医薬品情報
添付文書情報
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|
禁忌
次の患者には投与しないこと
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果及び用法・用量
効能効果
緑内障、高眼圧症
用法用量
1回1滴、1日1回点眼する。
用法用量に関連する使用上の注意
頻回投与により眼圧下降作用が減弱する可能性があるので、1日1回を超えて投与しないこと。
使用上の注意
慎重投与
無水晶体眼又は眼内レンズ挿入眼の患者[のう胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫、及びそれに伴う視力低下を起こすとの報告がある。]
気管支喘息又はその既往歴のある患者[喘息発作を悪化又は誘発するおそれがある(「その他の注意」の項参照)。]
眼内炎(虹彩炎、ぶどう膜炎)のある患者[眼圧上昇がみられたことがある。]
ヘルペスウイルスが潜在している可能性のある患者[角膜ヘルペスがみられたことがある。]
妊婦、産婦、授乳婦等[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
重要な基本的注意
本剤の投与により、虹彩色素沈着(メラニンの増加)があらわれることがある。投与に際しては虹彩色素沈着及び色調変化について患者に十分説明しておくこと。この色素沈着は投与により徐々に増加し、投与中止により停止するが、投与中止後消失しないことが報告されている。また、虹彩色素沈着による色調変化があらわれる可能性があり、特に片眼治療の場合、左右眼で虹彩の色調に差が生じる可能性がある。褐色を基調とする虹彩の患者において、虹彩色素沈着が多く報告されているが、虹彩の変色が軽度であり、臨床所見によって発見されないことが多い。[「重大な副作用」、「臨床成績」の項参照]
本剤投与中に角膜上皮障害(点状表層角膜炎、糸状角膜炎、角膜びらん)があらわれることがあるので、しみる、そう痒感、眼痛等の自覚症状が持続する場合には、直ちに受診するよう患者に十分指導すること。
本剤を閉塞隅角緑内障患者に投与する場合は、使用経験が少ないことから慎重に投与することが望ましい。
本剤の点眼後、一時的に霧視があらわれることがあるため、症状が回復するまで機械類の操作や自動車等の運転には従事させないよう注意すること。
併用注意
| プロスタグランジン系点眼薬 イソプロピルウノプロストン ビマトプロスト等 | 機序不明 |
副作用
副作用発現状況の概要
承認時までの調査症例数402例中、副作用発現症例は107例(26.6%)であり、副作用発現件数は延べ142件であった。その主なものは、結膜充血71件(17.7%)、眼刺激症状15件(3.73%)、そう痒感14件(3.48%)、虹彩色素沈着11件(2.74%)、眼痛6件(1.49%)、角膜上皮障害(点状表層角膜炎、糸状角膜炎、角膜びらん)8件(2.00%)、眼瞼炎3件(0.75%)等であった。(承認時までの調査の集計)
市販後の使用成績調査症例数3022例中、副作用発現症例は769例(25.5%)であり、副作用発現件数は延べ1117件であった。その主なものは、結膜充血191件(6.32%)、点状表層角膜炎145件(4.80%)、眼瞼色素沈着101件(3.34%)、角膜びらん76件(2.51%)、虹彩色素沈着70件(2.32%)等であった。(再審査終了時における調査の集計)
重大な副作用及び副作用用語
重大な副作用
虹彩色素沈着(2.37%)
虹彩色素沈着があらわれることがあるので、患者を定期的に診察し、虹彩色素沈着があらわれた場合には臨床状態に応じて投与を中止すること。[「重要な基本的注意」、「臨床成績」の項参照]
その他の副作用
| 5%以上 | 5%未満 | 頻度不明注) | |
| 眼 結膜 | 結膜充血 | 結膜炎、眼脂、結膜濾胞 | |
| 眼 ぶどう膜 | ぶどう膜炎、虹彩炎 | ||
| 眼 角膜 | 角膜上皮障害、点状表層角膜炎、糸状角膜炎、角膜びらん、角膜浮腫 | ヘルペス性角膜炎、角膜沈着物、角膜混濁、潰瘍性角膜炎 | |
| 眼 眼瞼 | 眼瞼色素沈着、眼瞼炎、眼瞼部多毛、眼瞼浮腫、眼瞼発赤 | 眼瞼溝深化 | |
| 眼 その他 | しみる等の眼刺激症状、そう痒感、眼痛、霧視、前房細胞析出、流涙、睫毛の異常(睫毛が濃く、太く、長くなる)、異物感等の眼の異常感 | のう胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫、及びそれに伴う視力低下、接触性皮膚炎、羞明 | |
| その他 | 頭痛、そう痒感、咽頭異和感、嘔気、めまい、胸痛 | 喘息、筋肉痛、関節痛、発疹 |
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。なお、動物実験(妊娠ウサギ)における器官形成期投与試験において、臨床用量の約80倍量(5.0μg/kg/日)を静脈内投与したことにより、流産及び後期吸収胚の発現率増加、胎児体重の減少が認められた。]
授乳婦
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット:静脈内投与)で乳汁中へ移行することが報告されている。]
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない(低出生体重児、新生児又は乳児には使用経験がない。幼児又は小児には使用経験が少ない)。
適用上の注意
投与経路
点眼用にのみ使用すること。
薬剤交付時
次のことを患者へ指導すること。
点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
点眼のとき、液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。
本剤と他の点眼剤を併用する場合には、5分間以上の間隔をあけて点眼すること。
ベンザルコニウム塩化物によりコンタクトレンズを変色させることがあるので、コンタクトレンズを装用している場合は、点眼前にレンズを外し、15分以上経過後に再装用すること。
その他の注意
外国において、眼局所有害事象として、網膜動脈閉塞、網膜はく離、糖尿病性網膜症に伴う硝子体出血、全身有害事象として、上気道感染症、感冒、インフルエンザ、筋肉痛、関節痛、腰痛、胸痛、狭心症、皮疹、アレルギー性皮膚反応があらわれたとの報告がある。
ラタノプロストをサルに静脈内投与(2μg/kg)すると一過性の気道抵抗の増加が起こった。しかし、臨床用量(1.5μg/眼)の7倍量のラタノプロストを中等度の気管支喘息患者11例に点眼した場合、肺機能に影響はなかったとの報告がある。
薬物動態
健康成人(外国人)に3H-ラタノプロスト点眼液1.15μg(50μg/mL)を両眼に点眼後、活性代謝物であるラタノプロスト遊離酸の血漿中濃度を測定したとき、点眼5分後に53pg/mLで最高に達し、半減期17分で消失した。点眼後の尿及び糞中排泄率はそれぞれ86%及び15%で、それぞれほぼ24時間及び72時間で排泄が完了した。
白内障手術を受ける患者(外国人)にラタノプロスト点眼液1.5μgを片眼に点眼したとき、ラタノプロスト遊離酸の房水中濃度は点眼後1〜4時間に18.7〜32.6ng/mLとなり、24時間後には0.2ng/mLに低下した。
[参考]
雌雄カニクイザルに3H-ラタノプロスト点眼液4.8μgを単回点眼したとき、眼組織内放射能濃度は常に角膜で最も高く、結膜及び前部強膜においても高濃度で検出された。角膜では、実質層よりも上皮組織で高濃度の放射能が認められた。次いで、虹彩、前房及び毛様体の順に高濃度の放射能が検出され、後房、硝子体及び網膜では検出されなかった。角膜における放射能は点眼後の最初の測定時点(0.5時間)で最高に達し、半減期4時間で消失した。
臨床成績
全国35施設で実施された二重盲検試験において、原発開放隅角緑内障及び高眼圧症に対する改善率は、87.5%(70/80)であった。一般臨床試験は、全国25施設で実施され、95.5%(107/112)の改善率を示した。
全国21施設で実施された長期使用に関する市販後臨床試験(投与期間:132.5±48.3週)において、虹彩色素沈着の発現率は、肉眼的観察で認められた症例が1.9%(3/157)、細隙灯顕微鏡で認められた症例が39.5%(62/157)、計41.4%(65/157)であった。また、眼圧については、左眼、右眼及び両眼のいずれも、投与前に比べて投与13週後から3mmHg以上の有意な眼圧低下が認められ、156週(試験終了時)まで効果の持続が認められた。(再審査終了時)
薬効薬理
サルに対するラタノプロストの単回点眼では、点眼後2〜4時間より用量依存性の眼圧下降が認められ、以後6〜10時間まで作用は持続した。同じくサルに対する5ないし6日間の反復点眼では、点眼期間中安定した眼圧下降が持続し、作用の減弱は認められなかった。
健常人又は緑内障・高眼圧症患者にラタノプロスト点眼液を点眼した場合、瞳孔径、視力、血圧及び脈拍数に影響を及ぼすことなく眼圧を下降させた。
ラタノプロストの眼圧下降作用は、房水の流出経路のうち、ぶどう膜強膜流出経路からの流出を促進することによりもたらされると考えられている。
サルのラタノプロスト点眼後の房水動態をconstant pressure infusion法及び125I、131I標識アルブミン灌流法により検討したところ、ぶどう膜強膜流出量は有意に増大した。
健常人にラタノプロスト点眼液を点眼後、フルオロフォトメトリーにより房水動態を検討したところ、ぶどう膜強膜流出量の増加が認められた。
有効成分に関する理化学的知見
取扱い上の注意
開封後4週間経過した場合は、残液を使用しないこと。
包装
キサラタン点眼液0.005%
2.5mL×10本
| Stewart,W.C.et al., Am J Ophthalmol, 131 (3), 339, (2001) »PubMed |
| Herndon,L.W.et al., Arch Ophthalmol, 120 (6), 847, (2002) »PubMed |
| 社内資料:健常成人における薬物動態(海外データ) |
| 社内資料:房水中への移行性(海外データ) |
| 社内資料:組織への移行性(サル) |
| 三嶋 弘ほか, 眼科臨床医報, 90 (5), 607, (1996) |
| 三嶋 弘ほか, 眼科臨床医報, 90 (5), 616, (1996) |
| 三嶋 弘ほか, 基礎と臨床, 29 (16), 4271, (1995) |
| 三嶋 弘ほか, 眼科臨床医報, 90 (4), 465, (1996) |
| 三嶋 弘ほか, 基礎と臨床, 29 (16), 4071, (1995) |
| 三嶋 弘ほか, 基礎と臨床, 29 (16), 4085, (1995) |
| 三嶋 弘ほか, 眼科臨床医報, 90 (3), 312, (1996) |
| 高松 倫也ほか, 新薬と臨床, 45 (1), 76, (1996) |
| 北澤 克明ほか, 臨床眼科, 60 (13), 2047, (2006) |
作業情報
| 改訂履歴 | 2014年10月 改訂 |
| 文献請求先 | 「主要文献」に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。 |
| 業態及び業者名等 | 製造販売 |