エラスチンの保湿効果は?化粧水と原液を買って検証した
弾力性がありみずみずしい肌をつくるのに必要な成分といえば、コラーゲンやヒアルロン酸を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
現在、多種多様なものが登場している美容ドリンクにも、こうした肌にうるおいを与える成分がよく配合されています。
しかし近年の研究により、コラーゲンやヒアルロン酸だけでは若々しい肌を維持するのには不十分で、さらにもうひとつ重要な成分があることがわかってきました。
その成分とは「エラスチン」。コラーゲン、ヒアルロン酸などと比べれば知名度ではまだ劣りますが、コラーゲンやヒアルロン酸よりもむしろ重要度では上回っているのではないかと考える専門家も少なくない成分です。
このエラスチンとはどんな役割を持つ成分なのか、エラスチンが配合されている化粧品には何が期待できるのかなどをご紹介していくことにします。
また、エラスチンの原液を使ってスキンケアした感想、エラスチン配合の化粧水を2つ購入して使ってみた感想、そして、エラスチンを食品やサプリメントから摂ることについても解説していきますので、ぜひ参考になさってください。
エラスチンとは
エラスチンとはゴムのような弾力性を持つ線維状のたんぱく質で、別名を弾性線維といいます。コラーゲンとコラーゲンとを結びつけて構造を保つ、バネのような役割を果たしています。
エラスチンの語源はelastic。この単語には「ゴム紐」とか「弾力のある」「伸縮自在の」などといった意味があります。
エラスチンはわたしたちの体の中の伸び縮みするあらゆる部位に含まれています。多く含まれている主な部位と含有割合を挙げてみましょう。
・項靱帯(首の後ろ部分)をはじめとした靭帯 約78~80%
・動脈 約50%
・肺 約20%
・皮膚の真皮 約2~5%
この他、骨と骨格筋をつなぐ腱や、女性の子宮にもエラスチンは含まれています。エラスチン=美容成分のようにも思われがちですが、実際にはわたしたちの体を構成する成分そのものなのです。
真皮に含まれるエラスチン
真皮というのはごく薄い表皮の下に連なる層。この約70%がコラーゲンで占められ、他にエラスチンやヒアルロン酸などで真皮は構成されています。コラーゲンもヒアルロン酸も肌の水分を維持するのに欠かせない存在で、これらによって強くみずみずしい肌が作られ、そこにエラスチンがあることで肌はしなやかに保たれます。
エラスチンは成長とともに増えていきますが、20代中盤をピークとして30代に入ると少しずつ減少していきます。特に40代を越えた頃からその量は急激に減少し、それに伴ってシワやたるみといった肌の老化が目立つようになっていきます。
コラーゲンとの違いは?
肌のアンチエイジングを実現するための象徴的な成分と言えば、真っ先にコラーゲンが思い浮かぶのではないでしょうか。
それもそのはず、肌の最も大きな部分を占める真皮にはコラーゲンが約70%と最も多く含まれています。
これに対してエラスチンの割合は上でもご紹介したように、わずか2~5%程度。これならコラーゲンの方により注目が集まるのは当然のことだと言えるでしょう。
美肌を作るのに欠かせないコラーゲンですが、それ単独で若々しい肌を維持できるわけではありません。真皮層をいくら十分なコラーゲンで満たしたとしても、エラスチンがなければ、それがシワやたるみの原因となってしまうのです。
コラーゲンというとぷるぷるとしたゼリー状のものをイメージされる方も多いと思いますが、実際には皮のような硬さのあるたんぱく質で、イメージされるほどの弾力性は持っていません。コラーゲンとコラーゲンとを結びつけるエラスチンの働きがあってこそ、初めて肌にハリや弾力が生まれます。
コラーゲンもエラスチンもどちらもシワの有無に関係しているのは同じですが、関わり方が少々違います。コラーゲンの生成に衰えが生じると、肌からみずみずしさが失われ、それが原因となって小ジワができやすくなります。
小ジワはやがて大きなシワ=肌老化へとつながっていきますし、化粧のノリもぐっと落ちてしまうので、女性としては気になるところでしょう。
一方でエラスチンが減少すると肌からハリが失われ、肌に加わった力を押し戻せなくなってしまいます。表情の変化によって作られるちょっとした顔のシワも元に戻りにくくなり、それがエイジングサインの象徴であるほうれい線やマリオネットライン、そして肌のたるみの元になってしまいます。
つまりアンチエイジングはコラーゲンとエラスチンの両方があってこそ。どちらかが欠けていても若々しい肌は維持できないというわけなのです。毎日コラーゲンドリンクを飲んでいるのに、効果がいまひとつ実感できないという方は、もしかしたらエラスチンが不足状態になっているのかもしれませんね。
ちなみに赤ちゃんの肌にはエラスチンはほとんど含まれていません。赤ちゃんの肌は非常にやわらかいのですが、弾力性には欠けています。これは赤ちゃんの肌にはエラスチンが少ないことを意味しています。
保湿さえ十分にできていれば肌自体はふっくらやわらかな状態をキープすることができますが、弾力性がなければその分たるみができやすく、フェイスラインの崩れが起こりやすい状態になってしまいます。そうなればどうしても見た目の若々しさが失われるのは否めません。
エラスチンを構成するもの
エラスチンはコラーゲンやヒアルロン酸とともに線維芽細胞で作り出されます。構成成分のほとんどはグリシン、アラニン、プロリン、バリン、ロイシンという5種類のアミノ酸。その他、エラスチン特有のアミノ酸であるデスモシンとイソデスモシンも含まれています。
人体を構成する重要な成分でありながら、これまでエラスチンの研究はあまり進んでいませんでした。現在では美容目的以外に医療目的での研究・開発が進んでおり、今後は再生医療用の素材として役立てられることが期待されています。
エラスチンの効果
エラスチンにはゴムのような伸縮性を持つというとても大きな特徴があります。これから導き出されるものとして、エラスチンの効果の主なものを3つに分類してみました。
肌にハリを与える
エラスチンは肌の真皮層の70%を占めるコラーゲンを結びつけ、肌に弾力性やハリを与えています。コラーゲンやエラスチンの間には水分を保持する力にすぐれるヒアルロン酸が存在し、この3つの成分がどれだけ機能するかによって肌のハリや柔らかさ、みずみずしさが決まることになります。
肌にエラスチンが足りていないとシワやたるみが目立つ肌になります。肌にたるみが生じるとさらにシワができやすくなるという悪循環に陥るので、エラスチンが不足しないようにケアする必要があります。
血管に弾力を与える
血管壁は内膜、中膜、外膜の3層構造をしており、エラスチンはこのうちの中膜に多く存在しています。
血管は心臓の鼓動によって血流の量が変わるため、かなりの伸縮性が必要とされる部位だと言えます。血管から弾力性がなくなると血管壁が硬く、厚くなり、血圧が上昇したり詰まりやすくなる、いわゆる動脈硬化の状態になります。すると心筋梗塞や脳梗塞などといった生命に関わる事態を生むことも考えられます。
しなやかで弾力性のある血管を維持し、健康的な生活を送るためにはエラスチンの働きが必要不可欠なのです。
体の各部位にしなやかさを与える
エラスチンは靭帯や腱など、動きの多い部位にも多く含まれています。靭帯や腱が硬くなると動きが制限されたり痛みを生じたりなどといったことが起こるうえ、怪我をしやすくなり、場合によっては靭帯断裂などを招くこともあります。
このところ円滑な関節の動きのためにグルコサミンのサプリメントが人気を博していますが、エラスチンも同時に摂取することでその働きがより高まるという研究結果が出ています。サプリメントでもグルコサミンとコンドロイチンに加えてエラスチンが配合されているものが増えてきているのはそのためです。
エラスチンの原液を使ってみた
エラスチンの効果を実感したいのなら、やはり濃度の高いものを使うのが一番? ……ということで、まずはエラスチンの原液を実際に使ってみて、その感想などをレポートしてみたいと思います。
今回購入したのは、手作りコスメ原料を取り扱うmonday moon(マンデイムーン)で販売しているエラスチン原液。筆者は初めての購入だったので3ml(900円)入りのものを選びましたが、この他にも10ml入り(2,400円)や30ml入り(6,500円)のものもあります。
エラスチン原液=エラスチン100%なのかと思っていたら、成分表示を見るとエラスチン以外の名前も記載されています。
1,2-ヘキサンジオールとフェノキシエタノールはいずれも防腐剤としての働きを持つ成分、つまり添加物の仲間になりますね。
パラベンなどと同じく場合によってはアレルギーを起こす可能性もありますので、その点はよく確認しておきましょう。その他の着色料や香料は無添加となっています。
エラスチン原液をそのまま使用してみた
エラスチンの原液は美容液としてそのまま使用することが可能です。この商品のフタ部分はスポイト状になっていて、少量を取り分けることが可能になっています。
お皿に1滴2滴と落としてみましたが、見えるでしょうか。
無色透明の、粘性の少ない液体です。
これを目元や口元の気になる部位に塗ってみました。あっという間に肌に吸い込まれていく感じですね。ベタつきは全くなく、さらっとした使い心地です。事前に調べていた口コミでは「独特なにおいが気になる」とあったのですが、こちらのほうは特に気になりませんでした。
塗った部位にはハリが出るように感じます。キメが整うのか、肌がつやつやします。これがエラスチンパワーなのか……。シワが気になるのなら、使い続けてみる価値はあるのではないでしょうか。
ただ、お値段はどうしても高めになってしまいますね。肌のケアは毎日するものなので、コストが自分の予算に合うかどうかが大きな分かれ目となりそうです。
エラスチン原液を手持ちのクリームに混ぜて使ってみた
エラスチン原液はそのまま使うこともできますが、手持ちの化粧水や美容液、クリーム等に混ぜて使用することもできます。試しに筆者が普段使用しているジェルクリームに混ぜて使用してみました。
混ざりにくいのかと思っていましたが、意外とすんなり混ざってくれました。こういった原液を使用するのはちょっと敷居が高いと感じていたのですが、手持ちの化粧品に混ぜてもいいのなら気軽に使えそうですね。
使用感に関しては、いつものジェルに水分が加わって柔らかくなり、塗りやすくなった以外に大きな違いは感じられなかったというのが正直なところです(もちろんこれは元の化粧品や配合割合にもよるでしょう)。
が、ちょっとおもしろいなと思ったのは、余ったジェル(+エラスチン)を手の甲に伸ばしたら、皮膚がぴかぴかつるつるになったことです。ハンドクリームを塗ってもこんなにつるつるになった経験はなかったので、ついつい何度も手の甲を触ってしまいました。
エラスチン化粧水の手作りレシピ
エラスチン原液を使い、精製水やフローラルウォーターをベースにしてオリジナルの手作り化粧水を作ることもできます。
配合割合は、精製水(もしくはローズウォーターなど)に対してエラスチン原液 を3~5%程度から試し、お好みで量を増減してみてください。
保湿成分を足したいときにはエラスチン原液と相性の良いコラーゲンやヒアルロン酸、グリセリンを加えてもいいでしょう。
どれか1種類でも複数のものをブレンドしてもOKですが、グリセリンは肌に刺激を与えるケースがあるため、あまり多くなりすぎないように気をつけてください。保湿成分の濃度は2~10%程度でお試しください。
この手作り化粧水には防腐剤が入っていないので保存が利きません。消毒用エタノールをプラスすると防腐剤代わりとなり1~2週間はもつようになります。ただしアルコールに弱い肌や乾燥肌にはあまり合わないので、少量に留めるか使用を見合わせてください。
筆者が今回エラスチン原液を購入したショップmonday moonのサイトにはオリジナルレシピの掲載もあります。興味がおありの方はそちらもご覧になってみてください。
エラスチン原液の説明書きにもローションの作り方が記載されていました。
エラスチン配合の化粧水を2つ買ってみた
最近ではエラスチンが配合された化粧品も少しずつ増えてきていますね。今回はその中から、代表的な化粧水2品を購入し、実際に使用感などを確かめてみることにしました。選んだのはDHCの「ECCPフレッシュローション [F1]」とアサヒ研究所の「素肌しずく 濃密しずく化粧水(濃プラセンタ化粧水)」です。
試してみると、かなり違う性格を持つこの2つの化粧水。さっそくレビューしてみることにします。
DHC ECCPフレッシュローション [F1]
DHCの[F1]スキンケアシリーズは20代の若い肌に向けて作られたシリーズ。エラスチン=アンチエイジング成分と捉えられることが多いのですが、このローションにはエラスチン以外にも人気の高い美容成分が配合されています。
・エラスチン(ハリ・弾力)
・コラーゲン(ハリ・弾力)
・セラミド(バリア機能アップ)
・プラセンタ(透明感)
・ベンゼトニウムクロリド(収れん)
このように配合成分はかなりリッチですが、価格は1,200円で200ml入りと抑えめ。そのあたりも20代向けというのが意識されているのかもしれません。無香料・無着色・パラベンフリー・アルコールフリー・天然成分配合・弱酸性。
使ってみると、非常にさっぱりとした使用感です。ローション自体が無色透明なこともあり、まるで水のよう……と言ったら言いすぎでしょうか? でもそれほどの軽さです。
20代向けとのことなので、アラフィフの筆者の肌は全く合わないんじゃないかと危惧していましたが、いざ使ってみると意外なほど肌にぐいぐい吸い込まれていく感じがします。
肌なじみはかなり良く、塗った後に全くべたつくことがありません。化粧水はさっぱりタイプが好きな筆者としては、実はかなり好みの使用感です。塗った後は肌が柔らかく、つるつるになりました。
ただ、時間が経つにつれて、肌がもっと水分を欲しがっているようにも感じられてしまいました。乾燥肌の方やしっとり感が続くことを重視する方にとっては、ちょっと物足らないと思われるかもしれません。
そこはやはり若い肌向けの化粧水といったところでしょうか。普通肌や混合肌の方なら重ね付けを前提として使用するのが良いように思います。
しかしこの化粧水は低価格。配合成分がかなり豪華でありながら惜しげもなくたっぷり使えるのは、間違いなく良いところですね。収れん作用があるためニキビができやすい方、さっぱりタイプのケア製品がお好きな方にお勧めしたい化粧水です。
素肌しずく 濃密しずく化粧水
アサヒ研究所の「素肌しずく 濃密しずく化粧水(濃プラセンタ化粧水)」 は170ml入りで定価980円というプチプラ化粧水。つめかえ用(160ml入り780円)も出ている人気の高い商品です。
配合されているのは
・プラセンタ+スーパープラセンタ
・エラスチン
・ヒアルロン酸(3種類)
・セラミド
・CoQ10
・プロテオグリカン
・美肌質乳酸菌(乳酸桿菌エキス液)
など。スーパープラセンタとはプラセンタエキスに酵母と黒砂糖とを加えて発酵熟成させたものとのこと。これらはいずれも保湿を第一の目的として配合され、「もっちりとしたハリ肌へ導く」化粧水です。無香料・無着色・無鉱物油。
化粧水のカテゴリーに入っていますが、化粧水と乳液、美容液が一体化したオールインワンタイプ。手のひらに出すとこのように白く、化粧水というよりは乳液に近いテクスチャです。
手のひらに500円玉程度の量を手に取り、肌になじませるというのが基本的な使用方法。しかしこの方法で肌に塗るとかなりベタつきがあり、さっぱり系のローションを好む筆者は「これは使いにくいなぁ」というのが第一印象でした。
でもそのベタつきは2分、3分と経っていくうちに徐々に落ち着き、しっとりやわらかな肌へと変化していきます。ずっとベタベタが残ってしまうなら厳しいですが、これなら問題ない範囲でしょうか。
また、コットンを使って塗ると使用感の重さがかなり緩和されるように思いますので、好みによって塗り方を変えてみるのもいいかもしれません。
個人的にはもう少し肌をうるおす感じが欲しいと思ってしまいますが、これ1本でも保湿はされているよう。これだけをつけて眠っても翌朝かさつくようなことはありませんでした。しっとり・もっちりした使い心地を求める方にはかなり好まれるのではないでしょうか。
そして何と言っても1本で3役を果たしてくれるのがいいですね。特に朝、忙しいときには手早くケアができるので重宝しそうです。
エラスチンはサプリや食品から摂取できる?
エラスチンは食品の中にも含まれています。化粧品などで肌を直接ケアする方法もありますが、それと同時に食品やサプリメントから摂取すれば体の内側からもケアすることが可能となります。
エラスチンを多く含む食品は?
エラスチンは主に豚、牛、馬、魚などといった動物に多く含まれています。ヒトとまったく同じように、最も多く含まれているのは内蔵部分、血管やスジ、軟骨、皮の部分。これらを食べることでエラスチンを摂取することができます。
特に多く含まれているものでは豚の内蔵(ハツなど)や手羽先、カツオの動脈球などが挙げられます。エラスチンは熱に強いので調理法を問わず、炒め物でも煮物でもOK。肉でも魚でも皮の部分にはエラスチンだけでなくコラーゲンも多く含まれていますので、ぜひ皮ごといただきましょう。
ただこれらを毎日食べるのが難しい方もきっと多いはず。そんなときにはサプリメントで摂取するのも良い方法です。
エラスチンをサプリで摂るメリット
実は食材でエラスチンそのものを摂っても、全てがそのまま体内でエラスチンとして働くわけではありません。まずはアミノ酸に分解されて吸収され、その一部がエラスチンを生成する材料となるわけです。
しかも生成したエラスチンは生命維持にとって重要度の高いところから使用されるため、お肌に回ってくるのは最後のほう。「毎日エラスチンを摂ることで肌のハリが改善された、シワが薄くなった」という研究データはいくつも存在するのですが、それでも食品からエラスチンを摂取するのはあまり効率的ではないというのが共通した見方なのです。
一度壊れてしまったエラスチンは元には戻りません。となれば新しいものを生成しなければならないのですが、年齡とともにエラスチンの生成能力も低下していくため、十分な量を毎日食べなければ効果がほとんど期待できない可能性もあります。
しかしエラスチンを含む食材を毎日用意するのはなかなか大変。手に入ったとしてもカロリーや脂質の多い食材がほとんどで、それを毎日食べ続けると別の問題が生じてしまいます。
エラスチンが含まれる食材を摂るのはもちろんいいことなのですが、毎日コンスタントに摂取するならサプリメントを上手に利用するのが賢い方法だと言えるでしょう。
エラスチンをサプリメントで摂るなら、吸収の良いエラスチンペプチドとして配合されているものがお勧め。コラーゲンや、その生成を助けるビタミンA、C、亜鉛なども併せて配合されている製品なら、より効率的な作用が期待できます。
エラスチンの1日あたりの理想的な摂取量は100mg。就寝前に摂取するのが最も効果的だと言われています。これらの点もサプリを利用が勧められる理由として挙げられます。
エラスチンが効果的なのは化粧品?サプリ?
エラスチンが配合された化粧品を使うとき、それが真皮層にまで吸収されてエラスチンとしての機能を果たすことを期待してしまいますが、残念ながら化粧品にはそこまでの機能はありません。
というのも、もともとエラスチンは分子量が大きく、真皮層に吸収されにくい成分なのです。エラスチン配合の化粧品を使うことでエラスチンそのものを増やすことはできないと言って差し支えないでしょう。
このことから考えて、不足するエラスチンを補おうとするのなら、化粧品よりも食品やサプリからのほうが効果的であると言えます。
ただし先ほどもお伝えしたように、エラスチンを摂ったからといってそれがそのままエラスチンとして働くわけではないところに注意が必要。これまでの研究では、エラスチンを毎日摂取し、その効果を実感するまでには2ヶ月はかかると考えられています。なかなかの長い道のりですね。
では化粧品にエラスチンが配合される意味はないの?と思ってしまいますが、それもまた違います。
エラスチンには極めて高い保湿性があり、肌にうるおいを与える力に非常に優れているからです。エイジングケアの基本はとにかく保湿。エラスチンはもともと肌の中に存在しているので肌なじみが良く、その効果を実感しやすいのも良い点です。
エラスチンの副作用と注意点
化粧品やサプリメントに使用されているエラスチンのほとんどは豚を由来としたものです。これは人間のものに非常に近いため、副作用は起こりにくいと考えて差し支えありません。
ただし由来となるものにアレルギーがあるなどの場合には、もちろん摂取を見合わせたほうが無難です。
エラスチンを減少させないために
30代に入ると徐々にエラスチンを作る力は弱まっていくため、年齡を重ねるにつれてエラスチンの全体量が減少していくのは避けられないことだと言えます。しかし実際には、紫外線を浴びることなどで発生する活性酸素がエラスチンを劣化・変質させる割合も、決して少ないものではありません。
エラスチンを減少・劣化させるものには次のような事柄が挙げられます。
・紫外線
・寝不足、不規則な生活
・ストレス
・喫煙
・過度の飲酒
・激しい運動
しかしこれを逆に捉えると、上記の事柄を最小限に抑え、しっかりとケアを行うことでエラスチンの減少・劣化を食い止めることが可能であるとも考えられます。
エラスチンを増やすことも大切ですが、減らさないことも重要。同じ年代でも驚くほど肌が若々しく見える人もいれば、老けた印象の肌の人もいるのは、このあたりに鍵があるのかもしれません。
エラスチンはわたしたちの肌や健康にとってとても大切な成分ですが、摂取さえすれば若返りを実現できるといった魔法の薬ではありません。紫外線対策や生活習慣全体の見直しも併せて行いながらアンチエイジングにじっくり取り組んでいきましょう。