(2009年5月20日配信)
第57回 『ニキビと日焼け止めについて』
こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。
連休は世界旅行に行ってきました。といっても、テレビの画面の中でのお話しです。
『世界ふれあい街歩き』という番組をご存じでしょうか? NHKの旅番組で、カメラを旅行者の目線にして、世界各国の庶民の暮らしを紹介している番組です。(詳しくは 最近の放送でのお気に入りは、『オーストリア~ウイーン』と『ニュージーランド~クライストチャーチ』です。『ウイーン』は前にも書きましたが、15年程前に国際学会出席で行ったことがあります。歴史と風格のある素晴らしい街です。(昔の記憶は忘却の彼方です。)『クライストチャーチ』は、花と緑あふれる美しい街です。将来是非行ってみたいと思いました。 開業して、お蔭さまで12年経ちました。診療を休むことはできず、海外旅行は本当にしばらく行っていません。現在は、数日休めるだけでも幸せだと思っています。当面は将来の旅行地を探しつつ、画面上で海外旅行を楽しみ、引退後は本当の世界旅行に行けたらと思っています。 小さくても目標を定め、少しでも結果を出すことは大切ですね。 とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。 そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。 ニキビ治療の4ヶ条(4決め!) 今日から私は以下の4つを良く守り、 これは私が皮膚科診療を18年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。 ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。 第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。 今回は、『4決め!』の中の ニキビの原因菌であるアクネ菌が分泌する『コプロポルフィリン』は、紫外線によって大量の活性酸素を発生させ、炎症のあるニキビを長引かせます。 紫外線は皮膚のハリを担うコラーゲンなどのタンパク質を傷つけたり、シミの原因となるメラニン色素の生産を促し、肌のさまざまな機能を低下させます。 [I].紫外線について 紫外線について、もう少し詳しく考えてみましょう。 太陽光は、明るい光線のイメージがありますが、あたたかくもなく明るくもないのが『紫外線』です。目にみえないので、つい油断してしまいますが、肌のより深いところに強力に作用する怖い光線です! 紫外線A波(UV-A) 紫外線A波、B波、C波の中で最も波長が長く、窓ガラスや分厚い雲も通過します。肌にあたると真皮まで到達し、コラーゲンを破壊してたるませたり、シワを作る『老化促進波』です。 紫外線B波(UV-B) 紫外線B波は、肌の表面を赤くひりひりさせたり、表皮の細胞を破壊し乾燥させ、時にはバリッと一皮むいてしまう『肌表面の破壊波~暴れん坊~』です。 大人のニキビの場合は、乾燥や表皮の破壊でバリア機能が低下し、炎症が起きやすくなったり、修復の応急処置としてできる硬い角質細胞が皮脂の出口を塞ぎ、ニキビの元である、面皰を作ったりするので、注意が必要です。 UV-A、UV-Bは大人のニキビの大敵です。これを防ぐ主役が、日焼け止めです。(脇役は次回で) [II].SPFとPAについて 日焼け止め(サンスクリーン)の効果を表す方法として、SPF(SunProtectionFactor:紫外線防御指数)とPA(ProtectionGradeofUVA:UVAに対する日焼け止め効果)という記号が使われています。 「SPF25」「SPF50」という表示は、UV-Bの予防効果を数値化したもので、UV-Bを何倍防ぐことが可能かを表します。 [III].日焼け止めの使い方について 1)日焼け止めの塗り方 塗り方は、全体にむらなく均一に、こすらないように塗るのがポイントです。 ニキビのある部分は状態に応じて使用します。(目立つ所は避ける、少しある所は薄く塗るなどの工夫が必要です。) 使用前、2~3日手の甲に塗ってかぶれないことを確認すると良いです。 一般的に日焼け止めは、2~3時間おきに塗り直すことが大事です。紫外線量が多くなる、午前10時~午後3時の時間帯は注意が必要です。 メイクをしていて、顔の日焼け止めを塗りなおす場合は、以下の方法がお勧めです。 イ)皮脂汚れやほこりを、ティッシュペーパーなどを使い軽く押さえる感じで取ります。 ロ)特に日焼けしやすい額、鼻筋、頬骨などに日焼け止めを使い、その後でファンデーションを上から重ねてつけるようにします。 2)日焼け止めとクレンジング 外出後、日焼け止めをきちんと落とすことを忘れないで下さい。普通の石鹸で泡立てて洗い流すのが基本です。落ちない場合は、専用のクレンジング剤を使ってきれいに落とし、次に普通の石鹸や洗顔剤で汚れを落とします。 最後は保湿効果の高い化粧水や乳液で補っておく必要があります。乾燥はお肌の大敵です。 クレンジング剤には、洗い流すタイプとふき取るタイプの2つがあります。ふき取るタイプを使う場合、肌の弱い方には負担になることが多く、洗い流すタイプが良いでしょう。 3)顔に日焼け止めを塗る方法 クリームタイプの日焼け止めを使うなら、真珠粒大(直径0.7cm大)2個分程度が適切です。 4)メイクをしている場合の日焼け止め 化粧下地と日焼け止めの両方を使う場合、はじめに日焼け止めを塗り、その上に化粧下地を使います。 手前味噌になりますが、『とかち美白研究所』では、伸びの良いクリームタイプの日焼け止めの新製品を、4月22日新発売いたしました。 油溶性ビタミンC誘導体配合 紫外線/赤外線ダブルブロック日焼け止め UVCARECREAM-TOKACHI- (SPF30/PA++ 30g1,500円) 今回のポイントは以下の通りです。 【今回の4決め!落ち穂拾い】 「落ち穂 その41」 『ニキビと日焼け止めについて』 当地は日照時間も長く、紫外線も強いです。紫外線によると思われる皮膚癌発生も少なくありません。紫外線により老化が進み、実年齢より上に思える方も多いです。紫外線対策は本当に大切だと、日々痛感しています。 それでは。 おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
海外旅行に行く方はもちろん、私のように行けない人にも、海外旅行の楽しさを教えてくれる番組です。
ニキビ治療では結果がすぐ出ないこともあります。新しいニキビが減ってきたとか、ニキビ跡が目立たなくなってきたとか小さな成果が出てくればしめたもの。
希望をもって一歩でも前に進みましょう。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
ニキビ改善を目指すことに決めました!
(4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。
とも関連して、紫外線を防ぎ、お肌の良いコンディション作りに欠かせない『日焼け止め』についてお話させていただきます。
春夏の紫外線が強いこの時期、ニキビは悪化するのです。
その結果としてターンオーバーの周期が乱れ、角質層が厚くなり、大人のニキビの直接的な原因につながることもあります。紫外線は大人のニキビの大敵です。
紫外線は、波長によりA波・B波・C波に分類できます。(ここでは前2者についてのみ解説します。)
大人のニキビ肌にこのUV-Aがあたると、肌の体力が低下して新陳代謝を遅れたり、活性酸素が発生して、ニキビに刺激が加わり、炎症が起きたりします。
たいていは表皮のトラブル止まりなので、皮膚細胞のターンオーバーがうまくいけば、自然に回復します。
日焼け止めに見られる「PA+、PA++」は、このUV-Aをどれほど防止できるかを表します。
お肌への様々な影響・効果を考慮すると、普通の生活を送るなら「PA+~PA++」「SPF15~SPF30」の製品をお勧めします。
塗るには、まず真珠粒大1個を手に取り、おでこと両ほほ、鼻筋など日焼けを起こしやすい箇所に、指の腹を使ってこすらないように伸ばしていきます。
そしてもう1回真珠1粒大を取り、顔全体にむらなく伸ばしていきます。この時、首筋や首、耳、耳の後ろも忘れないように。
(日焼け止めを、化粧下地とミックスして使う方法もあります。 美肌で有名な佐伯ちずさんお勧めの方法です。)
ファンデーションも日焼け止め効果があるタイプがあるので、重ねることでさらに、紫外線対策は万全になります。
本製品は、今回説明した紫外線に加え、赤外線をカットすることで皮膚表面の温度上昇を抑え、熱による肌への刺激を緩和するダブルカット設計です。更に、ビタミンC誘導体や保湿成分が肌のダメージを防ぎます。
お肌のトラブルを熟知する皮膚科医が開発した、日焼けで乾燥しがちな肌を守る伸びの良いクリームタイプです。
次回は、紫外線対策のあれこれを考えたいと思います。
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)