生理の血が少なくなったら要注意!正常な経血の量を知っておこう
あなたの生理の経血の量、適量ですか?…なんて聞かれても、自信をもって「大丈夫!」と言える人は、実は少ないのでは?
でも、「普段より多いかも、少ないかも……」となら思うことはあるかもしれません。今回は、「経血の量が少ないと感じたら」という点を詳しく考えたいと思います。
- いつもは一週間くらい生理が続くのに、2日程度で終わってしまった。
- 多い日のはずなのに、出る量があきらかに少ない。
このような症状が出たら、少し注意する必要があります。心配ない場合もありますが、中には病気が隠れている可能性も。
放置すると、不妊に繋がったり、妊娠ができなくなるという最悪の可能性もあります。
そうならないためにも、「どのような状態だったら病院の受診を考えたほうがいいのか?」という参考になればと思います。
生理と経血とは、そもそもなんなのか
ほとんどの女性は、小学校の性教育で『生理とはなんなのか』ということを習ったと思います。
でも、ずいぶん前のことで忘れてしまっている方もいるかもしれません。ざっくりとですが、おさらいしてみましょう。
子宮の内側は、子宮内膜というものでおおわれています。これは、受精卵が降りてきたときに赤ちゃんのベッドになるものです。
受精卵がこなかった場合は、子宮内膜の表面組織が剥がれて落ち、出血します。この血液、子宮内膜、その他の成分が経血となり、生理として体の外に排出されるのです。
経血は、ただの血液ではありません。
主に子宮の内膜が剥がれたものですが、そのほかにも含まれるものがあります。
- 酵素
- 粘液
- 老廃物
このようなものが経血の主成分で、本当は血液は十分の一程度しか含まれていないともいわれています。
体の中で不要になったものが、経血として出てくるわけですから、毎月きちんと排出して子宮の中を綺麗にリセットする大切な行事が生理なのです。
正常な経血の量は、このくらい!
一度の生理期間で出血する経血の量は、20グラムから140グラム程度といわれています。
でも、グラムでいわれても、測れるわけではないですからちょっとわかりづらいですよね。
わかりやすいたとえに変えてみましょう。
- 生理期間が4日~7日程度
- 出血量の多い1日目~3日目までのナプキンを替える頻度が1、2時間に1回
- 一回の生理期間で、使用するナプキンが20枚程度
そして、そのような状態から大きく離れたときが、ちょっと注意するべきときとなります。
例えばこのような状態です。
- 生理が2日程度で終わってしまう
- ナプキンがいらないほど量が少ない
あきらかに疑問を覚える状態ですよね。このようになったら、どのような原因なのか、考えてみましょう。
それほど気にする必要のない場合について見ていきましょう。
10代の若い女性の場合
初めての生理を、初潮といいますね。早い子だと10歳以前に迎えることもありますが、女性は平均的に、10歳から14歳くらいの間に初潮を迎えます。
初潮を迎えてから数年、思春期の間はまだまだ女性ホルモンの働きが安定していません。
この『不安定な症状』の中に、経血の少ない状態も含まれるのです。
大人に向かい、女性ホルモンの分泌が安定するようになることで、正常な状態になっていきますので、10代の若い女性の場合はそれほど心配することはないでしょう。
閉経を前にした女性
閉経の平均年齢は50歳といわれています。50歳の閉経を前にした40代の女性も、経血の量が少なくなることがあります。
閉経が近づくと、定期的だった生理の周期が長くなってきたりと不安定になってきたりします。
こちらも、体が生理を終わらせる準備をしているので、過度に心配する必要はないといえます。
ピルを飲んでいる
20代~30代の女性でも、ピルを飲んでいる場合は、それが原因かもしれません。低用量ピルは、経血の量を少なくすることがあります。
それにより、子宮内膜を厚くしないよう抑えることになり、結果的に経血となる子宮内膜が減るというわけです。
20代~30代の女性は、気にかけて!
10代の若い女性、また40代の閉経前の女性については、心配のない場合が多いと見てきました。
でも20代、30代の、大人として体の機能が成熟していて、子供を産み、育てることのできる体になっている女性は、少し注意が必要かもしれません。
経血が少なかったり、またその他の乱れが見られた場合は、ストレスや病気など、なんらかの原因があることを疑ったほうが良いかもしれません。
ただし、30代でも35歳以上の女性は、女性ホルモンが少しずつ減りはじめますので、生理が多少乱れるケースはあります。
生理の経血が少なくなる原因とは?
正常にあるべき年齢の女性の生理の経血が、突然少なくなる症状を『過少月経』といいます。
そのような名前がついていることを初めて知った方も多いのでは?でも、これは体からのSOSサイン。
経血が少なくなる原因は、『器質性過少月経』、『機能性過少月経』という大きくふたつに分けられます。
それぞれどういうものなのか見ていきましょう
器質性過少月経
30代以上の女性に多く見られる症状です。子宮に病気があったりして起こることが多いようです。
主な病気や原因としては、このようなものがあります。
- 子宮内膜症
- 中絶や流産により、子宮内部に異常が起こる
- 出産の帝王切開の際に、感染症を起こす
- 子宮の発育が十分でない
いずれにせよ、生活改善や自力での治療が難しいものとなりますので、婦人科を受診して専門医に診断してもらうことが望ましいですね。
機能性過少月経
簡単にいうと、『ホルモンバランスが崩れている』状態です。
10代から20代の女性、または40代以上の女性に起こることが多いようです。
ストレスや、過度のダイエットなどでホルモンバランスが崩れ、無排卵となる場合もあります。
排卵がないということは、当然妊娠もできませんので、こちらも婦人科の受診が必要といえます。
過少月経ではない場合を知っておきましょう
経血の量が少ない?と思っても、過少月経ではない場合もあります。そもそもそれは生理ではない出血だったり…。
どんなものがあるか知っておきましょう。
不正出血
生理以外で出血する場合のほとんどが、こちらです。
重大な病気が隠れている場合もありますので、一度婦人科検診を受けたり、婦人科を受診したりすることをおすすめします。
着床出血
妊娠した場合にしか起こりませんので、頻繁に起こることではありません。
受精卵が降りてきて子宮に着床する際に、子宮内膜が傷ついてしまうことがあります。
その際に少量の出血が起こる場合があるのです。
生理の問題を自力で改善する方法
今まで見てきた原因などで、「もしかしたら…」と心配になった方は、勿論婦人科の受診をおすすめします。
どちらも生理の問題だけではなく、自分の体を大切にすることにもなりますので、少し考えてみてはいかがでしょう。
ストレスを溜めない
過少月経の原因が、女性ホルモンであるケースがいくつかあると、見てきましたね。女性ホルモンは、生理を正常に迎えるためにとても大切なもの。
そして、女性ホルモンを正常に分泌するためには、心の安定が必要です。
ストレスを解消し、心をすこやかにたもつよう心がけるだけで、生理の問題が改善したというケースもあります。
体を冷やさない
女性の体には、冷えが大敵ですよね。冬の寒さだけでなく、夏でも冷房などによって体を冷やしてしまいがち。
でも食べすぎには要注意です。体、特に子宮を冷やしてしまうと、経血の排卵に支障が出ることがあります。
そうしたら、健康な状態だった子宮や卵巣などが、婦人科系の病気になってしまうかもしれません。
冷えは万病のもと。過度に体を冷やさないよう、体をいたわってあげましょう。
生理は大切な女性の健康のバロメーター!
毎月の生理。今回見てきたように量が少ないと感じる以外にも、遅れたり長引いたりといつもと違うことがあると、心配になってしまいますよね。
でもそれは、自分の体を大切にしているということになります。
自分の体の変化を気にかけることにより、万が一病気になっていても早期発見につながるかもしれません。
定期検診をきちんと受ける、心配なことがあったら受診してみるなど、自分の中の『女性』を大切にしてあげてくださいね。