがあり、胎生3~6ヶ月の頃に神経堤から生じて進入し、色素系と形成する。その他の樹状細胞にはランゲルハンス細胞やメルケル細胞等がある。

手や足の裏全体の表皮にはいわゆる指紋がある。模様の凸部は皮膚小陵と呼ばれ汗を分泌する汗口がある。凹部は皮膚小溝と言う。



真皮

表皮の下層にある真皮は中胚葉由来であり、表皮との接触面である凸凹した乳頭層(真皮乳頭)と、その下の網状層に分けられる。網状層は皮下組織と明瞭な境界を持たず、密なコラーゲン繊維の結合体の中に弾性繊維が網状に分布し、皮膚本体に強靭さを与える。動物の皮革繊維はこのコラーゲン繊維部分に防腐処理や柔軟化を施したものである。コラーゲンの種類は、成人の場合Ⅰ型がⅢ型の3倍程度あるが、15週前後の新生児では、Ⅲ型の方が多い。また、水分を維持する糖類の一種ヒアルロン酸も含まれる。

真皮部分には、他にコラーゲン繊維をつくる繊維芽細胞や、免疫機能や炎症などに関係する肥満細胞(マスト細胞)がある]。また、神経は表皮まで到達するが毛細血管の伸びは真皮内までに止まる。真皮には汗を分泌するエクリン腺とアポクリン腺がある。どちらも球状に絡まった管状構造があり一端を表皮に伸ばすが、前者は直接表皮に、後者は毛穴の側面に繋がる。ヒトの場合エクリン腺は全身に200~500万個程あり、1cm2に換算すると300個以上があり、特に額や掌および足の裏に多い。ただし多くの動物はアポクリン腺の数の方が多く、またヒトのように汗腺が全身にあるのは霊長類以外には見られない。



皮下組織

皮膚と筋膜など下部の組織を繋ぐ部分は皮下組織と呼ばれ、真皮と比較すると繊維密度が低い結合組織でつくられている。この層には皮下脂肪と呼ばれる脂肪の組織が多く含まれており、栄養の貯蔵や体の保温をする機能を持つ。



特徴的部分

指紋

指紋は皮膚紋理という表皮に現れる線状の凹凸がつくる模様の一種であり、滑り止めの機能を持つ。この模様は真皮に由来し、表皮との境界にある真皮乳頭という2列の突起の並びが凸部分になる。そのため、指紋は成長とともに大きくなったり、加齢とともにパターンの明瞭さが失われたりするが、模様そのものは変化しない。
皮膚紋理は霊長類の手足にあり、クモザルやオマキザルのように尾を器用に使う種では尾の内側に持つ場合もある。またコアラのような樹木に登る動物の指にも指紋がある。ウシの鼻にも皮膚紋理(鼻紋)があり、人間の個人識別と同様に個体管理に用いられる。

皺 (しわ)

皮膚の老化で生じる皺(しわ)は、真皮の弾力性が失われて生じる。具体的には弾性の元になる真皮のコラーゲンや弾力繊維またはヒアルロン酸が減少することが原因である。要因は主に加齢と紫外線があり、前者は歳とともに弾性の元になる物質を生む酵素の働きが低下することが影響し、後者は光老化と呼ばれ特に長波長の紫外線が活性酸素を発生させ「マトリックス・メタロ・プロテアーゼ (MMPs)」というコラーゲンや弾性繊維を切断する酵素を生じさせる影響がある。紫外線は表皮にも作用し、短波長がサイトカインという物質を生じさせ、これが真皮でMMPs生成を促す事も皺発生に関わる。赤外線も長波長のIR-Aは活性酸素発生を通じてMMPs生成を促し、皺の要因になる。



機能

動物の種類によって、皮膚の構造や役割は非常に多様性に富んでいる。様々な動物の持っている皮膚の主な機能を以下に挙げる。

[感知]

皮膚は触覚の感覚器であり、外部からの刺激を伝える役割を持つ。感覚を知る器官としては、表皮の基底部にあり部分的な圧力を検知するメルケル盤、真皮の上方にあり正保が包む神経終末で触覚刺激を知るマルスネス小体、真皮下層の小胞内にある神経末端で引っ張りなど皮膚の変形を感知するルフィニ終末、真皮の下層や皮下組織にあり高い感度で最初に接触を感じるパチニ小体がある。

また、ケラチノサイト細胞膜には刺激を受けるとATPと結びついてイオンチャネルを働かせて内部にカルシウムやナトリウムイオンを透過させ、電気信号を発生させる物質がある。内臓の上皮細胞に見られるこれら物質のうち、P2X3という受容体は表皮細胞でも作られ、接触感知に関与する。

高等動物の皮膚には、感覚性の神経終末が達しており、皮膚感覚と呼ばれる感覚を得る感覚器としても働いている。真皮の神経線維のうち有髄繊維のAδ繊維が、刃物で切られた際などの痛覚を感じ取り、侵害受容器と呼ばれる。絶縁体の鞘構造を持つAδ繊維が傷つくと電気信号が発し、神経を非常に早い速度で伝わり痛覚と認識される。動物の種類や部位によってこれらの感覚の発達の程度は異なる。

また皮膚は免疫機能へも関与する。例えば白血球などで合成される免疫機能の情報伝達を司るタンパク質のサイトカインは、紫外線の照射や角膜剥離によってケラチノサイトでも合成・分泌される。また表皮中にはランゲルハンス細胞という樹状細胞が散在し、細菌など異物が皮膚内に侵入すると感知し、免疫系へ情報を伝達する。その他、ケラチノサイトは神経伝達物質のカテコールアミン類やβ-エンドルフィンなども合成・分解する。これらが持つ役割ははっきりしないが、皮膚内での情報伝達を担うという考えもある。

[境界の形成と保護]

ほぼすべての動物の皮膚で共通なのは、体を包み、体の形を維持していることである。細胞が敷石状に並んでお互いがしっかりとつながりあったり、細胞外マトリックスや体表への分泌物などの働きで、体の内側の構造が外に飛び出さないような境界をつくっている。更に、より厚く発達した皮膚を持つ動物では、皮膚が体を保護し、陸上生物では乾燥から守るという役割を果たす。体の外側から皮膚に力が加わっても皮膚でそれを跳ね返したりできる。また、皮膚だけでなく、それに付随する構造がこの機能に大きく役立っている場合もある。頭髪や体毛などの毛、鳥類の羽毛、爬虫類や魚類の鱗、節足動物の外骨格などは皮膚の一部が変化してできたものであり、更に皮膚に強度を加えている。

境界形成と保護を主に担う部分が表皮の角質である。しかしこの角質はセロテープを皮膚に貼って剥がせば簡単に剥離するが、すぐ下のケラチノサイトが脂質を放出して再生が加速され、1日で80%程度が回復する。また、繰り返し圧迫されるとたこのように局所的に厚くなる事が知られる。空気が乾燥した状態に1週間程度置かれると、表皮は角質の厚みを増す事も実験で確かめられている。その一方で、角質を剥離させた箇所にプラスチックフィルムなど水を通さない障害物を貼ると修復は行われないが、ゴアテックスでは貼っても角質は修復される。このように皮膚は環境に対応するが、これは神経系や循環器系から独立した自己適応能力と、保護機能が働く状態をモニターする能力を、どちらも自立的に備えていることを示す。

これらの自己修復能力は、皮膚の表面電荷が影響するという説がある。汗によって電気抵抗値が変化する事は古くから知られ、その原理は嘘発見器に応用された。しかし近年、唇など汗腺が無い箇所や無毛マウスでもマイナスの電位差がある事が明らかになった。この電荷は、アジ化ナトリウムでケラチノサイトの呼吸を止めたり、イオンチャネルを止める薬剤に浸漬すると即座に無くなる。皮膚の電荷は、角質のすぐ下にカリウムやカルシウムのイオンが偏在する事が生じ、この電荷の変動をケラチノサイトが感知する事によって修復が働くと考えられる。逆に外から電荷を皮膚にかけると、マイナスの電荷では再生が早まり、プラスだと遅れる事が実験で確認された。

[物質の透過]

皮膚は物質の排泄する役割も持つ。動物によって特に大きく異なっている機能は、皮膚の物質透過性である。ほとんどの陸上動物は、体内の水分を体外に奪われないよう、皮膚は水分を通さないようになっている。これはその動物がどのぐらい乾燥した環境に適応できるか、ということと密接に関連している。それに対し、水中で生活する動物の場合はもう少し複雑である。海中で生活する動物の場合、海綿、クラゲなどの比較的単純な動物であれば、体内で細胞外にある液体(体液)は海水とその成分は同じであるため、皮膚は海水が体内に入るのを遮断する必要がない。こういう動物は、逆に、皮膚を通して酸素を含んだ新しい海水を取り入れたり、老廃物を含んだ体液を排出することも可能である。しかし、海産魚など、より複雑な構造を持つ動物になると、体液の濃度は海水そのものよりも薄いため、この場合には皮膚を通して海水が浸入しないように、同時に、浸透圧の差の関係で、体内の水分がより高い塩濃度の海水に奪われないように、水分をできるだけ通さない構造になっている。逆に、淡水で生活する動物では、体内の塩分が重要であり、これが体外へ奪われないようになっている。淡水魚や両生類もこれに属する。
また、水分の透過性のある皮膚ではそれに溶け込んだ空気を一緒に透過させることも可能である。海中の無脊椎動物などのほか、一部の両生類などでも発達しており、皮膚呼吸と呼ばれる。

[熱交換]

皮膚は外界と体内との熱エネルギーのやり取りをする場所でもある。特に、恒温動物の皮膚では、一定の体温を維持するために重要な役割を担っている。例えば、体温が上昇しかけると、皮膚を走る血管へ血液がより多く運ばれるように調節し、体外へより多くの熱を排出するようにし、逆に体温が下がりかけると、血管は縮み、体外へ血液の熱が奪われるのを抑える。

また、汗腺から汗を分泌し、汗の蒸発時の気化熱を利用して体温を下げる働きもある。ヒトの場合全身にあるエクリン腺から分泌される汗がその役を果たすが、ウマなどはアポクリン腺からの汗で体温調整を行う。イヌは汗をあまりかかず体温調整はパンティングを主に使い、ゾウはその大きな耳からの放射熱を利用する。

[刺激の受容]

主な刺激感覚には、温度変化や化学物質との接触などがある。熱や酸などの刺激性化学物質との接触などは、真皮の神経線維のうち無髄繊維(C繊維)に因子が接触する事で感知される。この部分は温度・化学刺激以外にも接触も感知する多能性を持つため、ポリモーダル侵害受容繊維と呼ばれる。

表皮にも熱や化学刺激を感知する能力がある。ケラチノサイト細胞のイオンチャネルを働かせる受容体の一種TRPVIは、実験から43℃以上の温度、pH6.6以下の酸性、トウガラシに含まれる辛味成分カプサイシンへの反応が確認され、逆に遺伝子操作でTRPVI受容体を持たないマウスにこれら因子への反応が見られない事が確認された。この他にも、温度52℃以上で働くTRPV2受容体、32~39℃で働くTRPV3受容体、27~35℃で働くほかにも浸透圧や機械刺激にも反応するTRPV4受容体、25~28℃で働きメントールなどの爽快さを感じ取るTRPV8受容体、17℃未満で働くTRPA1受容体がケラチノサイトでそれぞれ見つかっている。

この他、皮膚が光を感知する事は視覚障害者の生理変化や実験から確かめられ、概日リズムの調整に膝の裏に光を当てる治療の効果が報告されている。ただし、このメカニズムははっきり分かっていない。

[ビタミンDの生合成]

皮膚は紫外線を受けてビタミンDを生合成する。骨の形成に不可欠なビタミンDを得るため、かつて乳児には日光浴をさせるべきと母子手帳などにも書かれていたが、現在は削除されている。これは、通常の生活で生合成に充分な光を受けられる事や、かえって紫外線が与える悪影響が問題になるためである。


参照: Wikipedia(ウィキペディア) 美肌


生活習慣病

生活習慣病とは、生活習慣(life style)が要因となって発生する諸疾病を指すための呼称・概念である。ここで生活習慣と言っているのは、食事のとりかた、水分のとりかた、喫煙・非喫煙の習慣、運動をする・運動しないの習慣、飲酒の習慣、ストレス等々のことである。各国で同様の概念は用いられており、例えば英語・フランス語・ドイツ語ではそれぞれ、英: lifestyle related disease、仏: maladie de comportement、独: Zivilisationskrankheitと言う。

世界の人々の生活習慣というのは、地域ごとに、きわめて似通っている場合もあれば、大きく異なっている場合もあるので、それなりの共通点や相違点が見られる。異なる国の人々でも、先進国同士で同じ文化圏であったりする等で生活習慣全般が類似している場合は、生じる生活習慣病の一覧やその割合・頻度が類似する傾向がある。

スウェーデンにおける32年の追跡調査によれば、生活習慣(病)による全死亡リスクは次のようにされた:

1. 喫煙: 1.92倍

2. 糖尿病: 1.64倍

3. 高血圧: 1.55倍

4. メタボリック症候群: 1.36倍

5. 高コレステロール血症: 1.10倍

このように、喫煙が最大のリスクとなるというデータがあるため、生活習慣病対策は禁煙を最優先とするべきだとの医療界からの意見がある。

食生活は がん発生原因の30%に関わっているとする報告もある。

日本では、例えば、糖尿病(1型糖尿病を除く)、脂質異常症(家族性脂質異常症を除く)、高血圧・高尿酸血症、などが挙げられる。

日本では、食生活が欧米化してしまったこと(肉類の摂取量が増えたことなど)も生活習慣病増加の一因となっている、と指摘されている。同じく食習慣に関連して言えば、2003年には、アメリカとカナダの栄養士会は合同で、牛乳や卵も摂取しない完全な菜食においても栄養が摂取でき、また菜食者はがん、2型糖尿病、肥満、高血圧、心臓病といった主要な死因に関わるような生活習慣病のリスクが減る、認知症のリスクも減ると報告した。


生活習慣病「日本」

生活習慣病は、日本でも発生している重大な病気である。

日本では生活習慣に起因する疾病として主として、がん、脳血管疾患、心臓病などが指摘され、それらは日本人の3大死因ともなっている。肥満はこれらの疾患になるリスクを上げる。また肥満自体が生活習慣病のひとつともされることがある(なお、肥満に関連して起きる症候群をメタボリックシンドロームとも呼ぶ)。

また概説で説明したように、糖尿病(1型糖尿病を除く)・脂質異常症(家族性脂質異常症を除く)・高血圧・高尿酸血症などが挙げられることもある。

2011年の厚生労働省の国民健康・栄養調査で、10年前と比べて日本人が魚や野菜を食べる量が減り、肉食が1割近く増えていることが分かった。厚労省は「野菜の摂取量が少ないと生活習慣病の発症リスクが高まる」としている。


生活習慣病「日本における歴史」

「成人病」なる概念は、昭和30年代に「主として、脳卒中、がん、心臓病などの40歳前後から死亡率が高くなり、しかも全死因の中でも上位を占め、40~60歳くらいの働き盛りに多い疾病」として、加齢と共に罹患の危険が大きくなるという視点から行政的に提唱された。丁度その頃から日本人の死亡率で上位を占めるようになったがん、脳卒中、心臓病は「三大成人病」とされ、集団検診による早期発見、早期治療の体制が整えられた。

「成人病」は厚生省が1955年頃から使いだした。40歳から60歳の働き盛りの人々に発生率が高い疾患を指し、脳血管障害、悪性腫瘍、心疾患、糖尿病、痛風など慢性疾患とした。成人とは20歳を意味したので最初は違和感があったが、この言葉は徐々に定着した。

しかし近年になって成人病の罹患に長年の生活習慣が大きく影響していたことが判明し、更に、生活習慣の激変により、未だ成人していない子供も糖尿病を発症する例が増えてきた。

このため、従来の呼称を見直すべきという視座に立ち、1997年頃から、成人病の多くについて「加齢すれば必ず罹患しやすくなるのではなく、生活習慣の改善によって予防し得る」という認識を人々の間に醸成することを目的として英語の "lifestyle related disease" 始め外国における「成人病」の呼称なども参考にした上、「成人病」を「生活習慣病」へと置き換える動きが興り始めた。 現在では「生活習慣病」の語は広く普及し、定着している。

また、混同されることが多いが、成人病は加齢による疾病の区分、生活習慣病は生活習慣による疾病の区分であり、両者間で重複する疾病も多いものの、あくまで別個の概念である。


生活習慣病「現状」

2006年(平成18年)の死因の割合を見ると、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患の3大死因で58.2%を占めている。

10大死因 (平成18年 人口動態統計)

1. 悪性新生物(がん) 30.4%

2. 心疾患 16.0%

3. 脳血管疾患 11.8%

4. 肺炎 9.9%

5. 不慮の事故 3.5%

6. 自殺 2.8%

7. 老衰 2.6%

8. 腎不全 2.0%

9. 肝疾患 1.5%

10. 慢性閉塞性肺疾患 1.3%

心臓病と脳血管疾患のような主要な死因の下地になる病気は、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症である。また、喫煙は上位4死因すべての危険因子であり、「予防可能な最大の死因」とされている。

生活習慣病の推定有病者数(平成14年)

・ 高血圧症 約3,100万人

・ 高脂血症 約3,000万人

・ 糖尿病 約740万人

2002年(平成14年)の調査では、人口のほぼ半分に相当する47%がこの3つのいずれかに該当するとされる。

痛風は男性に集中しており、患者数は推定30-60万人、その予備軍である高尿酸血症は成人男性の20%とも言われる。発症年齢もかつては50代だったのが30代へと若年化している。

肥満は中年以降に多く、2006年には40~70代の男性で30%以上、女性では若干少なく20~30%が肥満である。肥満は3大死因を含めたこれらの疾患のリスクを上げる。


生活習慣病「対策」

日本での生活習慣病の要因としては、総じて、いわゆる「食生活の欧米化」や、運動不足、タバコの煙が強く関連している(要因として働いている)、とされている。

食生活は がん発生原因の30%に関わっているとする報告もあるが、 食生活の欧米化との関連で生じている傾向が強いのは乳がんや前立腺がんや大腸癌であると考えられている。

食生活が欧米化し米離れが進み炭水化物の摂取量が減少し、それを埋め合わせるための『動物性食品』や『脂っこく甘い菓子』、『甘い飲料』の消費量の増加が原因とされる。また『塩分の摂取過剰』、『野菜の摂取不足』なども原因とされ、このような食生活の状況を改善することを目的として「日本型食生活」が提唱され、「食生活指針」や「食事バランスガイド」などが策定されている。

タバコもがん発生原因の30%に関わっているとされ、もっぱら肺がんに関連しているが口腔や尿路のがんの主要な原因でもある。財務省が日本たばこ産業の株の半数以上を保有しているため、喫煙規制や禁煙に関する動きが進みにくかったと渡邊昌が指摘している。

「健康日本21」では、食生活、運動、タバコなどの項目について一次予防に重点に置いて目標値を定め実行を推進している。特に脳卒中が多発する時期である寒冷期の2月1日から2月7日に、厚生労働省主催の生活習慣病予防週間が実施される。


Wikipedia (ウィキペディア) 生活習慣病


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