不言実行と有言実行は段階的に使うべし
良く「不言実行」と「有言実行」どちらをすべきかという議論がなされるが
私は、どちらか片方に決め付けるのはナンセンスであると考えます。
なぜなら、「不言実行」にはそれの良さがあり
「有言実行」にはそれの良さがそれぞれあるからです。
ならば、どちらの良さも使ってしまえば良いというのが私の考えです。
不言実行と有言実行の意味
まずは、それぞれの意味を確認してみましょう。
「不言実行」とは
あれこれ言わず、なすべきことを黙って行うこと
「有言実行」
口に出したことは必ず実行すると言うこと
辞書にはこの様に書かれているが、読んで字の如しなので大体の意味はわかります。
イメージどおりの意味だったと思います。
不言実行と有言実行 それぞれのメリット・デメリット
では、それぞれのメリット・デメリットを考えていきます。
「不言実行」のメリット
- 自分の中で意思が固まる
だれにも言わないという事は、誰もあなたが挫折しようとしても助けてはくれない。
そもそも挫折しそうだと気づきもしないでしょう。
なので、自分自身を自らの力で律して行動することが必要です。
それにより、誰になんと言われようと突き進む固い意志が培われます。
- 多少の方向転換は誰にも言っていない状態なのでやり易い。
いざ、不言で行動を始めて進みだした方向が自分のイメージとずれていた時
方向転換をしなければいけません。その時に誰かに自分の方向を示していたら、
自分が方向を変えた事で、意思が弱い、計画性が無いと判断される原因となります。
もし、それを指摘されようものなら決して良い気分にはならないし、せっかくのやる気も沈んでしまいます。
不言の状態なら、自分の中だけなのでそういう自分以外の要素によって邪魔をされる事がないので
スムーズな方向転換が可能です。
- 黙々と自分自身と戦う事ができる
人生は常に自分との戦いです。何事を為すにも今の自分を越えていかなければ達成する事はできません。
誰にも言わないことで、黙々とただ自分と戦う事に集中できます。
- 挫折しても自分のプライドを傷つけない
他人に話した目標と自分の中だけの目標
どちらが折れた時のほうがダメージが大きいでしょうか?
人間は人の目を気にしてしまう生物なので、大半の人は他人に話した目標と答えるでしょう。
プライドが傷つかない方が、立ち上がるのも早いです。
傷ついたプライドを修復する時間が要らないからです。
ただし、立ち上がれない可能性は後者の方が高いです。
何故なら、なにも恥ずかしい事がないからです。
- 努力は人の見ていない所でする事こそが真の努力
努力をひけらかす様なマネはしてはいけません。
そんなものは努力でもなんでもないです。
努力をひけらかす人は、努力している自分に満足している人なんです。
影で努力し、結果で示してこそ真の努力です。
不言実行は影で努力する事につながります。
不言実行のデメリット
・意思が弱ければ簡単に挫折してしまう
不言実行は自分を自分の力で律する事で実行されます。
それは、つまり誰の力を直接借りる事だできない事でもあります。
人に支えられないとなにも出来ない、そんな人は簡単に挫折するでしょう。
- 自分自身との戦いは孤独
不言実行は黙々とやる事です。結果が出るまで誰にも言わないし悟らせない。
それは、結果の過程を褒められもせず称えられもしないという事です。
そして、弱ってしまった時自分で立ち上がる他ないという事です。
自分との戦いは孤独です。孤独とはとても寂しいものです。
- 誰にも言っていないという事が逃げ道となる
特に、他人の評価を気にしがちな人は
誰にも言っていないから自分が挫折した事もしらない
だから、逃げてもいいや
という考えで逃げて良い理由にしてしまう。
それが、自分自身の人生から逃げる事がとも知らずに
そういう選択をしてしまいがちです。
「有言実行」のメリット
- 人に伝える事で目標が明確になる
自分の中だけだと、揺らいでいた目標も一旦口にだして人に伝わったら
それが確固たる目標に変化します。
言葉という形になる事で、目標が明確化するので
より、目標をしっかり捉えられるようになります。
- 他人の目が自分の逃げ道を減らしてくれる
他人が目標を知っていれば、挫折して逃げようものならそれなりの人だと思われます。
どうしても、人間は他人の評価を気にしてしまう。その心理を逆手にとり逃げ道を減らす事ができます。
- 同じビジョンを持ち、ともに歩んでくれる
目標を共有することで、目標達成のために力になってくれる事もあります。
一人より二人、二人よりも三人、人が集まるというのは絶大な力を発揮します。
自分の為す事に他人を巻き込む事で、目標達成の難易度を下げる事ができます。
- 人に期待される事が活力になる
人間は誰かの期待に応えたいものです。誰かに期待されると言うのはそれだけで力になります。
- 人に頑張っている姿をアピールできる
頑張っている姿をアピールするなど、すべきではないと考えていますが、
頑張っている姿というのはいつの時代も美しいもので
それによって人を惹きつけることができるかもしれません。
「有言実行」のデメリット
- 決心は口にすれば軽くなる
決心は口にすれば軽くなります。それは、言いふらせば言いふらすほど軽くなります。
- 方向転換がしにくく、フットワークが重くなる
公言した後の方向転換は失敗や挫折などのネガティブな要素として取られます。
他人を巻きこんでいるときは、自分の方向転換で巻き込まれた人達が
混乱してしまいます。
- 挫折した時、人の目がプライドを傷つける
もしも挫折してしまったら、人はあなたを挫折した人だと言うふうに見ます。
それは、とてもプライドが傷つけられる事です。
- 他者の影響をうけやすくなる。他者が影響を与えようと干渉してくる
なにか目標を公言していると、それに物を申したくなる人が少なからず存在します。
そのような干渉がプラスとなるときも当然ありますがマイナスの方が多いです。
不言実行と有言実行を組み合わせる
私は、事を始めた当初は「不言実行」を貫き
自分の中で確固たる意思が根付いた時
公言し「有言実行」に移すというやり方が良いと考えています。
不言実行から有言実行への流れ
これは、準備から実践の流れと同じです。
いうなれば、「不言実行」は準備期間です。
不言実行の時何を準備しているかと言うと
- 自分で自分を目標に向かわせる精神力と考え方を身につける
- 実践する事で生きた経験と知識を得る
- 目標達成の道筋を組み立てる
- 継続した実績を作る
この4つを準備しています。
これらは、自分一人で準備する事が可能です。
- 自分で自分を目標に向かわせる精神力と考え方を身につける
不言実行中に、自分で自分をコントロールし目標へ向かわせる強い心構えが出来れば
公言したときの他人のいかなる評価にも揺らがなくなります。
- 実践する事で生きた経験と知識を得る
頭で考える、机上の空論では何も得ることは出来ません。そんなものは妄想と同じです。
行動して経験にしてこそ、始めて生きた知識となります。
そして、その知識と経験を得てからでないと分からない事もたくさんあります。
- 目標達成の道筋を組み立てる
実践する事で見えてきた事を考慮して、目標達成の道筋を組み立てます。
行く道が見えていない事には進みようがありません。
目標達成の前の小さな目標を量産します。
例えば、マッチョになるという目標を立てたとします。
ならマッチョになるためには筋トレをしなくていけません。
なら、週3回筋トレをするという目標を立てます。
その前に、筋トレをする時間を作らなければいけません。
お風呂上りに筋トレをする時間をつくるという目標を決めます。
このように、段々と低い目標をクリアする事で
最終的な目標へ近づいていく事ができます。
この道筋を立てていきます。
- 継続した実績を作る
不言実行で続けていって、1ヶ月続いたという実績を作ります。
その実績は間違いなく自身につながります。
それに、公言した時に自分が頑張れるという根拠を示す事にもなります。
そしていよいよ、準備が終わり目標達成が見えてきたら
そこで、公言しましょう。
「有言実行」に切り替えるのです。
それによって
- 自ら背水の陣をひく事ができる
- 隣人の応援を受けることが出来る
- 準備のおかげであらゆる評価でも揺らがなくなる
- 目標を達成できたことを広く伝えられる
のメリットを得る事ができます。
「有言実行」はロケットダッシュになります。
- 自ら背水の陣をひく事ができる
人に言う事で、後に引けなくする事で前を見る事に集中できます。
そして、辞め難くなります。
- 隣人の応援を受けることが出来る
不言実行が孤独との戦いなら
有言実行は戦いをともにする事です。
応援は活力になりさらに前へ進む力を強めてくれます。
- 準備のおかげであらゆる評価でも揺らがなくなる
準備段階で己を確固たるものにしているので、他人がどんな評価を言おうが関係なくなります。
あくまで、自分を自分自身がコントロールしているので、他人の言葉に踊らされることがなくなります。
- 目標を達成できたことを広く伝えられる
あらかじも公言しておいたら、目標達成後その成果を伝えられます。
一人で喜ぶよりみんなで喜んだほうがうれしいですよね。
これが、不言実行と有言実行を組み合わせるという事です。
お互いの良いとこを使う事で、成功の確率があがります。
なにより、継続という面から考えても
このやり方は合理的です。
不言で準備し有言で強烈に実行する。
そして、この方法はプロ野球選手であるイチロー氏の
しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない
という言葉を聞き発想したものです。
まずは、黙ってしっかりと準備をする。
語るのはそれからでいいんです。
まとめ
不言実行で実行するのは
”準備”
準備が出来たら公言し
有言実行する事
2つの段階で、確実な成功体験をしましょう。