「脱毛すると毛が濃くなる」この女子を脅かす話、みなさん一度は耳にしたことがありますよね。私もこの話を初めて聞いた時はショックで処理方法が迷走しました。

処理回数を減らすため、ここぞ!と思った時だけ毛抜きで一気に処理。2〜3時間を費やして睡眠不足になったり、抜くことで増えた埋没毛をピンセットで無理やり引っ張り出し、毛穴が黒ずんだりと…。正しい知識を知らないと、本末転倒になってしまいます。

では、冒頭の「脱毛すると毛が濃くなる」という話、本当のところはどうなのでしょうか。

自己処理の場合

カミソリ

毛が濃くなるのではなく、厳密には毛の断面が大きくなるので濃く見えるようになります。自然に生えている毛は先端が細く、根元は太いです。剃毛すると、根元の太い部分が残り、断面が平らになったまま伸びていくため濃く感じてしまうのです。

余談ですが、「まつ毛をカットするとフサフサになる」というのも、上記の見え方の影響だと考えられますよね。私も実際3回程カットしましたが、濃くなった実感はなかったので、カットした断面が先端になっただけという表現の方がしっくりきます。そもそも剃って毛が濃くなるのだったら、毛が薄い人が育毛方法として行っているはずですよね。

話が戻りますが、カミソリで注意しなくてはならないのは、肌を傷つけるような剃り方をすると本当に毛が濃くなる場合があります。間違えた剃り方で繰り返し肌を傷つけていると皮膚を守ろうと防衛本能がはたらき、毛が濃くなってしまうそうです。確かに、転んだ傷跡周辺だけ毛がスクスクと生えるということがありますよね。

毛抜き

毛を抜くと毛根部に刺激がありますが、毛根部への刺激が毛を濃くすることはないので毛は濃くなりません。しかし、力加減によって中途半端に毛を引っ張ってしまうので、必ずしも表皮への刺激がないとはいえません。

その場合、毛が濃くなることも考えられるでしょう。また、毛穴内部に生えている毛を引きちぎるわけですから、毛穴に大きなダメージを与えます。毛の根元部分は少し太くなっているため、毛穴内部や出口周辺を擦り、傷をつけます。

その結果、毛穴から血が出たり、傷から細菌が入ったり、色素沈着で黒ずんで見えます。このダメージを肌が守ろうとして、かさぶたを作り、毛が皮膚の外に伸びるのを防いでしまうのが埋没毛です。スッキリする毛抜きですが、一番トラブルが多い方法なのです。

ブラジリアンワックス

海外ドラマで引き剥がす際の激痛で叫んでいるシーンをよく見ますよね。この方法で毛は濃くなりません。あんなに痛そうなのに、毛が濃くなってしまったら泣いてしまいますね。この処理方法は毛にネバネバ素材を塗り、ガムテープのようなもので毛根から引き抜くものなので、ピンセットで抜く行為とほぼ同じ一時的な脱毛です。

また、何度も繰り返すことで毛根が破壊状態になり、だんだん毛が細くなっていくようですが、通うのをやめると太さが元に戻るそうです。また、肌への負担はご想像通り大きいので、肌トラブルは起こりやすいです。その結果、防衛本能から濃くなってしまう可能性も考えられます。

除毛クリーム

毛は濃くなりません。しかし、カミソリと同じで濃く見えるようになることがあります。除毛クリームとカミソリの違いは毛を根元から溶かすか、カットするかなので、根元の太い部分が伸びてくれば濃く見えてしまうのです。

また、毛穴まで入ったクリームを全て洗い流せないので、肌への負担は大きいです。肌の弱い方は、肌荒れの原因をとなりますので、必ずパッチテストをしてください。

光脱毛、医療レーザー脱毛の場合

「えっ?お金をかける脱毛にもそのリスクはあるの…?」と思いますよね。ムダ毛のないスベスベな肌に憧れて通っているのに、毛が濃くなるなんて信じがたい話ですが、実際にはあり得る現象なのです。

これは「硬毛化」「多毛化」と呼ばれています。ただ、知っていただきたいのは起こる確率は低いということです。アメリカのレーザー脱毛器メーカー、キャンデラ社が実施したアンケートでは全体の7〜8%に硬毛化がみられたという結果です。稀な現象ですが、脱毛を考える上でリスクを理解していることは重要なのでご参考にしてください。

硬毛化・多毛化って?

硬毛化

頭髪やワキ毛、デリケートゾーンの毛などの太くてしっかりとした毛のことを硬毛と呼びます。逆に背中やうなじなどの産毛を軟毛と呼びます。医療用レーザーや光脱毛をすることで脱毛前より毛が太くなったり、長くなることがあります。これが硬毛化です。

この硬毛化は元から硬毛が生えている部分には発症しません。顔、うなじ・背中・二の腕・腕といった軟毛が生えている部分で発症します。そんなところが硬毛化してしまったら、女子としては大問題ですよね…。

多毛化

照射部分の毛量が脱毛前より増える、または増えたように感じることです。毛穴の数は生後6ヶ月程で決まり、歳や環境で数が増減することはないので、体中の毛がモジャモジャ増えてくるというわけではなく、同じ毛穴から複数の毛が生えてくるといったものです。

これ自体は硬毛化よりレアなケースで、約0.5%の確率で起こると言われています。また産毛が硬毛化して増えたことで、多毛化したと感じる人もいるようです。

硬毛化・多毛化の原因

実は、まだはっきり分かっていないのです。説の一つとして、熱が毛の細胞を活性化させると言われています。レーザーや光脱毛の仕組みは、毛の黒い色(メラニン色素)に反応する特殊な光を照射して熱を発生させ、熱によって毛根部にダメージを与えることで毛の再生を阻止します。

毛が濃ければ濃いほど、光が集まり効果が出やすい反面、産毛などの薄い色の毛は脱毛を完璧にする程の黒い色素がないため、中途半端な熱しか作られず、肝心な毛の細胞は処理できないのに熱エネルギーが刺激になり、活性化してしまいます。

実際に脱毛サロンに通うと、この黒い色への反応を実感します。ワキなど毛の濃い部位に光をあてられると、少し熱くチクッとすることがありますが、顔や背中で刺激を感じたことはありません。

  • 硬毛化・多毛化が起こりやすい人
  • 毛の密度の高い、濃い方
  • ニキビ肌
  • ピルを内服している
  • 婦人科的にホルモンバランンスの乱れている
  • 肌の色が濃い
  • 男性(男性ホルモンが多い)

科学的に証明されていないので一概には言えませんが、発生した事例から以上のような方が多く発症したという報告があるようです。

硬毛化・多毛化が起こってしまったら

残念なことに明確な対処法も見つかっていませんが、硬毛化・多毛化した毛も他の毛とは変わりはありませんので、脱毛を続けることで対処できます。

具体的には…

  • 熱量を調整する
  • 機械を変える(波長を変える)
  • 脱毛をお休みする
  • 電気ニードルを使う

人によって硬毛化しやすいで熱量や波長が存在するようです。なので、熱量や波長を変えることで良い結果が生まれるケースがあります。また、毛が未熟なほど熱が吸収しにくくなるので、脱毛をお休みして毛を伸ばしてから、照射をすると効果がみられるかもしれません。

「早く確実に毛をなくしたい!」という方には電気脱毛をいう方法があります。硬毛化・多毛化するリスクは限りなく低いですが、痛みを伴いますので、覚悟がある方だけにオススメです。

硬毛化・多毛化を必要以上に怯えることはない

「じゃあそんなリスクがあるなら脱毛はやめようかな…」と思ったあなた!上記でも記した通り、この現象が起こることは稀です。ここでムダ毛から解放されるフリーな生活を諦めてしまったらもったいない。

実は、私は硬毛化・多毛化を知らずに脱毛サロンを契約し、この現象も起こっていないので、そんなこともあるんだ〜と個人的には思っています。とは言っても博打的に脱毛を始めることはできないですよね。なので、低リスクであっても事前に予防策を立て、賢く脱毛のお店を選べば、必要以上に怯えることはありません。

予防策

硬毛化・多毛化に対応する保証がついているお店を選ぶ

無料保証が付いているお店もあります。(リゼクリニック、クレアクリニック、ドクター松井クリニック、アリシアクリニックなど)

上記の硬毛化・多毛化になりやすい人に当てはまってしまったら、保証付きのお店を選ぶのが手かもしれません。保証の内容・期間はお店によって異なりますので、しっかり確認してから契約しましょう。

月額制のお店を選び、お試し脱毛をする

脱毛の器械の波長と体質に相性があるようなので、合わなかったらすぐにやめられる月額制のお店を選び、体の反応をみてから通院を決めることもオススメです。(キレイモ脱毛ラボなど)

ここで注意が必要なのは、月額という名の分割払い店です。
脱毛回数を設定し、その全額費用を月額で割っている料金システムなので、途中解約すると手数料がかかる場合や未消化分は返金されない場合があります。(銀座カラー・エタラビなど)

契約前に硬毛化・多毛化が起こった時の対応について聞いてみる

お店の人に納得がいくまで聞いて見ましょう。デメリット・リスクへの対応策についてしっかり話してくれるお店は信用できます。逆に根拠のない「絶対、大丈夫です!」というのは怪しいですね。

また、「硬毛化・多毛化ってなんですか…?」というお店は論外なので、しっかりとした知識を持つスタッフがいるお店を選んでください。また、自分の体の特徴を話し、なりやすいかどうか聞いてみるのもアリですね。

硬毛化・多毛化になりやすい部位を避けて脱毛する

ムダ毛が一番気になるワキ、肘下、すね等の毛が濃い部分はなりません。「とにかく全身、一本も毛がない状態にしたい!」というストイックな方以外は、気になる部位 (毛が濃いところ)だけを脱毛するだけでも、毛の処理に悩む生活から解放されるのではなでしょうか。

エステの光脱毛にする

硬毛化・多毛化のはっきりとした要因が解明されていないので断言できませんが、医療用レーザーの方が硬毛化の相談が多いようです。それに比べて光脱毛はほとんど発症しないそう。恐らく、レーザー脱毛の方が強力なエネルギーなので、より刺激になり毛の活性化に繋がっているのかもしれません。

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