皮膚には、体内から分泌される皮脂が必要です。皮膚の表面に膜をつくり、潤いなどを与えてくれる大切な物になります。
しかし、肉食を中心とした食生活や、生活環境の乱れなどから、皮脂の過剰分泌が様々なトラブルを引き起こしています。
実際に、中学生など代謝が活発なお子さんを見ると、どの世代よりも皮脂が多く分泌され、ニキビやフケなどに悩む事が多いと思います。以前はフケという程度で終わっていたのですが、その後も状況が改善されないと、脱毛にいたるまでになってしまう場合があります。
これは日本人の食生活の変化などが大きく影響しています。ただでさえ皮脂の分量が多いにもかかわらず、体質的脂質はどれも同じではなく、頭皮の皮脂と、髪にツヤなどを与える分散脂質とは異なるものです。
脱毛や薄毛を引き起こす皮脂の過剰分泌は、ホルモンの作用のほか、栄養不良、ストレス、環境の変化などが考えられます。
注意
皮脂の過剰分泌は男女問わず深刻化しております。その中で脂漏性皮膚炎は女性の方のほうが悪化しているケースがあります。ひとつの原因としては髪が長すぎて絡まってしまうことやネイルなどをしていて地肌が全く洗えていないようです。
さらに髪や地肌を乾かすための時間がかかってしまい、濡れたままや半乾きのままにしておくことも雑菌の繁殖の原因となっております。
脂漏性皮膚炎とは、頭皮の表面や毛根の周囲に皮脂が付着し、そこが不衛生になり引き起こす皮膚炎の一種です。原因は様々で、何気なく頭を掻いていた所が傷になり、皮脂や汗などが原因で雑菌がたまり炎症を起すケースや、アトピーなどで元々皮膚自体が過敏になっている箇所に、皮脂や汗が状態を悪化させてしまう場合もあります。
さらに近年、シャンプーなど合成界面活性剤が多く含まれたシャンプーなどによって、体内から分泌された皮脂と混ざり合い、脂漏性皮膚炎を悪化させるケースもあります。これは、皮脂の過剰分泌も一因ですが、シャンプー後の濯ぎ不足も原因になっています。
通常、日常生活による髪の汚れは80%が濯ぎだけで落とせるといわれています。スタイリング剤などの多用によって、汚れが付着しやすくなっているのは事実ですが、シャンプーにもっとも大切なのは、頭皮や毛根を洗い、さらにマッサージをして血行をよくするという事です。
近年、カラーリングやカットの技法などが原因で、髪のダメージが著しく、CMなどで宣伝されているツヤやダメージを改善してくれるような商品を選ぶケースが増えています。商品によっては石油などを原料にした合成成分が使われている事があります。体が分泌する皮脂と合成成分の油分はとても混ざり合いやすく残留していします。
前にもお話したように、現在の日本人は皮脂などの分泌量が多いにもかかわらず、それに加えてこのような合成成分が混ざり合えば、当然毛根を埋めてしまい、脂漏性皮膚炎を引き起こす可能性が大変大きくなってしまいます。
毛根は、本来ある程度の隙間があり、一つの毛穴から2,3本の髪が生えています。その根元の方に、皮脂を分泌する皮脂腺や髪を作り上げる毛乳頭などがあるのですが、綺麗に落とされていない皮脂などが毛根を埋めてしまい、本来排出されるはずの皮脂が、毛根内部の隙間を埋めていってしまいます。
そうなると、限られた隙間でしか髪は育つことができなくなり、髪の一番根元の部分が細くなり、髪が抜け落ちてしまいます。
それを繰り返すうちに、以前は太くしっかりとして生えていた髪がだんだん細くなり、2,3本あったはずの髪の1本が抜け落ちてしまうことになります。
このような状態を放置しておけば、当然髪が薄くなったという印象を受けても仕方がないと思います。
そこで大切になるのが、シャンプーなど基本的なケアです。
以前はこのような状態になってしまうと、専門的なケアをしてくれるサロンでしか対応はできませんでした。
このような状態が引き起こす様々なトラブルに対し、各メーカーが皮脂を落とすシャンプーやケア商品を開発しました。ネットで話題の商品も多数ありますが各商品を実際に使用してどの程度、現状が回復しているのか把握しないまま宣伝や評判を信じているだけではいけません。
さらに女性のメイクなどにも最近多く使われている、オイルクレンジング(皮脂のような油を植物成分のような油を使い柔らかくして落とす)を皮脂の排除にもつかわれています。
この考え方は、アメリカ先住民族がホホバオイルを使い頭を洗っていましたし、日本でも椿油をつかっていた事を考えても、昔から存在するケア方法の一つです。
注意
ホホバや椿油100%の植物油であれば良い訳ではありません。頭皮が乾いている時に皮脂と混ぜ合わせて皮脂を溶解し排除させるのがオイルクレンジングです。その為にシャンプー前の濯ぎでどこまで流せるかが重要です。
オイルはその抽出方法で水溶性が決まりますがそれがわからないままオイルクレンジングとして使うのはお薦めできません。
気温の急激な上昇や低下に加え、屋内外の湿度や気温の差が目まぐるしい中、体や皮膚はこの落差に順応する事はとても大変です。
このような事がきっかけで、近年脂漏性皮膚炎のような症状に悩む方が増えています。
基本的に一番大切なことは、どうやってバランス良く皮脂を落とすかということです。
ポイント
強すぎるクレンジング性や洗浄の強い刺激は、かえって頭皮を敏感にさせてしまい、新たなトラブルの原因につながるばかりではなく髪に対する負担もとても大きいです。そして皮脂を取ることばかりにとらわれ過ぎてしまうとかえって皮脂の過剰分泌を季節によっては引き起こすケースがあります。
今まで使われていたケア商品や取りいれていたケア方法、その方の生活サイクルの中で、頭皮や髪に悪影響を及ぼす生活習慣など、思い込みから起こる間違ったケアについて誤解や事実を知る事、そのようなメンタル的なアドバイスによって、初めてストレスを緩和することができます。
当然、マイクロスコープなどを使っての頭皮や毛根の状況を的確に診断する事も大切ですが、ご自身がなぜ今のような状態に至ったかの経緯をご理解いただくことをご本人が把握することがとても大切です。
脂漏性皮膚炎は、確かに皮膚の炎症であり、直接抜け毛や薄毛につながる要素の一つです。
クレンジング性のある良質なシャンプーや手では落としきれない皮脂を、シャンプーブラシなどをつかって清潔に保つ事はとても大切です。
2枚の画像を見比べていただき角化した皮脂がつまった状態で健康な髪が生えだす事ができないのはお分かり頂けると思います。育毛剤も浸透せず髪が生成を始めたばかりの毛穴内部でも十分な太さに成長する隙間すらありません。
また育毛に取り組まれて新しい髪が生えだしたくても角化した皮脂が邪魔をして肌の外に生えだす事もできません。
育毛シャンプーでお笑い芸人が宣伝をしている商品などありますがシャンプーだけで掲載している画像のような状態にするのは不可能です。
また専門的な機器を使い、ご自分でできないケアを定期的に行うことで、回復期間を早めたり良い結果を出すことも可能ですが、一番大切なのは、日頃、皆さんが行なっている悪影響をおよぼす生活習慣を正し、個々にあったケア方法や商品をお使いなる事が、結果として脂漏性皮膚炎が原因の抜け毛や薄毛を改善することになるのです。
女性の肌によく用いられる、コラーゲンやヒアルロン酸などの美容液の栄養成分は、本来角質の間の隙間よりも分子が大きいため、皮膚が形成される真皮まで到達できません。その為、美容整形などで用いられるような皮下注射などの方法がとられていたり、現在注目されているナノテクノロジーやピコテクノロジーを用いて、有効成分の縮小化が進められています。
本来雑菌などを防ぐための、皮膚のバリアゾーンがこのような成分も浸透しないようにしてしまう為、高額な商品をつかっても結果に繋がらない場合があります。
その為、美容エステ業界ではこのようなバリアゾーンの効果を、美容液などを塗布後、イオン導入器などをつかって解放させ、皮膚の深部まで有効成分を到達させ、る方法もありますが育毛においてもどうようのイオン導入方法で現在お使いに育毛剤の効果を発揮させる手段などもあります。
このバリアゾーンを解放させるケアやイオン導出などの角化した皮脂の固まりやシャンプーカスの排せつも安定した頭皮を得る為には有効なケア手段であります。
育毛剤やプロペシア、低出力レーザーなどの積極的なケアも大切ですが知恵ノートの育毛の基礎知識でも書いたように健康な髪を生え出させるためには健全な毛穴を確保することが何よりも大切です。
健康な髪が成長する頭皮ケアの方法もご紹介しております。またミノキシジルやプロペシア以外の育毛方法についても過去に書いた知恵ノートでご紹介しております。