多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の薬


多嚢胞性卵巣症候群ニキビへの治療は
対症療法となります。

 

 

間接的な作用で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を改善する薬

妊娠希望しない人の薬

ダイアン35

ダイアン35は、副作用の少ない女性向けに作られた低用量ピルです。その効果は、避妊、肌荒れ、悪化したニキビの改善などが期待できます。また、多毛症の改善やバストアップなどの効果も期待できます。避妊を目的とする場合には、毎日一錠を一定の時間に飲むことで排卵をとめることができます。

ダイアン35の副作用

副作用は、基本的に少ないとされていますが、乳房のハリやいたみ、頭痛や吐き気、生理以外の不正出血、血栓を固まらせるリスクなどがあげられます。そのため、喫煙者や高齢の場合は、血栓が詰まってしまうリスクが高まるため、服用をする場合には医師に相談することをおすすめします。

 

ファボワール

ファボワールは低用量ピルのひとつであるマーベロンのジェネリック医薬品になります。ファボワールはマーベロンと同じように、避妊の効果をもった経口避妊剤で、正しい使用方法を守ることでほぼ完全な避妊を実現することができる薬です。
他のピルと比べると男性ホルモンへの作用が1番少ないとされているので、大人のニキビの改善にも効果があるようです。ニキビ改善には半年ほどの服用が必要とされます。

ファボワールの副作用

ファボワールの副作用としては、不正子宮出血、乳房痛、乳房障害、頭痛、気持ち悪さ、吐き気、嘔吐などがあげられます。さらにうつ、眠気、イライラなどの精神神経系の副作用も報告されているため注意が必要です。他にも重大な副作用としては、可能性は非常に低いものの血栓症があります。

 

マーベロン

マーベロンは、低用量ピルのひとつです。プロゲステロンとエストロゲンが配合されているため、排卵をストップさせ、避妊効果を与える経口避妊剤です。さらにマーベロンの白色3錠を服用することで、モーニングアフターピル(緊急避妊薬)として使用することもできます。体内でニキビの原因となるテストステロンを減らす作用があります。

マーベロンの副作用

マーベロンの主な副作用としては、不正子宮出血、乳房痛、乳房障害、頭痛、気持ち悪さ、吐き気、嘔吐などの胃腸の症状が挙げられています。また、マーベロンの重大な副作用に血栓症がありますので、注意が必要です。血栓症とは、血管内に栓ができてしまい血流が低下したり血管がつまる恐れのある病気です。

 

ヤーズ

ヤーズは、低用量ピルのひとつになります。
ヤーズは、生理痛や月経困難症の改善に効果があります。
スピロノラクトンに似た成分が配合されているので他の低用量ピルよりはニキビへの効果が高いとされています。ニキビが治ったからと服用を急に止めてしまうと再発する可能性があります。

ヤーズの副作用

不正子宮出血、乳房痛、乳房障害、頭痛、悪心気持ち悪さ、吐き気、嘔吐などの症状が挙げられます。さらにヤーズの重大な副作用に血栓症が報告されています。血栓症とは、血管内に栓ができてしまい、血流が低下したり血管がつまる恐れのある病気です。低用量ピルの副作用なら血栓症がつきものですが、そのなかでも特にヤーズは死亡例が起きていることから注意が必要と言われています。35歳以上でタバコを吸う人の血栓症になるリスクは非常に高くなります。したがって、ヤーズを含む低用量ピルを服用する場合は禁煙することが望まれます。

 

ルナベル

この薬には女性ホルモンとして体内で働く物質が、少量配合されています。其れによって体内のホルモン分泌を整えられ、生理周期を整える・生理の際の痛みや憂鬱感といった症状を抑える効果が発揮されます。また体内リズムの円滑化で卵巣や子宮を休ませる事にも繋がるので、子宮内膜症の症状がある場合において、その症状進行を抑える効果を期待する事も出来ます。結果的に大人ニキビなどの肌荒れを抑えることにもつながります。

ルナベルの副作用

ホルモンに働き掛ける薬である為に、特に飲み始めの頃の体内環境の変化に沿った症状が出る事が多く、代表的なものとして不正出血が挙げられます。継続的に服用すると、消失するケースが殆どです。また稀な例ではあるものの、血栓症の要因となるケースがあります。その場合には、頭痛・手足の痺れ等で副作用を自覚する事になります。

 

妊娠を希望する人の薬

クロミッド

クロミッドは、多嚢胞性卵巣症候群が原因で不妊となっている場合に妊娠へ導く期待がもてます。具体的には、クロミッドは排卵誘発剤と呼ばれている薬のひとつで、卵砲を育てる効果があります。卵砲が育つことで排卵し、妊娠に至る可能性が高まります。妊娠へ誘導することによりホルモンバランスに変化が起きるため、ニキビが減る可能性があるとされます。ニキビ改善への確実性はありません。

クロミッドの副作用

クロミッドは多胎妊娠の可能性があります。双子、もしくは三つ子が生まれる確率が上昇します。また、日常生活において、はきけやめまい、腹痛、頻尿、頭痛などの体調不良を感じるケースがある他、太りやすくなる場合があります。正しく服用することで妊娠の可能性を高めることができる薬ですので、必ず医師の診断のもと、服用することをおすすめします。

 

ルトラール

ルトラールは黄体ホルモンの作用を補う働きをするので生理不順や月経異常に対して効果を期待することができます。また、月経困難症を改善するのにルトラールを使用する場合があります。多嚢胞性卵巣症候群などによる不妊治療に効果的な働きを期待する場合はルトラールを飲み始めるタイミングを意識する必要があります。

ルトラールの副作用

ルトラールの副作用は比較的に軽いですが、下痢や嘔吐、腹痛などの症状がみられる場合があります。そのような時には、ルトラールの使用量を減らしたり、服用を中止して、専門医の診断を受けるようにしましょう。

 

その他の薬

メトホルミン

メトホルミンのニキビへの作用を説明します。
メトホルミンは血糖降下剤です。インスリンへの感受性を高めることで体内糖質の生成を抑えて血糖を下げます。基本的には糖尿病の治療に用いられます。
血糖状態が関連している多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が原因となるニキビに対して効果があると言われています。

メトホルミンの副作用

下痢、腹痛、食欲不振、気持ち悪さ、嘔吐、発熱などで主に消化器系への副作用が報告されています。またメトホルミンの副作用で特に注意すべきなのは、乳酸アシドーシスです。乳酸アシードスの発症頻度は10万人に1人程度と報告されており、極めて稀と言えます。しかし乳酸アシドーシスは死亡率が50%とも言われているため、絶対に起こさないよう注意して使用する必要があります。乳酸アシードスを引き起こす可能性の高い肝機能・腎機能の悪い方、心臓・肺が悪い方、高齢者、脱水が疑われる方がメトホルミンを使用する場合には注意が必要となります。

排卵誘発剤使用後の卵巣過剰刺激症候群

排卵誘発剤使用後の副作用として、
卵巣過剰刺激症候群になることがあります。

 

卵巣過剰刺激症候群とは、卵胞が過剰に刺激されることによって起こります。

 

このような症状が起こりやすい人として、いくつかのポイントがあります。

 

多嚢胞性卵巣症候群を元々患っている人や、35歳以下の若い世代も過剰な刺激が起こりやすいと言えるでしょう。

 

また痩せ型の人や血中のエストロゲンが多い人も、卵巣過剰刺激症候群になりやすい体質と言えます。

 

このようなリスクを知った上で、排卵誘発剤を利用する必要があります。

 

もちろん卵巣過剰刺激症候群は、症状が軽度であればお腹のハリを感じたりお腹に水が溜まることによって体重が増えたりする程度で治まるケースも多いことが特徴です。

 

軽度であれば特に経過観察で問題はありませんが、嘔吐や腎臓、肝臓の機能低下などのトラブルが起こった場合には入院加療が必要になることもあります。

 

排卵誘発剤を使用した後に、卵巣過剰刺激症候群の症状を感じた場合には、病院に連絡して指示を仰ぐ必要があるため気をつけておきましょう。

 

近年
婦人科で利用されている排卵誘発剤であるクロミッド単体には、副作用の発生はほとんど見られないため安心して利用することができます。

 

他の方法と合わせて利用したり、卵巣が刺激に対して敏感な人などでは軽い卵巣過剰刺激症候群が起こることも稀にあります。

 

スピロノラクトン

多嚢胞性卵巣症候群の女性には、男性ホルモンの分泌が原因でできるニキビに悩まされる方が少なくありません。

 

多嚢胞性卵巣症候群とは、毎月の排卵が正常に行われず、体内に、卵胞が溜まり、排卵障害を引き起こしてしまう状態のことを言います。

 

男性ホルモンの値が高くなり、皮脂の分泌量が増え、その皮脂により毛穴が詰まるために、ニキビができる、というメカニズムです。

 

 

多嚢胞性卵巣症候群のニキビ治療に使われる薬は、
体内に分泌される男性ホルモンを抑え、ホルモンバランスを整える効果のある薬となります。

 

一般的には
男性ホルモンの値を抑え、女性ホルモンの値を上げるために、低用量ピルが処方されます。

 

 

女性ホルモンには男性ホルモンの働きを抑える作用があります。

 

低容量ピルには、女性ホルモン(エストロゲン)が含まれており、女性ホルモンを補給してあげることで、男性ホルモンの働きを抑えることができます。また、スピロノラクトン(抗男性ホルモン剤の利尿薬)が治療に使われることもあります。

 

 

直接のホルモン剤に抵抗がある、低年齢の方には、漢方薬が処方されることがあります。

 

  • 「化痰利湿薬(ケタンリシツヤク)」
  • 「活血薬(カツケツヤク)」
という、体内の不要な物質を排出しやすくし、ホルモンバランスを整える漢方薬です。

 

 

また、ミネラル・食物繊維の不足を解消することで、ホルモンバランスを取りやすい体質へと導くサプリメントが処方されることもあります。

 

多嚢胞性卵巣症候群の薬

多嚢胞性卵巣症候群の不妊治療する薬としては
排卵誘発剤が使用されます。