ニキビ治療の抗生物質、種類や副作用について



ニキビ治療で皮膚科に行くと、薬を処方されることが多いです。特にニキビが重症化している人には、抗生物質がよく処方されています。でも抗生物質と一言でいっても、実はたくさんの種類がある事をご存知ですか?

ニューキノロン系、セフェム系、ペニシリン系、マクロライド系、リンコマイシン系などたくさんの種類があるんです。

そしてそれぞれの系統によって、死滅させることが出来る菌や働きが違っているのです。ですから病状に合わせて、適切な系統の抗生物質が処方されます。

ここでは、そんなニキビ治療に用いられる抗生物質について紹介いたします。


ニューロキノン系の抗生物質とは?

■種類
ニューキノロン系抗生物質には、クラビットやナジフロキサシンがあります。クラビットは、ニキビ治療だけでなく、尿路感染症、婦人科感染症、歯科感染症など幅広い病気回復に用いられています。ですから、服用したことがある人も多いのではないでしょうか?


■働き・特徴
ニューキノロン系抗生物質は、感染原因となる菌の成長を抑える働きがあります。病原菌を抑える事で、炎症の緩和や予防が出来る薬なのです。ですからニキビ肌の方が飲むと、ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を抑える事ができるのです。そして同時に炎症も抑えますので、ニューキノロン系抗生物質を飲むと、ニキビが治る事が多いのです。


■副作用
ニューキノロン系抗生物質は効果が高い反面、副作用のリスクもあります。ニューキノロン系抗生物質で多い副作用は、発疹、頭痛、めまい、吐き気、手足の筋力低下、痙攣などがあります。

特に痙攣には注意が必要です。過去に痙攣を起こしたことがある方は、必ずドクターにその旨をお伝えください。またニューキノロン系抗生物質は、小児や妊婦さんは服用が禁止されています。

ですから妊娠の可能性のある方は、妊娠中の方は、ニューロキノン系の抗生物質を飲むことができません。必ずあらかじめドクターに妊娠の可能性があることなどは伝えておきましょう。またニューキノロン系抗生物質の注意点は、副作用だけではありません。


■服用時の注意点
実は飲み合わせがとっても難しいのです。飲み合わせ次第では、痙攣のリスクが大幅にアップする薬もあります。ですから、もしも薬を服用中の方は、必ずあらかじめドクターに伝えてください。

間違えた飲み合わせで痙攣をおこすと、大変なことになります。特に運転中などでしたら事故につながりますので、薬に関してはドクターからよく話を聞くことが大切です。

マクロライド系の抗生物質とは?

■種類
マクロライド系の抗生物質は、クラリスロマイシン(クラリシッド・クラリス)、ルリッドなどがあります。


■働き・特徴
マクロライド系の抗生物質は、ニキビの原因となる「アクネ菌」撃退に効果があります。そしてマクロライド系の抗生物質には、副作用が少ない事と抗菌作用が強いという2つの利点があります。

抗生物質は副作用が強いと言うイメージがありませんか?実際に小児や妊婦さんは飲むことが禁止されている物も少なくありません。

しかし、マクロライド系の抗生物質は副作用が少ないですから、妊婦さんに処方されることもあります。それほど安全性が高い抗生物質と言う事なのです。また、副作用が少ないからと言って、効果が弱いわけではありません。ニキビ治療に用いられて、高い効果を出していますので、多くの人に処方されているのです。


■副作用
マクロライド系抗生物質による副作用で多いのは、吐き気、嘔吐、下痢などの症状です。あまり重篤な副作用はありませんが、ごくまれに心電図における異常が認められる事があります。安全と言われているマクロライド系抗生物質にも、こういった副作用があるのです。

ですから「ニキビが出来ても、薬ですぐに治るから」と安易に考えてはいけません。確かにマクロライド系抗生物質を飲むと、ニキビが治る事は多いです。でもその反面副作用のリスクが付いて回るのです。

リンコマイシン系の抗生物質とは?

■種類
リンコマイシン系の抗生物質には、クリンダマイシンなどの塗り薬があります。


■働き・特徴
リンコマイシン系の抗生物質は、細菌によるタンパク質合成を防止することでニキビの原因となるアクネ菌やブドウ球菌の繁殖を抑制し、ニキビの炎症化を防ぎます。

ニキビ以外では、扁桃炎や急性気管支炎、肺炎、膀胱炎、感染性腸炎、中耳炎などの治療に用いられます。


■副作用
効果はニューキロノン系よりも高いと言えますが、そのぶん大腸炎などの副作用が多い傾向にあるのがデメリットです。子供や高齢者、長期の服用には注意しなくてはなりません。

テトラサイクリン系の抗生物質とは?

■種類
テトラサイクリン系の抗生物質には、ミノサイクロンやアクロマイシンなどがあります。


■働き・特徴
テトラサイクリンは、これまで紹介した抗生物質の働きとは一味違い、ニキビの原因菌を退治するのではなく、患部の脂肪が分解されるのを阻害することで炎症を抑えるものです。というのも、ニキビは、脂肪が分解する際に発生した脂肪酸が患部を刺激することで症状が悪化するのです。


■副作用
副作用として代表的なのが、めまいやフワフワ感、子供の場合には歯の色素沈着などが挙げられます。このことから、子供が処方されることはほとんどありませんが、女性の場合は妊娠していないか確認してから服用しなくてはなりません。


■服用時の注意点
カルシウムやマグネシウムなど、ミネラルと一緒に摂取すると吸収力が低下してしまいます。ミネラルを含む牛乳やバファリンを同時に摂らないように気を付けましょう。

セフェム系の抗生物質とは?

■種類
セフェム系の抗生物質には、バナン、セフゾン、メイアクト、パンスポリンなどがあります。


■働き・特徴
大変多くの種類があり、色んな菌に対抗できるのが特徴です。優れた抗菌力を持ち、安全性も高い薬ではありますが、種類によってはほとんど効果がないものもあります。


■副作用
耐性菌がある点や、副作用として発疹、下痢などの胃腸障害が起こるケースがあるといったデメリットもあります。マクロライド系と比べれば、副作用は軽い方だと言えますが、

抗生物質のリスクとは?

どの抗生物質であれ、その主たる役割はニキビの炎症を悪化させる菌を殺菌することにあります。抗生物質は、飲み薬としても、塗り薬としても用いられます。


■飲み薬
飲み薬として用いられる抗生物質には、テトラサイクリン系(ドキシサイクリンなど)、セフェム系(バナンなど)、マクロライド系(クラリスロマイシンなど)と呼ばれる各種抗生物質が使われます。いずれも、ニキビの原因菌であるニキビ菌の殺菌作用を期待して服用されます。

特に、テトラサイクリン系の抗生物質は、殺菌効果はもちろんのこと、ニキビ患部で皮脂が分解されて脂肪酸や過酸化脂質が生成されるのをおさえる作用もあり、このことが炎症緩和の役割も果たします。


■塗り薬
いっぽう塗り薬として用いられる抗生物質には、リコンマイシン系(リクサンクリンダマイシンなど)、ニューキノン系(ナジフロキサシンなど)と呼ばれる抗生物質が使われます。

このいずれの塗り薬も、ニキビの原因菌であるアクネ菌の繁殖を抑え、結果としてニキビの炎症や化膿を予防・緩和してくれます。


塗り薬と飲み薬のいずれにせよ、抗生物質による治療薬は、それ以外のものに比べて、強い効果が期待できます。ただしその代わり、副作用も強くあらわれてしまいます。まず飲み薬に関しては、めまいや吐き気、頭痛、腹痛、さらに発疹などが起こることがままあります。

ひどいときは、眠れないほどの吐き気に襲われることもありますから、注意が必要です。いっぽうの塗り薬に関しては、飲み薬ほどのつらい副作用はないにせよ、かゆみやかぶれ、皮膚の乾燥が生じることがあります。

抗生物質のリスク:耐性菌について

このように強い副作用が見られる抗生物質ですから、処方を受けた場合には、その経過について医師とよく相談しなければなりません。いっぽうで、副作用が弱く済んだ場合、抗生物質はその効果が強いためについ頻繁に服用したくなるのですが、抗生物質の長期的な服用は、体内に耐性菌を生んでしまいます

耐性菌とは、抗生物質が有効ではなくなる菌のことです。耐性菌は普段は無害ですが、それが繁殖してしまった場合に対処の術がなくなってしまいます。

効かなくなったからまた違う抗生物質を飲めば良いや~などと安直に考えていはなりませんよ。

慢性的なニキビにはどう治療すればよいの?

抗生物質の使用は、炎症がひどくなったニキビを抑える一時的な方法として採り入れることが望ましいと言えます。長期的な使用は、医師の処方であっても出来る限り避けたいものです。

繰り返しできるニキビのように、慢性的なニキビを治すには、乾燥を改善し、肌のバリア機能を高めるケアが有効です。角層が乾燥してしまうと、バリア機能が著しく低下し、些細な刺激にもダメージを受けやすくなり、ニキビをはじめとする肌荒れを起こしやすくします。

大人の場合は乾燥による原因が多くを占めていますので、保湿を意識したスキンケアが重要になります。保湿に特化した化粧品もたくさんありますが、できればニキビの炎症を沈静する働きを持つなどの有効成分もプラスで配合されているものがベストです。


また、男性ホルモンが増えてしまうと、毛穴が収縮するのに加え、皮脂量が増加しますので、毛穴の皮脂詰まりを起こしやすくなります。社会に出てからニキビができるようになった・・・という方はストレスによって男性ホルモンが優勢になっていると考えられますので、ストレスの発散法を身に着けておく必要があります。

スポーツやカラオケでリフレッシュしたり、女性ホルモンに良いアロマを生活に取り入れて、心身ともにリラックスさせてあげましょう。


仮に抗生物質を使うにせよ、その服用で炎症が緩和されているうちに、上記の心掛けと、食事や生活習慣を整え、ニキビの根本的な原因を断ちきっておくことが必要となります。

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