サッポー先生
今日ご紹介する“E.S”さんのリクエストは電話相談でした。
 
 
  • ご年齢:21才
  • 中学生のころから始まったニキビ、ニキビあとも…
  • 乾燥するのにニキビがでていた
  • ニキビ改善のため、医師のもとピーリング治療
  • 2回の治療を経て、随分良くなっていた
  • 3回目の治療の跡、赤みが目立ち、ガサガサしてきた目の周りまで赤くなってとても心配
  • 明日は医師に診て貰うことにしている
 
 
このようなご相談でした。

C子
あたしの娘は誰に似たか、ニキビの中に顔がある状態だったね。
美肌塾に通い始めた頃、「これだ!」と思ってね。
いろいろと教えてやったのさ。
ところがだ、話は聞くが一向にやろうとしない。

A子
あらっ?夏にお会いした時には、ニキビ一つないお肌でしたよ。
それがね、あたしのシミが一年でなくなったのを見て態度豹変。
あのときは「B子は半年でニキビと別れた」と言ってやったよ。
それでもあの娘の場合、ニキビがなくなるのに丸一年かかったね。

B子
母の権威って何なの、って感じよね。
身をもって示さないと伝わらないなんて……子育ては大変なんだ。
B子が悩む必要はないさね。
それとも何かい。あたしの口説きはうるさいだけ…とでも?
(……あたしの後ろ姿と説教は一致していないのか……)
ハイ、授業を始めましょう。
 

まずはじめに

 
 
サッポーの

視点

まず最初に、赤くなったり過敏になったりするのは、ピーリング治療ではよくある現象だと思いましょう。
スキンケアで改善するのに比べると、ダイナミックで少々荒療治な方法だから、弊害が表面化しやすいのは、ある程度しかたないところかもしれません。
下手なことさえしなければ、良くなりますよ。

慌てずに、肌を診て頂いている医師の指示に従いましょう。
なぜなら、ピーリング後の肌はとても過敏でバリアー(防御能)の弱い状態になっているからです。
様々なダメージに対し、過剰に反応しやすい状態なので、肌の保護に徹すべき時なのです。
慌てて素人療法で何か肌に影響のあることをすると、大きなトラブルに発展していくことがよくあります。
サッポー美肌塾のスキンケア相談室にも、以前はよく相談がありました。

ピーリング後の肌は、例えば、少し冷たい乾いた風に当たるだけでも、その影響は大きなダメージとして肌に伝わります。
肌の角層は乾きやすい状態なのでガサガサになり、乾燥と冷たさは真皮層に過敏に伝わり、毛細血管を刺激し充血を起こすと赤くなります。
まさに悪循環に陥りやすい状態なのですね。

 
 

ニキビ肌から美肌へ

 
 
サッポーの

視点

20才を過ぎた肌なら、肌のターンオーバーが正常に行われる状態が繰り返されると、ニキビは必ず出来なくなります。

※ ターンオーバー

ターンオーバーのことはご存じですね。
表皮の基底層で誕生した細胞が育ち、結果として美しい角質に変化し、肌として身体を守ることになります。
やがて垢としてはがれていく。
この表皮細胞の生まれ変わりというか、入れ替わりのことをターンオーバーといいます。

乾燥肌もニキビ肌もこのターンオーバーのサイクルが上手くいかず、よく育たない細胞が角化し、角質となっているために起きているものです。
未熟な細胞が角化してできた角質だから水分が少ないのです。
直ぐに硬くなるし、柔軟性がないのでカサカサになりやすい。
皮脂が多い部分ではカサカサにこそなりませんが、未熟で萎縮した細胞で表層が作られるので、毛穴が目立つようになります。

このような未熟な角質で肌の表層が作られているのですから、

  • 乾燥した肌状態になりやすい。
  • 毛穴が硬いので皮脂が詰まりやすい。

ニキビが出来やすいわけですね。

悩みが乾燥だけならピーリングなどしないで、適切なケア、良い角質が育つケアを続けていれば、危険を冒さなくとも乾燥肌改善ができます。
しかしニキビによる炎症で肌を傷め始めると、悪循環に陥りやすく、過敏で弱々しい肌になっています。
しっかりしたケア指針を持ち、取り組んでいかないと悪循環からなかなか脱出できない‥というのが、ニキビと長くつきあっている肌の通例になっています。

 
 

ピーリング治療後の注意

 
 
サッポーの

視点

ピーリングによるニキビ治療は、サッポーがいつも申しておりますニキビのできない肌作りとは逆の入り方をする、大胆な改善法です。

サッポーの改善法は、

  • 表皮がゆっくりと、しっかりと、充分に育つ余裕を与え、充分に育った表皮が角質になるようにして、水分たっぷりの柔軟で柔らかい肌を作りましょう。
  • そうして皮脂の詰まらない肌を作りましょう。
  • そのためには、角質を不用意にはがさないことが大切です。
  • はがせば表皮の角化が亢進して、表皮が育ちません。

……

というものです。

ところがピーリング治療は角質をはがすのですから、肌は必死になって新しい細胞を生み、早く育てて角化させようとします。
表皮細胞の誕生から、育ち角化してはがれていくまでの標準は50日位かけて行われるべきが、1週間で全て行うようなもの凄さです。
肌がどんどん入れ替わるのです。
これは皮脂詰まりを起こしやすい悪循環に陥っている肌にとって、肌構造を再構築し直すチャンスとなります。
ピーリングがニキビ肌改善治療になる所以です。

ピーリングケアによって短期間に作られた表皮及び角質の層は、痩せ、能力の低い、か弱い細胞達の集まりだから、事後の保護ケアが拙いと(あるいは肌環境が偶然良くなかったりすると)、一気にガサガサ肌や硬い肌になり、より一層ひどいニキビ肌、あるいは過敏なトラブル肌に舞い戻る危険性をはらんでいます。
このような状況に陥ると悲劇ですね。
それで最初に、“慌てずに”と申し上げたわけです。

ピーリング治療後のケアは、サッポーのニキビ肌改善法と同じです。
ピーリング治療においても大切なのは、むしろこの部分なのです。
着地点は一緒なのです。
医師の管理宜しく、一時的にとても嬉しい早さでニキビ肌が改善されたかに見えても、それはきっかけができただけ、まだ着地してないのです。
本当のケアはそれからなのです。
日常の肌管理が不適切だと、また逆戻りするのは、肌がまだ変わっていないからです。

“E.S”様におかれてはぜひ、日常のケアにおける本格的なケアを身につけて頂きたいと思います。

適切なニキビ対策は、美肌塾バックナンバーを参考にしてください。

 
 

ポイントは美しい角質を育てるケアです。

 
 
サッポーの

視点

美肌づくりのポイントは、いかに表皮をしっかりと育て、能力の高い水分の多い角質を育てるかにかかっています。
特に皮脂が詰まりやすくなっているニキビ肌は、この部分が大切なポイントです。

私達が普段見ている“肌”とは、“角質の層”のことなのですからね。

適切なスキンケア方法と、スキンケアの知識、そして角質を大切にする化粧品があれば、あとは肌が育つのを気長に待つだけで、肌は変わります。
肌はいつも美しく健康になろうとしているのです。
見映えが悪い角質を取り除くのは、手っ取り早く肌を美しく見せるかもしれませんが、美肌作りではありません。
これまでの美肌を育てようとしていた肌の努力は、水泡に帰しているのです。

少し前になりますが、医療機関でなくエステのサロンや、医薬部外品扱いの化粧品で行うピーリングケアが流行ったことがありました。(今もありますね。)

医療機関で行うような高能力の荒療治ではないので、効果も危険も少ないはずでした。
傷んだ角質を取り除くので、その場はきれいに見えるのですが、2・3日もすると、確実に以前より劣化している肌をみることになります。
それならもう一度ということで、利用頻度が多くなったり、常用する人が多くいたようです。
その場は良くなって見えるのですから、ムリもありません。
トラブルによる肌相談が急増したのは、このような背景があったのでしょうね。

良い角質を育てる本来のケア目的がどこかへ消えてしまい、“角質をはがすこと”が目的と思い込んだことが、悲劇を多発させたのです。

興味がおありでしたら、次のバックナンバーを参考にしてください。
一生つきあう肌ですから、しっかり知識を取り込んでおきましょう。

 
 
いかがでしたか?
サッポーのアドバイスはお役に立ちそうでしょうか。
肌はいつも健康で美しい姿になろうと努力しています。
スキンケアはいつも原点を大切にチェックしていきましょう。
 
 
 
 
“E.S”さん、よいテーマをありがとうございました。
読者の皆さま。今回の美肌塾はいかがでしたか。
ケアに対する疑問が少しでも湧いてきた時は、お便り(メール)ください。
サッポーがアドバイスを返信します。

また、美肌塾の授業に使用させて頂くことがあります。
その節はご了承くださいませ。

ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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