「どうして、そうひねくれた考え方をするの!」
心配して声をかけても、露骨に嫌悪や敵対心をむきだしにする。また、些細なことで怒りだし、暴言を吐く。また、食欲がないのを心配して食事を用意しても、「毒でも入れてるんでしょ!」と絶対に口にしない。
このよう、被害妄想が激しいのが統合失調症特有の症状です。
幻覚や幻聴なども含め、症状がずいぶん改善されている方がいらっしゃいますので、今回ご紹介する治療方法を参考にしていただけたら幸いです。
1.統合失調症とは
ヒトがいないのに声が聞こえたり(幻聴)、ないものが見えると感じたり(幻覚)、ヒトが話しているのを見て自分の悪口を言われている(被害妄想)と思ったりする。などなど…
視覚や聴覚など、五感からの情報や刺激に脳がなんらかの理由で過敏になりすぎてしまう。そのため、感情や思考をうまくまとめる(統合する)機能がうまく働けていない状態を統合失調症といいます。
統合失調症には、大きく分けて「陽性症状」と「陰症状」という2つの症状があります。それぞれについてご説明します。
1‐1.陽性症状とは、現実にはないものをあるように感じる状態
統合失調症の陽性症状は、「あたかも自分の悪口を言われたような…」「あたかも誰かに話しかけられたような…」と、幻覚や妄想、幻聴など、現実にはないものをあるように感じる状態のことを指します。これが統合失調症の代表的な症状です。
実際にはないものが見えるように感じるのが幻覚で、誰もいないのにヒトの声が聞こえるのが幻聴で、誰かに見張られて(監視されて)いるとか悪口を言われている、自分のことが噂になっている、命令されているなど、悪い内容であることがほとんどのようです。
1-2.陰性症状とは、感情表現や言葉が乏しくなくなった状態
統合失調症の陰性症状では、喜怒哀楽などの感情表現が乏しくなり、また活動量が減ります。
他人の言動や行動にも興味がもてなくなりますから、コミュニケーションをとろうとしなくなり無口になりがちです。また、自発性がなくなりますから、入浴や着替えなどをしなくなったり、主婦ならば家事をしなくなったりと日常生活に支障がでるようになります。そのため、自分の世界に閉じこもる傾向があります。
2.統合失調症と診断された方の特徴
私の経験では、統合失調症と診断された方は、以下のような体調不良を複数(おおよそ10コ以上)抱えていました。一見、統合失調症とはまったく関係ないことだと思われるかもしれません。しかし、この後ご説明しますが、私の経験ではこういった体調不良の改善により、すでに多くの方が統合失調症を改善されています。
以下の症状に限らず、複数の体調不良を抱えているようでしたら、次の統合失調症の原因をご覧ください。
☑頭:重い、熱がこもった感じ、締めつけられる、頭痛、額が熱くなる、血が上る
☑鼻血がある(幼少期に鼻血がひんぱんだった)
☑アゴ:ガクガクする、ゆがむ、疲れる
☑動悸、めまい、立ちくらみがある
☑ため息、息苦しい、息がつまる、酸欠感がある
☑胸のあたりがモヤモヤ、ザワザワなど落ち着かない
☑胃腸:思ったより食べられない、胃の不快感、ガスがたまる、便秘、下痢
☑筋肉:肩や首、背中のコリや痛み、関節のだるさ
☑全身:倦怠感、すぐ疲れる、微熱感、
☑睡眠:寝つきが悪い、途中で目があく、朝起きれない
☑抜け毛が多い、目の下のクマ、唇が荒れる、サカムケ
☑手足が冷えていてお風呂に入ってもなかなか温まらない
☑いつも緊張している
☑目の充血
☑皮膚:頭や首、背中、胸、二の腕などに湿疹や吹き出物ができる
3.統合失調症の原因
統合失調症が発症する原因は、今のところ解明されていません。脳内神経伝達物質の機能などに問題が起きていることはわかっていますが、ある特定の原因で発症するのではなく、さまざまな原因が複雑に絡み合った結果、発症するものだと考えられています。
ここで、私の経験上とても重要な事実を申し上げます。「さまざまな原因が複雑に絡み合った結果、統合失調症が発症する」そう考えられていますが、体調不良というはっきりした事実は放置されている。これが統合失調症における治療の現状です。
歯が痛い。肩こりがつらい。吐き気で苦しい。動悸がして不安など、体の不調は脳に大きな影響を与えます。また、二日酔いがひどければ仕事はもちろん日常生活もままなりません。このように、体調不良はそのヒトの気分や行動に大きな影響を与えることになります。
また、胃腸の具合が悪ければ、健康な人と比べて消化と吸収は悪くなります。さらに、体に不調を抱えれば、その修復に栄養がより大量に消費されることは明らかです。こういったことから、体調不良と栄養不足が持続的に続くことが統合失調症の原因となっていると私は考えています。
ご説明したような事実から、私は統合失調症の患者さんたちに栄養の摂取と体調不良の改善を提案して参りました。また、その結果、すでに多くの方々が問題を改善・解決をなされています。体調不良があるときに、どんなことが起きているのか?まずはそこをご説明します。
私たちの血管や内臓、皮膚、筋肉など、体の約2割はアミノ酸からできています。また、脳の感情物質や酵素などもその主成分はアミノ酸です。このアミノ酸とビタミンやミネラルが力を合わせて働くことで、私たちは活動ができます。これは脳も例外ではありません。
このことから、とくにアミノ酸やビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、マグネシウムなどを中心に、幅広く栄養をとらなければいけません。
栄養状態が満たされないと、脳は「栄養をとれ(狩りをしろ)!」と、自律神経を介して次のような指令を体に下します。
1)胃や腸への血液の流れを抑える
2)交感神経が働き、心臓の拍動を高め、活動に備える
3)活動をするため、筋肉に血液が集められる
4)栄養状態の悪化によるストレスに対抗するため、副腎からアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌される
この体の反応を前提に、先ほどご紹介した統合失調症の患者さんの体調不良について以下でご説明しますのでお役立てください。
3-1.交感神経が働き心臓の拍動が高まると動悸などが起きる
交感神経が働くと、心臓の拍動が高まります。この原因がもし栄養不足なら、この働きは栄養が満たされるまでずっと続くことになります。つまり、健康な人と比べ、心臓の拍動数(脈)が多くなります。
ふだんから脈が多い。そんな状態で、さらに何かの刺激が加われば、交感神経からの指令で心臓の拍動はさらに増えることになります。これが、時に動悸として自覚されることになります。
また、私たちが立ち上がったとき、脳はそれを瞬時に察知し心臓の拍動を高めます。こんな働きにより、脳への血液供給量が減らないようにしています。そしてそれが一瞬でも遅れれば、立ちくらみやめまいが起きることになります。
心臓はブドウ糖をガソリンとして使い、酸素とビタミンB1からエネルギーをつくって利用しています。もし、ビタミンB1が足りなければエネルギーがつくれません。立ち上がったとき、より拍動を高めることができませんから、これが立ちくらみやめまいの原因になると考えています。
3-2.活動をするため、筋肉に血液が集められるとコリが生じる
歩いたり手を動かしたりと、動作(活動)時に使われる筋肉を骨格筋といいます。先ほど心臓は酸素を使ってエネルギーをつくると説明しましたが、この骨格筋は酸素を使わずにエネルギーをつくるシステムを主に利用しています。そしてこのとき、その代謝産物として必ず乳酸が生まれます。
活動(狩り)のため、筋肉に血液が送り込まれ続ける。そのため、全身の骨格筋にどんどんコリが生じることになります。そのため、首や肩、背中、ふくらはぎなど、ありとあらゆるところがコリます。
また、肺は横隔膜という骨格筋で動いています。この横隔膜がコレば、呼吸が浅くなりますからため息が多くなります。つまり、ため息とは浅い呼吸を無意識で自覚し、呼吸交換をする行為です。さらに横隔膜のコリがひどくなると、酸欠感や息苦しさを覚えるようになります。
本来、たまった乳酸は有酸素運動(酸素を使いエネルギーをつくるシステム)で使われ、筋肉のコリはほぐれることになります。しかし、そういったことができなければ筋肉のコリは続き、そこに血液が届かなくなります。そのため、十分なエネルギーをつくることができなくなり、疲れやすくなったり疲れがとれなくなります。
3-3.胃や腸への血液の流れを抑えられると胃腸障害がおきる
栄養が不足すると、心臓の拍動が高まり筋肉に血液が送られ続けます。一方で、活動時は、胃や腸の働きは不要ですから、胃腸への血液の流れが抑えられます。そしてこのとき、胃腸はこわばる(働きが悪くなる)ことになります。
また、胃腸がこわばり続けるとその働きが悪くなりますから、それを回復しようとする反応が起こります。なんとか動こうと暴れますから、ゲップやシャックリ、逆流性食道炎(胃酸が上がる)が起こります。
さらにそれが悪化すれば、胃の痛みやもたれ、吐き気、下痢、便秘など、さまざまな胃腸の不調につながります。
3-4.アドレナリンとノルアドレナリンで情緒が不安定になる
栄養不良や体調不良があると、そのストレスに対抗するためアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が副腎から分泌されることになります。そしてこれらの分泌が続けば、誰もが情緒不安定になります。
3-4-1.妄想や幻覚、幻聴がおきる
混んでいる電車で自分の横に誰かが座っても、ヒトはあまり気になりません。しかし、席がガラガラに空いているのに、他人が自分の真横に座ったのなら誰もが不快になります。そしてこのとき、アドレナリンとノルアドレナリンがでています。そしてこんな時…
「なんだこいつはムカつく!」
「なにか変な考えをもっているのではないのか…」
誰もがこんなことを考え、また思わず席を立ってしまったり、恐怖のあまり動けなくなったりするのではないでしょうか。
アドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)がでているとは、まさしくこういった気持ちが起きるとき。それが五感からの情報はもちろん、記憶や自分の考えに影響を与えますから、疑心暗鬼になってヒトの意見を受け入れることができなくなるのはごく自然なことです。
また、その思いが強くなれば混乱しますから、「誰かに監視されている」とか「自分の気持ちが人に伝わってしまう」、「自分のことが話題になっている」など、被害妄想はどんどん膨らむことになります。
さらに、そういった思いが繰り返されることで、それが誰かの声のように聞こえるのが幻聴。さらに、そういった思いが映像として見えてしまうのが幻覚。私は幻聴や幻覚は夢の延長だと考えていて、経験上、適切な対処で確実に改善すると考えています。
なお、幻聴と会話が続いてしまう状態。とくに、誰かから話しかけられても幻聴と会話を続けるような状態ですと、回復が非常に困難なようです。
4.はじめに試してほしい治療方法について
神経細胞とグリア細胞があり、そこに血管が通っています。複雑そうに思えてしまう脳ですが、たったこれだけで構成されているのです。そして、脳の働きの主役は神経細胞ですが、この神経細胞は自力で生きることができません。グリア細胞から常に栄養をもらうことで成長し、脳のネットワークを強化しています。
神経細胞の母親のようなグリア細胞ですが、その数は神経細胞のおおよそ10倍以上。ひとりの子供を十人がかりで育てていると考えれば、神経細胞がいかに栄養を必要としているのか想像できることでしょう。
4‐1.統合失調症の治療方法その1.幅広い栄養をとる
アミノ酸やビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、マグネシウムなど、脳ではさまざまな栄養素が協調して働くことで、神経細胞のネットワークが機能しています。ですから、まずは幅広く十分に栄養をとるようにしましょう。
逆に、必要な栄養がたったひとつでも不足すると、脳の働きは必ず悪くなります。たとえば、栄養素が不足すると次のような症状があらわれます。
ストレス時、ヒトは大量の栄養素を消費してしまいます。たとえば、ビタミンCはアドレナリンやノルアドレナリンを中和する働きがありますから、ストレス時はビタミンCの消費量は増えることになります。
また、交感神経が強く働くときビタミンB群やミネラルなどの消費量も増えます。このように、ストレスは栄養の消費が進むことになりますから、通常の食生活でその必要量を補うことなどできません。統合失調症のような持続するストレス状態ならば、それはなお更です。
コンビニ食やカップラーメン、スーパーのお惣菜などを控え、和食中心にして納豆や漬物、味噌汁など発酵食品を十分にとる。このように食生活を改善することは必要条件ですが、十分条件を満たすことにはなりません。サプリメントなどを利用し、十分な栄養をとりましょう。
なお、サプリメントは、こういった考え方を理解している医師や薬剤師などの専門家に相談して購入されることをオススメします。
4‐2.統合失調症の治療方法その2.ジュースやアイス、スナック菓子などは控える
ジュースやアイス、スナック菓子、スーパーなどのお惣菜をやめただけで、統合失調症が治った子供がいます。なぜなら、甘いものをとりすぎると、かえってエネルギーをつくられなくなり、脳の働きが悪くなるからです。
糖分をとると、その代謝にビタミンB群、とくにビタミンB1が使用されます。ジュースやスポーツ飲料、アイス類、ゼリー飲料などには大量の砂糖が入っていますから、ビタミンB群もまた大量に使われてしまいます。そして、これが脳の働きに悪影響を及ぼします。
というのも、脳ではブドウ糖をガソリンとしてエネルギーをつくりますが、このとき酸素とともにビタミンB1が必要です。つまり、ビタミンB1が不足すれば、脳が十分に働けるだけのエネルギーをつくることができません。
ガス欠寸前の車がうまく動かないように、エネルギーが不足した脳もまた正常に働くことができなくなります。エネルギー不足で脳が情報を統合できなくなっていた。それが、あたかも統合失調症を疑われるような言動につながっていた。だからこそ、それらをやめただけで症状が消えてしまったのでしょう。
くり返しますが、統合失調症はさまざまな要因が複雑に絡み合った結果です。ジュースやアイス、ゼリージュース、スナック菓子などはできるだけ控えるようにしましょう。
4‐3.統合失調症の治療方法その3.体調不良を改善する
体調が悪いとき、誰もが気分はすぐれません。また、些細なことでイライラしやすくなりますから、体調不良の改善も統合失調症を改善する重要なポイントです。
体調が悪くなると、誰もが集中力がなくなります。また、思考がまとまらない。やる気がおきないことも自然なことです。さらに、肩などがコルと誰もがイライラします。
繰り返しになりますが、このような体調不良は自律神経(交感神経)を介していること。また、この体調不良により不安(アドレナリン)やイライラ(ノルアドレナリン)がでていることです。
統合失調症の患者さんは頭痛や首・肩・背中のこり、さまざまな胃腸の不快症状を訴えますが、その原因は自律神経にあります。だからこそ、ひとつひとつに対処しても問題解決にはなりません。
なぜならば、たとえ頭痛に頭痛薬、胃の不調に胃薬などで一時しのぎができたとしても、自律神経が乱れていたらアドレナリンやノルアドレナリンは出続けることになるからです。
こういったことから、体調不良は東洋医学(漢方や鍼灸など)のように、体全体へアプローチする方法を利用しましょう。
4‐4.統合失調症の治療方法その4.睡眠を十分にとる
睡眠とは、免疫力や自己治癒能力を高めるために必要なことは誰もが承知しています。
しかし、統合失調症のとき、体の緊張やアドレナリン(不安・恐怖)、ノルアドレナリン(怒り・イライラ)によりなかなか眠れなくなったり眠りが浅くなったりします。そのため、はやくフトンに入っても寝付けず朝起きれなくなります。つまり、十分に睡眠がとれません。
そのために必要なことというと、やはり栄養をとること。そして、体調不良を改善することです。これらのアプローチにより緊張がほぐれると、自然と少しずつですが眠ることができるようになります。
くり返しますが、統合失調症の方は不安やイライラ、体の緊張のために眠れないし、寝たとしても眠りが浅くなります。昼夜逆転などもそれが原因ですから、まずは脳の栄養状態と体調不良へのアプローチを優先するようにしてください。
5.病院での統合失調症の治療について
病院での統合失調症の治療は、通院と入院のいずれも薬物療法が基本です。さまざまな症状は脳の神経伝達物質の機能異常によって現れるという前提から、その症状を抑えるために向精神病薬が用いられます。
5‐1.薬物療法について
抗精神病薬は大きくふたつわけることができます。
- 以前から使用されていた第一世代の従来型抗精神病薬と呼ばれる薬群
- 新しい薬理作用をもつ第二世代の新規抗精神病薬と呼ばれる薬群
第一世代の薬は陽性症状にとても良い効果が認められているようですが、統合失調症の陰性症状や認知機能障害に対する効果はあまり望めないようです。一方で、第二世代の薬は陽性症状と陰性症状、認知機能の改善効果も望めます。また、副作用の発現も少なくなっているようです。
ただし、統合失調症の陰性症状や認知機能障害を著しく改善する薬はまだ開発されていません。
5‐2.統合失調症の薬の処方
脳内で過剰になっている神経伝達物質の働きを調整することにより、症状を改善していくのが抗精神病薬です。ただし、症状により次のような処方も追加されるケースがあります。
たとえば不安が強かったり眠れなかったりしたとき、抗不安薬や睡眠薬が併せて処方されることがあります。また、副作用を抑えるため、胃薬などほかの薬が併せて処方されるなど、個々の症状に応じて種類や組み合わせが調整されます。
5‐3統合失調の再発
統合失調症は薬の服用をやめると再発することがあります。また、以前より症状が悪化する傾向にあります。ですから、症状が改善したからといって、自己判断で薬を減らしたり服用をやめたりするのはとても危険です。
服用する薬の種類にも個人差があるように、治療の期間や回復の仕方、度合いも人によってかなり違ってきます。服薬中断の理由の多くに薬の副作用がありますが、こんなときも薬の切り替えなどを医師としっかり相談しながら服薬を継続するようにしましょう。
くり返しますが、薬の服用は必ず医師の指示に従いましょう。もちろん、ご家族や周りの方が服薬に対してのサポートも欠かすことはできません。
5‐4.リハビリ
統合失調症の治療において、リハビリテーションはとても有効です。一輪車より二輪車、二輪車より四輪車のほうが安定しているように、薬物療法と精神科リハビリテーション(心理社会的治療法とも言います)は治療における両輪です。
リハビリテーションにはさまざまな方法があります。病気の知識やストレスへの対処法を学んだり、コミュニケーション方法を学び練習するSST(社会生活技能訓練)、記憶や集中力をつけるための認知機能リハビリテーション、作業療法、デイケアなど、回復に役立つ場はたくさん用意されています。
ただし、社会参加に伴うストレスが強い場合は再発のきっかけになることもありますので、医師、家族、本人が話し合いながらチャレンジしてみてください。
なお作業療法は、作業療法士の指導の下で行われる手芸や園芸、料理、木工などの軽作業で、レクリエーション性が高いものから、パソコンによる作業など将来の就労を目指した職業性のものまでと、こちらもさまざまなものが用意されています。
5-5.セカンドオピニオン
治療や服薬を続けていて、副作用など自分では納得のいく判断ができないケースは少なからず存在します。そのようなときにセカンドオピニオンを利用しましょう。
セカンドオピニオンとは、「第2の意見」という意味で、医療分野においては、「病状や治療方法について、担当医以外の医師の意見を聞き、判断の材料にすること」を指します。
精神医療の場合、科学的な根拠は乏しいのが実情です。たとえば、骨折ならレントゲン、心臓の活動などもエコーや心電図など科学的手段で確認できますが、統合失調所はそういったものがありません。そのため、医師によりその判断に揺らぎがでます。
これが現実ですから、担当医以外の医師の意見を求めたいと考えるのもごく自然なことです。そんなときはセカンドオピニオンの利用をしましょう。
6.症状の改善が見られたら取り組んでほしいこと
症状が改善してきたなら、少しずつでいいのでヒマな時間を減らすことが重要です。作業療法などを利用し、できる限りヒマな時間を減らしていきましょう。
ヒトは、ヒマになればなるほどつまらないことを考えます。要は、つまらないことを考えても、それを強制的に切り替えることのできる環境に身を置くこと。こういった訓練により、症状の改善は加速することになります。
とくに幻聴や幻覚などの症状は、上記のような栄養状態と体調不良の改善でずいぶん減ると思いますが、最後の部分はヒマを減らすこと、強制的に気持ちの切り替えができる環境に身を置くことが重要です。
7.まとめ
統合失調症は、発症するメカニズムはわかっていません。さまざまな要因が複雑に絡み合った結果、発症するとされています。しかし、今ご紹介した体調不良や栄養不良という問題は、現在の治療では無視されています。
こういったことから、もしあなたが体調不良を抱えているのなら、ぜひ治療と並行して「十分な栄養をとる」ことと「体調不良を改善する」ことを実行することをオススメします。「健全なる精神は健全なる肉体に宿る。」といいますが、このアプローチをお試しになって「何がおきるのか?」観察してみてください。
きっと、驚かれると思います。