赤ちゃんの美肌は唾液のおかげ?唾液の若返り効果と唾液を増やす方法
Date:2016.08.10
美肌のために栄養ドリンクやサプリメントを飲んで、肌にいいといわれる栄養や成分を積極的に摂っている人が多くいます。
”肌にいいと言われるものはとりあえず試してみる”という人も少なくないでしょう。
そうやって肌のために外から栄養を与えることばかりに気が向いていると、私たちの体の中にある素晴らしい美肌成分を見落としてしまいます。
それは“唾液”です。
唾液に含まれる美肌効果について詳しくご紹介します。
唾液が赤ちゃんの美肌のもと!唾液に含まれる美肌成分とは
唾液は口内環境を整えるには欠かせないものですが、実は美肌にも欠かせません。
唾液に含まれる美肌成分
- パロチン
- EGF
- 消化酵素
唾液の成分は、唾液腺を通って口の中に出る外分泌と唾液腺の抹消部分から直接血液中に再吸収される内分泌の両方の側面があります。
そのため、分泌された唾液を飲み込まなくても唾液の美容成分は体に吸収されますが、唾液を飲み込むことで更に多くの成分を吸収できます。
パロチンは赤ちゃんの美肌のもと!パロチンの美肌効果
パロチンは別名「若返りホルモン」と言われ、年齢を重ねるにつれて減少してしまうホルモンの一つです。
- 肌代謝を活発にする
- 骨や歯の再石灰化を助ける
- 皮膚や筋肉・眼などの粘膜の強化
- 臓器の発達と若返り
赤ちゃんが大量によだれを出すのは、パロチンの分泌が多いためです。
そして、赤ちゃんの美肌はこの若返りホルモンを含んだ大量のよだれのおかげだといっても過言ではありません。
パロチンは細胞の生まれ変わりを促進させる効果があるので、肌代謝がよくなりシミシワの予防になるだけでなく、筋肉や骨、内臓といった全身の若返りに必要なホルモンです。
しかし、パロチンの分泌は成長期を過ぎた20歳ころから徐々に減っていき、全身の老化が進んでいってしまいます。
肌のターンオーバーを整えるたんぱく質!EGFの効果とは
EGFはたんぱく質の一種で、皮膚や唾液、母乳などに多く含まれています。またその効果から、化粧品やサプリメント、医療の分野でも使用されています。
- 新陳代謝を活発にする
- 肌のターンオーバーを整える
- 傷の治りを早める
EGFは新陳代謝を活発にして皮膚細胞の再生を促す効果があるため、肌の生まれ変わりや傷の治りを早める効果があります。
口の中の傷が早く治ったり「傷は舐めたら治る」と言われるのは、EGFの効果によるものです。
しかし、EGFもパロチンと同じく20歳を過ぎたあたりから減少してしまいます。
食べ物の消化だけじゃない!唾液に含まれる消化酵素の働き
唾液中には数種類の消化酵素があり、その中には消化だけでなく抗酸化作用のある酵素も含まれています。
- 食べ物の消化を助ける
- 抗酸化作用
- 免疫力を高める
消化酵素にはでんぷんを分解し消化と吸収を助ける働きがあるので、食べる際によく噛んで唾液を分泌させることで胃の負担を和らげる効果があります。
また唾液には、肌荒れや老化の原因である活性酸素を除去する効果のある消化酵素も含まれています。
活性酸素は細胞を酸化させてサビさせてしまうため、シミやシワなどの老化現象だけでなく、糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病といった様々な病気の原因にもなります。
それだけでなく、唾液にふけまれる消化酵素の中には、発がん性物質の毒性を消す効果があるものまで確認されています。
口内環境を整え健康も守る!美肌以外の唾液の効果
唾液の美肌効果をご紹介しましたが、唾液の効果はもちろんそれだけではありません。
- 食べ物を分解し吸収を高める
- 空気中の病原菌が体に入るのを防ぐ
- 口内や食道が傷つかないようにする
- 溶けだした歯の表面をもとの状態に戻す
- 口腔内の汚れを洗い流して口臭を防ぐ
- 酸性に傾いた口腔内を中性に保つ
唾液には口内環境を整え、虫歯予防や口臭を防ぐ役割もあります。
口の中は通常中性なのですが、口の中に食べ物が入ると口の中が酸性に傾き、酸によって歯の表面からカルシウムやリンが溶け出して虫歯になってしまいます。
唾液はアルカリ性なので、酸性になった口内を中和して歯が解けるのを食い止めて虫歯になるのを防ぎます。
また、小さな虫歯なら唾液の作用で自然に治ります。
唾液の分泌の減少で引き起こされる症状!まずは口臭から
唾液の分泌が多いと肌や体にいいことがたくさんありますが、逆に唾液の分泌が少ないとそれらの効果が得られず、健康に支障をきたしてしまいます。
唾液の減少で起こる症状
- 口臭
- 虫歯
- 歯周病
- ドライマウス
唾液の分泌が減ってまず起こるのが口臭です。さらに唾液の少ない状態が長く続くと、虫歯や歯周病になりやすくなります。
唾液の減少や欠乏が長く続くとドライマウスになってしまい、ひどい場合は舌や口の中が炎症しひび割れや出血を起こすこともあります。
それだけでなく、食事をとることが困難になったり不眠の原因になったりと、様々な症状がおきてきます。
加齢によって唾液も減ってしまう!唾液が少なくなる原因
唾液の分泌が少なく、ドライマウスを発症している人は人口の約10分の1もいるといわれています。
口の中が乾くといった軽度の症状の人も含めると、5人に1人以上だといいます。このように、唾液が少ない人は多くいます。
唾液の分泌が減る原因
- 加齢
- ストレス
- 口呼吸
- 薬の副作用
- 唾液分泌腺の異常
唾液はその成分のほとんどが水分なので、加齢によって体内の水分量が減ってしまうと、唾液の分泌量も必然的に減ってしまいます。
また、唾液の分泌は副交感神経が優位になりリラックスしているときに促進されるので、ストレスによって交感神経が刺激されると唾液の分泌量が減り、分泌される唾液もさらっとしたものではなくねちゃねちゃとした粘液性の唾液になります。
唾液を増やして美と健康を手に入れる!唾液を増やす方法
加齢とともに唾液の分泌量は減ってしまいます。しかし、唾液は意識することで増やすことが出来ます。
- よく噛んで食べる
- 舌の運動
- 唾液腺マッサージ
- リラックスする
- ガムを噛む
- 歌を歌う
- すっぱいものを口にする
口の周りの筋肉を動かすことで唾液腺の機能が高まるので、よく噛んだり舌を動かしたりすると唾液の分泌が増えます。
”よく噛む”の目安は、一口毎に30回くらい噛むことです。
また、唾液を出すにはガムを噛むのも有効です。しかし、砂糖など入ったガムは虫歯のもとになるので、砂糖の含まれていないキシリトールガムを選ぶようにしましょう。
口の周りの筋肉を動かすという点で、カラオケなどで歌を歌うことも唾液を増やすには効果的です。
レモンや梅干しのようにすっぱいものを口にしても唾液は分泌されますが、特定の食品の摂り過ぎは体に悪影響を及ぼすので、食べ過ぎには注意が必要です。
唾液を出す為に何かを口にするのは、多少なりともお金がかかってしまうので、お金をかけずにいつでも出来る「舌の運動」と「唾液腺マッサージ」をご紹介します。
- 口をあけて舌を前後に動かして出したり引っこめたりする(3回)
- 舌を出来るだけ前に出して、左右に動かす(3往復)
- 舌を回して唇をゆっくり舐める(3回)
大きな唾液腺のあるところを刺激することで、唾液の分泌を促します。
- 耳下線(頬と耳たぶの間)
…親指以外の4本の指を耳たぶの前あたりに当てて、円を描くように優しく押す - 顎下線(耳の下から顎先までの顎の骨の内側)
…顎の内側の柔らかい部分を5カ所くらい指先を使ってやさしく押す - 舌下線(舌の付け根、顎先の内側)
…両手の親指をそろえて、顎の下から舌を押し上げるように押す
また“緊張すると口が渇く”というように、ストレスがかかると唾液が減ってしまうので、忙しい時や緊張しているときほど積極的に唾液を出すようにしましょう。
お風呂で歯磨きが効果的!美肌効果抜群の唾液分泌方法
唾液の効果を更に得るには、湯船につかりながら唾液を分泌させることが効果的です。
湯船につかることで、血液の流れとともに唾液の成分が効率よく体中を巡ります。
お風呂で歯磨きをするメリット
- リラックス状態でいい唾液が分泌される
- 歯をきれいにしっかり磨ける
湯船につかると、歯茎がゆるんで歯の汚れも取れやすくなります。また、洗面台などで磨くよりも落ち着いてゆっくり磨けます。
歯をしっかり磨くときには、歯磨き粉を使わないで磨くのがおすすめです。
歯磨き粉の泡立ちやすっきり感に惑わされず、歯がきちんと磨けたかどうかを一本一本確認しながらすっきりするまで磨くと、自然と丁寧に磨けます。
唾液の分泌だけじゃない!噛むことで得られる効果
昔に比べて柔らかい食品が増えたため、あまり噛まなくても食事ができるようになりました。
しかし、柔らかくて食べやすいものばかり食べていてはいけません。噛むことには、身体に良い効果が沢山あるのです。
- ダイエット効果
- 胃腸の調子が良くなる
- リラックス効果
- 記憶力・集中力・判断力の向上
- シワ・たるみ予防
噛むことで満腹感が得られて食べ過ぎを防いだり、ノルアドレナリンが分泌されて体温が上がり太りにくくなったりと、よく噛んで食事をするというだけで、ダイエット効果が得られます。
また、噛むことで副交感神経が優位になりリラックス効果も得られます。
その他にも、前頭葉が刺激されたり脳に送られる血液が多くなったりするので、脳機能の向上も期待できます。
唾液は天然のサプリメント!よく噛みよく出し美と健康を得る!
唾液に含まれる成分の効果は、化粧品や医薬品に使用されるほどです。
しかし唾液が減るとその効果が得られなくなるので、外から補わなくてはならなくなります。
赤ちゃんのように唾液を大量に出すのは難しいですが、意識すれば分泌量を増やすことが出来ます。
スキンケアやサプリメントに頼る前に、よく噛んだり舌や口をよく動かしたりして自分の体内にある美容成分の効果を試してみてはどうでしょうか。
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