保湿剤ではなく化粧水によるスキンケアがアトピーにお薦め
アトピーにスキンケアが必要だってわかっているけど、
「肌に合う製品が見つからない」
「何を使えばいいかわからない」
「すぐに使ってしまうのでお金が足りない」など、
患者からすれば悩みが尽きないですよね。
また保湿はしてはいけないとか、情報がたくさんあって混乱してしまいますよね。
さて、アトピー患者が「辛い気持ちなる症状」のトップ3が、
痒み、皮膚の炎症、皮膚の深いシワです。
つまり、この3つの悩みの原因を解決できるスキンケア用品こそ使うべき製品なのです。
では、「痒み・炎症・シワ」の原因とは何か?
それは、皮膚の乾燥です。
だからこそ、スキンケアの最重要目的とは、
水分を肌の深部に浸透させ乾燥を防ぐことにあります。
そこで、お薦めしたいアイテムが「化粧水」です。
化粧水の用途とは皮膚を湿らせ、乾燥肌をしっとりさせること。
だから、アトピーの保湿には化粧水だけで十分です。
では、皮膚科処方の保湿剤はどうでしょうか?
有名なのがヒルドイドですね。
皮膚科でもらうヒルドイドやワセリンといった保湿剤の用途は「皮膚のバリア機能の改善」です。
残念ながら、保湿剤は乾燥した肌に水分を与えて湿らせることはしません。
よって、保湿剤はスキンケアの目的から考えて適切ではありません。
このように説明しましても、
化粧水に頼り過ぎるのは肌を怠けさせるので、良くないのではないか? と、思う方もいるでしょう。
皮膚科ではスキンケアをさせない「脱保湿」を患者にすすめる所があるほどですから。
では、いかに乾燥が「痒み・炎症・深いシワ」の原因になるか、これから解説しましょう。
そして、商品の選び方についてお伝えします。
「自然派」「天然由来」と容器に記載されていても、逆に乾燥肌をすすめる商品もあるのです。
スキンケア用品の買い方も気をつけてください。
なぜ、あなたの肌は赤く炎症しているのか?
まず、知っておかないといけないことがあります。
それは、なぜあなたの肌が赤く乾燥しているです。東洋医学を根拠にして説明しましょう。
アトピーの赤い炎症は砂糖の過剰摂取が一因です。
砂糖でできたキャルメラは赤く焦げていますよね。砂糖は熱を与えると赤くなるわけです。
また皮膚の炎症は高カロリーの食事が原因であり、高いカロリーの食品は熱を持っています。
動物性タンパク質や脂肪分の多い食事、そしてお菓子の食べ過ぎは皮膚に熱をこもらせることになります。
熱がこもっているから皮膚が乾燥しているのです。
そして、掻く行為は皮膚にこもった熱を緩和させたい生理現象なのです。
また、掻くことで痒みを痛みなど別の感覚に変えることで、痒みをまぎらわせる意味もあります。
以上をまとめますと、熱がこもると肌は乾燥する、この状態が激しい痒みの原因です。
それでも、乾燥肌に水分を与えないとどうなるか?
掻き壊しというぐらい血が出るまで掻いてしまうことになります。
そして、どんどん掻くことで皮膚の角質が破壊され、皮膚表面のバリアがなくなります。
これは空気や水道水の塩素、細菌や化学物質からの刺激にさらされることになります。
着ている化繊の服に触れただけでも痒くなるほど、敏感になります。
敏感肌がさらなる痒みを引き起こします。
さらに懸念されるのが皮膚表面での細菌や黄色ブドウ菌の繁殖です。
つまり、アトピーだけでなく別の感染症に罹患してしまうこともあるのです。
肌の乾燥は痒みの悪化と感染症リスクをもたらします。だからこそ、化粧水による保湿は必要なのです。
脱保湿は苦しみしか生まない
しかしながら、化粧水を塗り過ぎると肌を甘やかすのではないか? という疑問が根強くありますよね。
最近では「肌断食」なるストイックな呼び名の療法があるとか。
では、真相はどうなのでしょうか?
化粧水を使い過ぎてはいけない、という主張の根拠とはこれです。
皮膚本来の保湿機能であるNMF(Natural Moisturizing Factor)と呼ばれる角質細胞内にある天然保湿因子が正常に働かなくなり、怠けてしまうのだ。というものです。
しかし、保湿によって皮膚が怠けて機能が低下することはありません。
もしそうであるならば、皮膚科医の奥様や娘さんは化粧水を使ってはいないのでしょうか?
そんなわけありませんよね。
皮膚科医師の奥様はおそらく「何もしなくても」加齢によって皮膚機能が怠けていくに違いありません。
むしろ、積極的に寝る前に目尻にクリームを塗り、美容サロンやエステに行って潤いを求めるはず。
老いも若きも世間の女性たちは皮膚が怠けるからといって、脱保湿していますか?
していませんよね。
ましてや、
「皮膚から保湿機能が奪われ、寒風にさらされるだけで切れたように痛くなる」
「お風呂上り水分がどんどん抜けていく中で日々、辛さで呻吟している」
そんな危急を要するあなたには化粧水でたっぷり潤う必要があります。
なのに、医師の言うことを真に受けて聞いていたら、苦しさをさらに重ねてしまいます。
これでは、ゆっくり就寝することも妨げられます。
自然治癒力を高めるどころか、体力の減退をもたらします。
以上から、少しでも痛痒い身体を動きやすくさせて生活の質を向上させるために、
化粧水による保湿を欠かさないでください。
お薦めのスキンケアの手順、化粧水の選び方とは?
そろそろ、あなたの興味と関心は「どんな商品がいいの?」だと思います。
しかし、ここであなたは冷静になるべき。
いくら有効な美容成分を配合したスキンケア商品を使用しても、正しい手順で保湿をしないと、かえって痒みが悪化したりするからです。
また、
有害な化学物質が含まれた商品だと、皮脂膜が奪われ乾燥が促進。逆効果をもたらします。
では、スキンケアの正しい手順を解説します。
アトピー肌への保湿には手順がある
手順としてはまず最初に化粧水、あるいは美容液を塗って水分を肌に与えましょう。
基本的に品名が「化粧水」の商品を使えば問題ありません。
品名「美容液」とは水分が入っていないものをいいます。
一般的に化粧水は美容液に「水」が含まれていて薄くなったものとお考え下さい。
化粧水を塗ってしっとりさせた後に、クリームを塗りたければ塗ってください。
いいですか?
大事な事を今からいいますね。
お薦めしない手順として乾燥した肌に……
「ワセリン」「クリーム類」「ローション」
「サージクリーム」「シアバター」
油分の多い「オイル」や「馬油」
あるいは皮膚科で処方される「ヒルドイド」や「軟膏類」を、
いきなり最初に塗るから、熱がこもり息苦しくなり、やがて痒くなるのです。
赤く炎症している部位に、べっとりとフタをしてしまいますので不適切な行為です。
ですから「先に」化粧水や美容液を塗って水分を与えるべきなのです。
美容に有効な成分を選ぶ前に「有害成分を除外しましょう」
手順の次は商品の選び方の注意点を述べます。
セラミドやヒアルロン酸といった美容に有効な成分が含まれている製品がいいのでしょうか?
いえいえ。美容成分だけで選んではいけません。
商品を買う時は必ず、敏感になった皮膚に刺激を与える有害な化学成分が含まれているかどうか確認するべきです。
では、天然由来成分の化粧品を選ぶべきか?
それも、にわかに信用できないのです。商品のキャッチコピーに飛びつくのは禁物。
商品の容器の表側に記載の言葉に次の言葉あっても、すぐに買わないでください。
「界面活性剤不使用」
「防腐剤不使用」
「香料・着色料無添加」
「自然派」「天然由来」
なぜならば、このように化粧品の容器に書いていても、実は化学物質は含まれているのです。
化学物質「不使用」とは商品の製造工程で化学物質を使用していないという意味なのです。
その通り、原材料には化学物質が含まれているのです。
有害な化学物質とは、石油由来の界面活性剤や防腐剤、湿潤剤が代表例です。
これらが含まれたスキンケア用品を使用すると、
化学物質によるタンパク質の変性作用によって、角質層や表皮がまるで火傷(やけど)したようになるのです。
よって、皮膚表面から皮脂が奪われ肌バリアが弱まります。
つまり、石油系の界面活性剤や防腐剤、湿潤剤を含んだスキンケア商品を使っていると、皮脂膜や細胞間から脂質が奪われ水分蒸発が激しくなり、乾燥がさらに促進してしまいます。
つまり、肌に良くないスキンケア用品を使うことで保湿機能(NMF)を低下させるのであって、
過度の保湿が皮膚を怠けさせるのではありません。
ここに著しい誤解があるのですね。
悪化要因は石油系の有害成分であって、化粧水を塗ったため、ではないのですから。
皮膚科では最高のスキンケアアイテムであるところのワセリン。
これも石油を精製して製造されますので皮膚に有害です。
さらに、ワセリンは洗い落とすのが難しい。
入浴時には綺麗に洗い落とさないといけず、ゴシゴシと洗浄することで皮脂を奪いかねません。
ついでに忠告しておきますが、石けんは良くありません。
石けんはアルカリ性です。アルカリ性の成分で洗うと、皮膚から皮脂を奪い乾燥をすすめます。
私も石けんシャンプーを使って頭皮の乾燥がすすんでフケがたまり辛い思いをしました。
いくら、良質の化粧水を使っていても、石けんで洗顔していては、肌のカサカサが止まらなくなります。お気をつけください。
もちろん、保湿だけではアトピーは治りません。
つまり、アトピーは商品やアイテムだけでは完治しないのです。
具体的に何を使えば良いかではなく、もっとアトピーの本質を学ばなければ完治しません。
科学的にアトピーの本質を知った方が完治が早まりスキンケアにかけるお金も時間も節約できます。
私は13歳から36歳まで写真のようにアトピー肌でした。
しかし今ではすっきり完治してアトピーの方を援助する立場になっています。
痒みと乾燥を引き起こしている原因を除去せずして根本的な解決にはならないからです。