チョコレートは肌に良くない?ニキビの原因になるの?
【この記事は 7 分 前後で読めます】
チョコレートは好きですか?女性の間のプレゼント交換では、頻繁にチョコレートが活躍します。バレンタインデー、ハロウィーン、クリスマス、そして一年のお礼や旅行のお土産・・・。色々ですね。
また、チョコレートは心の癒し。甘くてマイルドで、ホワッとした気持ちになれます。それに、チョコレートは恋愛力を高めるとも言わているのですよ。
でも、「チョコレートは肌に良くない」「ニキビを増やす」と聞いたことはないでしょうか?今回は、その真相に迫りたいと思います。
チョコレートの主な成分・栄養素
まずは、チョコレートの成分と栄養素に着目してみましょう。というのも、それらにこそ肌への効果や影響などのカギがあるからです。
ミルクチョコレート、ブラックチョコレート、ホワイトチョコレートなど色々なタイプがありますが、とりあえずは区別せず、ざっと挙げてみましょう。
- ポリフェノール
- テオブロミン
- 炭水化物(糖質、食物繊維)
- 脂質
- ミネラル
まだほかにもありますが、あまり多くても内容がまとまりにくくなるので、以上の5つを挙げてみました。では、ひとつずつ簡単に解説していきましょう。
ポリフェノール
チョコレートにはカカオが原料として使われていて、そのカカオは「脂肪カカオ分(ココアバター)」と「非脂肪カカオ分」に分けられます。その後者にポリフェノールが豊富に入っています。
ポリフェノールのほとんどがフラボノイドというものであり、強力な抗酸化作用があると言われ、脳の血流改善、抗菌、体の老化スピードの鈍化、動脈硬化や癌の予防などの効果があり、ストレスや胃潰瘍にも良いといった話もあります。
お茶のカテキンや大豆のイソフラボンなども、フラボノイドのひとつです。
肌に関して言えば、近頃はアンチエイジングとしての効果も注目されています。つまり、活性酸素の働きを抑え、シワ・たるみやくすみなどの増加スピードを緩やかにするといった効果があるといった説や、紫外線から肌を守るというお話もあります。
◆ ブラックチョコレート(ビターチョコレート)にはカカオの分量が多く、ポリフェノールが欲しいならオススメだ。しかし一方で、ホワイトチョコレートだとポリフェノールが含まれていないので注意しよう。もし気になる人は、詳しくは別途調べてみてほしい。
テオブロミン
上のポリフェノールと同じく、テオブロミンもカカオの「非脂肪カカオ分」に含まれる成分です。
テオブロミンには、集中力を高めたり、自律神経のバランスを整えたりする働きがあると言われ、これはあたかもカフェインと似ています。ただ、カフェインよりも緩やかに作用するため、程良くリラックス効果を得られるでしょう。ストレス解消に役立ちそうですね。
肌に関して言えば、直接的な効果はないものの、ストレスによる肌荒れを防ぐ上で少しは役立ちそうです。
◆ テオブロミンも、含有量はブラックチョコレートが一番だ。ホワイトチョコレートには含まれていないので注意しよう。また、テオブロミンは、ヒト以外の動物にとっては代謝が遅い・できないため、最悪死に至ることもある。間違ってもチョコレートを家畜にあげないよう用心しよう。ホワイトチョコレートならまだしも、ブラックチョコレートは犬や猫にとって大変危険な食べ物だ。
炭水化物(糖質、食物繊維)
チョコレートといえば見逃せないのが炭水化物です。多くのチョコレートには砂糖がふんだんに使われていますが、その砂糖こそ炭水化物です。
また、食物繊維も炭水化物のひとつで、カカオに豊富です。
- ストレス解消に良い
- 集中力や脳の回転を良くする
このように、砂糖にだって良い効果があります。ストレスによる肌荒れの対策やリラックスしたケアの遂行の上では、少なからず役に立つでしょう。そして、(砂糖ではなく)食物繊維には便通を良くして腸内環境を整える効果もあります。
ただ、砂糖で怖いのは、やはり糖分の摂りすぎです。糖分を摂りすぎると、体内で脂肪に変わって肥満を招いたり糖尿病にかかるなど健康を害するのみならず、肌の皮脂量も増えやすくなるでしょう。
皮脂量が増えると、脂性肌になったりニキビができやすくなったりします。ただ、「チョコレートを食べるとニキビができる」の真相に関しては、意外にも断言しかねます(後述します)。
脂質
チョコレートに含まれているカカオは、「脂質カカオ分(ココアバター)」と「非脂質カカオ分」に分けられるということでしたね。
その前者である「脂質カカオ分」すなわちココアバターと、その他添加された油分が、この項で述べる脂質です。
ココアバターの脂分は、天然の抗酸化物質も含まれ良質だと言われています。体への吸収率も低いため、肥満を心配している人にも割と安心ですね(もちろんですが、脂分なので摂りすぎは肥満を招きます)。
不安なのは、安価なチョコレートや菓子に含まれている質の悪い油分。飽和脂肪酸やトランス脂肪酸などは特に体に悪く、肥満、生活習慣病などにかかりやすくなります。肌の美容の心配もですが、体の面の心配が大きいですね。
◆ ホワイトチョコレートだと「カカオが使われていない」と思われがちだ。たしかに、ポリフェノールやテオボロミンなどを含む「非脂質カカオ分」は無い。しかし、「脂質カカオ分」すなわちココアバターが使用されている点は忘れてはならない。また、ホワイト・ブラック問わず、安いチョコレートや菓子などには質の悪い油分が使われていることが多いので注意しよう。
ミネラル
チョコレートにはミネラルが豊富です。カルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉄分、リンなどが含まれています。
肌のキメを整えたり代謝を良くしたり肌荒れを防ぐためには、こういったミネラルは絶対に欠かせません。もちろん、体の働きを維持したり抵抗力を高めたりする上でも必要不可欠です。
チョコレートでニキビができるの真相は
チョコレートには、さまざまな効果や影響があることが分かりました。では、チョコレートを食べるとニキビができやすくなるといった声の真相は、いったいどうなのでしょうか。
実は、因果関係は解明されていない
実は、こんなに科学が進歩している現代においてすら、チョコレートとニキビの因果関係は解明されていないそうです。
「チョコレートはニキビ原因に」と言っている人は、おそらく「脂質」に注目しているのでしょう。当方も、上のほうで「皮脂量が増えると、脂性肌になったりニキビができやすくなったりします」と述べました。そのため、「関係していない」とは言い切れないと考えています。
Wikipediaには、
チョコレートを食べるとニキビができるという迷信があり、経験的にニキビができやすいとする者も多いが、科学的根拠は現在のところない。脂肪分を40%と多く含むこと、カフェイン・チラミン(血管性浮腫誘因物質でアミンの一種)などを含む刺激物であるからということに由来する安易な発想である可能性がある。
とありますが、どうもしっくり来ません。
科学的根拠がないというのは、いったいどういうことなのでしょうか。チョコレート(特にブラックチョコレート)にはさまざまな有効成分も含まれているので、それらと相殺されてニキビが発生しづらくなり、それが元でデータのゆらぎを招いていたりするのでしょうか。
研究がいまだに進んでいないのが謎です。まともに取り上げようとする研究者が少ないのでしょうか。
一応研究はされている
そこで気になってざっと調べてみると、アメリカのペンシルバニア大学での研究(1969年)で因果関係が無いことが結論付けられたらしい、ということが分かりました。カカオマスの少ないチョコレートと多いチョコレートを用いた比較実験の結果です。
一方で、オランダのラドバウド大学医療センターでの研究(2011年)では、アクネ菌の増殖によるニキビ発生が起きるといった見解がなされているようです。しかし、まだまだ議論の余地があるみたいですね。
このように、いまだ決着がついていない状況です。
ニキビとの因果関係がなくても、気をつけるべし
因果関係がないとしても、当方は「ニキビとの関係があるつもりでチョコレートを食せ」と考えています。現にニキビが増えたと嘆く人もいます。火がないところに煙は立たないということです。
それに、安価なチョコレートだと、純粋なチョコレートとは違って質の悪い油が使われていたり、添加物も多いものです。そういったものが肌に悪さをする可能性は否めないでしょう。
また、糖分が多いチョコレートにも要注意です。糖質は脂質に変わるので、これもまた皮脂増加の要因となるかもしれません。一般的に売られているチョコレートは、多くがこういった類のものでしょう。なぜなら甘すぎるのですから。
チョコを食べるなら、純粋なブラック(ビター)を
チョコレートは薬のようなものとしての見方もあります。それは、先ほどお伝えした効果が見られるためでしょう。
しかし、選ぶときには注意が必要です。もうお気づきかと思いますが、高カカオなブラックチョコレート(ビターチョコレート)が最もオススメです。それも、ほろ苦い本格的なものです。安価なものだと、ブラックのくせに甘ったるかったりします。それはオススメできません。
カカオの味を思う存分味わえるものを、一日少量だけ食しましょう。25gくらい(140kcalくらい)が良いかと思います。一般的な板チョコ一枚の半分くらいですね。あとは、他の食べ物とのカロリー調整もあると思うので、自己管理しつつ食べましょう。
では最後に、今回の内容のポイントをまとめて終わりにしましょう。
- 高カカオなブラックチョコレートは体や肌に良い
- 糖分や悪質な油分が多いチョコレートほど体にも肌にも悪い
- ニキビとの因果関係はハッキリしていないが、気にするに越したことはない
- 食べるならブラックで一日25gくらい(板チョコ半分くらい)の量を
バレンタインデーやクリスマス、そしてお土産などで人にプレゼントする際は、なるべく健康的なチョコレートを選んであげましょう。「太らせてやろう」とか「ニキビを増やしてやろう」と考えたりはしないようにしてください。それはモラル違反です。