へそごまの正しい掃除!溜めすぎ取りすぎが病気や臭いの原因
へその中にある「へそのごま」は、見た目が黒ごまに似ているということでその名がついています。
見つけると取りたくなるけれど、昔から「へそをいじってはいけない」と言われているので、そのままにしている人もいるのではないでしょうか。
へそのごまは一体何なのか?謎の多いへそのごまについて、体に及ぼす影響や手入れについて説明していきます。
へその手入れについて疑問を持っている人は見ていってくださいね。
へそのごまの正体は?実はずっと溜め込んできたゴミだった
へそのごまの正体は垢、皮脂、汗、毛、石けんのかすのゴミ。へその中でこれらが入り混じってカチカチに固まることで、黒いごま粒のような物体になるのです。
へそはくぼんで皮膚にしわがあるためにどうしても汚れが入りこみやすく、体を洗う時に届きにくいので汚れがどんどん蓄積されやすいのです。
しかも、へその中は自分でも見えにくい位置にあるので、へそが汚れていたりへそのごまがあったりしてもなかなか気づきません。
このようにへその汚れを長期間放置していると、へそのごまは雪だるま式に大きくなってしまいます。へそのごまは溜め込むと棒や栓のように長くなったり、小石か炭のようにカチカチの大きな塊になってしまうこともあるのです。
中には生まれてこのかた、へそを○十年洗ったことがなくてへそが巨大化し、へそのごまがはっきり目立つ人までいます。へそのごまが成長した人は高齢者にもしばしばみられます。
へそのごまは便器より汚い?しかも臭い!?
ちょっとショッキングな情報があります。へそのごまから採取される細菌の数は、便器の水に含まれる細菌の約4100倍の約120万個/gと言われています。
便器の水よりへそのごまのほうがはるかに細菌が多いなんて、さぞかし不潔な状態…と思いきや、へそのごま全ての細菌が不潔な菌というわけではないとのことです。
ノースカロライナ州立大学・ノースカロライナ自然科学博物館の共同研究グループ「Belly Button Biodiversity(へそ生物多様性)」の調査研究により、複数の人のへその中から合計2,368種類の細菌が検出されたという報告が公開されました。
しかし、へそのごまに含まれる細菌は無害な菌のほうが多かったのだそうです。中には体に有益な菌も含まれているとのこと。どうやらへその中が便器に勝る不潔な場所というわけでもなさそうです。
とは言え、中にはへそのごまから悪臭のする人もいることから、へその中は体温や汗で蒸れて不潔な雑菌も繁殖しやすい場所であることも容易に想像できます。
へそのごまを溜めると危険?病気になる可能性が
へそのごま自体はゴミなので、それ自体は無害です。しかしへそのごまを溜めるのは良くありません。へそにごまを溜めると、へその皮膚にできた傷からごまの雑菌が入って「臍炎(さいえん)」が起こりやすくなってしまいます。
臍炎はへその緒を切ったばかりの新生児が発症するへその病気ですが、大人になってからも雑菌の感染で発症することがあります。
- 湿疹ができる
- 痛む
- へその周りが腫れる
- 化膿する
化膿すると、じゅくじゅくしたり周囲が熱を持ったりするようになります。また、へそのごまから強烈な悪臭のする人は、臍炎が原因になっている場合もあります。
へそに炎症が起こったら皮膚科を受診して治療しましょう。へその消毒と抗生剤の内服が必要です。
また滅多に起こることではありませんが、へその下にある腹膜に雑菌が感染すると、命にも関わる「腹膜炎」を引き起こす可能性もあるといわれます。
へそは「いじっては駄目」「掃除するべき」どちらが正しい?
しかし子どもの頃から「へそをいじってはいけない」と言われて育ち、へその掃除をしない方針の人もけっこういるのではないでしょうか。へそは掃除したほうが良いのか、それともいじってはいけないのか、どちらが正しいのでしょう。
へそは掃除したほうが良いのです。ただし絶対にいじり過ぎてはいけません。
「へそをいじってはいけない」と言われてきたのは、へそをいじるとお腹が痛くなりやすいためです。「ヘソのごまを取ってはいけない」ということではなく「腹痛を起こしてまで無理に取らなくても大丈夫ですよ。」と言いたいのでしょう。
へそのすぐ下には皮下組織、腹直筋、瘢痕組織(へその緒の跡)、腹膜があります。
内臓を覆っている腹膜の神経は過敏なため、へそをいじるとへその約5mm下にある腹膜の神経が刺激され、へそ周辺にシクシクとした腹痛が起こるようになるのです。
へそをいじってからお腹が痛くなって腹膜炎を起こしたのかと慌てる人もいますが、これは腹膜炎ではなく腹膜が刺激された痛みが起こっているだけなので大丈夫です。
へそをいじった程度で、すぐに腹膜炎が起こることはありません。
へそは適度に掃除しよう!へその正しいお手入れ法は
へそをいじり過ぎてはいけないけど、衛生のためには掃除が必要なへそのごま。正しい手入れ法を覚えておきましょう。
一番良いのは、へそのごまが形成されないよう普段からへそに汚れを溜めないようにすることです。
へそはどうしても汚れが溜まりやすい場所なので、何もしなければすぐにへそのごまが形成されてしまいます。今までへその汚れをあまり意識していなかった人も、普段からへそを清潔に保つ習慣を身に着けるようにしましょう。
お風呂でへそを洗おう
へその汚れは定期的に取り除くようにしましょう。一番簡単なのは入浴中に体を洗う時、へそも一緒に洗っておくことです。
入浴時は垢が水分を吸収してふやけているので落としやすく、へそのお手入れタイムにぴったりです。
週2~3回のペースで洗っていれば頑固な汚れが溜まることはないので、簡単な手入れだけでピカピカのへそをキープすることができます。
ナイロンタオルや爪先でこすると皮膚を傷つけてしまいやすいので、綿のタオルやガーゼでやさしくぬぐうように洗うと良いですよ。
へそのごまを見つけたら掃除を!へそのごまはオイル+綿棒で
へその中に垢が溜まり始めていたり奥にごまがあるのを見つけたら、これ以上ごまが大きくならないよう取り除いておきましょう。
- 用意する物
- 綿棒、オリーブオイル(またはベビーオイル・クレンジングオイル)、ティッシュ
入浴後のへその汚れがふやけている時に行ないます。
- 綿棒にオイルを浸し、やさしくへその中を拭く
- 浮いてきた垢を綿棒でからめ取る
- 汚れた綿棒は新しい綿棒に取り換える
- 垢がなくなるまで1~3を数回繰り返す
粒状のへそのごまはオイルに浸して除去
すでに粒状に固まってしまったごまは、垢のように簡単にからめ取ることはできません。オイルでふやかして柔らかくしてから取り除きましょう。
- 用意する物
- 綿棒、オリーブオイルなど、ラップ、タオル、ティッシュ
衣類や部屋がオイルで汚れないようご注意ください。入浴中に行なうのもおすすめ。
- 仰向けに寝る
- へそにオイルを注ぐ
- ラップでふたをしてそのまま10分待つ
- ティッシュでオイルを拭き取り、ごまを綿棒でからめ取っていく
クリームを塗って一晩じっくり
オイルを使わずにへそを掃除する方法もあります。
へその中にクリームをたっぷり塗って一晩ラップをしておき、翌日ティッシュでクリームを拭き取って、オイルの時と同じように綿棒でごまを取り除きます。
クリームはボディクリーム、ハンドクリーム、ワセリンなど家にある物で良いです。オイルでベタベタするのが嫌な人はお試しください。
注意点
へその掃除を頻繁に行う必要がありません。週1回程度にとどめておきましょう。
オイルを使わずにへそをいじるのはやめましょう。オイルは皮膚を保護し、ごまをふやかすために欠かせません。
へそを掃除している途中で皮膚がヒリヒリしたりお腹が痛くなって来たら、垢が残っていても直ちに手入れを中断してください。残ったオイルはそっとティッシュなどで吸い取って、この日の手入れは終わりにしておきます。
へその掃除をしたい場合は翌日以降、へそのトラブルが起こっていないことを確認した上で再挑戦してください。
取れないごまは皮膚科で取ってもらう
大きなごまは自分で除去するのが難しくなります。これは臍石(さいせき)と呼ばれ、ごまが石のようにすっかりカチカチに硬くなっている状態です。皮膚にこびりついて簡単には取れません。
自分でなんとか頑張って取ろうとすると、へそのいじり過ぎで炎症や腹痛を起こしやすくなるので、へそのごまが取れない場合は皮膚科で取ってもらいましょう。
こんな人はへそのごまが溜まりやすい!普段からこまめにお手入れを
次にタイプに該当する人は、へそのごまが溜まりやすいタイプです。
- へそが深い人
- 男性
- 高齢者
- 太っている人(お腹の脂肪が厚い人)
- へその周辺が毛深い人
普段からこまめにへそを洗って垢が溜まらないようにしておきたいですね。
逆にへそが浅い人はごまがあまり溜まりません。お腹が大きくなった妊婦は、へそのくぼみがなくなるのでへそのごまが取りやすくなります。
今までへそを掃除してこなかった人も早速へそをチェックして
へそは胎児と母親の胎盤を結ぶ臍帯の名残で、体内にいる時はとても重要な役割を持っていました。
生まれてからは特に何かの役に立つわけでもなく、ただ痕として残っているだけです。それだけに普段は手入れも忘れられがちです。しかし手入れをしないと時に病気を引き起こす可能性があることはしっかり頭に入れておきたいですね。
今までへその掃除をしていけないと思っていた人、ボディケアは入念にしているつもりだがへそのことは忘れていた人は、早速へそをチェックして今回紹介した方法で手入れしてみてください。