illnessバラの病気を知り、大切なバラを守りましょう。

バラの病気と対処法

 黒星病    庭のバラの病気と言えば黒星病を指すに違いない。露地栽培では最も発生・被害が大きく、困った病気である。春から秋まで発生するが、春の発生はつぼみが認 められる頃から始まり、はじめは淡褐色または黒紫色の小さなシミ状の斑点が葉の表面に生じる。斑点は徐々に拡大し、落葉をする。
 うどんこ病    黒星病と共に発生が多く、よく知られた病気であるが、しぶとい病気でもある。白いカビ状のものがぽつんと生え出し、やがては白粉状になる。
 斑点病    中下位葉に斑点の病班が現れる。はじめは紫褐色または紫紅色の径1㎜~4㎜程度の小斑点であるが、のちに拡大あるいは融合し、円形、長円形または不整形の病班となる。病班の内部は周囲よりも色が淡く、淡褐色または灰色になる。病斑が古いと小さな黒い粒粒ができる。
 ベト病    葉、茎、花梗に発生し、ときにがく基部、花弁にも発生する。初期の感染は主として若い葉に限られる。葉の病班ははじめ小さな水浸状の斑点である。やがて直径1㎝前後の不整形の灰褐色または紫褐色のシミ状となる。やがて葉は枯れ時には木を枯らすこともある。
 さび病    葉や茎やがくに発生する。葉では、4月~5月ごろ、葉の裏側に小さなオレンジ色の粉状物が生じるこれはさび病に無性時代の胞子のかたまりである。やがて、 その葉の表面には橙黄色または黄色の斑点あるいは退緑斑点が現れる。夏から秋には病葉に黒色の粉状物が現れる。ほって置くとやがて株が弱って、生育不良と なる。
 灰カビ病
(花の場合)
   開花期またはつぼみの時期に、雨が多く、多湿で冷涼の日が続くと発生の恐れがある。鼻では、はじめ水浸状の斑点が現れ、やがて斑点は褐変し、拡大して軟化 腐敗、その表面は灰褐色のカビで覆われる。のちに花全体が腐敗し、カビが密生する。これが落ち、葉や茎に触れると同じように腐敗し株全体に広がる。 
 灰カビ病
(葉の場合)
   
 枝枯れ病
(キャンカー)
   キャンカーと呼ばれ、恐ろしい病気の代名詞となっている。茎に発生し、感染は傷口のある部分で、苗木では接木の部分から発生することが多い。成株では剪定 枝の傷の部分から発生しやすい。病班ははじめ黄色から赤褐色の小さな斑点であるが、やがて拡大し、中心は淡褐色、周囲は暗褐色にくまどりされる。病斑内部 の表皮は収縮し時に裂け目ができる。やがて拡大し茎はしおれたり枯れたりする。
 腐乱病    枝枯れ病とともにキャンカーと呼ばれ、主として茎に発生し、時には葉にも発生する。茎の病班は、はじめ当年生の茎に赤紫色または紫色の小斑点として認めら れる。この斑点は拡大して白っぽい壊疽性の病班となり、その周囲は赤紫色になる。幾つかの病斑が融合して大病斑となる。春には越冬後の2年生枝の病斑が時 には10㎝以上の大型となり、病斑上に多数の柄子殻や子のう殻が黒色小斑点として認められる。
 疫病    茎や根がおかされる。はじめ茎の地ぎわが暗緑色水浸状となる。やがてこの部分は褐色~暗褐色に変わるとともに急速に拡大する。未熟枝では病班は特に急速に 広がり、新梢からしおれ、後に枯れる。成熟枝ではしおれはそれほど目立たないが、下葉から黄変して落葉し、被害茎は地ぎわから上方へと褐変し、やがて枯れ る。ひどいときは株が枯れる。
 根頭癌腫病    果樹や庭木の衰弱、枯死の原因となる厄介な病気で、バラ栽培では露地・施設栽培で広く発生している。近年はロックウールなどの水耕栽培でも発生している。 地表下の接木部や根部、特にその切断部に、はじめ小さい白いこぶが現れる。このこぶがバラの成長と共に肥大し不整球形の癌腫になり、その表面はごつごつす る。肥大すると共に表面が硬くなって褐色化する。また地上部の枝の傷や折り曲げた部分にこぶや癌腫ができることもある。
 白紋羽病    果樹や庭木の衰弱、枯死の原因となる厄介な病気で、バラ栽培では露地・施設栽培で広く発生している。近年はロックウールなどの水耕栽培でも発生している。 地表下の接木部や根部、特にその切断部に、はじめ小さい白いこぶが現れる。このこぶがバラの成長と共に肥大し不整球形の癌腫になり、その表面はごつごつす る。肥大すると共に表面が硬くなって褐色化する。また地上部の枝の傷や折り曲げた部分にこぶや癌腫ができることもある。
 褐斑病    主にバラ属のものに発生する病気で、菌は葉先のギザギザの部分から進入します。感染したところは初めは赤褐色、そしてだんだんと濃い茶褐色になっていき、 葉の先から葉の淵全体へと広がってゆきく。褐班病の感染力はとても強く、例え症状が目で確認できなくとも、すでにそのバラの近くにある他のバラにも感染し ていると思われます。感染ルートは不明ですが、とにかくあっと言う間に広がります。特に弱い品種もあるようですが、俗に言われる『強健種』でもたやすく感 染する。
 モザイク病    ウイルスによる病気の中で、主なものはモザイク病である。この病気は、アメリカやヨーロッパの各国で発生している。その症状にはさまざまなタイプがあっ て、特定しがたいが、主なものに葉に現れる不特定スジ状の退色状斑、退色斑紋、リング状の退色斑紋などである。数年にわたってモザイク病特有の症状が出る 場合は感染が高い。また紛らわしいのもでは、微量元素不足による、葉の異常斑紋がある。
殺菌剤についての注意
 病気を出さないようにするには、日頃の観察も必要ですが、どうしても出てしまった場合などは薬剤散布が効果的です。
無農薬でのバラの栽培は不可能といえま す。よく無農薬でと言って植物保護剤なるものを散布する人がいますが、厳密には
それも農薬の一種ですので勘違いをしないようにしてください。薬にはその病気に適応が無ければ効果がありません。どの
薬がどの病気に効くのかをよくラベルを見て選んでください。また、薬には予防薬と治療薬がありますので、その違いもわ
かっていないといけ ません。同じ成分の薬剤を使い続けると、耐性菌が出現して、薬剤が効かなくなります。成分や作用点
の違う薬剤を輪番で使うことをお勧めします。特にエルゴステロール 生合成阻害剤は、耐性菌が出やすいので注意が必要で
す。また、病気が出ていない場合は予防薬を中心に散布をして、発病した時には治療薬を使う方が良いかと 思います。農薬
は登録が失効していたり、適応がなくなったりすることがありますので、等
でかならず調べてください。
薬剤名 主成分 適応 注意点
ダコニール1000 有機塩素剤TPN水和剤 黒点病、うどん粉病、斑点病 薬害が出やすい。また褐斑病が出た時には規定量に薄めて潅水すると効果がある。
発病してから散布するよりも、発病前から定期的に散布する方が高い防除効果を示す。
ダイセン水和剤・ダイファー水和剤 有機硫黄剤ジネブ水和剤 黒点病、斑点病、さび病
ジマンダイセン水和剤 有機硫黄剤マンネブ水和剤 黒点病、斑点病、べと病、さび病、灰色カビ病 ベト病に効果あり。ベト病に適応があるのはこの種類の薬剤のみ。保護殺菌剤
マンネブダイセンM水和剤 有機硫黄剤マンネブ水和剤 黒点病、斑点病、べと病、さび病、さび病、灰色カビ病 ベト病に効果あり。ベト病に適応があるのはこの種類の薬剤のみ
ビスダイセン水和剤 有機硫黄剤ポリカーバメート水和剤 黒点病
サニパー 有機硫黄剤チアジアジン剤 黒点病
ダイセンステンレス 有機硫黄剤 アンバム液剤 べと病
キャプタン水和剤・オーソサイド水和剤 合成殺菌剤キャプタン水和剤 黒点病、茎腐病、立枯病、苗立枯病
フロンサイド水和剤 合成殺菌剤 フルアジナム水和剤 白紋羽病 バラに適応なし
フルピカフロアンブル アニリノピリミジン系剤 黒点病、うどん粉病 予防
トップジンM水和剤 ベンゾイミダゾール系剤・ジオファネートメチル水和剤 黒点病、うどん粉病 強い浸透力があり、植物体に侵入している病原菌を死滅させる力を持つ。
サプロール乳剤 エルゴステロール生合成阻害剤 トリホリン乳剤 黒点病、うどん粉病 葉の中に成分が浸透し、予防効果と治療効果を発揮します。
マネージ乳剤 エルゴステロール生合成阻害剤 イミベンコナゾール剤 黒点病、うどん粉病 予防、治療効果が高く、長い持続性があります。
ラリー乳剤 エルゴステロール生合成阻害剤 ミクロブタニル剤 黒点病、うどん粉病 治療効果と予防効果に優れています。浸透移行性に優れています。
石灰硫黄合剤 無機殺菌剤 無機硫黄剤 黒点病、うどん粉病、枝枯病、腐らん病 最近適応からはずされている
ハーモメイト水溶剤 無機殺菌剤 炭酸水素ナトリウム うどんこ病、灰色かび病 うどんこ病菌、灰色かび病菌に対して高い治療効果を示します。
フルピカフロアブル アニリノピリミジン系剤 黒点病、うどん粉病
ピリカット乳剤 ジフルメトリム剤 ジフルメトリム乳剤 うどん粉病
ミラネシン水和剤 抗生物質剤 ミルディオマイシン剤 うどん粉病 治療効果あり
サンヨール乳剤 銅剤 DBEDC剤 うどん粉病、黒点病
ネヨポン 銅剤 ノニフェノールスルホン酸銅剤 うどん粉病
トリフミン乳剤 エルゴステロール生合成阻害剤 トリフルミゾール乳剤 うどん粉病
アンビルフロアブル エルゴステロール生合成阻害剤 ヘキサコナゾール剤 うどん粉病
トリフミンジェット エルゴステロール生合成阻害剤 トリフミゾールくん煙剤 うどん粉病
サングロール エルゴステロール生合成阻害剤 ビリフェノックスくん煙剤 うどん粉病
ロブラール水和剤 ジカルボキシイミド系剤 イプロジオン剤 灰色カビ病
リドミル粒剤 酸アミド系剤 メタラキシル剤 疫病 リドミルMZ水和剤もある。リドミルMZはリドミルとマンゼブの混合薬であるが、バラに適応がない。
バスアミド微粒剤・ガスタード微粒剤 土壌くん蒸剤 ダゾメット粉粒剤 根頭がん腫病、白紋羽病
バクテローズ 生物由来の殺菌剤 アグロバクテリウム・ラジオバクター剤 根頭がん腫病 がん腫病の予防効果はかなりのものであるようだ。苗木の植え付けの際に使用する。
クロールピクリン・クロルピクリンテープ・クロルピクリン錠剤 土壌殺菌剤 クロルピクリンくん蒸剤 白紋羽病
ベンレート水和剤 ベンゾイミダゾール系剤 ベノミル水和剤 白紋羽病