首ニキビのしこりと間違いやすい粉瘤(ふんりゅう)について。

首に限らず、頭、顔、胸、背中などなど、体には粉瘤(ふんりゅう)と言われるしこりができることがあります。

 

粉瘤は「ニキビのしこり」と間違われやすく、ニキビケアをしているのにまったく治らない場合、粉瘤のしこりであるケースが多くあります。粉瘤はニキビとは似て非なるものですので、ニキビケアをしては治りません。

 

この粉瘤は体にできるしこりの中で大半を占めている、誰にでも発生するしこり。悪性のものではなく大きな心配はいりません。ただ体にできるしこりには、悪性リンパ腫、ガンである可能性もあるため油断はできません。症状次第では検査を受ける必要がありますので、油断せずにご自分のしこりの状態を確認してみてください。

 

このページでは、首ニキビと間違われやすい粉瘤について解説していきます。

粉瘤のメカニズムと原因。

粉瘤は、皮膚の中に古い角質(いわゆる垢)や老廃物が閉じ込められてしこりになったものです。

 

本来皮膚の角質は垢となって外に落ちていくものですが、まれに皮膚の中に閉じ込められたままになることがあります。そこに新たな垢が蓄積されていき、大きなしこりへと拡大していくのです。内部の垢に雑菌が入り込み炎症を起こすと、痛みが出て、さらに粉瘤が拡大する場合があります。

 

粉瘤は皮膚の奥の層でできるため、蓄積された古い垢が毛穴から外に排出されることはまずありません。自力でのケアは難しく、皮膚科にてくり抜き手術をして治すのが一般的です。しかし悪性の腫瘍ではないため、ほうっておいても体への悪影響は少なく、必ずしも手術しなければならないというものではありません。

 

粉瘤は体のすべての場所にできるもの。頭、首、顔、胸、背中など、あらゆる場所にでき、体質的に何箇所もできてしまう人もいらっしゃいます。特に顎や首は粉瘤ができやすい箇所となっております。

 

よく似ている首ニキビと粉瘤の見分け方!

粉瘤と首ニキビは一見すると症状がよく似ております。「首ニキビができてニキビケアをしているものの、一向に変化がない。」このような場合、ニキビではなく粉瘤である可能性が高いです。

 

粉瘤はしこりの先端の毛穴に穴が空いており、そこに垢がフタをしているような状態になっていることが多く、一見ニキビとそっくりな場合も。この垢によるフタがニキビと粉瘤の見分ける1つ目の要素。ニキビはポツンとした先端がウミでできた芯であるのに対し、粉瘤は垢でできたフタなので黒ずんでいることが多いのが特徴です。またニキビのしこりは腫れであるため指で摘みにくいのに対し、粉瘤のしこりは柔らかくカタマリになっているので指でつまむことができる場合があり、これも見分ける時の要素となります。

 

首ニキビはニキビケアを適切に行えば治っていきますが、粉瘤の場合自力では治すことができません。1ヶ月以上ニキビケアを続けても変化がない場合は粉瘤である可能性が高いので、一度皮膚科で検査してもらうと良いでしょう。

 

粉瘤の治療は手術しかない。

粉瘤の治療は、自力でのケアでは治せない場合が大半。皮膚科にて切除手術かくり抜き手術をするのが一般的です。

 

皮膚の内部にたまった垢の外側に袋ができ、外部からも内部からも完全に閉じ込められている状態なため、いくら代謝を良くしても、有効成分を与えても、収束することはありません。

 

皮膚科での手術と入っても、大掛かりなものではありません。粉瘤の先端に1~6ミリほどの穴を開け、その穴から中にある垢のカタマリをくり抜くというもの。局部麻酔を行い、麻酔の注射の痛みはありますが、手術そのものの痛みはほとんどありません。手術は15~20分ほどで終わり、当日に退院でき入浴も可能です。切除および穴の大きさによっては縫合を行いますが、穴が小さい場合は縫合せず、後日通院する必要が無い場合もあります。

 

手術後は2、3日痛みはありますが、我慢できる程度のものです。なお手術した後の傷口はほとんど目立ちません。

 

粉瘤は無理に手術しなくても良い。

粉瘤は基本的に体への害はほとんどありません。日常生活で支障が無い場合は、無理に手術をしなくても良い場合がほとんどです。そのため痛みが無く普段気にならない場合は、無理に手術をしなくても大丈夫です。病院に行くと手術を勧められるかと思いますが、手術は自己判断で断っても問題ありません。

 

ただ刺激を重ねたり、さらに垢が蓄積され粉瘤が拡大すると、直径5センチ以上の巨大な粉瘤になることがあります。こうなると日常生活ではとても邪魔になりますし、何かに擦れたりすると痛みが出る場合があります。

 

あまり大きくなり過ぎた場合や、中で炎症を起こし痛みがある場合は手術し取り除いた方が良いでしょう。

 

粉瘤を自分で潰すのは厳禁!

粉瘤が邪魔だからといって、自分で潰したり、穴を開け取り出そうとするのは絶対にやめましょう。粉瘤を潰そうとしたり、刺激すると、中で炎症を起こし大きく腫れてしまいます。それが原因で粉瘤がさらに大きくなってしまうことがあります。粉瘤は基本的に刺激してはいけません。

 

また自分で穴を開けて取り出すのは大変危険です。雑菌が侵入しさらにひどい状態になる他、粉瘤は皮膚の中に大きく拡大していることから素人に取り出せるようなものではありません。粉瘤を自分で取り出すのは厳禁。もし気になるようであれば、皮膚科にてくり抜き手術を受けるようにしましょう。

 

粉瘤と思ったらニキビのしこりだった!と言う場合も。

粉瘤と首ニキビは良く似ています。粉瘤だと思って皮膚科を受診したら首ニキビのしこりだったという事例も多くあります。

 

首ニキビはしこりになりやすいのが特徴。ニキビが腫れて大きくなりしこりになるもの。またニキビの中に角質、皮脂、老廃物が溜まってしこりになるものの2種類があります。後者のしこりニキビは特に粉瘤と見た目が似ており間違いやすいです。

 

首ニキビのしこりのケアは基本的に洗顔、美容クリームを塗るという外部からのケアと、プラセンタドリンクを飲んで皮膚内部からケアしていく方法をダブルで行います。また血行不良から老廃物が滞ってしまった場合もありますので、お風呂でゆっくり温まったり、体を動かして血行を良くすることも大切です。

 

首ニキビの場合はしっかりケアを行うことで自力で解決することができます。その具体的な方法は以下のページで詳しく解説しておりますのでご確認ください。

 

 

首のしこりが治らない場合に考えられる病気。

首にできたしこりは、首ニキビや粉瘤ではなく、他の病気である可能性もあります。最悪なケースでは悪性リンパ腫、いわゆるガンである場合もありますので油断はできません。

 

以下では首のしこりから疑われる病気をピックアップいたしますので、ご確認ください。

悪性リンパ腫(ガン)。

悪性リンパ腫は発見しにくい病気でもあります。しこりを触ると硬い。だんだん大きくなっている。しこりを触ると動かない。このような場合には癌である可能性があります。

 

粉瘤の場合、しこりがやわらかく、触るとプヨプヨ動くので簡単に見分けがつきます。癌である場合、体のダルさや、微熱が続くなどの症状があり、風邪の症状に似ております。これら小さなサインを見逃さず早期に発見させたいものですが、初期の状態ですと発見できない場合もあり注意が必要です。

 

急性リンパ節炎。

ガンとは異なり悪性のないリンパ腫です。ハリがある痛みがあるのが特徴です。

 

虫歯や扁桃腺炎による腫れが原因で、中にウミが溜まってしこりになるケースがあります。多くは虫歯や扁桃腺炎が治ってしばらくすると、自然に消滅していきます。しかし中に大量のウミがたまって排出できない場合、穴を開け取り除く治療を行わなければならないケースもあります。

 

脂肪腫。

粉瘤と良く似ているしこりに、脂肪腫があります。脂肪腫は脂肪のカタマリがしこり状に固まったもので、皮膚にできる粉瘤とは違い、筋肉および脂肪の中にできるもの。大きく拡大することもあります。

 

脂肪腫は悪性の腫瘍ではなく体に害を与えるものではなく、気にならない場合は治療する必要はありません。しかし見た目が気になったり、日常生活に師匠が出る場合は手術により切除する場合もあります。

 

首のしこりに油断は禁物!

良性のリンパ腫であれば体に大きな害はありませんが、悪性リンパ腫(ガン)である場合は命に関わる重大な病気。早急な治療が必要です。首に大きなしこりができてしまった。なかなか治らない。と思ったら、皮膚科で検査してみましょう。

 

当サイトでは、首ニキビのメカニズムと治し方について詳しく解説しております。首のしこりが首ニキビである場合、適切なケアをすることで自力で治すことができます。首ニキビのケア方法や必要なスキンケアアイテムの詳細は、トップページよりご確認ください。

 

 

首ニキビのしこりと間違いやすい粉瘤について。→まとめ!

  • 首ニキビと間違いやすいしこりに、粉瘤(ふんりゅう)があげられる。
  • 粉瘤は皮膚の中に古い垢や老廃物が閉じ込められてしこりになったもの。
  • 粉瘤は自力ケアでは取り出すことができず、自然になくなることはない。
  • 粉瘤は外側からも内側からもアプローチできない袋状の物体であるため、治療は手術しかない。
  • 粉瘤は体の害になるものではないので、痛みがなく日常生活で支障がなければ、手術せずほうっておいても問題はない。
  • 首ニキビは皮膚表面の腫れであるため、指でつまむことは難しいが、粉瘤のしこりは柔らかくカタマリになっているため、指でつまむことができる。ここが首ニキビと粉瘤を見分けるポイント。
  • 粉瘤に似た、首にできるしこりとしては、悪性リンパ腫(ガン)、急性リンパ節炎、脂肪腫などがあげられる。
  • 首のしこりが少しずつ大きくなっていて、硬くて動かない場合、ガンである可能性があるため、早急に受診が必要。