勤務医の声とケース

    平成26年10月退職 歯科医師 松岡督明 感想とケース写真

    飯田歯科での勤務を終えて

    みなさんこんにちは、10月まで飯田歯科で勤務医をしていました、松岡です。
    先日、飯田歯科での約3年間の勤務が終わりました。
    2016年1月からは高槻市でほほえみ歯科という歯科医院を開業します。
    思えばこの3年間本当にあっという間でした。
    院長、ドクターとスタッフのみんな、そして僕が担当させて頂いた患者様、本当にお世話になりました。
    今となっては思い返すだけで胸が暖かくなる、目頭が熱くなる、本当に最高の職場でした。
    少し昔のことを振り返りたいと思います。

    全ては3年前のあの日から始まったのです・・・。

    勤務先を探すために、名古屋から大阪にかけて何カ所か見学している最中でした。なかなか治療を本格的に学べる医院がなく、半ば諦めかけていたその時「飯田歯科では勤務医を募集しています」という記事を偶然インターネットで見つけました。
    その時は無数にある歯科医院の中の一つという印象で、見学に行こうと思っていたわけではなかったのですが、後日たまたま求人業者の方から電話連絡が入り、勤務先に対する希望(インプラントと矯正治療に力を入れている医院)を伝えると、希望に沿う医院があるとの事。それが飯田歯科でした。
    偶然が重なり、その報告を聞いたのもたまたま大阪で他の医院を見学した後で、まだ大阪にいましたので 飯田歯科を見学することになりました。
    不思議な縁を感じた瞬間でした。
    見学に来た時に感じた飯田歯科の第一印象としては、アットホームな暖かい医院というイメージでした。
    初対面である僕に対してスタッフも暖かく接してくれ、また院長が自ら飯田歯科で行っている最新治療についての説明を細かくしてくれたのです。
    院長の飯田高久先生は、インプラントの勉強会を持っているほどインプラントの知識に長けておりましたので、ここで勤務すれば確実にインプラント治療に強くなれると思いました。また、同時に矯正治療の勉強もできるという話を聞き、強く関心を持ちました。
    それは僕の「インプラントと矯正を勉強できるところに就職したい」というかねてからの希望をまさに満たすものでした。
    ここしかない!直感的にそう思った僕は見学後、院長に飯田歯科で勤務させてくださいと伝えました。
    二つ返事で「いいよ」と快諾してもらえ、無事に飯田歯科で勤務することが決定しました。
    早めに勤務開始できるとのことでしたので、その返事をもらった1週間以内には引っ越しをしていました。
    引っ越しをして飯田先生に連絡を取ってみると、大阪での勤務が始まる前に院長が直々に天然歯を使って実習に付き合ってくれるとのことでした。
    ここが飯田院長の本当に凄い所で、自分の時間を費やして一つ一つ基本から丁寧に歯科治療を教えてくれるのです。
    実習のために白衣を持参するよう伝えられました。しかしここでアクシデントが起きたのです。
    見学した勢いで引っ越ししたので白衣の準備を完全に忘れていたのです。
    それに気づいたのは実習の前日。今からネットで購入しても間に合わない、さてどうする・・・。
    困った僕は、ネット上で大阪で白衣を売っているところを探しました。
    「大阪 白衣」で検索、関西一大きい都市ですから当然扱っているお店を見つけました。
    僕は岐阜生まれなので「さすがは大阪、なんでもある」と素直に感動していました。
    早速なんばグランド花月の裏にある白衣の専門店に到着。
    白衣は何十種類とあるのでまさに選び放題、意気揚々と白衣を試着していたのですが、どうもおかしい・・・。
    一番大きなサイズの白衣を試着してみても、何故か7分丈で胸元が大きくUの字に開いているのです。
    そこでお店のおじさんに聞いてみました。
    「ここの白衣は医療向けですか?」
    すると、おじさんは
    「給食のおばちゃん向けだよ」
    とおっしゃいました。
    妙に納得して、これも縁だからということで一着買って帰りました。
    実習当日、院長に「今から実習始めるから着替えておいで」と言われた僕は、早速医療用白衣ではなく給食用白衣を身に纏い実習に臨みました。
    堂々としていれば、大きな問題はない。
    そう自分に言い聞かせて給食当番のような格好で院長と対峙してみると、やはり院長は何も言わず実習を開始してくれました。
    そして実習の最後に「松岡先生の白衣はちょっと個性的すぎるな」とおっしゃり、そっと昔の勤務医が使用していたしわくちゃな白衣を僕に渡してくれました。
    勤務医が初日から給食用白衣を着ていても怒らない、とても寛大な院長なんだと思いました。
    こうして実家から白衣が届くまでは、少しシワが目立ちましたが医療用の白衣を着れることになりました。
    飯田歯科での勤務がスタートしたのは新緑のまぶしい7月のことでした。口腔外科あがりということもあり一般歯科はほとんど経験がないような状態でした。大阪という場所に来たのもほとんど初めてでしたから、まさに右も左も分からない状態で飯田歯科に勤務することになったのです。
    根管治療、インレー形成、クラウン、ブリッジ・・・。
    何もできない僕に院長が一から教えてくれました。今思い返しても本当に恵まれた環境です。
    当初はわからない点も多かったのですが、飯田先生は一切怒ることのない本当に心優しい人です。僕自身比較的優しい方だと思っていたのですが、飯田先生ほど優しい人はまずいないでしょう。
    診療後に練習などを行い技術が向上してくると、飯田歯科ではどんどんできる治療が増えていきます。
    親知らずの抜歯、移植や再植、エクストルージョン、矯正、そしてインプラント・・・。
    口腔外科を除く歯科医療の範囲においてできないことはほとんどないと言っても過言ではないと思います。
    勉強したいと考えている歯科医師の方々には本当にお勧めの環境です。

    この3年間、治療面以外にもいろいろなことがありました。
    僕は思ったことは率直に話すタイプなので、院長と二人きりで何度も話し合いを設けてもらったことがありました。
    失礼を承知でいろんな意見を院長にぶつけてきました。勤務医という立場で院長に対して多く意見をする人はほとんどいないと思いますので、飯田先生も大変に思われたかもしれません。
    しかし、今となって考えると何度も話し合いをしたことは本当に実りのあるものでした。
    話し合う中で、院長は僕の意見を聞き納得できる範囲はちゃんと次に活かしてくれることが多かったのです。
    なかなか勤務医の意見を聞いてくれる柔軟な院長は少ないように思います。
    このような院長の性格が、勤務医が働きやすい環境につながっているのだと思います。
    お忙しい中に貴重な時間をいただき、多大な迷惑をおかけしたと思いますが、本当にありがとうございました。

    この3年間は、本当に充実した3年間でした。
    歯科医師としての価値観を形成するために重要なこの時期を、飯田歯科で過ごせて本当に良かったです。
    飯田先生、ドクターとスタッフのみんな、未熟な僕をいつもサポートしてくださり本当にありがとうございました。
    これからは高槻市で僕が院長になります。
    飯田歯科の名に恥じないように、立派な医院を作りたいと思います。
    いつか、「ほほえみ歯科の松岡先生も飯田歯科で修行してたんだよ」と院長が胸を張って言えるような立派なドクターになります。
    院長、本当にお世話になりました。
    心から感謝の意を表明します。

    飯田歯科勤務医 松岡督明

    矯正歯科[松岡先生担当]

    40代の方です。下の前歯が出てきて上の真ん中の2本が出ている状態でした。

    1)最初の状態

    2)矯正途中の状態です。矯正開始半年後。下の前歯1本のみ抜歯しています。左上には歯が1本少なかったので、そこにインプラントアンカーを入れて前歯を後ろに引っ張り隙間を作っているところです。下の犬歯が左右とも奥歯より長く出ているので苦労しました。

    3)矯正治療終了後です。1年半で終了しました。インプラントアンカーは写真後撤去しました。

    インプラントと矯正の組み合わせのケース[松岡先生担当]

    初診の状態で左下の大臼歯抜歯になりました。
    その前の小臼歯が内側に傾いています。

    右下にインプラントをして仮の歯が入ったところです。
    ネジで取り外しをする場所はわかりやすいようにピンク色のレジンで蓋をしています。

    内側に倒れている小臼歯をしっかり固まったインプラント上の仮の歯で力を支えながら矯正をして動かしていきます。

    倒れた小臼歯が理想的な位置に動いた状態です。
    インプラントで力を支える事により、他の歯列を乱すことなく短期間で矯正が終了できました。

    煩わしい取り外しが必要な保定の装置を入れなくてもよいように後戻りを防ぐ形にインプラント上部の最終のかぶせを入れています。磨きにくかったり、虫歯や歯周病の兆候が出れば取り外しをして形を調整できるようにしてあります。

    最新の器具と材料を用いたインプラント治療 [松岡先生担当]

    最初の状態です。右上の小臼歯を抜歯しないといけなくなりました。

    最新のマグネティック・マレットを用いて骨を押し拡げる処置をしました。

    奥の歯(青色)は骨を拡げるのみでインプラントを埋入できましたが、手前の歯(緑色)は高さと幅が足りないためにBotiss社のCerabone を使用して骨を増やしました。

    骨が固まった時点で、Botiss社のMucoderm(ムコダーム)を使用して移植をする事なく歯肉の幅と厚みを増やしているところです。これにより、患者様の痛みや腫れを最小にして歯肉の増大を行えます。歯肉が少ないと歯ブラシしにくかったり、後日に根元の歯肉が下がり見た目や歯ブラシのしやすさが低下してしまうので、そのようになるのを防ぎます。

    歯肉の下にあったインプラントを出してきて型を取るための準備で歯肉が治癒するのを待っている状態です。

    インプラントの位置を確認するための模型です。

    丈夫で白いジルコニアを使用して土台を立てている状態です。

    最終のかぶせが入りました。とても自然に出来上がっています。

    噛む面から見た写真です。