テレビ東京(ch.7)『家、ついて行ってイイですか?』
本日5/17(水)夜9時~2時間スペシャル!
こんにちは、しろぺんです。
最近ペットヤギという存在について、
世間の関心が急速に高まっているのを感じています。
メディアの取材や、様々な疑問を投げかけられる機会も増えたので、
中でも今日は誤解の多い事柄③点をピックアップして解説してみるよ!
①ヤギは本当は臭くない!?
ヤギを室内飼いしている風景が映されて、
まず1番に持たれる感想がこれです。
「部屋の中、臭そう・・・(笑)」
牧場や動物園で感じるあの独特なニオイを思い浮かべれば、
眉をひそめるのも当然のことですよね。
でも実はヤギって、本来とってもキレイ好きな生き物。
お手入れ次第で幾らでも大化けする動物なんです!
理由:完全ベジタリアンな草食動物なので、皮脂汚れが出にくい体質
ワンちゃん・ネコちゃんをお風呂に入れてあげた経験がある方は分かるかもしれませんが、
肉食動物は獣臭が戻りやすく、2~3日でシャンプーの香りが消えてしまいます。
1番の原因は食生活。
その点、草しか食べないヤギの場合はたった1度のシャンプーで、
その後1か月程は良い香りが長続きするんです!
またペットの中にはお風呂自体を嫌がる動物も多いですが、
ヤギは根っからのキレイ好き。
自分が綺麗になることに、うっとりしてしまうほどです。
嗅覚の強い肉食獣の中には石鹸の匂いに酔ってしまう子もいますが、
シャンプーの香りといえば、草食獣が大好きな植物の香り。
ヤギ本人に負担を掛けることなく洗えるという点でも、安心ができるわけですね。
しかしながら画像や動画だけでは体臭のことまで伝わらず、
「あんな汚い動物連れまわして!」という印象を持たれる方も中にはいるようなので・・・
「ペットヤギの体臭は、お花畑の香り」。
この新説が、もっと世間に広まればいいなと思っています。
(注※未去勢のオスは独特なフェロモン臭が残る場合もあるそうです。)
≪解説≫ なぜ牧場・動物園のヤギは臭いのか?
一年中外飼いという環境に加えて、施設のヤギたちは大体が多頭飼いです。
群れを一頭一頭洗浄するのはコストの面で考えると難しいのが現実ですし、
草食動物は糞尿の回数も多いので、掃除が追い付かない!というのが主な理由でしょう。
反面ペットヤギの場合は通常1~2頭で飼われていることが多く、
「飼い主の目が届きやすい」「愛玩用なので費用と時間はいくらでもかけられる」
という点が、「体臭」という面で大きな違いを生み出しているのではないでしょうか。
②かなり高度なしつけができる!
ペットとして動物を人間の世界に招き入れるには、
いくつかのハードルがありますよね。
第一にまずトイレのしつけ。
そして第二に、コミュニケーションが取れるかどうか。
この2点を、ヤギはなんと完璧にクリアしているのです!
ヤギのイメージといえばあっちでポロポロ、こっちでポロポロ・・・
うっかりうんちを踏んでしまった!という体験をお持ちの方は多いかと思いますが、
これも全てはしつけ次第。
トイレは決まった場所に駆け込み、お手やお回りなどの芸もこなす。
果ては人間の会話にまで混じってきたりと、実はとっても賢く愛嬌たっぷりのヤギ。
また吠えたり噛んだり引っかいたりといった行動が無いのも、
草食獣の特徴です。
ふれあい動物園に必ず放されているのがヤギという点でも、
人間に危害を加えない大人しい動物ということが分かりますよね。
ではそんな素晴らしい動物が、
世間にあまり広まらないのは何故なんでしょう?
理由:ペットヤギが少数なのは、日本独自の住宅事情にあり!
海外では年々市民権を持ちつつあるペットヤギですが、
日本で見かけることはまず少ない。
大きな理由は、日本独自の家屋の構造にあります。
ひとつは国土が狭く、庭が無いこと。
また室内飼いに関して言えば、「和室」の問題です。
和室といえば畳に障子・・・要するに、草と紙です。
これってヤギから見ればヘンゼルとグレーテルでいうところの「お菓子の家」!
壁や床が、クッキーやチョコレートでできているようなものなんです。
つまりとても高スペックな動物だけど、住環境が伴わない。
これにつきるのではないでしょうか。
≪解説≫「ヤギ」と「ペットヤギ」の差
牧場や動物園で見る限りは、ぼーっとしている印象の強いヤギ。
それどころか髪の毛をいたずらしたり、服の裾を噛んできたり・・・
お世辞にも話が通じる相手には見えませんよね。
そもそもヤギに主従関係は無いので、
「𠮟りつけて教える」という方法では全く耳を貸してくれません。
それどころか「なんでお前にそんなこと言われなきゃならないんだよ!」と逆ギレされることすらあるぐらい、ヤギには自我があり、ポリシーがあります。
でもそれはマイペースな性格ゆえに、急かされるのが苦手なだけ。
すぐに結果を求めずヤギのリズムに合わせながら、
成功と失敗を繰り返す中で日々の成長を見守ることができればいいんです。
しつけができるできないはヤギ自身の能力の問題ではなく、
人間世界のルールを一頭一頭に教え込む時間があるか無いかだけの違い、というお話でした。
③なぜ服を着せるの?
via @
国内・海外問わず、
ヤギに洋服を着せる文化は世界中でも多く見受けられます。
ワンちゃんに洋服を着せるのにも賛否両論ある時代に、「家畜に洋服!?」
と驚かれる方もいるかもしれませんね。
もちろん「我が子にオシャレをさせたい!」という遊び心の部分もあるのは事実ですが、
実はそれ以上の大きな意義があるのです。
理由:あらゆる危険から草食動物を守るための着衣
ヤギは胃の中の草を薪のように燃やすことでエネルギーを生み出しているのですが、
草食ゆえに脂肪が少なく、寒さで体調を崩すこともしばしば。
そんな理由から実は牧場などのプロの世界でも、
家畜を守るための防寒服や胴着が使われているんです。
また食事を取る上で自ら草むらの中に突き進むヤギは、
マダニやノミといった害虫からの脅威にも常にさらされています。
中でも蚊から感染する「腰麻痺」という病気はヤギにとって1番の天敵ですので、
忌避剤が縫い込まれたペット用品は日々の暮らしの大きな助けになるのです。
春秋:防虫用・植物のトゲ、危険物の回避
夏:防蚊用・熱中症予防
冬:防寒用
そして何よりヤギが着衣を嫌がらず、
全身を包まれ外敵から守られることで安心する草食動物という点も安心して着せられるポイントですね。
≪解説≫ 家畜ではなくペットとして、社会性を持たせるのも生きやすさの秘訣!
例えば東京の住宅街でヤギを飼うとして、丸裸のヤギを散歩させると
「家畜がなんで都会に!?」と、異様だ・怖いという感想を持たれがちです。
ご近所さんに最初から変な目で見られてしまっては、
ヤギたちにとっても暮らしにくい環境になってしまいますよね。
そこで登場するのが、シンボルマークとしての洋服です。
不思議なものですが洋服を着ているだけで、
「ヤギってしつけができるんだな」「ペットで飼われているのなら、安心して近付ける」といった
可愛い・安全な動物という真逆の印象に変わるのです。
出会う人間1人1人にヤギの安全性を説明をして回るのは難しいことなので、
見た目で自己紹介ができるアイコン的な役割としても、服は意外と役立つんですね。
+α:おまけの裏話
これは「ヤギ飼いあるある」なのですが、
ヤギ業界にはヤギグッズを収集している方がまあ本当に多いんです。
(※季刊誌『ヤギの友』には毎号ヤギグッズ自慢のコーナーがあるぐらい)
そもそもヤギの商品化はひつじやアルパカと比べても圧倒的に数が少ないので、
純粋にコレクター魂が騒いでいる面もあるかもしれませんが・・・(笑)
ヤギを飼っていて且つグッズまで集めている方は、
そこに特別な思い入れがあるのではないかと個人的には思っています。
実は今回のテレビ放送でも語っている部分なのですが、
「家畜」に分類されるヤギの遺体はペット霊園に入れるどころか、
最終的には保健所に回収され司法解剖ののち滅菌焼却され処理されてしまいます。
つまり遺骨すら手元に残らない、跡形もないお別れになってしまうんですね。
これは「家畜伝染予防法」という法律にも定められている項目なので仕方のないことなのですが、
ヤギ飼いの皆さんはどこか、その寂しさを抱え日々暮らしているように思います。
生前の思い出と共に生きていければよいのでしょうが、
「物」に執着してしまうのもまた、人間の性。
何か手元に残るものを、
無意識に探し求めてしまうのかもしれません。
「本物のヤギを飼ってるんだから、ヤギグッズとか要らないじゃん!」
という意見はあるかもしれませんが、
実はいたずらに無駄遣いしているわけでもないかもしれない・・・!?という裏話でした。
というわけで、まとめ3選+αいかがだったでしょうか?
「ペットヤギ」という業界はまだまだ発展途上の分野なので、
本やネットだけでは情報を発信しきれていないのも事実。
皆さんがヤギに抱くイメージに花を添え、
少しでも彼らに親しみを持って頂ければ幸いです!
~5分で勉強!ラップで学ぶヤギの飼い方~
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