最近では「ノンフライヤー」のヒットが記憶に新しいオランダの大手電気メーカー・フィリップスが、今度は“フィリップス ビューティー コレクション”と題し、日本の美容家電市場に新たな製品を投入すると発表した。
今回発表されたのは、9月上旬発売となる2製品。1つは、手洗い洗顔よりも10倍汚れを落とすことができるという電動洗顔ブラシ「ビザピュア(VisaPure)」。もう1つは、光を照射することで除毛後の肌をキレイに整えることができるという光美容器「ルメア(Lumea)」だ。いずれも、すでにヨーロッパで発売されているもので、なかでも「ルメア」は、2010年の発売以来14万台を売り上げているという人気製品だ。
9月上旬の発売に先駆け、先日、この2製品を体験できる記者向けのイベントが東京・表参道の瀟洒な結婚式場にて開催されたので、その様子と、各製品の試用感をレポートしよう。
洗浄効果は手洗顔の10倍!電動洗顔ブラシ「ビザピュア」
「ビザピュア」は、手洗顔だけでは落としきるのが難しい汚れをやさしく取り去り、肌をクリーンな状態に整えることができるという電動洗顔ブラシ。特徴は、本体先端にセットされているブラシの「動き」と「ブラシ毛」へのこだわりにある。
ブラシの動きには、回転と上下振動を組み合わせた“3Dダブルアクション”を採用。この動きにより、手洗顔の10倍(同社調べ)の洗浄効果に加え、肌に適度なマッサージ効果がもたらされる。また、50~75ミクロンという毛穴のサイズよりも細くやわらかいブラシ毛を採用しているため、メイクの落とし残しだけでなく、毛穴の奥の汚れ、古い角質、目に見えない皮脂汚れなどもやさしく除去することが可能。これらの洗浄効果とマッサージ効果は、洗顔後のスキンケアにも大きな違いをもたらすという。
ブラシの回転スピードは、「ジェントルクレンジングモード」(低速設定)と「ディープクレンジングモード」(高速設定)の2段階になっており、肌質や汚れの状態に合わせて使い分けられるようになっている(上位モデル「SC5275」のみ。下位モデル「SC5265」は高速設定のみ)。なお、動作は20秒ごとに一時停止し、トータル1分で電源がオフとなるようになっているので、洗いすぎを防ぐことができ、安心だ。両モデルとも、充電時間は約6時間で、30分の使用が可能。シャワーや浴室での使用も可能な防水性能を備えている(IPX7/充電スタンド除く)。
| 流れるようなエレガントなデザインが美しい。スリムで場所をとらないのも◎。置くだけで充電できるスタンドのデザインは秀逸! ブラシは着脱式で、3種類が用意されている。写真右、左から「ノーマル肌用/敏感肌用/エクスフィリエーション(角質ケア用)」。ちなみに、ノーマル肌用のブラシには17,200本、敏感肌用のブラシには32,000本の微細毛が植えられている | |
使い続けると毛が目立たなくなる光美容器「ルメア SC2001」
「ルメア」は、フィリップスと皮膚科医が共同開発した光美容器で、除毛後の肌に光を照射することで、肌にある毛を除去し、除毛後の肌をキレイに整えることが可能だという。肌や毛の色、肌の敏感さに合わせて5段階の出力レベルが調整でき(ちなみに、日本人にはレベル3~4を推奨)、また、肌に密着していないと光が照射できない「安全リング」を採用するなど安全性に配慮した設計となっており、家庭でも安心して使用することができるようになっている。もちろん、アジア人の肌への安全性もテスト済だ。
使用頻度は、最初は2週間に1回、2か月目からは4~8週間に1回が目安となる。同社が調査したユーザーを対象にした製品使用テストでは、82%の人がわずか2回の手入れで高い効果を実感したという結果が得られたという。
| 「ルメア」は充電式(充電時間/約1時間40分)のコードレスタイプでハンディサイズなので、家の好きな場所で使うことができる。フル充電で、最低約320回の照射が可能(出力レベル5)。本体サイズは150(幅)×85(奥行)×235(高さ)mm。重量は538gと、片手で扱えるサイズなのがうれしい | |
| 「ルメア」は2010年の発売以来、14万台を売り上げているヒット商品。しかも、ユーザーの82%が2回の利用でその効果を実感したという。照射できる部位とお手入れの所要時間の目安は、腕/7分、足/12分、ワキ(両)/3分、ビキニエリア/5分となる | ||
| 写真右は光照射部。周囲を取り囲む紫色の「安全リング」が肌にぴったりと密着して当たっている際だけ、ハンドルの内側の照射ボタン(白いボタン)を押すと動作する。ランプは、約8万回の照射が可能なので、ほぼ“交換の必要はない”と考えてよいだろう。照射時のジェルも不要だ | |
「ビザピュア」「ルメア」を皮切りに、今後もラインアップを広げていく
同社は、50年以上も生活家電や健康機器、LED照明機器をグローバルに展開しており、美容家電においては、400種類以上もの商品を持っている。しかし、実は同社は、日本の美容家電市場から10年前に撤退している。今回再参入を決めた理由は、ここ数年で日本の美容家電市場が急成長したことにあると、フィリップスエレクトロニクスジャパン コンシューマーライフスタイル事業部の稲原薫事業部長は言う。「日本の美容機器市場の成長は右肩上がり。2013年の市場規模は約1,500億円といわれ、これは世界最大級。今後さらに拡大が見込める」と説明。さらに、コンシューマーライフスタイル事業部の鍛冶いく美マーケティングマネージャーは、「美容家電市場において世界のリーディングブランドになるには日本での成功が不可欠」と、再参入への意気込みを話した。
| フィリップスエレクトロニクスジャパン コンシューマーライフスタイル事業部 | |
| フィリップスエレクトロニクスジャパン コンシューマーライフスタイル事業部 | |
なお、同社では、今回発表された「ビザピュア」「ルメア」を皮切りに、「フィリップス ビューティ コレクション」として、今後、日本の消費者ニーズにあわせた製品ラインアップを拡充していく予定とのこと。ここ数年、美容家電といえばパナソニックの一人勝ちのような状態になっている日本の美容家電市場に、どんなユニークな黒船製品が投入されるか非常に楽しみである。
取材・記事:価格.comマガジン編集部 YZF-MIYU1、TASAI