産後のストレスによる円形脱毛症について
産後に円形脱毛症になってしまうお母さんもいます。
この円形脱毛症の原因は、精神的ストレスによる影響と言われますのであまり思い悩まず気にし過ぎないように、そのうち治ると気楽に構えていればいつの間にか治ってしまう事も多いようです。
ストレス以外の原因として、自己免疫疾患(免疫系機能の異常)やアトピー素因、遺伝的要素、出産後の女性ホルモン値の変化があげられます。
産後とい時期を考えると、ストレスやホルモンバランスの変化が最も多い原因となりそうです。
また、母乳育児のお母さんは、鉄分やアミノ酸を母乳の生成にたくさん取られてしまって、自分の髪の毛にまで必要な栄養素が届かない状態になっているのかもしれません。
鉄分とアミノ酸は髪の毛にとってもとても大切な栄養素です。足りなくなると髪の毛が細く弱くなったり抜け毛の原因にもなります。
鉄分を多く含むレバーやほうれん草、タンパク質の多い鶏のささみや枝豆など、髪の毛に良い栄養素を含んだ食材を積極的に食べるようにするといいですね。
食事で取りきれない髪の栄養素を、専用のサプリメントで補う産後ママも増えているそうです。
また、女性用の育毛剤も続々登場してきている影響で、育毛剤を使用して円形脱毛後のケアをする方も増えてきています。
円形脱毛を少しでも早く治すために
円形脱毛症を少しでも早く完治させるためには、「急がば回れ」の考えが必要です。
人間の髪の毛はどんなに頑張っても、1ヶ月で約1~1.5cmずつしか伸びません。ヘアサイクルの関係もあり、これ以上早いスピードで伸ばすのは非現実的。
逆に、頭皮環境が悪化していたり、強いストレスを感じたりすると、伸びる前に脱毛してしまうことはあり得ます。
脱毛で禿げてしまった事を気にして、「早く治れ、早く治れ」と思いすぎるとストレスを感じ、さらに悪化(多発や再発)したり一向に改善しないなど、デメリットばかり。
「どんなに頑張っても髪の伸びるスピードは変わらない」、「ストレスを感じると悪化する」、このことから、円形脱毛症を少しでも早く改善するためには、早く治そうと思わない意識、それによるストレスを感じない「リラックスした生活」が大切に。これが「急がば回れ」という意味です。
リラックスが大切
円形脱毛症は進行が止まれば、数か月で産毛が生え始め、その後、普通の髪の毛がよみがえることが多いと言われます。
ただ、円形脱毛症の症状が進んでしまうと、どんどん治すことが難しくなってきます。 そのため、進行を止めるためには一刻も早く対策を始めることがとても大切です。
その反面、ストレスはその症状に深刻な影響を与えることも多いのです。髪の毛が生えてこないことがまた次のストレスを生んで、治るどころかどんどんひどくなってしまう可能性もあります。
あまり深刻に思いつめずに、リラックスした生活をすることが、進行を遅らせるために一番大切なことです。
規則正しい生活習慣も大切
不規則な生活習慣や、乱れた食生活は円形脱毛症には大敵となります。できるだけ規則正しい生活をし、たっぷりと睡眠をとって体調を整え、バランスの取れた食事をとるようにしましょう。
髪の毛の発育に良いとされる亜鉛を積極的に摂るのもおすすめです。
脱毛症の人の血液中の亜鉛の濃度が、正常値に比べて低いことが知られています。
亜鉛を多く含む食品としては、海藻類や魚介類があります。亜鉛やミネラル、カルシウムなどを含む海藻類や野菜をたくさん取りましょう。
食事で補いきれない栄養素については、サプリメントで補給するのも良いと思います。
円形脱毛症治療にはサプリメントが効果的?
円形脱毛症治療にはサプリメントが補助的な役割を果たしてくれます。
例えば、マルチビタミン、亜鉛、ウコン、鉄分、システイン、ミレットエキスなどが円形脱毛症に効果的なサプリメントといえます。
亜鉛やマルチビタミン、鉄分などは聞いたことがあると思いますし、サプリメントとしても代表的なものなので分かると思いますが、システインとミレットエキスは聞きなれない成分かもしれません。
円形脱毛症に効果的なシステインは、アミノ酸の一種・メチオニンから体の中でシステインが合成されます。
このシステインは、髪の毛を形成する栄養素なので、新しい髪を育てる、抜け毛や薄毛などの予防、脱毛症などへの効果が期待できます。
ミレットエキスは、キビの一種であるミレットという植物から抽出できるエキス。中世時代から頭皮に使用されてきた歴史あるサプリメントだそうです。
アミノ酸、亜鉛、ビタミン、ミネラルと発毛に必要な成分がたくさん含まれていて、円形脱毛症に効果的なサプリメントといえそうです。
円形脱毛症用の薬の効果は?
円形脱毛症用の薬には、外用薬と内服薬があり、それぞれ症状によって使い分けます。
外用薬
外用薬で一般的なのが、フロジン液という緑色の多少刺激臭のある塗り薬で、脱毛部分の皮膚に直接塗ります。成分は塩化カルプロニウムでフロジン液には、5%配合されています。
この成分には、血管を拡張して血液の循環を良くする作用があり、機能が低下している毛根に刺激を与え活動を活発にしてくれます。
この働きによりフロジン液を頭皮に塗ることで、機能が低下している毛根の働きが活発になり、脱毛防止や発毛促進につながります。
フロジン液は、通販でも購入できますが、健康保険が適用になりますので医師の処方箋があれば、価格はそれほど高くありません。
(フロジン液の効果については、「気休め程度」らしいです。薄毛や円形脱毛のお悩み掲示板を見ていると、フロジン液の話がよく出てくるのですが、皮膚科の先生も「気休め程度」にといって処方してくれるそうです…)
フロジン液の他に、薬用クロウやハツモール頭髪用軟膏などがあります。また、フロジン液の有効成分である塩化カルプロニウムが配合されたカロヤンガッシュは、薬店でも購入できます。ただ、有効成分の配合率には差があります。
外用薬と育毛剤の併用について
フロジン液に限らず、外用薬を使用している時は、他の育毛剤との併用はおすすめできないそうです。(某育毛剤メーカーに直接問い合わせて聞きました)
理由は、フロジン液が効いているのか育毛剤が効いているのか、判断できなくなってしまうからだそうです。
また、円形脱毛症で使用した場合、効果は見込めますか?という質問も同じ販売元にしたところ、「個人差はありますが、効果は見込めます」という回答を頂きました。
(この場合の効果とは、毛を早く伸ばすことではなく、乱れたヘアサイクルを正常化させる効果だと思われます)
ただし、円形脱毛症は再発を繰り返すこともあるので、根気よくケアを続ける必要があります。
一般的な話ですが、フロジン液は気休め程度といわれているので、あまり効果を感じられないものを塗っているのもバカらしいという方は、フロジン液を使用せずに他の育毛剤を試してみるのもありだと思います。
ちなみに、質問に答えて頂いた育毛剤メーカは、無添加の女性用育毛剤で有名な「マイナチュレ」さんです。
内服薬
飲み薬としては、セファランチンがあげられます。
セファランチンには抗アレルギー作用があり、さらに、血流促進作用、免疫機能増強作用、造血機能の改善作用などが認められています。
市販の育毛剤である「ハツモール・内服錠」にも、セファランチンが含まれています。
その他に、円形脱毛症用の薬として処方されるのがステロイド剤です。
ステロイドは、炎症による腫れや赤みを抑え、かゆみや痛みをやわらげてくれる薬です。
作用の強さが5段階に分かれていて症状に合わせて処方されるようです。フルメタやアンテベート、デルモベート、リンデロンDPなどがあります。
円形脱毛症は自然治癒が望ましいけど
円形脱毛症は、脱毛箇所が増えたり脱毛範囲が広がったりと症状が進んでしまうことがあります。
そうなると、さらなるストレスにより円形脱毛症が悪化することもありますから、薬の使用で改善を試みることも必要となる場合もあるでしょう。
フロジン液やステロイド剤は、薬局の通販などでも購入できますが、すべての円形脱毛症に効くというわけではありません。効果については個人差がありますし、円形脱毛症の種類や程度によっても効き方が違ってきます。
専門医と良く相談の上で、円形脱毛症の症状や体質を考え合わせながら薬選びをすることも大切です。
また、円形脱毛症は再発率が高いのが特徴で、治癒したと思っていても何度も繰り返す人が多い疾患です。
あまり悩まずに、自分にあった円形脱毛症の治療法で根気よく治して行く必要があります。
円形脱毛症の再発を防ぐ治療法
再発を繰り返すときは、その原因を考えてみることもひとつの対策になるでしょう。
円形脱毛症になる原因というのは、今もはっきりとはわかっていませんが、おもに免疫系の異常や神経的なものが作用するらしいと言われています。
ストレスをためないようにと簡単に言われても、性格的なものなのでどうしようもないよという方もいるでしょうね。
ただ、ストレスに打ち勝つ体と精神状態を保つための努力は、日頃から続けていた方がいいですよね。
定期的にカウンセリングを受けるなどの方法も効果があるかもしれません。
また、遺伝的なものである場合や、免疫系の異常が原因となっていて、円形脱毛症の再発を繰り返す場合には、体質改善を試みてみるのも良いでしょう。鍼灸なども効果が期待できると思います。
円形脱毛症を起こす要因のひとつとしてアトピーや、アレルギーも考えられます。それらの治療を行うことでも、再発を防げる可能性があります。
食生活を整えて心身の抵抗力を高め健康を維持していくことも効果的でしょう。
再発を予防する円形脱毛症治療は、医学的にはまだ見つかっていません。ですから、色々な対策を自分なりに試してみるしかないとも言えます。
あきらめて失望したりせずに、前向きな気持ちで取り組んで行きましょう。