可愛らしさとは裏腹・意外と臭うポメラニアンの体臭ついて
ペット生活
編集部
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華奢な体にフサフサの被毛が可憐な印象のポメラニアンですが、実は意外と臭いで困っている飼い主の方が多いようです。「愛犬の臭いはいい臭い!」という方も中にはいらっしゃいますが、一緒に出かけた時や来客のある時はやはり気になるものですよね。臭いの原因や対策などポメラニアンの臭いについて調べてみました。
ポメラニアンは体臭が強いの?
ポメラニアンは意外と臭いの気になる犬に含まれていることが多い犬種です。その理由としてあげられているのが、ポメラニアンの豊かな被毛です。
犬の被毛は大きく分けてシングルコートとダブルコートの2つに分けることができます。ポメラニアンはダブルコートの犬種なのですが、シングルコートの犬種よりもダブルコートの犬種の方が体臭は強いといわれているのです。
ダブルコートの犬種の被毛は長く硬い上毛(オーバーコート)と、柔らかく密集した下毛(アンダーコート)の2層構造となっています。シングルコートの犬が温暖な地域で育種改良されたのに対して、ダブルコートの犬は寒冷地で育種改良された犬が多く、柔らかく密集した下毛が寒い季節は体温を温存する役目を果たし、暖かい季節には生え変わることで季節にあった体温調整をしているといわれています。
体温を守るためにはできる限り寒い空気を通さないようにすることが大切です。そのためダブルコートの犬種の被毛は風通しが悪い毛質をしており、臭いが毛の中にこもりやすいために、シングルコートの犬種よりも臭いが強くなってしまうようです。
犬の体臭とは?
体臭といいますが実際は何の臭いなのでしょうか?
体臭といわれる臭いの原因は人も犬も同じで、汗と皮脂が混ざったものが酸素に触れて酸化し、雑菌が繁殖することで発する臭いだといわれています。
汗には体温を下げるための汗と、生殖のためのフェロモンを含んだ汗の2つの種類があります。具体的には次のようになっています。
エクリン腺
主に体温調整のための汗腺で、人の場合は全身にあるのに対して犬の場合は足の裏や鼻の頭などの限られた場所にあります。そのため犬は汗による体温調整が苦手だといわれているのです。このエクリン腺からの汗は、ポップコーンと形容されるような少し香ばしいような臭いを発します。ソファーや絨毯など犬が歩くような場所の家具が臭う原因はこのエクリン腺からの臭いによるものだといわれています。
アポクリン腺
この汗腺が臭いを発する汗腺で、人の場合は腋の下などの特定の場所にだけあるのに対して犬の場合はほぼ全身にあります。このアポクリン腺から分泌される汗にはフェロモンが含まれており、エクリン腺から分泌される汗よりも臭いの強い汗になっています。
このフェロモンを含んだ臭いの強い汗を分泌するアポクリン腺は、もう1つの臭いの原因である皮脂を分泌する皮脂腺とつながっています。
そのためアポクリン腺から分泌される汗は2つの臭いの原因である、フェロモンと皮脂が混ざった状態で分泌されることになり、この汗が酸素に触れて酸化して脂肪酸へと変化し、その脂肪酸を好物とする雑菌が繁殖することによって強い臭いを発する体臭となるのです。
つまり全身にアポクリン腺がある犬の方が、人よりも体臭が強いということなのです。
体臭をケアする方法は?
犬の体臭を予防するには体が脂肪酸に覆われる前に皮膚を清潔に保つことが大切です。そのためにはブラッシングやシャンプーなどのケアを正しく行うことが必要になります。
では正しいケアの方法とはどのようなものでしょうか?
ブラッシング
ポメラニアンのようなダブルコートと呼ばれる被毛の場合は、抜けた下毛が上毛に絡んで毛玉になったり取り残された状態で肌に残っていると、蒸れて臭いの原因になるだけでなく皮膚病の原因にもなります。
またポメラニアンの豊かな被毛はゴミをからめ捕りやすく、からんだゴミが見つけにくい毛質をしています。ゴミをからめたままにしておくと、雑菌が繁殖しやすく臭いの原因になってしまいます。
できれば1日1回、換毛期には朝晩の散歩後などにこまめにブラッシングをしてあげるとよいでしょう。
ポメラニアンのブラシングはまずスリッカーブラシを使用して、毛玉や抜け毛を取り除き、毛のもつれをといていきます。スリッカーブラシは皮膚に強くあててしまうと皮膚を傷めてしまうので、力を入れずに肌に平行に梳いていきます。
最後にコームを使用して梳き残しがないか確認しながら被毛の艶をあげて仕上げます。
シャンプー
シャンプーですが臭いが気になるからといってあまり頻繁におこなうと、雑菌から皮膚を守るために必要な皮脂まで落としてしまうことになり、かえって臭いの原因になってしまうことがあります。
適切なシャンプーの頻度は犬の皮膚や被毛の状態によって異なりますが、おおよそ月に1回~2回のシャンプーが理想的なようです。
お尻の周りや股の間の毛は排せつ物が付いてしまうことがあり、臭いの原因になるようです。シャンプーの際には特に注意して洗ってあげましょう。
脂質やたんぱく質の少ない食事に変えていく
脂質やたんぱく質の多い食事を続けると、皮脂の分泌が増加して体臭が強くなる傾向があるようです。特に動物性の脂肪は皮脂の分泌を盛んにしてしまうようで、動物性脂肪が多く含まれたフードやおやつをあげていると体臭が強くなってしまうようです。
少し臭いが気になるような場合は、食事やおやつの内容を見直し脂質とタンパク質の少ないものへ切り替えていくとよいようです。
cute pet, pomeranian dog peeing on grass in the garden
その他の臭いの原因
犬の臭いの原因につながるものは体臭だけではありません。その他にも犬の臭いの原因になるものがあります。
目やに涙やけの臭い
長毛のポメラニアンの場合に多いのが目の周りの涙やけによる臭いです。
目の周りにいつも目やにや涙やけがあるとその部分の皮膚や被毛が濡れた状態が続いてしまい、そこに雑菌が繁殖し臭いを放つことがあります。できれば1日数回目の周りをチェックして、気になる場合は優しく拭いてあげるとよいでしょう。
耳の臭い
ポメラニアンの場合は毎日のブラッシングの際に一緒に耳の中をチェックしてあげましょう。特にポメラニアンの場合は耳の中に耳毛が生えているので、汚れがたまりやすく臭いの原因になることが多いようです。定期的に耳毛を抜いて耳の掃除をしてあげましょう。
耳毛を抜くためにはイヤーパウダーやカンシ、イヤーローションなどの道具が必要です。自分で抜くのが心配な場合は、定期的に動物病院で抜いてもらうとよいでしょう。成犬になってから始めると嫌がって施術が難しくなるので、小さな頃から行うとよいようです。
耳毛の処理をした後で黒くベタッとした耳垢がたまっている場合は、耳そうじ専用のウェットティッシュなどのケア商品を使って耳の汚れを拭いてあげます。この耳垢が悪臭の原因になるので、できるだけ綺麗にふき取ってあげましょう。
ただあまり奥の汚れは無理に取ると鼓膜を傷めてしまう可能性があります。汚れがひどい場合や耳の奥が汚れているような場合は、獣医師やトリマーなど専門の知識のある方にお掃除をお願いするのがよいでしょう。
定期的に耳の掃除をしているのに耳からの悪臭がおさまらない場合は、外耳炎などの耳の病気を発症している可能性があります。できるだけ早めに獣医師の診察を受けるとよいですね。
歯周病などによる口臭
特に老齢になるにつれて気になってくる口臭ですが、原因は歯についた歯垢です。歯垢は歯についた食べかすに菌が付着し繁殖したもので、この歯垢が石灰化したものが歯石になります。この歯垢から歯石ができることを繰り返すことによって、歯茎や歯自体に菌が繁殖し炎症などをおこすのが歯周病です。
歯周病を予防するには毎日のデンタルケアで歯垢をためないことが大切です。そのためにはできるだけ小さな頃から歯磨きのトレーニングをし、歯磨きに苦手意識をなくしておくとよいですね。またデンタルガムなどを使用するのもよい方法でしょう。
それでもなかなか完全に防ぐことは難しいものです。少しでも異臭を感じたら早めに獣医師に口腔内チェックをしてもらうとよいでしょう。
肛門腺からの臭い
犬が自分の臭いを付けるための臭いを貯めておく袋を肛門腺といいます。肛門腺は字のごとく犬の肛門付近にあり、排泄と一緒に臭いを排出する仕組みになっています。
ただうまく排出されていないような場合、お尻のあたりから強い臭いを放ち始め、放っておくと破裂してしまうこともあります。肛門腺はトリミングの際や動物病院などで絞ってもらうことができますので、定期的に絞ってもらい臭いの軽減につなげるとよいでしょう。
排せつ物の臭い
長毛で豊かな被毛をしているポメラニアンの場合は、排せつ物がお尻の周りや股の間について残ってしまうことがあります。特にウンチは絡まって毛に隠れてしまい見つけずらいようで、臭いの原因になってしまうことがあるようです。
散歩やドッグランから帰ってきたら、足だけでなく股の間の毛やお尻の周りの毛をよく拭いてあげましょう。お尻の周りや股の間の毛を短くカットしておくのもよい方法です。
臭いが強くなったら要注意!
ポメラニアンはやや臭いの強い犬種ようですね。なかでもブラックのポメラニアンは他のカラーよりも臭いが強い傾向があるようです。
犬の体臭やおしっこなどの臭いは人にとっては気になる臭いですが、犬にとっては自分を認識するための安心できる臭いでもあります。日々のケアをしっかりとしてあげて、それでもほんのりと犬の臭いがするくらいの環境は、犬にとっては安心できる快適な環境なのでしょう。
また神経質に愛犬の臭いを消臭をすることを考えるよりも、愛犬の臭いをよく知っておきいつもと違うことにすぐに気が付いてあげられる方が、健康維持には大切なことかもしれません。なぜなら「臭いが違う。」「いつもより臭う。」時は皮膚病や内臓疾患などの病気が隠れている可能性があるからです。
日々のケアを通じてコミュニケーションを深めて、健康な状態の犬の臭いをチェックしておくとよいですね。