ダイエットしていないのに体重が減る?
体重が増えてポッコリお腹が気になり始めると、食事の量を減らしたり運動をして体重を減らそうとダイエットに勤しむ人は多いはずです。しかし、中には何の運動もせず、食事の量も減らしていないのに体重がどんどん落ちていくことがあります。
■体脂肪を1kg落とすのはこんなに大変!
体脂肪を1kg落とすには7,200kcalもカロリーを消費しなければいけないと言われています。もしこれだけのカロリーを運動だけで落とそうと考えたら、毎日どれだけの運動が必要になるかご存知でしょうか?
例えばもっとも簡単な有酸素運動のウォーキングを20~29歳、体重60kgの男性が1km行ったとすると消費するカロリーは48kcalと言われています。ジョギングであれば50kcal前後、腹筋運動なら1回で0.64kcal、スクワットや腕立て伏せでも1回で0.50kcalしか消費しないと言われているのです。
食べているのに体重が減る原因
毎日のように運動を行いながら、食事制限もしてようやく体重は落ちるのです。それなのに、何もしなくても体重が落ちるということがどれだけ異常なことかが分かるはずです。
中には「体重が減った!」と単純に喜ぶ人もいるかもしれませんが、それは体が不調を訴えているサインかもしれません。そんな、何もしてないのに体重が減る原因は病気やストレスと言われています。
■何もしていないのに体重が減った時の対処法は?
ダイエットをしているわけでもないのに急激に体重が減るということが起きてしまったら、まずは病院で検査を受けることをオススメします。
人間の体重が短期間で極端に減るということはまずありえず、その場合は重特な病気やそのサインの可能性が高いためです。
これらの病気に素人考えで対処しようとすると悪化させる危険性があるため、必ず病院を受診するようにしてください。
■体重が減ってしまう病気とは?
もし普段からボディービルダー並みに筋トレをしている人であれば何もしなくても体重は減るかもしれません。しかし、そうでないのであれば体が異常を訴えている可能性が高いといえるでしょう。そこで、どんな病気が原因で体重が減るのかをご紹介します。
糖尿病が原因の可能性
食生活の欧米化で日本人にも増えているという糖尿病。昔のように外で体を使って働くことが減り、デスクに座っての事務仕事が多くなったことで運動不足の現代人が増えてしまい糖尿病に罹る人が増えてきました。
糖尿病は高血圧や動脈硬化などの合併症や便秘や下痢、視力の低下を引き起こすとても厄介な病気です。さらに糖尿病を放置したまま食生活を改善もせずに、脂質や糖質を多量に摂取し続けるとどんどん痩せてしまうのです。
■糖尿病の末期は痩せていく!?
糖尿病と聞くと食べすぎて太っている人の事を思い浮かべると思います。実際、病院などで糖尿病と診察された人は医師から必ず「痩せてください」と言われるはずです。しかし、実は糖尿病が末期になると何もしなくても痩せていくものなのです。
■糖尿病で痩せていくのはなぜ?
人間の体は糖分や脂質、タンパク質をエネルギー源としています。糖尿病になるとエネルギー源のひとつである糖分を分解することができなくなってしまい、尿として排泄されてしまうのです。
エネルギー源をなくした体は筋肉と脂肪を分解して、糖分の代わりにエネルギーとして使い始めます。筋肉や脂肪が減ればそれだけ体重も減ってしまうというわけです。
バセドウ病が原因の可能性
何らかの原因で甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまうバセドウ病は、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)を引き起こす病気として知られています。特に女性に多く見られ、20代~50代まで幅広い年代で罹る可能性の多い病気です。
■バセドウ病は自分の体を攻撃する病気!?
バセドウ病は「自己免疫疾患」の一種です。人間の体には免疫という体を守ってくれる防衛機能が働いています。この免疫が体に害となるウィルスや細菌から身を守ってくれるのですが、稀にこの免疫が人間の体を攻撃することがあるのです。
原因は分かっていませんが、免疫が甲状腺を刺激する抗体を作り出してしまい、甲状腺刺激ホルモンに代わって甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンを作るように促してしまうのです。
■バセドウ病で痩せるのはなぜ?
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、動悸、息切れ、手の震え、多汗、イライラ、不眠、脱毛、脱力感や疲れやすさを感じるようになります。これは代謝が活発になりすぎるために起こる症状だと言われています。
バセドウ病になると、例えるならエネルギーを垂れ流しにしているような状態になってしまいどんどん痩せてしまうのです。
肝硬変が原因の可能性
肝硬変はアルコールや薬物を多量に服用したり、ウィルスや寄生虫などに感染するなど様々な原因で引き起こされる病気です。肝臓はなかなか異変が表に出にくい臓器で、本人も気づかないうちに症状が進行してしまうことが多いことで知られています。
■肝硬変で痩せるのはなぜ?
肝硬変の初期症状として体重の減少があります。これは胃腸の消化・吸収の働きが低下するために食欲が無くなり、ひどい場合は吐き気を感じたり嘔吐してしまい体重が減ってしまうと言われています。
ガンが原因の可能性
日本人の死亡原因の第1位がガンだと言われています。ガンと聞くとタバコを吸っていたから、お酒を飲んでいたから引き起こされたと考える人が多いかもしれませんが、実は人間の体にはガンを発病させる遺伝子を生まれながらに持っていると言われているのです。
そんなガンを発病させる要因となるのが加齢であったり喫煙・飲酒、ウィルスやストレス、不規則な食生活による栄養不足や睡眠不足など外部からの刺激だと考えられています。
■ガンで痩せるのはなぜ?
口や胃、食道や大腸にガンができると食事が通らなくなる通過障害が起きて普通に食事をすることができなくなり体重が減るといいます。
さらにガンと告知されたことでショックを受けてうつ状態になり食事できなくなったり、抗ガン剤や放射線治療などによる副作用で食事が取れなくなることも体重が減って痩せる原因と言われています。
エイズやHIVが原因の可能性
エイズやHIVを耳にすることはありますが、このふたつが同じ病気だと勘違いしている人も多いのではないでしょうか。
HIVというのは「ヒト免疫不全ウイルス」のことを言います。人間には体を守る免疫という防衛機能がありますが、この免疫を助ける細胞にHIVが感染することで免疫を破壊してしまいます。
HIVに感染し免疫が減少すると様々な病気にかかりやすくなります。その病気の中には厚生労働省が定めた23個の「エイズ指標疾患」があり、23個のうちいずれかの病気に感染することでエイズを発症したと診断されるのです。
■エイズやHIVで痩せるのはなぜ?
HIVに感染すると初期症状として異常な体重減少が見られます。HIV感染者は脂肪のない筋肉から痩せていくと言われており、地域によっては「スリム病」と呼ばれたこともあったといいます。
これは健常者に比べてHIVに感染した人は体を維持するために必要な栄養素が欠乏しているためと言われています。他にも下痢が続き脱水症状を起こして体重が減ると言った原因も考えられるそうです。
ストレスが原因の可能性
何も運動をしていないのに体重が減る理由として、多くの日本人が経験しているであろう原因となるのがストレスです。学校や会社での人間関係や、毎日遅くまで残業するなどして満足のいく食生活が送れないなどストレスを抱えることで体重が減って痩せてしまいます。
■ストレスで痩せるのはなぜ?
人間は多大なストレスを感じると自律神経や胃腸の働きを乱してしまい、食欲不振になってしまい徐々に体重が減って痩せてしまうといいます。
仕事などで責任を感じすぎるあまりストレスを溜め込み鬱の症状を発症させる人が多いと言われています。特に真面目な性格の人ほど鬱になりやすいのだそうです。
さらに、強い不安を感じてノイローゼになってしまうこともあります。このように精神的に不安定になってしまい食欲がなくなり痩せてしまうのだとか。
ストレスを感じると人の体は交感神経が活発になり、食べ物を消化・吸収する働きを阻害するためと言われています。さらにストレスを溜めることで胃潰瘍や便秘、下痢といった症状が現れ食欲不振を招くそうです。
体重が減っているからと喜ばないで!
基本的に人間の体は食事から得たカロリー以上に体を動かなさいと体重が減るということは起こりません。ですから、運動もしていないのに体重が減り続けているのであれば重篤な病気の可能性が非常に高いと言えるでしょう。
体重が減ったからと言って喜ぶのではなく、「なぜ体重が減ったの?」と体調に気を配るようにした方が良いでしょう。