猫の肥満に要注意!適正な体重を把握してダイエットを!
2017/05/10
人間だけでなく、猫にとっても肥満はヤバイです。
ころっとした姿は、本当にかわいいですが、見た目うんぬんというよりも、肥満はあらゆる病気の引き金となるものですから注意しなくはいけません。
飼い主としてできることは、飼い猫のしっかりとした体重管理です。
「猫にダイエットが必要?」なんて考えてしまう人もいるかもしれませんが、運動不足や食事に気をつけないと、簡単に肥満になってしまうことがあるのです。
特に成猫からは注意が必要です。
もし食事の他におやつをあげている場合は、将来ダイエットをしなくてはならなくなるかもしれませんよ(苦笑)
飼い猫の命を守るためにダイエットも大切なことと捉えましょう!
肥満は病気の引き金に…
肥満は、さまざまな病気を引き寄せます。
そうなれば、愛猫の命を縮めてしまいかねません。そうなってしまう前に、猫もダイエットが必要なのです。
この後、ダイエットが必要かどうかの見極め方を紹介しますが、判断が難しい場合は動物病院への定期検診で明らかになります。
獣医が体重や脂肪の付き方などをみてくれますので、飼い主がどうか聞いてみてもいいでしょう。
完全にダイエットが必要な場合は、お話があるはずです。
肥満が引き起こす怖い病気には、次のようなものがあります。
- 心臓や血管への負担(循環器系の病気の懸念→心肥大・心不全・高血圧など)
- 皮膚への栄養血管にも負担(皮膚病・キズが治りにくいなど)
- 関節への負担(関節炎・椎間板ヘルニア・靱帯断裂など)
- 糖尿病の傾向が高くなる
などといったさまざまな病気が出てきます。
しかも、病気で運動ができないからますます肥満になるといった悪循環を招いてしまうことになります。
ダイエットが必要な猫の見極め方
猫の適正体重は3~5キロほどと言われています。それを超えている場合は、ダイエットをした方がいいでしょう。これは犬などの他の動物にも言えることです。
体重が増えすぎることで、さまざまな病気などを引き寄せてしまいますし、短命の原因となってしまいます。(人間と同じなんです!)
ダイエットが必要かどうかを見分けるには次のような方法があります。
①真上から見ます。
体の線が肩よりお腹がかなり出ているようならダイエットが必要です。
②背骨を手で触わります。
骨というより脂肪?と感じたらダイエットが必要です。
③あばら骨を触ります。
骨に触れない場合・お腹の肉が掴める場合はダイエットが必要です。
もちろん例外もあります。あばら骨は感じられないがお腹の脂肪は少ない感じがする場合は、筋肉質でがっちりしていることが考えられます。
うちで飼っていた猫(8歳:オス:MIX)は、本当に大きい猫でした。「太りすぎなのか」と思い、動物病院を受診したところ、獣医から筋肉質な体つきと言われて、ダイエットの必要はありませんでした。
次に、猫の年齢と平均体重も把握しておきましょう。
④猫の月年齢と平均体重も目安に
猫は月年齢によって平均体重が以下のように変わります。
- 生まれたばかり 約100~120g
- 1週間 約200~250g
- 2週間 約250~300g
- 3週間 約300~400g
- 1ヶ月 約400~500g
- 2ヶ月 約950~1000g
- 3ヶ月 約1~1.5kg
- 6ヶ月 約2.5~3kg
- 9ヶ月 約3~3.5kg
- 1年 約3.5~4.5kg
年齢が1歳を越えてからの平均体重の変動はほとんどありません。
一般的な成猫の平均体重は3~5kgと覚えましょう!
以上がひとつの目安となりますが、性別や骨格の状態、猫の種類によっても多少前後しますし、全く例外の猫もいますので臨機応変に注意して下さい。
また、以下の種類は通常の平均体重には当てはまりませんので注意しましょう。
- 小型の猫:シンガプーラ(平均2~3.5kg)
肥満体型かどうかの正しくは検診やBCSを利用
「うちの猫は肥満体型かどうかわからない」という場合は、定期検診で獣医に聞くか、BCS(ボディコンディションスコア)を利用する方法の2つがあります。
『BCS(ボディコンディションスコア)』とは、猫の体を触って脂肪のつき具合を調べるボディチェックのことです。
「なぜこんなに体重管理をしっかりしないといけないのか」と考えてしまう人もいるかもしれません。
そんなときは、猫の体重と人の体重の増量の関係を見ていただけるとわかるはずです。
猫の体重が100g増えることは、人間に換算すると1kg増えたのと同じことになります。
そう考えると、「少しくらい体重が増えたって大丈夫」なんて簡単なことではないということがわかると思います。
数百グラムの体重の増加が健康に害を与えるということが現実味をおびてくると思います。
もし飼い猫が肥満になってしまったら?
飼い主が食事に気をつけていても、留守中に隠れて食べているなんてことがあったり…。(ちなみにうちの猫です…)
日中に運動をしているようでしていなかったりなんてこともあります。
肥満体型かどうかを調べてみて、肥満になっているようなら何か対策をしなくてはなりません。
猫のダイエットには2つのポイントがある
猫も人間のダイエットと同様にポイントが2つあります。
- 1日の摂取カロリーを減らす
- 1日の消費カロリーを増やす
どちらも重要ですが、いきなり2つをやろうとすると、猫にストレスを感じさせてしまいます。人間もそうですよね。
ダイエットを迫られた時、突然、食事を少なくて運動を多くすると最初はよくても、次第にストレスが溜まり、嫌になってもなりますし、怒りっぽくなったりもするでしょう。
猫も同じなんです。食事に手をつけなくなったり、気が立ったりしてストレスを感じていると一目でわかるようになります。
ですから、最初はどちらか片方から始めるようにしましょう。
食事の対策
体重を落とすためには、食事の対策をすることが最善の方法であることは明確です。
これは「1日の摂取カロリーを減らす」にあたります。
しかし、猫は本能が強い動物なので、極端な食事制限をすると強いストレスにさらされることになります。それが原因で凶暴化してしまう猫もいます。
だから、普段の食事の量を変えるのではなく中身を変えるようにしましょう。
同じ分量を食べてもカロリーが低ければそんな強いストレスにはなりません。
- 低カロリーのキャットフード
- みじん切りにしたゆで野菜を多めにキャットフードに混ぜて与える
- 人間の食べ物を与えない(味の濃いもの)
など、食事の内容を変える方法を試してみましょう。
キャットフードをダイエット用の物に変える場合は、一気に変えてしまうと味の変化に気がついて食べなくなってしまうことがあります。
ですから、ダイエット用キャットフードを利用する時は、約1週間かけて少しずつ割合を増やしていきましょう。最終的には全部ダイエットキャットフードにしてしまいます。
あとは、食事の回数を増やす方法もあります。
人の場合は食べる量だったり回数だったりしますが、猫の場合は食事の回数を多くして、一度に与える量を少なくします。
例えば、食事の回数が1日2回だった場合は食事を小分けにして3~4回にします。ここでポイントとなるのは、今まで食べさせていた1日に必要な食事量を変えないということです。
分けて食べさせることでエネルギー消費の量を大きくさせたいのです。
小分けにして食べることによって空腹までの時間が短くなりますので、食欲が満たされた状態を作り出すだけでなく、余計な脂肪形成を抑えることにも繋がります。
その方がダイエットになりやすく、心身的に負担になることがありません。ただし、水はいつでも好きなだけ飲めるように用意しておくことが必要です。
運動の対策
痩せるための必要な行動は、運動(体を動かすこと)が基本ですよね。
運動のいいところは、カロリー消費と基礎代謝が上がることです。ダイエットに加え、太りにくい体を作ることができます。
運動は「1日の消費カロリーを増やす」にあたります。
ただ、猫は長い時間運動することが不得意なため、1日に分けて運動を取り入れるようにするといいと思います。
例えば、1回15分くらいの全身運動を日2~3回行うという感じです。
効果的なのは上下運動です。高いところへ登ったり下りたりすることがカロリーの消費に繋がります。
キャットタワーなどの上下運動ができるものを用意してあげることや、猫じゃらしなどで遊んであげるようにします。
「キャットタワーは大きすぎるので部屋に置けない」という場合は、段差をつけるなどして、猫が飛び乗ったり降りたりするようにしてあげるだけでも大丈夫です。
また、散歩に連れ出してもいいでしょう。(ハーネスとリードをしっかりつけましょう!)
近所をぐるっと一周するだけでも良い運動になるはずです。とにかく体を動かせる環境を用意してあげることが大切です。
また、猫のおもちゃを使って走らせるのも十分運動になるでしょう。
一緒に思いっきり遊べば飼い猫とのコミュニケーションにもなりますし、お互いのストレス解消にもなります。
猫も肥満になると、どうしても動くことが億劫になってきてしまうでしょう。そんな時こそ一緒に動いてあげれば猫もがんばれるはずです。
ただ、運動は次のような症状や病気を持つ猫には向いていませんので、注意しましょう。
- 関節に負担がある
- 高齢な猫
- 循環器系に異常がある
- その他の疾患の治療中の猫
まとめ
飼い猫が肥満という結果が出てしまったら、飼い主としては本当にショックです。でも、ショックという気持ちだけでいてもなんにもなりません。
愛猫には健康でいてほしいと思いますよね。
その気持ちを大切にして、肥満にならないように、そして肥満を改善できるようにしていきましょう。
飼い主が立ち上がらなければ、猫は本能の赴くままに食べてしまったり、ごろごろしてしまったりするだけです。
太ってしまったという事実が判明したら、運動か食事のどちらかで様子を見ながらダイエットを進めていきましょう。
食事の量や食べるものに注意して、運動にも付き合ってあげましょう。
しかし、病気など悪いところがある場合は、無理せず食事でダイエットをしてみましょう。無理なく痩せることが一番大切です!
また、今後は日頃から体重管理をしっかり行い、平均体重を維持できるように意識していきましょう。