9000年前からの最古の犬種!サルーキってどんな性格?
サルーキは、今から9000年も遡る古代から引き継がれている最古の犬種です。サルーキは顔も体も細長いのが特徴的です。きゃしゃな体に見えますが、実は、ハウンドと呼ばれる狩猟犬のグループに分けられていますので、もの凄いスピードで走ることができます。希少な犬種のサルーキの名前の由来や、どんな性格なのか、サルーキを飼うなら、ぜひ知っておきたい特徴と飼い方をお伝えします。
この記事の内容はこんな感じ!
サルーキの特徴:モデルのように美しい
サルーキの性格:自由を愛する王子様みたい
サルーキが発症しやすい病気
これは貴重!サルーキの赤ちゃんがおっぱいを飲む動画
サルーキの特徴:モデルのように美しい
- サイズ:大型犬
- 体高 :オス 58~71cm メス オスよりも小さい
- 体重 :オス 20~25kg メス オスよりも小さい
サルーキは、まさにモデルのように美しい、という形容がぴったりです。サルーキの外見の特徴は、細長い顔立ちと細身の体つきで、軽やかに走る姿が印象的な犬種です。耳や尾、脚の指と指の間には、シルクのような長い被毛が羽飾りのような形で生えています。
サルーキの体は無駄のない骨格で、狩猟犬として獲物をすばやく追うために必要な筋力が備わっています。そのスピードは最高時速77kmで走ることができるほどです。
サルーキの被毛はシングルコートの長毛です。毛色は、ホワイト、クリーム、フォーン、ゴールド、レッド、トライカラー(ホワイト、ブラック、タン)、ブラック・アンド・タン、コンビネーションと大変多いのも特徴です。
サルーキの歴史:アラーの遣いの特別犬
- 原産国:中東(イラン)
- 用途:サイトハウンド
サルーキは、中東のイランあたりが原産といわれています。現在飼育されている犬種の中で最も古い犬種です。
今から遡る事9000年。現在のイラク南部に存在していたシュメール文明の遺跡発掘品の中に、サルーキと思われる犬が描かれていたのです。
今から4000年ほど昔の古代エジプトのファラオの墓からは、サルーキのミイラが発見されています。当時の中東では宗教的な理由から、犬は不浄な生き物とされていたのですが、サルーキだけは、「アラーの神からの遣い」とされ、特別扱いされていたのです。当時から王族と共に優雅に暮らし、共に寝ていたことがわかっています。
中東の遊牧民とともに狩りをしながら移動を続け、広い地域にサルーキの子孫は繁栄し、別の犬種とも混じりました。また、数千年間の長い時間の中で、地域ごとに様々な毛色を持つようになっていきました。
砂漠ではガゼルやキツネといった動物を捕まえていたことから、サルーキは、「ガゼル・ハウンド」とも呼ばれ、他にも「ペルシャン・グレーハウンド」「タツィー」と、別名が多いのも特徴です。
サルーキの美しく優雅な外見からは想像しがたいのですが、サイトハウンドという、視覚で獲物を発見し、猛スピードで追うタイプの狩猟犬として活躍していました。鷹狩りや鹿狩りも得意で、遊牧民だけでなく、王族からも大切にされていました。
現在のサルーキは、12世紀にヨーロッパに持ち込まれたといわれています。20世紀初頭にはイギリスやアメリカのケネルクラブに登録されました。
2014年度ジャパンケネルクラブのサルーキの登録頭数は、138犬種中57位で124頭です。
過去15年間のサルーキの登録頭数を見てみると、2000年度まではランク外、2002年度の67位144頭でランクイン。2007年度は54位で264頭、2009年度は52位で244頭と、安定した登録数ですので、順調にサルーキの飼育者が増えていると思われます。
サルーキの性格:自由を愛する王子様みたい
サルーキの性格は穏やかで、落ち着いています。飼い主にもあまり感情をあらわにする性格ではありませんが、内心はいつも一緒に家族といたい甘えん坊です。サルーキは感受性が高く、飼い主の気持ちの変化に敏感に反応しますので、愛情深く接すると安心します。
攻撃性や無駄吠えする事もほとんどなく、とても友好的で子どもとも仲良く暮らせる性格です。飼い主以外の人には、すぐに尻尾を振ることは少なく、慣れることで心を開いてくれるような、少々控えめな性格です。
サルーキは、サイトハウンド犬として、自分の判断で獲物を捕獲し、飼い主の元まで運んでくる能力がありますので、自立心や自己判断力も高い性格です。
王族と暮らしていた遺伝子が、今のサルーキに残っているのかはわかりませんが、自尊心も高く、王子様のように自由をこよなく愛する性格なのです。
また、飼い主がサルーキを呼んでも、自分でまだ帰りたくないと考えていれば、チラッと見て来ないという頑固な性格も持ち合わせています。
特別な犬として王族から愛され続けたサルーキらしく、飼い主も含めて人に媚びるようなしぐさは見せません。
■サルーキの性格まとめ
- 穏やか
- 感情を表に出さず控えめ
- 友好的
- 自立心や自己判断力が高い
- 自由を愛する
サルーキの平均寿命:穏やかな暮らしを大切に
サルーキの平均寿命は10~12年程度と考えられています。室内飼育で、運動量を保ち、愛情深く育てた結果、14歳でも元気に生きているサルーキもいます。
もちろん平均寿命に近づくほど、明らかに耳も遠くなり、豊かなフサフサの尻尾も薄くなってきます。被毛も白髪が増え、艶も弱まってきます。脚も震えたり、ヨロヨロしたりすることもあります。
サルーキは束縛を嫌いますから、ある程度はサルーキの判断にまかせて、穏やかに静かな暮らしをするのが、長生きの秘訣なのかもしれません。
サルーキが発症しやすい病気
サルーキがかかりやすい先天的な病気は特にありません。しかし感受性が強く繊細な性格ですので、環境の変化によるストレスが病気の引き金になることはあります。
例えば、突然の環境の変化によるストレスで食欲不振や消化不良を起こし、嘔吐や下痢をすることがあります。好き嫌いが多いサルーキは、今まで食べていたフードから切り替えただけで、食欲不振になることがあるのです。
極端に長い留守番や、気温の変化にも反応しやすいので、サルーキにはなるべくストレスを掛けないことが病気にさせないポイントです。
また、サルーキはきゃしゃな体のリスクとして、骨折しやすいことが考えられます。
若い頃は跳躍力がありますので、庭の塀の飛び越えによる骨折が起きない様、塀の高さは2メートル程度にしましょう。また、動くものには俊敏に走っていこうとしますので、海や川など障害物の多い所に連れて行った時は、猛ダッシュをさせないようにしましょう。
老犬になると、俊敏な動きをサポートする筋肉も弱くなってきます。若い頃と同じ内容の散歩ではなく、体力に応じた散歩や障害物に飼い主が気を配ってあげましょう。
ブラック系の被毛を持つサルーキは、皮膚が弱いことがありフケが出ますので、サルーキ専用のシャンプーを使って皮膚病を予防しましょう。シャンプーは1~2ヶ月に1度程度行います。
体臭が少ないので気が付きにくいのですが、構造上、耳の中が蒸れやすいので、汚れや耳ダニには注意してあげましょう。
サルーキの飼い方:砂漠育ちでもサルーキは暑がり!?
サルーキを飼うなら、室内飼育が理想的です。サルーキは砂漠で生まれた犬種ですが、他の犬種と同様に暑さには弱いのです。どちらかというと寒さのほうが苦手です。
もし屋外で飼うなら、首輪をつける飼い方ではなく、ある程度広めの空間で放し飼いにし、夏の暑さや冬の寒さから守れる環境を用意して下さい。立ち上がると、大人の肩近くまで背があるサルーキですから、柵の高さは最低でも2メートルは確保します。
室内でも屋外でも、居心地の良い柔らかいソファを用意して、皮膚にできるタコや被毛のスレを予防します。室内飼育の場合、人間が使うソファを一人占めする個体が多いですが、サルーキに関しては大目にみてあげるほうが良いでしょう。ゲージで寝かせる場合は、中に柔らかいものを敷いてあげましょう。
また、理解力が高い犬種ですので、比較的ラクにしつけることができます。感受性が高いので強い口調でのしつけはNGです。
しかし狩猟犬の本能が出てしまった時の失踪を防ぐためにも、マテ、コイといった最低限のしつけは完璧にしておきましょう。体の構造上、フセは少し苦手です。
サルーキは豊富な運動量が必要です。散歩は、1日1時間程度を2回行います。サルーキは引き運動だけでは足りません。ロングリードを利用してボール遊びや、自由に走らせてあげます。不意の事故を防ぐためにも、ノーリードにするのは、ドッグラン内だけとして下さい。
サルーキは比較的被毛の手入れはラクなほうです。粗めのコームで全体をとかします。特に耳や尻尾は毛玉になりやすいので、こまめにブラシをかけて下さい。もし毛玉になってしまったら、無理に引っ張らずに短くカットします。
サルーキは耳が長いので、食事の汚れ防止として、「スヌード」という耳カバーを利用すると便利です。スヌードをつけたサルーキは、なんとも可愛らしいですよ。
これは貴重!サルーキの赤ちゃんがおっぱいを飲む動画
サルーキの赤ちゃんが全部で5頭。みんなお母さんのおっぱいにしっかりと食らいついています。
あれ、後ろにもう1頭隠れていました!生後4~5週なので、だいぶ体もしっかりとしていますね。
おっと!お母さんが「痛いワン!」の一声で、子犬達はいっせいにシーンとなります。さすが親の一声。
もう、この頃は歯が生え始めている頃なので、痛かったのでしょうね!
サルーキは人生のパートナー!
サルーキの、美しい流線形の姿と優雅な品格にはまってしまう飼い主さんは多く、多頭飼いしている方も多くいます。
あまり感情は表に出しませんが、飼い主への愛情や理解力も高く、甘えん坊です。サルーキは番犬としてではなく、一緒に寝たり遊んだりと、人生の良きパートナーとして暮らしましょう。
散歩中に猫や鳥といった小動物の出現により、猛ダッシュしやすいのが玉にキズ。せっかくの品格が台無しにならないよう、狩猟犬の本能が出ないような飼い方も心がけると良いですね。呼び戻しの訓練だけは忘れずに♪