ファスティングとは、断食のことです。英語でfasting直訳すると「断食」を意味します。
断食は元々、ヨガや仏教、イスラム教、キリスト教などさまざまな宗教で古来修行の一環として取り入れられていたり、病気の人たちの民間療法として取り入れられていたもの。現代ではそれが形を変え、宗教的な修行や病気治療目的でない人にも、体を休ませ、体調管理やストレス解消、デトックスのために気軽に行われるようになりました。
現在一般的なのは、半日断食~3日間ほどの断食で、手軽に自宅でできるもの。
昔行われていた断食のように、何も食べない、飲まない、水だけ、というものではなく、体に必要な栄養素を専用のドリンクやジュース、サプリメントなどで補いながら行う断食(ファスティング)が主流です。
美容やダイエットのために行うという人が多いようですが、お肌が綺麗になった、やせた、というのは、あくまでも結果論。当然個人差もあります。
断食本来の目的は、健康的な身体づくりや体質改善にあります。
そもそもなぜ、ファスティングをするのか?
国内でもここ10年ほどの間で、多くの人がとりいれるようになったファスティング。なぜ、ファスティングがこれほどまでにブームになり、多くの人がファスティングを取り入れているのでしょう。
ファスティング後に体調がよくなったと多くの人が感じているのは大変好ましいこと。一方、それ以前の私たちの食事やライフスタイルはどうだったのでしょう。
ファスティングで何かしらポジティブな体感をしている人ほど、過去に忙しすぎたり、不規則な生活をおくっていたことやまた現代ならではの問題点もあります。
私たちは、知らず知らずのうちに現代の「毒」といわれる、食品添加物や農薬、薬、トランス脂肪酸などを大量に身体にため込んでしまっています。また「飽食」「過食」により、常に身体を酷使しています。
残念ながら私たちの身体は、ただ食べ物を取り入れるだけでは正しく機能しませんし、現代のように添加物や化学物質などの「毒」を大量にため込んでしまった身体の機能、細胞は衰えてしまういっぽうなのです。
このように酷使され、本来の役割をきちんと果たせていないでいる私たちの身体。大切な身体をリセットする手段の1つとして、ファスティングが取り入れられているのです。
スタンダードな健康法になりつつあるファスティング。驚くべき効果とそのメリットとは?!
ファスティングには多くの効果がありますが、脂肪燃焼やそれに伴う毒のデトックス、心身のリラックスなど、身体をリセットできることは最大の魅力です。
このところ疲れやすい、不規則な生活を過ごしているという人は特に、ライフスタイルを見直し、リフレッシュできるいい機会になるのでは!
身体を休ませ、本来の機能を取り戻す
ファスティングは、一定期間「食べない」ことで、胃や腸をはじめとする消化器官やその他の臓器を休ませることができます。
わたしたち現代人は「食べ過ぎ」によりこれらの器官を24時間フル回転ではたらかせています。ファスティングを行うことで身体を休ませ、リフレッシュすることが可能です。
「人の身体が食事の消化に要するエネルギー量は、フルマラソンで消費するエネルギー量と同等だ。」といわれています。日常的に食べ過ぎているという人は、毎日どれほど身体を酷使しているかわかりますよね。
時には、内側からしっかり身体を休ませる習慣を取り入れてみましょう。
「社会毒」と呼ばれる有害物質をデトックス!
上記にもあるように、私たち現代人は気づかないうちに「社会毒」といわれる、食品添加物、農薬、トランス脂肪酸、薬などさまざまな毒を身体に取り入れてしまっています。
それらは、身体の脂肪に蓄積されます。これらの毒は「脂溶性毒」と呼ばれ、脂に溶けるものばかりです。体内の脂肪に溶け込み、どんどん蓄積されていきます。長年、脂肪に蓄積された毒は、身体に悪影響を与えたり、老化を早める要因になります。
現在NYのベストセラー「遺伝子をリセットし、10歳若返るプログラム」を紹介しているSara Gottfried(サラ ゴットフリード)医師の著書『Younger』の中で同医師は、これらの毒は”加齢の速度を早める要因の1つ”と述べています。
また、脂溶性毒の恐ろしいところは、「脳に蓄積される」ということ。脳はほとんどが脂肪なので、脂溶性毒の影響をまともに受けてしまいます。そして、じわじわ身体をむしばんでいくのです。
このようなことを聞くと、とても恐ろしいですが、現代人の私たちはこれらの毒と上手く付き合っていく術を知る必要があります。その方法の1つとして、ファスティングがあります。
ファスティングにより、一定期間外から栄養素が入ってこないと、身体は脂肪を燃焼しエネルギーに変えます。脂肪燃焼と一緒に蓄積された毒もデトックス(=排出)されます。
脂肪にたまった毒をデトックスするには、ファスティングが最適なのです。
このように、ファスティングにより毒をデトックスし、身体をリセットすることができるのです。
その他のメリットとは?!
上記以外にも多くの利点があるファスティング(断食)。
食べないことで、身体が「排出」に集中でき、お腹にたまっている「宿便」も排出します。また、定期的にファスティングを取り入れることで、その人本来の適正体重に近づくことができます。
実際、長年ファスティングを取り入れているアラフォーHACCOBE編集部も、身体が心地よいと感じる体重を長年かわらずキープし続けています。
また『1日3食をやめなさい』など多くの著書を執筆されている内海聡医師も、同著の中で断食(ファスティング)についてふれています。
断食のいいところは、体をあえて飢餓状態にすることで、ホルモンの分泌がよくなったり、腸内細菌の働きがよくなったりするなど、生命維持機能が高まる点なのです。
と述べられています。
他にも、味覚が敏感になる、というのもファスティング後の効果としてよくいわれます。味覚が敏感になることで、濃い味付けや化学調味料で麻痺していた味覚がリセットされ、食材そのもののおいしさを存分に楽しめるようになります。
美容やダイエット目的として多くの人に取り入れられているファスティングですが、身体を休ませ、デトックスし、身体をリセット、私たちの心身を整えるのにとても有効な方法なんです。
明日からでも気軽にはじめられるプチ断食とは!
断食(ファスティング)には、手軽にはじめられるものから7日以上の本格的なものまで、やり方がいくつかあります。
手軽にはじめられるものから順に、朝だけ断食(ファスティング)、半日断食、1日断食、3日断食~7日断食です。
初めての場合は、朝だけもしくは半日からスタートしてみるのがおすすめです。
HACCOBE編集部の感想として、定期的に、3日~7日間断食を取り入れるよりも、毎日「朝だけ断食」を取り入れるほうが身体の調子が良い、と感じています。感じ方には、個人差もあると思うので、まずはさまざまな方法・日数を試してみること。そうすることで、心地よいと感じるやり方を取り入れることが可能です。
断食方法としては「水断食」「ジュースクレンズ」「酵素ファスティング」などがあります。
中でも、酵素ファスティングは、多くの医師や専門家がすすめている方法です。身体に必要な「栄養素」や「酵素」を補給しながら行うため、初心者でも安心でき、効果的な方法の1つといわれています。
比較的気軽にはじめられる酵素ファスティングですが、良質な酵素ドリンク(ファスティング用ドリンク)を選べるかどうかが鍵!!身体をリセットするためにファスティングを行うのですから、添加物や保存料などの含まれていない、できる限り自然素材でつくられたもの、長期発酵されているものを選ぶ必要があります。
そして、3日間ファスティングなど長期間食べない場合、ファスティング期間だけでなく、前後の復食期間が何よりも大切です。
油っこいものを食べている食生活から急にファスティングを開始するのではなく、ファスティング前は揚げ物なども控え、野菜中心の和食が理想的な食事です。
また、ファスティング後の回復食には、消化にいいお粥や具なしのスープ・お味噌汁から食事をスタートしていきます。そして徐々に通常の食事に身体をならしていきます。
くれぐれも、ファスティング明けにいきなりラーメンを食べるなど、身体に急激な負担をかけることがないように!
ファスティングまとめ
このように、ファスティング(断食)を取り入れることで多くのメリットを期待することができますが、そもそもファスティングが必要なのはなぜか?というところに立ち返る必要があります。
ファスティングを取り入れる以前に、健康的な食事やライフスタイルを取り入れることの方がもっと大切です。
日常的な「食べ過ぎ」「飲みすぎ」を控えるよう意識することや可能な限り、農薬や添加物などが少ない食事を行うこと、また心身ともにゆったりとリラックスする時間をつくり、身体を十分に休めることも必要です。
自分の身体とじっくり向き合うことができることもファスティングの魅力です。
自分の身体と向き合うとは、自分にとって「必要でないもの」に気づく体質づくりのように感じます。そうすると自然に「本当に必要なもの」も分かるようになるという嬉しいおまけ付き。自分の生活を丁寧に過ごそうとするご褒美ですね◎
いっときの流行ではなく、これから先の私たちをつくる手段の1つとして、ファスティング取り入れてみてはいかがでしょうか。